飛鳥への旅

飛鳥万葉を軸に、
古代から近代へと時空を越えた旅をします。
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万葉歌碑マップ探訪:桜井市 初瀬道・忍坂道 万葉歌碑群

2015年04月08日 | 万葉歌碑マップ 探訪

(桜井市初瀬道・忍坂道地図:クリックすると拡大表示します)

 初瀬道は桜井から長谷寺に続く街道で、古代は万葉集発祥の地として、平安中期からは長谷詣で栄えてきた。
忍坂道は桜井と宇陀を結ぶ古道。記紀に記された神武東征の道であり、忍坂集落には、舒明天皇御陵、万葉歌人・鏡女王の墓や、額田王の念持佛と言われる石位寺の石仏があり、記紀、万葉のロマンあふれる道である。
 今回は山の辺の道の終点・大神神社から初瀬道・忍坂道と桜井市一帯の万葉歌碑を探訪した。(探訪日:2015/3/31)
桜井市の山の辺の道は、万葉歌碑マップ探訪:奈良 山辺の道(桜井編) 万葉歌碑群 で既に紹介済。


海柘榴市付近の初瀬川


 1.東新堂、桜井西中学校
  三輪山を しかも隠すか 雲だにも
  心あらなも 隠さふべしや  (巻1-18) 額田王 →詳細は万葉アルバム


 2.大福、三十八柱神社
  こもりくの 泊瀬の山は 色づきぬ
  しぐれの雨は 降りにけらしも (巻8-1593) 大伴坂上郎女 →詳細は万葉アルバム


 3.三輪、芝運動公園
  三輪山を しかも隠すか 雲だにも
  心あらなも 隠さふべしや  (巻1-18) 額田王 →詳細は万葉アルバム


 4.平等寺
  我が衣 色どり染めむ 味酒
  三室の山は 黄葉しにけり (巻7-1094) 柿本人麻呂 →詳細は万葉アルバム


 5.磯城瑞籬宮伝承地
  磯城島の 大和の国に 人ふたり
  ありとし思はば 何か嘆かむ (巻13-3249) 作者未詳 →詳細は万葉アルバム


 6.金屋、海柘榴市観音への入口
  紫は 灰さすものぞ 海石榴市の
  八十の衢に 逢へる子や誰れ (巻12-3101) 作者未詳 →詳細は万葉アルバム


 7.佛教傳承地之碑隣
  夕さらず かはづ鳴くなる 三輪川の
  清き瀬の音を 聞かくしよしも (巻10-2222) 作者未詳 →詳細は万葉アルバム


 8.金屋、初瀬川畔
  こもりくの 泊瀬の山 青旗の 忍坂の山は
  走出の よろしき山の 出立の くはしき山ぞ
  あたらしき 山の荒れまく惜しも (巻13-3331) 作者未詳 →詳細は万葉アルバム


 9.慈恩寺・磯城島公園
  泊瀬川 早み早瀬を むすび上げて
  飽かずや妹と 問ひし君はも (巻11-2706) 作者未詳 →詳細は万葉アルバム


 10.慈恩寺・磯城島公園
  巻磯城島の 大和の国は 言霊の
  助くる国ぞ ま幸くありこそ (巻13-3254) 柿本人麻呂 →詳細は万葉アルバム


 11.大三輪病院近く
  苦しくも 降り来る雨か 三輪の崎
  狭野の渡りに 家もあらなくに (巻3-265) 長忌寸奥麿 →詳細は万葉アルバム


 12.脇本、春日神社近く
  夕されば 小倉の山に 伏す鹿し
  今夜は鳴かず 寐ねにけらしも (巻9-1664) 雄略天皇 →詳細は万葉アルバム


 13.黒崎、白山神社
  籠もよ み籠持ち ふくしもよ
  みぶくし持ち この岡に 菜摘ます子
  家告らせ 名告らさね・・・ (巻1-1) 雄略天皇 →詳細は万葉アルバム


 14.出雲、桜井東中学校北初瀬川沿い
  石走り たぎち流るる 泊瀬川
  絶ゆることなく またも来て見む (巻6-991) 紀鹿人 →詳細は万葉アルバム


 15.東中学校西門前狛川沿い
  人言を 繁み言痛み おのが世に
  いまだ渡らぬ 朝川渡る (巻2-116) 但馬皇女 →詳細は万葉アルバム


 16.忍坂、鏡王女墓近く
  秋山の 木の下隠り 行く水の
  我れこそ増さめ 思ほすよりは (巻2-92) 鏡王女 →詳細は万葉アルバム


 17.忍坂、生根神社
  こもりくの 泊瀬の山 青旗の 忍坂の山は
  走出の よろしき山の 出立の
 くはしき山ぞ あたらしき 山の荒れまく惜しも (巻13-3331) 作者未詳 →詳細は万葉アルバム


 18.下、聖林寺石垣
  倉橋の 山を高みか 夜隠りに
  出で来る月の 光乏しき (巻3-290) 間人宿祢大浦 →詳細は万葉アルバム


 19.上之宮、春日神社
  家ならば 妹が手まかむ 草枕
  旅に臥やせる この旅人あはれ (巻3-415) 聖徳太子 →詳細は万葉アルバム


 20.桜井、市立図書館庭
  茂岡に 神さび立ちて 栄えたる
  千代松の木の 年の知らなく (巻6-990) 紀朝臣鹿人 →詳細は万葉アルバム

万葉歌碑マップ探訪:橿原市 北部周辺 万葉歌碑群

2015年04月03日 | 万葉歌碑マップ 探訪

(橿原市北部周辺地図:クリックすると拡大表示します)

 大和朝廷時代には歴史の中心として、江戸時代には自由都市として栄えた橿原。田園地帯にぽっかりと浮かぶ大和三山や、その合間を流れる飛鳥川、曽我川。美しく豊かなこの地は、万葉歌人にも愛されていた。 
その歌は万葉歌碑となり、まちのいたるところに点在している。
藤原宮跡以南は、万葉歌碑マップ探訪:橿原市 藤原古京 万葉歌碑群 で既に紹介済。
ここでは、藤原宮跡以北の街中に点在する歌碑を取り上げる。(探訪日:2015/3/30)


耳成山と耳成公園木原池


 1.橿原市雲梯町 河俣神社
  思はぬを 思ふと言はば 真鳥住む
  雲梯の杜の 神し知らさむ (巻12-3100) 作者未詳 →詳細は万葉アルバム


 2.今井町 今井まちなみ交流センター華甍
  明日香川 しがらみ渡し 塞かませば
  流るる水も のどにかあらまし (巻2-197) 柿本人麻呂 →詳細は万葉アルバム


 3.地黄町 人丸神社
  秋山の 黄葉を茂み 惑ひぬる
  妹を求めむ 山道知らずも (巻2-208) 柿本人麻呂 →詳細は万葉アルバム


 4.中曽司町 磐余神社
  ま菅よし 宗我の川原に 鳴く千鳥
  間なし我が背子 我が恋ふらくは (巻12-3087) 作者未詳 →詳細は万葉アルバム


 5.常磐町 春日神社
  玉桙の 道は遠けど はしきやし
  妹を相見に 出でてぞ我が来し (巻9-1619) 大伴家持 →詳細は万葉アルバム


 6.東竹田町 竹田神社
  うち渡す 竹田の原に 鳴く鶴の
  間なく時なし 我が恋ふらくは (巻4-760) 大伴坂上郎女 →詳細は万葉アルバム


 7.木原町 耳成公園木原池
  耳成の 池し恨めし 我妹子が
  来つつ潜かば 水は涸れなむ (巻16-3788) 作者未詳 →詳細は万葉アルバム


 8.四分町 鷺栖神社
  ひさかたの 天知らしぬる 君故に
  日月も知らず 恋ひわたるかも (巻2-200) 柿本人麻呂 →詳細は万葉アルバム