さすらうキャベツの見聞記

Dear my friends, I'm fine. How are you today?

過越の祭り Part.1

2006-11-12 04:24:26 | Sunday 聖書雑学
おはようございます。本日またキャベツはパン裂きの集会 1)に行けないのですが・・・。どうぞ良い一日を。


 さて、今日は「過越(すぎこし)の祭り」について。まだ聖書を読み始めた方、どこかで聖書に触れたことのある方対象~


 むか~しむかし、イスラエル人が皆、エジプトの地 2)で奴隷(どれい)となっていたとき、神様がモーセという預言者をつかわし10の奇跡を起こしたのちに、エジプトの地からカナン 3)へ旅立った頃のこと。
 その10番目の奇跡が、ある日の真夜中に、「エジプトの国の初子(ういご) 4)はすべて死に、イスラエルの国の初子は皆生き残る」というものでした。


 なにがこの決定的な違いとなったんでしょう?


 イスラエルの人びとは、自分の家の門柱とかもいに、傷のない1歳の雄の羊の血をべたりとつけるようモーセから言われていました。その血が門にある家庭の初子は、真夜中、神の御使いが通り過ぎ(過ぎ越し)、血の塗っていない家庭では入って初子を殺していきました。旧約聖書の出エジプト記12章をご覧くださいね(もし手に入ったら)。


 ちなみに、このとき殺された羊は「過ぎ越しのいけにえ」と呼ばれます。コレ、けっこう重要!


 続く

                                           

【注】
1)パン裂きの集会:日曜日、パンとぶどう酒をもって、イエス・キリストの十字架の贖(あがな)いを覚えて、神様に皆で礼拝する集まり。「正餐式(せいさんしき)」「主日礼拝」という言い回しもある。

2)昔、エジプトって「栄えている所」だったんですよ。

3)カナン:今のイスラエルのあるあたり。

4)初子(ういご):この場合、長男を指す。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

過越の祭り Part.2

2006-11-12 04:23:49 | Sunday 聖書雑学

 「この日は、あなたがたにとって記念すべき日となる。・・・
 あなたがたの子どもたちが『この儀式はどういう意味ですか』と言ったとき、
 あなたがたは、こう答えなさい。
 『それは主(しゅ) 1)への過越のいけにえだ。主がエジプトを打ったとき、主はエジプトにいたイスラエル人の家を過ぎ越され、私たちの家々を救ってくださったのだ。』・・・
 こうしてイスラエル人は行(い)って、行(おこな)った。主がモーセとアロンに命じられたとおりに行った。
 真夜中になって、主はエジプトの地のすべての初子(ういご)を、王座に着くパロ 2)の初子から、地下牢にいる捕虜(ほりょ)の初子に至るまで、またすべての家畜の初子をも打たれた。
 それで、その夜、パロやその家臣および全エジプトが起き上がった。そして、エジプトには激しい泣き叫びが起こった。それは死人のない家がなかったからである。

     (旧約聖書・出エジプト記 12章14~30より)」


こういうわけで、イスラエルでは、第一月の10日の過ぎ越しの祭りが行われるわけです。
 もちろん、イエス様がいらっしゃった時代にも、ユダヤの方々の大事なお祭りでした。


 Part.3へ続く


【注】
1)主(しゅ):神様のこと。

2)パロ:この当時のエジプトの王のこと。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

過越の祭り Part.3

2006-11-12 04:22:58 | Sunday 聖書雑学


スルバランの「神の子羊」という絵画(上↑)見たことありますか?
 以前美術館でこれを見たとき、「おおっ」と感じたことがありました。多分聖書知らん人には「ナンだ、これ」でしょうけど 知っているのと知らないのとでは楽しみ方も雲泥の差。


 追記のようなものですが、過越の祭りでささげられるのは、「傷のない雄の子羊」
 傷がないってものはごく限られます。ついでに、羊より子羊のほうが美味いものですw 大事に、大事に、育てて、1歳のときにほふられるのです。

 さて、イスラエルの人びととエジプトの人びと、どうしてこんな待遇の差があったんでしょう?イスラエルの方が奴隷だったから? いやいや、奴隷はイスラエルだけではなかったでしょう。

 決定的な違いとなったのは、「門柱とかもいに塗った子羊の血」。自分たちが死ぬ代わりとなる「いけにえ」があるかどうかでした。

 「傷がない」というのは、人間では「罪がない」ことに通じます(神様から見たら)。自分たちが死なないためのいけにえには、罪のないモノでないといけない。
 「見よ。世の罪を取り除く神の子羊」(ヨハネの福音書1:29)と言ったのは、イエス様を来られるのを見たバプテスマのヨハネ。そんなこんなで、イエス様は「子羊」にもたとえられます(^_-)




 そういうわけで、もしも、パン裂き 1)の祈りの最中などに「ほふられた子羊」なんて言葉が、兄弟 2)の口から出たら、「イエス・キリストのことを言っているんだな」と思ってください。私たちの罪の身代わりとして、イエス様が十字架にかかられたことと、罪のためのいけにえの子羊とをかけて言っているんですヨ



【注】
1)パン裂き:日曜日、パンとぶどう酒をもって、イエス・キリストの十字架の贖(あがな)いを覚えて(=記念して)、神様に皆で礼拝する集まり。このとき、自分が所属している地域集会に集まって、パン裂きを行う。キャベツの場合、今、府中キリスト集会。
       もし、出張などで他の地方に行き、別の集会のパン裂きに出席するときは、自分の今おかれている集会から「紹介状」を書いてもらって参加します。

2)兄弟:クリスチャンの男性を指す。クリスチャンの女性の場合は、「姉妹」。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする