李明博

はじめに・サークルの関係者へ

先日は大変ご迷惑をおかけいたしました。深くお詫びいたします。

さて、今日韓国の大統領選挙が行われ開票の結果ハンナラ党の李明博氏が当選した。ちまたでは与党と野党が逆転したということが話題になっているが、李明博という人物そのものにも大いに注目すべきところがあると僕は思う。

李明博という名を聞けばおそらく都市について少し詳しく学んだことのある人なら、「あの前のソウル市長でしょ？高架道路取っ払った」という事実を思い出すだろう。李氏は数年前までソウルの市長を務めており清渓川（チョン・ゲ・チョン）という川の上にかかっていた高架道路を壊し川にせせらぎを取り戻したり、真に複雑怪奇だったソウルのバス交通網を再編しわかりやすいものにした、まさに辣腕市長であった人物なのである。

この人のすごいところは人をまとめるのがうまいことに尽きると思う。ソウル市長時代の清渓川プロジェクトでは４０００人だったかの公務員を見事に操ったという。また、元が経営者であるだけに意思決定が早いのも少なくとも都市計画の世界では異色なのではないかと思う。

今度の韓国の大統領はリーダシップのある人である。もちろんこれは歓迎すべきことなのだと思う。じゃあ、日本はどうなの？今のトップにリーダーシップはあるだろうか？日本のトップは直接選挙で選ばれたわけではないが、それを差し引いても少し不安を覚えるトップのような気がしてならない。