この数年間、当美術館では12月の今頃になると、この「グループ藍」の版画展を
陳列させて頂いて、その年の最後の行事として参りました。
1年間、水彩画を中心に展示をしてきて、それらと全く趣を異にするこうした版画展
は、水彩画とは一味も二味も違った雰囲気であり、異なる世界と空間と空気を醸して
いるようです。大胆な線や省略された形は興味深いものだし、そこには簡潔、素朴、
はては幽玄の美しさすら感じます。この奥深さが版画の良さの一面なのでしょうか。
第45回展では、7人の作者の21作品が陳列されておりました。
課題作を四季と鳥というテーマで2点、自由作を1点という出品です。
当館では、承諾を頂いている3人の方の作品を陳列致しました。
陳列できなかった作品でも、「王様達のお散歩(冬)」、「冷やで一杯(夏)」、「ペンギン家族」
「特別な日(秋)」などの作品は、版画の良さを素敵に表現されていて特に印象に残りました。
それでは3人の方の9点をお楽しみ下さい。(目録の順に陳列しました)
いろいろ楽しませて頂きました。多くの展覧会を
見る事が出来て感謝しております。
バラエティ豊かな作品もさることながら、館長さん
のユーモアと皮肉?ジョーク?のセンス溢れた
コメントも楽しみです。
しかしその口調が今年は少し控えめな感じが致し
ましたが如何ですか。
来年も絵はむろんのこと、コメントも変わることなく
お元気に楽しく面白くおやり下さい。
良いお年をお迎え下さい。