誠茅庵という名の小さな小さな美術館

絵や写真、そして雑感日記。。
六十の手習い(水彩画、スケッチ等)帖。

21展ー2 家族シリーズの2

2009年01月26日 | Weblog
   〔父の絵コーナー特別編の2〕
    戦時中のスケッチ集NO,2

 さしづめ今の我々なら何処かへ行って絵が描きたくなったら、写真に撮っておく とか、もし時間が少しあるならば小さなスケッチ帖にさっとスケッチをして来  る。もちろん時間がたっぷりあるならば、その場でじっくりと水彩でも油彩でも 描き込んで来るのが理想です。しかしなかなかそうはいきません。

 ならばまずはじっくり観察する。心の目でよく見て記憶する。
 さらにはその雰囲気、色彩を忘れぬ為に、スケッチをして色をさっと付けて、
 写真だけでは持ち帰れないものを持ち帰って、後日じっくり仕上げる又は
 描き直すと言う手順のわけです。

 スケッチ画〔下絵〕と言えども、その良いところは何と言っても現場でその時描 くのですから、臨場感、切迫感、感動、感嘆などという情感が、さっと描いてる 割には伝わってくる事です。また卑近な例では、あっさり、きれい、淡い、見て 疲れない、ハイセンスみたい、簡単そうで親近感が等の評価で、素人受けしやす く、絵をやらない人にも大受けすることが良くある事です。
 絵というものに、我々は一体何を期待し何を求めるのかという美術的哲学観にも よるのでしょうが、もし絵を安心感、美しさ、親和感、安寧感、優しさ,分かり 易さ等と言った側面から見ると、忙しい現代社会でスケッチが今ではますます
 下絵の世界から一つの絵の分野として認められたと言うことも理解できる様な気 がしてきます。

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