飛鳥への旅

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万葉アルバム(関東):筑波山、妹が門

2010年03月15日 | 万葉アルバム(関東)

妹が門 いや遠そきぬ 筑波山
隠れぬほとに 袖は振りてな 
   =巻14-3389 東歌=


あの娘(こ)の家がますます遠く離れてしまった。筑波山が隠れずに見えているうちは、袖を振ろう。という意味。

 筑波山は男体山・女体山の双峰からなる山ということで、男女が歌をやりとりし互いの相手を見つける集いの「歌垣」の場になっていた。筑波山の万葉歌には恋歌が多いのも想像できる。若い男女がお互いに恋の歌を取り交わした4首の中のひとつである。

 名所江戸百景は、浮世絵師の歌川広重が安政3年(1856年)から同5年(1858年)にかけて制作した連作浮世絵である。広重最晩年の作品でもある。
筑波山が描かれている絵は、隅田川水神の森真崎(向島から隅田川の対岸の真崎と水神の森を望んだ)からの風景である。水神は現在の隅田川神社であるが、当時より北方(周辺は東白鬚公園)に移転している。

 この歌碑は、筑波山麓の「つくばテクノパーク大穂」に建っている万葉集20基のうちのひとつである。

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1 コメント

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Unknown (古代からの古名所ランドマーク)
2023-12-01 20:00:27
筑波
安蘇 美加保
伊香保嶺
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