(千曲川万葉公園マップ:図をクリックすると拡大します)
万葉公園は、千曲市の上山田温泉にある万葉橋のたもと、千曲川の西岸堤防沿いに広がる細長い公園で昭和60年4月に建設された。
長野県を流れる千曲川は新潟県に入ると信濃川となる日本一長い河川である。
万葉集東歌に「信濃なる千曲の川の細石も君し踏みてば玉と拾はむ」と詠まれ、小石がロマンチックな川の象徴として古代の人々の憧れだった。その影響で古く万葉の時代から現代に至るまでに千曲を訪れ歌った歌人が多い。
万葉公園には、その千曲を歌いあげた27の歌碑が、所狭しと建っている。
万葉橋北側に6基・南側に21基あり、その中に万葉歌碑は北側2基・南側6基の計8基建っている。
万葉以外には一茶や虚子をはじめとした代表的な歌人の直筆の刻まれた歌碑・五木ひろしの「千曲川」の歌碑などがある。
(2012/7/25訪問)
千曲川のながれ
千曲川万葉公園(万葉橋北側)全景
千曲川万葉公園(万葉橋南側)全景
<千曲川万葉公園、万葉歌碑一覧>
(番号は千曲川万葉公園マップ内の歌碑番号を指す)
27.信濃(しなの)なる 千曲(ちぐま)の川(かは)の 細石(さざれし)も
君し踏みてば 玉と拾(ひろ)はむ (巻14-3400)
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1.信濃(しなの)なる 千曲(ちぐま)の川(かは)の 細石(さざれし)も
君し踏みてば 玉と拾(ひろ)はむ (巻14-3400)
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5.信濃道(しなのぢ)は 今の墾道(はりみち) 刈(か)りばねに
足踏(ふ)ましなむ 沓(くつ)はけわが背(せ) (巻14-3399)
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3.4.瓜(うり)食(は)めば 子ども思(おも)ほゆ 栗食めば まして偲(しの)はゆ
何処(いづく)より 来(きた)りしものぞ 眼交(まなかひ)に もとな懸(かか)りて
安眠(やすい)し寝(な)さぬ (巻5-802)
銀(しろかね)も 金(くがね)も玉も 何せむに
勝(まさ)れる宝 子に及(し)かめやも (巻5-803)
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6.韓衣(からころむ) 裾(すそ)に取り付き 泣く子らを
置(お)きてぞ来(き)のや 母(おも)なしにして (巻20-4401)
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7.み薦(こも)刈(か)る 信濃(しなの)の真弓(まゆみ) わが引かば
貴人(うまひと)さびて いなと言はむかも (巻2-96)
み薦刈る 信濃の真弓(まゆみ) 引かずして
強(し)ひざるわざを 知ると言はなくに (巻2-97)
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2.中麻奈(なかまな)に 浮き居(を)る舟の 漕(こ)ぎ去(な)ば
逢(あ)ふことかたし 今日(けふ)にしあらずは (巻14-3401)
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8.石(いは)ばしる 垂水(たるみ)の上の さ蕨(わらび)の
萌え出(い)づる春に なりにけるかも (巻8-1418)
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