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(飛鳥古京 地図:クリックすると拡大表示します)
飛鳥古京は現在の奈良県高市郡明日香村一帯にあった主に飛鳥時代の宮都であったところ。
飛鳥時代は推古天皇が豊浦宮に即位した6世紀の終りから、元明女帝が和銅3年(710年)に奈良平城京に遷都するまでの約100年間を指すが、藤原京に遷都した17年、難波宮と近江大津宮の15年以外は飛鳥の地に点々と宮を移した。
仏教伝来にともない、古墳時代から脱皮し、天皇制律令国家へ飛躍した日本国家成立の時代であった。
万葉集では持統天皇・額田王・柿本人麻呂たちが主な歌人である。
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板蓋宮伝承地
ここは3時期の宮殿遺構が重なっており、Ⅰ期は舒明天皇の飛鳥岡本宮、Ⅱ期が皇極天皇の飛鳥板蓋宮、Ⅲ期は斉明、天智天皇の後飛鳥岡本宮が存在していた。
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1.雷丘東(明日香村雷)
大君は 神にしませば 天雲の
雷の上に 廬らせるかも (巻3-235) 柿本人麻呂 →詳細は万葉アルバムへ
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2.雷橋右岸上流堤(明日香村雷)
我がやどの 蒔きしなでしこ いつしかも
花に咲きなむ なそへつつ見む (巻8-1448) 大伴家持 →詳細は万葉アルバムへ
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3.雷橋右岸上流堤(明日香村雷)
明日香川 明日も渡らむ 石橋の
遠き心は 思ほえぬかも (巻11-2701) 作者未詳 →詳細は万葉アルバムへ
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4.雷橋右岸上流堤(明日香村雷)
飛ぶ鳥の 明日香の里を 置きて去なば
君があたりは 見えずかもあらむ (巻1-78) 持統天皇 →詳細は万葉アルバムへ
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5.甘樫丘(明日香村豊浦)
采女の 袖吹きかへす 明日香風
都を遠み いたづらに吹く (巻1-51) 志貴皇子 →詳細は万葉アルバムへ
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6.大原神社・伝鎌足生誕地(明日香村小原)
我が里に 大雪降れり 大原の
古りにし里に 降らまくは後
我が岡の おかみに言ひて 降らしめし
雪のくだけし そこに散りけむ (巻2-103・104) 天武天皇・藤原夫人 →詳細は万葉アルバムへ
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7.万葉文化館入口交差点近く(明日香村小原)
大原の このいち柴の いつしかと
我が思ふ妹に 今夜逢へるかも (巻4-513) 志貴皇子 →詳細は万葉アルバムへ
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8.甘樫橋東(明日香村飛鳥)
今日もかも 明日香の川の 夕さらず
かはづ鳴く瀬の さやけくあるらむ (巻3-356) 上古麻呂 →詳細は万葉アルバムへ
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9.飛鳥寺(明日香村飛鳥)
みもろの 神なび山に 五百枝さし
繁に生ひたる 栂の木の・・・
明日香川 川淀さらず 立つ霧の
思ひ過ぐべき 恋にあらなくに (巻3-324・325) 笠金村 →詳細は万葉アルバムへ
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10.飛鳥坐神社(明日香村飛鳥)
大君は 神にしませば 赤駒の
腹這ふ田居を 都と成しつ (巻19-4260) 大伴御行 →詳細は万葉アルバムへ
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11.万葉文化館庭園(明日香村飛鳥)
天橋も 長くもがも 高山も 高くもがも
月夜見の 持てるをち水 い取り来て
君に奉りて をち得てしかも (巻13-3245) 作者未詳 →詳細は万葉アルバムへ
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12.万葉文化館庭園(明日香村飛鳥)
片岡の この向つ峰に 椎蒔かば
今年の夏の 蔭にならむか (巻7-1099) 作者未詳 →詳細は万葉アルバムへ
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13.万葉文化館庭園(明日香村飛鳥)
皆人の 命も我れも み吉野の
滝の常磐の 常ならぬかも (巻6-922) 笠金村 →詳細は万葉アルバムへ
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14.万葉文化館庭園(明日香村飛鳥)
春日にある 御笠の山に 月の舟出づ
風流士の 飲む酒坏に 影に見えつつ (巻7-1295) 作者未詳 →詳細は万葉アルバムへ
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15.万葉文化館庭園(明日香村飛鳥)
君を待つ 松浦の浦の 娘子らは
常世の国の 海人娘子かも (巻5-865) 山上憶良 →詳細は万葉アルバムへ
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16.民俗資料館(明日香村飛鳥)
大口の 真神の原に 降る雪は
いたくな降りそ 家もあらなくに (巻8-1636) 舎人娘子 →詳細は万葉アルバムへ
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17.飛鳥橋北(明日香村飛鳥)
明日香川 しがらみ渡し 塞かませば
流るる水も のどにかあらまし (巻2-197) 柿本人麻呂 →詳細は万葉アルバムへ
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18.犬養万葉記念館(明日香村岡)
山吹の 立ちよそひたる 山清水
汲みに行かめど 道の知らなく (巻2-158) 高市皇子 →詳細は万葉アルバムへ
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19.橘寺東門東・飛鳥川沿い(明日香村橘)
明日香川 瀬々の玉藻の うち靡き
心は妹に 寄りにけるかも (巻13-3267) 作者未詳 →詳細は万葉アルバムへ
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20.川原バス停南(明日香村橘)
うつせみと 思ひし時に 取り持ちて
我がふたり見し 走出の・・・ (巻2-210) 柿本人麻呂 →詳細は万葉アルバムへ
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21.川原寺跡前道路沿い(明日香村川原)
世間の 繁き仮廬に 住み住みて
至らむ国の たづき知らずも (巻16-3850) 作者未詳 →詳細は万葉アルバムへ
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22.飛鳥歴史公園・高松塚前小丘(明日香村平田)
立ちて思ひ 居てもぞ思ふ 紅の
赤裳裾引き いにし姿を (巻11-2550) 作者未詳 →詳細は万葉アルバムへ
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23.欽明陵南遊歩道(明日香村下平田)
さ檜隈 檜隈川の 瀬を早み
君が手取らば 言依せむかも (巻7-1109) 作者未詳 →詳細は万葉アルバムへ
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24.石舞台古墳近く(明日香村島庄)
御食向ふ 南淵山の 巌には
降りしはだれか 消え残りたる (巻9-1709) 柿本人麻呂 →詳細は万葉アルバムへ
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25.島庄休憩園地(明日香村島庄)
島の宮 上の池なる 放ち鳥
荒びな行きそ 君座さずとも (巻2-172)草壁皇子の舎人 →詳細は万葉アルバムへ
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26.玉藻橋畔(明日香村祝戸)
明日香川 瀬々に玉藻は 生ひたれど
しがらみあれば 靡きあはなくに (巻7-1380) 作者未詳 →詳細は万葉アルバムへ
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27.飛鳥稲淵宮跡(明日香村阪田)
明日香川 七瀬の淀に 住む鳥も
心あれこそ 波立てざらめ (巻7-1366) 作者未詳 →詳細は万葉アルバムへ
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28.飛鳥川飛び石近く(明日香村稲淵)
明日香川 明日も渡らむ 石橋の
遠き心は 思ほえぬかも (巻11-2701) 作者未詳 →詳細は万葉アルバムへ
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<未訪問歌碑>
1.紀寺跡近く(明日香村小山)
いにしへの ことは知らぬを 我れ見ても
久しくなりぬ 天の香具山 (巻7-1096) 作者未詳
2.上山古墳頂上(明日香村野口)
いにしへに 恋ふらむ鳥は ほととぎす
けだしや鳴きし 我が恋ふるごと (巻2-112) 額田王
3.阪田寺跡(明日香村阪田)
御食向ふ 南淵山の 巌には
降りしはだれか 消え残りたる (巻9-1709) 柿本人麻呂
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