飛鳥への旅

飛鳥万葉を軸に、
古代から近代へと時空を越えた旅をします。
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万葉アルバム(関西):和歌山県、和歌山市 片男波公園・万葉の小路3 名草山・・

2014年01月08日 | 万葉アルバム(関西)


名草山 言にしありけり 我が恋ふる
千重の一重も 慰めなくに
   =巻7-1213 作者未詳=


名草山は名ばかりだったなあ。私の恋する苦しさの千分の一も慰めてくれないことだ。という意味。

名草山:和歌山の紀三井寺のある山。

この万葉歌碑は、和歌山県和歌山市の片男波公園・万葉の小路に建つ万葉歌碑5基の中の3番目の歌碑である。


万葉の小路から望む名草山、山麓に紀三井寺が立っているのを望むことができる。

万葉アルバム(関西):和歌山県、和歌山市 片男波公園・万葉の小路2 玉津島・・

2014年01月01日 | 万葉アルバム(関西)


玉津島 よく見ていませ あをによし
奈良なる人の 待ち問はばいかに
   =巻7-1215 作者未詳=

玉津島 見てし良けくも 我はなし
都に行きて 恋ひまく思へば
   =巻7-1217 作者未詳=


(巻7-1215)
玉津島をよく見ていらっしゃい。(あおによし)奈良の都の人が待っていて聞いたならどうお答えになりますか。
(巻7-1217)
せっかくの玉津島を見たことも私には良く思えない。都に戻って恋しく思われるだろうことを考えると。

「玉津島」は万葉時代にあった小島で、現在の和歌山市和歌の浦付近にあった。
現代の海岸線は万葉時代に比べるとかなり後退して、今は六つの小山のような丘陵が続いている。
万葉の頃はこの六つが独立した小山として点在していたようだ。


かつての玉津島の一部という妹背山と三断橋

この万葉歌碑は、和歌山県和歌山市の片男波公園・万葉の小路に建つ万葉歌碑5基の中の2番目の歌碑である。


入口にある案内版の万葉の小路コース・万葉歌碑配置図