飛鳥への旅

飛鳥万葉を軸に、
古代から近代へと時空を越えた旅をします。
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万葉アルバム(関東):茨城県、竜ヶ崎市 行部内公園 帰り来て・・・

2013年03月09日 | 万葉アルバム(関東)

帰り来て 見むと思ひし 我がやどの
秋萩すすき 散りにけむかも
   =巻15-3681 秦田麻呂=


 帰ったら見ようと思っている、家の庭の秋萩・すすきは、もう散ってしまったのだろうか。という意味。

天平8年、遣新羅使(けんしらぎし)の一人である秦田麻呂(はたのまろ)が肥前国(ひぜんのくに)松浦郡(まつらぐん)の狛島(こましま)の港で詠んだ歌。

遣新羅使の中に病気にかかる人が出て旅が遅れて、役目を終えて帰ることができない。その不安を詠んだもの。


行部内公園(遊歩道奥の小山あたり)
 この万葉歌碑は、茨城県竜ヶ崎市の行部内公園(龍ヶ崎市久保台1丁目17)
民家が並ぶわきに、公園につづく遊歩道が整備され、所々に3基の万葉歌碑が置かれている。
この歌碑は遊歩道の奥の方に建っている。