飛鳥への旅

飛鳥万葉を軸に、
古代から近代へと時空を越えた旅をします。
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万葉アルバム(奈良):橿原市今井町 今井まちなみ交流センター華甍

2015年06月14日 | 万葉アルバム(奈良)


明日香川 しがらみ渡し 塞(せ)かませば
流るる水も のどにかあらまし 
   巻2-197 柿本人麻呂=


明日香川に塞(せき)を渡してとめたら、流れ去る水も皇女の遠ざかることも、ゆるやかになるにちがいないのに。。という意味。

「しがらみ」は、動詞「しがらむ」の連用形から、川の中に杭を打ち渡して、それに柴や竹などを結び付けて、水流をせき止めるもの。
「のど」は、のどか、穏やか、というようなゆったりとした状態を表す。 
 

 この万葉歌碑は、橿原市今井町 今井まちなみ交流センター華甍の敷地内に建つ。

 今井まちなみ交流センター華甍は、明治36年旧高市郡教育博物館として建設されたもので、昭和4年より今井町役場にも使用されていた。
現在は今井町の資料館として今井町の歴史を詳しく分かりやすく解説する資料を一堂に集めた資料館。展示コーナーや映像シアターがあり今井町の歴史をさまざまな角度から知ることができる。


 今井町
かつて「大和の金は今井に七分」といわれるほど繁栄した町で、現在も町の大半の町家が大切に保存され、江戸時代の姿を残している。