さすらうキャベツの見聞記

Dear my friends, I'm fine. How are you today?

Good Enough Mothering

2007-03-01 23:56:20 | Thursday 生活
先週、いらっしゃった風邪君はぼちぼち立ち去っていかれた様子。良かった良かった。


 さて・・・、「ほどほどに良い子育て」(good enough mothering)が大切ドナルド・ウィニコット 1)も言っていたっけ。イギリスの小児科医で児童心理分析学者の彼は、

 子どもにとって望ましいのは、完璧な子育てに強迫的にこだわるパーフェクトマザーではなく、適度にいい加減で、子育てを自然に楽しめるほどよい母親、グッドイナフマザー(good-enough mother)であると言っていた。

 これは、どうやら彼氏さんや旦那さんに対しても、同じことが言えるらしい。

 今回こんなことを書いたきっかけは、下↓のブログを見たためである。
 ハチミツひめのしあわせとふしあわせ~その3~


 ただ・・・身近な方でも知り合いでもすぐ思い起こせる方がいるのだが・・・ご主人の仕事まで手伝ったり-昔なら「内助 2)の功」と、もてはやされるのだろうか?-、子供の夏休みの自由研究の課題や読書をほとんど代わりに書くようなものは、「完璧な子育て」を通り過ぎて、「過干渉」 3)と言えると思う。

 狭い鉢植えの植物に、あまりに水をやりすぎると根が腐ってしまう。
 なんだか、それに似たものを感じた。



【注】
1)ドナルド・ウィ二コッド(Donald Woods Winnicott):1896-1971年。イギリスの小児科医で精神分析家。イングランドのデヴォン州プリマスの中流階級のメソジストの信仰を持つ家庭に生まれる。著名で影響力の大きな精神分析家としては、波風立たない子ども時代を過ごした数少ない人物の1人である。(珍しい
  精神療法にとって決定的なものとなった「支持的な環境」(holding environment)、「移行対象」(transitional object)、「安心感を与える毛布」(security blanket)などの概念を打ち出した。

2)内助(ないじょ):内部から与える援助。特に、妻が家庭内にいて夫の働きを助けること。

3)過干渉(かかんしょう):ある対象に必要以上の干渉を加えること。言葉がよく似た過保護とよく混同されるが本質は全く別のものである。
 過保護との差としては、親が子供を一人間として認めようとせず子供の意思を否定ばかりし、操り人形のごとく何もかも親の意のままにコントロールするのが過干渉であり、子供の意思が尊重され過ぎるのが過保護である。

 過干渉する親達は「我が子を必要以上に心配し幸せになるのを望んだ愛情の結果」であるとしたがるが、実際は
  ◇世間体重視、
  ◇子をいつまでも支配下に置きたがる親のエゴ、並びに
  ◇我が子が自分を追い抜いてイキイキと人生を謳歌することに対する嫉妬からの干渉
 という非常に屈折した理由であることから、子は親からの条件付の愛情しか与えられず、自己肯定感が育まれること無く成長し、思春期に差し掛かるあたりから何らかの問題が起きてくる事が多い。(Wikiより)

 実は、「過保護」と周りで言われている内容の大部分は「過干渉」のように思われる。
 彼氏が「自分でできるから」とそれを断ろうとすると、「何がいけなかったの?」とか「いいからいいから」と、なおも尽くそうとする彼女さんもいるだろうし、
 子供が「お母さん、いいから。自分でやれるから」と自発性を見せても、「恩知らず」「私がやったほうが早い」「いいからお母さんに任せなさい」・・・

 (だが、だからと言って、彼氏さんやご主人の場合、周りから何と受け取られようとも彼女から何を言われようとも、甘えてしまうかどうかは自己責任。奥さんや彼女さんに責任転嫁まではしないですよね?)

 多分、何故そうしたくなるのか観ていく(研究していく)と、おもしろいかもしれない。Wikiで提示されていた理由以上にいろいろありそうです・・・

コメント (3)
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