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うち渡す 竹田の原に 鳴く鶴(たづ)の
間(ま)なく時なし 我が恋ふらくは
巻4-760 大伴坂上郎女=
広々と広がる竹田の野原に啼く鶴の声が間無く時を択ばず聞こえるように、間無く時を択ばず私は貴女を心に留めています、という意味。
この歌は坂上郎女が一家の中心として稲刈りの采配に出掛けた際、奈良・佐保に住む娘・大嬢(おおいらつめ)に贈ったもの。竹田の原には毎日、鶴が飛んできて鳴いているが、あなたは元気にしていますか…といった内容。鳴く鶴に募る娘への思いを詠んだものだが、今なら車で3、40分の距離も、当時ははるか遠いところだったようだ。
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この万葉歌碑は、橿原市東竹田町 竹田神社に建つ。
集落が密集する中に小さな社(やしろ)がひっそりたたずむ。稲穂の神といわれる祖神火明命(ほあかりのみこと)が祭られている。
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