誠茅庵という名の小さな小さな美術館

絵や写真、そして雑感日記。。
六十の手習い(水彩画、スケッチ等)帖。

第32回 ちがさき平和美術展よりー(序)

2016年07月09日 | Weblog

 

 この平和展といえば私にとっては、夏の風物詩みたいな存在で、昔は大汗をかきながら

 その後は大きな扇風機の風を体に受けながら作品を見たものです。

 今年は時期も少し早かったのかもしれませんが、会場へ伺った日は珍しく涼しく、

 絶好の鑑賞日和でした。

 例年の如く135点もの水彩、油彩、パステル、デッサン、銅版画、水墨画、アクリル画

 などの力作が並んでいました。

 その中から直接間接に承諾を頂いている8人作家方の作品を、当館でも陳列させていただきました。

 それではどうぞごゆっくりご覧ください。


第32回 ちがさき平和美術展よりー(1)

2016年07月09日 | Weblog

 

      『 被爆(出て来た白い斑点) 』

       藤田 日出男 画伯 作  油彩  P100

 

     あの忌まわしくも悲劇的な出来事以来、続けておられる画伯の福島シリーズです。

     この悲しい現象と現実を、愛憎を込めて、同情と怒りそして大きなこの出来事の

     社会的な矛盾を、陰鬱なトーンで強く訴えかけているようで胸打たれる思いです。


第32回 ちがさき平和美術展よりー(2)

2016年07月09日 | Weblog

 

                『  庭  』   

              藤田 繁彦さん  画  水彩  F10

 

          小品ながら藤田ワールド健在です。

          体調もすっかり復活されたようで、これからがまた楽しみです。

          お得意な風景画(特に森、林、木立のある)をどんどん描かれるのを

          期待しています。同氏の絵を見ていると、やはり絵は美しいのが良いのでしょう。

          見る人に快いのが一番なのだとつくづく思うのです。


第32回 ちがさき平和美術展よりー(3)

2016年07月09日 | Weblog

 

        『  白樺  』

          永井 君恵さん 画  油彩  P50

 

        この方の色彩に魅せられて、当館ではもう長く陳列させて頂いてます。

        いつもながらの爽やかなグリーンとブルーを駆使して今回もこの作者

        の独特な雰囲気を醸しています。


第32回 ちがさき平和美術展よりー(4)

2016年07月09日 | Weblog

 

       『 天高く 』

          鈴木 登吉さん  画  油彩  F50

         この方には当館でも何度もお世話になっております。

   作者のいつもの森、小道、木立というモチーフと構図、そしてその素敵な色合いには

   寂寥感が漂っていて素敵な作風です。

   


第32回 ちがさき平和美術展よりー(5)

2016年07月09日 | Weblog

 

        『 秋深し 〛

        坂江 武さん  画  油彩  F12

 

    この作者は昔の淡彩画時代の画友のお一人です。淡彩でも良いのを描いておられましたが

    すっかり油彩をものにされ、前回の素敵な雪景色に続いて、カラフルな中にも何か秋の

    静寂さを感じさせます。


第32回 ちがさき平和美術展よりー(6)

2016年07月09日 | Weblog

 

       『 秋の奥入瀬渓谷 』

           岡崎 昇さん 画   水彩  340x450

     当館でも初登場の方です。会場で偶然お会いして驚きました。

     絵をやっておられると聞いてもう一度びっくりです。

     同氏は私の入っているピンポンサークルの自由練習日にこの数年時々見えて一緒に

     プレーしているのです。私と同じ無口な紳士タイプの方なので、絵の<え>の字の一言も

     出ずで、最も私も何も言いませんでしたが、まさか彼がやっておられたとは……。

     カルチャーで淡彩画をやっておられるとか、如何にもきれいな見事で、女性好みの素敵な

     淡彩画で、これは素質十分でしょう。

     私も淡彩画から絵に入りましたが、こんなに上手にはとても描けませんでした。

     


第32回 ちがさき平和美術展よりー(7)

2016年07月09日 | Weblog

 

         『 紅 葉 』  

           岩壁 洋子さん 画  油彩 F20

 

      山と湖はこの作者のお得意のモチーフです。

      いつも展示会では優れた技術で見せてくれます。

      今回もさすがに水面に映る秋を見事に表現されています。


第32回 ちがさき平和美術展よりー(8)

2016年07月09日 | Weblog

 

           『 花とボトル 』 

           一柳 恵美子さん 画   パステル  F20

 

        この作者は、昔、淡彩画でご一緒した画友です。

        パステルでもはっきりした良い味を出しておられます。淡彩画とは全く違った感じで

        パステルも独特な雰囲気で良いものですね。次回作を楽しみにしています。

 

    以上8点ご覧いただきました。有難うございました。

    お暑い折柄、絵の愛好者の皆様も、野外のスケッチや部屋に籠っての制作もさぞ大変でしょう。

    どうぞ熱中症にはご用心ください。

    しばらくの間は、冷たいものでも飲みながら、こんなブログの美術館にいらっしゃるのが一番快適

    ではありませんか。  では、次回展でお会いいたしましょう。     --館長拝ーー


早稲田大学茅ヶ崎稲門会 第7回趣味の作品展よりー(序)

2016年07月09日 | Weblog

 

   茅ヶ崎稲門会展のこと!

   近頃は昔のように「おお!わが母校』なんて感覚もかなり減退したような気がします。

   スポーツの早慶戦でも、送られてくる校友会誌などにも、血が騒ぐことや懐かしさに

   耽るなんてことがめっきり薄くなった様な気がします。

   これも老化現象の始まりなのでしょうか。老いての悟り、無欲、無心の境地に入って

   しまったのでありましょうか。それとも単なる何事にも無気力、無関心、無感動といった

   痴呆的な現象の始まりなのでしょうか。

   しかし大きく書かれた「早稲田大学」という文字や校旗のスクールカラーのエビ茶色が目に入ると

   何か大分前には、これらを見て懐かしいと思ったことや、若い頃を想起したことがあったなぁ等と

   さすがに脳裏を過ります。

   今回も茅ヶ崎、寒川在住の早稲田大学のOB方の幾多の同好会から作品が、油彩、水彩、墨彩、書、

   工芸、写真、陶芸とバラエティ豊かな陳列です。

    それではその中から知った方3人の6点をご覧ください。今回も個々の紹介やコメントはなしで

    陳列致しました。 どうぞごゆっくりご覧ください。