さすらうキャベツの見聞記

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善きサマリヤ人(びと)

2011-05-01 22:51:30 | Sunday 聖書

  『…あなたの隣人(となりびと)をあなた自身のように愛しなさい。』(レビ記19章18節)

 イエス・キリストがいた当時、「聖書」と言えば、今で言う旧約聖書のみだった。

 毎週土曜日、会堂(シナゴ―ク)にて、聖書の朗読がなされた。
 イスラエル(≒ユダヤ)の人々は皆、それを聞いて知っていた。


          *************

 そして、ある人がイエス・キリストに尋ねた。(どういう意図か、この後のシュールなさま等は割愛)

 「では、私の隣人とは、だれのことですか?」

         

 そのときに話されたのが、今日、『良きサマリヤ人のたとえ』と呼ばれる有名な話である。


         

 ・・・ちなみに、前もって言っておくと、

  ■この当時、ユダヤ人とサマリヤ人は、犬猿(けんえん)の仲。
   道ですれ違ったとしても、決して話をしなかった、とさえ言われている。

  ■祭司、レビ人、というのは、神様に仕える良い人たち(のハズ)

 です。

          *************


             


  ・・・「ある人が、エルサレム(イスラエルの首都)からエリコへ下る道で、強盗に襲われた。

  強盗どもは、その人の着物をはぎ取り、なぐりつけ、

  半殺しにして逃げて行った。



       


  たまたま、祭司(さいし)がひとり、その道を下って来たが、

           彼を見ると、

  反対側を通り過ぎて行った。



        



  同じようにレビ人も、その場所に来て


        彼を見ると、




    反対側を通り過ぎて行った。



            



 ところが、あるサマリヤ人が、旅の途中、そこに来合わせ、

 彼を見てかわいそうに思い、

 近寄って傷にオリーブ油とぶどう酒を注いで、

 ほうたいをし、

 自分の家畜に乗せて宿屋(やどや)に連れて行き、

 介抱(かいほう)してやった。


  
 (レンブラント「良きサマリヤ人」(エッチング)1633年)
        


 次の日、彼はデナリ二つ(=当時の二日分の賃金)を取り出し、

 宿屋の主人に渡して言った。

 『介抱してあげてください。

  もっと費用がかかったら私が帰りに払います。』



              


 この三人の中でだれが、強盗に襲われた者の隣人になったと思いますか?」


                (新約聖書・ルカの福音書 10章30-36節)



              

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