徒然草 featuring Mr.松山

松山の松山によるすべての人々のためのブログ

信州探見!日帰り温泉めぐり

2013-06-17 00:09:27 | 雑感

先日、『信州 日帰りで行く温泉』なる本を購入した。日帰り温泉施設のガイドで、長野県内の主要な温泉が網羅されていたので、購入してみたわけだ。温泉が多いのは知っていたが、ガイドで見てみると、思いのほか小さいながら名湯と呼べる温泉が多いことがわかった。どうやって長野を楽しもうか思案していたところだったので、第一の目標は日帰り温泉の制覇とすることにし、早速今週末から実行に移した。

が、今週末、土曜日はなかなかの悪天候。。絶好の引きこもり日和だ。だが、温泉も露天風呂や絶景を売りにしているところはともかく、お湯に浸かるだけだから考え方によっては悪天候には向いているレジャーだ。というわけで、内湯と泉質が売りで景色を売りにしていない温泉に行くことにした。

で、行った温泉が、下諏訪のちょっと北にある毒沢鉱泉というところ。字面からして強烈なインパクトだが、むろん、温泉に毒があるわけではない。

松本から下諏訪に行くのに一番楽なのは国道19号+20号で塩尻、岡谷を経由していく方法だが、市街地を通ってもつまらないし、途中に行きたいワイナリーがあったので、標高1600m、美ヶ原直下の和田峠を越えて行ってみた。ワイナリーは松本市街を抜けてすぐのところにある山辺ワイナリーというところ。ここのワインが美味しかったので、夜のお供に2本ワインを購入。その後は延々と山道を走り和田峠を目指すも、山にかかると土砂降りとなり、近道で入った林道は降りしきる雨でもはや川のようになっていた。ところどころ落石はあるし、道は浸水しているし、車を運転していて命の危険を感じたのはこれが初めてだった。幸いだったのが、時折対向車があったこと。狭い林道で離合はうっとうしいが、これほど悪天候だと逆に車に遭遇すると安心する。

さて、なんやかんやで、無事毒沢鉱泉神乃湯に到着。悪天候ながら結構車が置いてあり、盛っていた。だが、好天時にはさらに込むようで、「日帰り入浴は最大1時間待ち」と書いてあった。神乃湯は日帰り温泉もやっているが、本業は旅館で、宿泊客も多いよう。館内は純和風でいかにも山あいに似合いそうな落ち着いた佇まい。温泉は狭く、5人も入ると窮屈に感じるが、温泉は絶品だった。

ここの温泉の特徴は、温泉が美味しいこと。飲泉できる温泉は多いが、たいてい飲んでも別に美味しくない。だが、ここの温泉はなかなかフルーティ。レモンとかポン酢とか柑橘系の味がする。ここの温泉は冷たく(ちなみに冷たい温泉のことを鉱泉という)湯船はお湯を入れてうすた上で加温しているのだが、横に源泉がたまった風呂もあり入ることができる。もっとも、源泉は12度なので長くは入っていられない。

雰囲気も温泉もとてもよく、かつ味が面白い温泉なので、ぜひ温泉好きの方は訪れて見てはいかがだろうか。ただし、秘湯を名乗るだけあり、アクセスはよくはない。市街地に隣接した山の中にあるが、下諏訪駅から歩ける距離ではないので車で訪れることをおすすめする。