それでも僕はテレビを見る

社会‐人間‐テレビ‐間主観的構造

煮込みうどん

2010-12-23 19:38:52 | 日記
今日はうどんを作ってみた。

年末年始にうどんを打つのも良かろうと思っていて、それで小麦粉を買っておいたのだ。

うどんを打つのは小学生以来。

で、なんとか道具らしきものを用意して生地を作る。

寝かせている間に豚肉を使った味噌味の汁を作る。

そうだ、味噌煮込みっぽくするのだ。

味噌と豚と玉ねぎは、北海道民のソウルフードだ。

うどんを切って茹で、そいつを汁でさっと煮て食う。

ウマいはずなのだが、うどんがいまいちだ。いや、うまいのだが、僕の期待値はそれ以上だったので、そこまでに到達せず。

切り方とゆで方に問題があったのだと思う。

次は餃子にしようかな。

このまま、クリスマスから年越しに入る。

予定では、友人が僕に預けてくれたミュージカル「レ・ミゼラブル」のDVDをガンガン見るだろうと思う。

そして、遂に今日、念願の(バカでかい)一次資料が到着。

分析終わり次第、論文後半の執筆に入る。このプロジェクト全体の前半部を終えたい。

去年も一応、後半部の一部に手を付けていたので、そちらも楽しみだし、ちょっと別のことをやるので気持ちがすっきりしそうだ。

正直、今はきつい。でも、確かな手ごたえもある。日本で発表できたらなとも思う。

東京の夜:「水曜どうでしょう」の思い出2

2010-12-22 22:07:24 | 日記
「水曜どうでしょう」と言えば、僕がはじめて「どうでしょう」を観たのは東京でだった。

その時、僕ははじめて東京にひとりで来て、ひとりきりでホテルにいた。

たしか大きな研究会に出させてもらったあとで、その日の孤独と言ったら。



まだ学部生だった僕はその日行われた研究会に全く入っていけず、全体のシンポジウムの時は良かったのだけど、そのあとのレセプションは結構大変だった。

もうプロの研究者のなかで、僕は全く場違い。

でも、ひとりの研究者が僕の相手をずっとしてくれた。彼は当時、最も名が売れていた研究者のひとりで、その時のことを今でも忘れられない。

僕が心から尊敬し、目標としている研究者のひとりだ。

彼の著作はほとんどすべて読んでいると思う。

あまり注目されていないが、彼の一番最初の本(英語)は僕の目標であり、あのイメージがあるから今の僕のプロジェクトも存在していると言っても過言ではない。



そのレセプションの後、僕はひとりとぼとぼ慣れない東京の街のなかでホテルまで歩いて帰った。

一人戻ったホテルの部屋。

孤独になった。

北海道という田舎から出てきて、大都会東京の夜は果てしなく遠い。

とりあえずテレビをつける。

チャンネルをカチャカチャとザッピングしていたら、なんと「水曜どうでしょう」が!!

画質がひどく悪い。でも、十分鑑賞できる程度。

内容は「サイコロの旅」。シリーズのうちのどれだったかは分からないが、面白かった。

面白かっただけでなく勇気づけられた。

東京でひとり小さな戦いを繰り広げていた僕にとっては、「どうでしょう」のなかで日本をぐるぐる回るパーソナリティの二人の姿は、他人には思えなかったからだ。

北海道ローカル番組がまさか東京で見れるとは。

そのローカルさに僕はまた癒されたのだ。

疲れがどっと出ていた。色々な衝撃を受けた研究会だった。

でも、研究はまだまだ続く。僕はその2日後行われた別の研究会でも大きな衝撃を受けることになる。僕は確か週をまたいでずっと東京に滞在しながら、研究会を連戦したのであった。

それを一瞬ではあったが確かに支えた「水曜どうでしょう」。

カナダに留学する何年も前の話である。

ニセ和食の記録

2010-12-21 20:47:06 | 日記
ここにきて和食が食べたくなってきました。

あまりにも食べたくなったので、自分が考え付くかぎりで、ある材料で作ることにしました。

食べ物の日記です。


まずシーチキン鍋。

日本ではずいぶんCMをしているそうですね。

イギリスのものすごく寒い日にはやっぱり鍋が食べたくなります。

僕は白菜、シーチキンに加えて、ニンジンも入れました。

水を入れずに白菜、ニンジン、シーチキンの順で鍋に入れて、醤油をひとたらし、ごま油をひとたらしで蒸します。

完成。


続いて、鶏肉じゃが。

肉じゃがはあまり好きじゃないのだけど、肉を使った和食は結局、ある種の肉じゃがになるのではないか、と思ったりします。

鶏モモ肉、ニンジン、ネギ、玉ねぎ、ニンニクを少なめの水で煮ます。

十分だしが出て良い感じのスープができたら、そこによく洗って、ざく切りにした皮つきジャガイモを入れます。

ジャガイモに火が通ってスープがしみ込んだら、砂糖、塩、醤油の順で入れ煮込みます。

完成。


非常に残念なのは、僕にとっては、上記のふたつのメニューはご飯のおかずになりにくいということ。

そこでネギ味噌を作ることにしました。

ネギをみじん切りにして、フライパンで少し焦げるくらいまで炒めます。

その間に、味噌、砂糖、悲しくもみりんがないのでお湯を混ぜます。

混ぜたものをフライパンに流しいれ、そこに花カツオを入れます。

それを丁寧に水分を飛ばし、練っていきます。

完成。


結構、満足しました。

卵買いたいーーー。

カナダの思い出

2010-12-19 22:47:46 | 日記
僕は北海道の人間だ。だから、と言うわけでは全くないが、「水曜どうでしょう」が好きだ。

好きだと言うのはおこがましい。僕に「どうでしょう」を教えてくれたのは彼女であって、僕がこの番組を好きになったのはずいぶん後のこと。

そのなかでも「ユーコン川160キロ」という企画が一番好きだ。

この企画は、カナダのユーコン川でカヌーを漕いで160キロ下るというもの。

人間がひとりもいない大自然のなか、カヌー初心者が懸命に漕ぐ姿と、辛そうだがユーモアたっぷりのキャンプの様子が描かれている。



この企画を好きになったのは、僕がカナダに留学していたときだ。

カナダのとても辛い日々のなかで、この番組にとても癒された。

カナダで初めて長期の海外生活をしたとき、本当に辛かった。それは僕の好きなことが一切封じられてしまっていたからだ。

料理、研究、音楽。

ホームステイほど窮屈なものはない。このどれも出来なかったため、僕は頭がおかしくなりそうだった。

ただひたすら、英語の勉強をしていた。

英語の勉強だけをするというのは、まるで自分が自分で無くなるような体験だった。

少しずつ自分が何のために生きているのか分からなっていく。実存の危機だ。

そのなかにあって、心の拠り所がこの「どうでしょう」の企画だった。

同じカナダにこんな素晴らしい場所があるのか。そして、こんな体験ができるのか。

実はこの川は比較的近い場所にあるらしい(ただし、行くには小型飛行機などに乗らなくていけないが)。

それを思っただけで、この番組の映像のリアリティは何倍にもなったものだ。



その辛い日々のなかで、忙しく英語の勉強しているなかで、僕は少しずつではあるが自分の研究を続けていた。「どうでしょう」の力を借りながら。

それによって、ようやく当時抱えていた研究のスランプを乗り越えることができ、さらに、英語の壁をひとつ越えたのであった。

それが今につながっている。

僕の研究生活の転機となったカナダの留学は、もう二度と戻りたくない時期のひとつなのだが、本当に必要不可欠だった。

そして何より、「水曜どうでしょう」の「ユーコン川160キロ」もまた無くてはならない存在だったのである。



話とは全く関係ないけれど、今日Tさんと一緒に行った「日曜焼き」(変な翻訳)の料理の写真をつけます。

初めてお店で食べた「日曜焼き」。

イギリスの鶏肉やラム肉を日曜日焼く習慣です。美味しかった。特にチキンが良かった。

ラムは去年僕らが焼いた奴の方がおいしかったですょ。




夢、その答え

2010-12-19 00:04:18 | 日記
昨日、今日と夢を見た。昔のことの夢を見た。

受験競争している夢だった。その前も中学生くらいの頃の夢だった。

僕は競争には向いていないと思いながら目覚めた。

研究しながら、少し昔のことを思い出している。

こころの奥のところに、色々な記憶が眠っているのだなと思う。

でも僕は今を生きている。記憶を掘り起こす趣味はない。

ただ夢を見ながら、ひとりで研究する年の瀬というのも悪くないのかもしれない。

記憶のなかの沢山のコンプレックスと改めて対峙した後でも、僕は今の僕でいいのだと言いきれるだろうか?

留学して分かったことは、この疑問に答えるのはロジックではなく、確信のみだということ。

やるべきことをやって、そこで出てくる確信のみがその答えだ。その確信のみが。