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森男の活動報告綴

身辺雑記です。ご意見ご感想はmorinomorio1945(アットマーク)gmail.comまで。

1/12  スクラッチフィギュア 「Machinegun Girl and Beautiful Flag -Tokyo 1946-」(その2) 

2014年08月23日 | AFVの模型
今回は十一年式軽機関銃を紹介します。フィギュア同様、これもフルスクラッチです。

十一年式は以前から立体にしてみたかった銃の一つです。十一年式は初の国産軽機関銃で、一般的な弾倉式ではなく、本体の装填架という箱にクリップ止めの小銃弾を直接重ねて入れるという、非常に珍しい方式を採っています。恐らく、世界唯一ではないかと思います。写真の中央、手元にある箱状のものがそれです。

この方式は、予備弾倉や装填具を携行する必要がなく、戦闘中でも随時弾丸を追加装填できるというメリットがあります。しかしこのため機構が複雑になった上に、構造上弾丸の一部が露出するため砂塵に弱いことなどから、故障が多かったといわれています。このように、フル装填すると、弾丸とそれを止めるクリップが見えてしまうんですね。

故障が多発した原因としては、薬室の寸法にあったとする説もあるようです。要するに、薬莢と薬室の寸法がぴったりだったため、排莢不良・薬莢破断がおこりやすかったとのこと。それに気付いた技術者が、薬室を広げたところ故障が減ったそうです(「幻の機関銃」(かや書房)に書かれてました。「幻の自動小銃」だったかも。内容もうろ覚えなので、参考程度にしておいてください、、)。

基本的に、自動銃の薬室は薬莢より広めに設計するのがキモなんだそうです。日本軍の機関銃には、滑らかに装填排莢できるよう、銃本体や弾倉装填具に薬莢に油を塗る装置「油槽」が付いているのですが、これは設計者の南部麒次郎氏がそのことに気付いていなかったからなのでは、と推測(「帝国陸海軍の銃器」(ホビージャパン))される方もあるようです。ちなみに、ヘッケラー&コッホ社の銃(「ダイハード」のサブマシンガンとか)は、その目的で薬室に切れ目を入れています。このため、空薬莢に切れ目の筋が縦方向に残るので、同社の銃で撃たれたものかどうか一目で分かるそうです。覚えておくといつか役に、、、、、立たないですね。


というわけで、実用性についてはいろいろといわれる十一年式ですが、初の国産軽機関銃という点を考慮にいれてほしい気がします。採用年は1922年です。軽機関銃の有用性が確認された第一次大戦の終結からわずか4年後です。日本は大戦において陸戦をほとんど行わなかったにもかかわらず、このタイミングで軽機関銃の重要性を認識して、国産していたこと自体凄いことではなかろうかと思います。他の国をみると、ドイツのMG08/15は重機の軽量型(要は何も新しく考えてない)、イギリスのオリジナルみたいに思われているルイスは、実は設計・開発は外国人(ルイス大佐はアメリカ軍人。イギリスはパッケを買っただけ。後のブレンだってそうですね)、フランスのショーシャは突っ込むこと自体気の毒(好きなんですけどね、、、)、アメリカのBARは、ありゃ軽機関銃じゃなくて自動小銃ざんす(オートマチックライフルって、自分で名乗ってるのは殊勝だなあ)、などなど、、目も当てられない状況です。

ハアハア、、、。いつもながら日本軍の弁護は大変だ、、、。

あっ、銃の話になるとつい長くなりますね。すいません。さっきはなんとなくごまかしましたが、改めて考えると、ルイス軽機はムチャクチャ優秀な機関銃ですね。長期間、多数の国々で使用された上に、その閉鎖機構はドイツのFG42やアメリカのM60に受け継がれています。まあ、ルイスは日本軍御用達なので、優秀なのは当然なんですが(なんか大西学園みたいだなあ、、、)。

閑話休題。十一年式のデザインはほんとうに個性的な素晴らしいもので、とても好きな機関銃なのです。なのでスクラッチはできるだけ頑張りました。素材はプラや板鉛、エポパテなどです。銃身の冷却用のヒダは、恐ろしいことにらせん状になっています。そして銃身にはテーパーがかかっています。これはもう嫌がらせ以外の何者でもありません。楽な作り方をいろいろ考えましたが、どう考えてもそのまま作るしかありませんでした。真鍮パイプにエポパテを盛ってテーパーをつけ、板鉛を巻いてプライヤーでつぶしてヒダ状にしました。

資料は前出の「帝国陸海軍の銃器」(ホビージャパン)が非常に役に立ちました。この本では十一年式がカラーで詳しく紹介されているのですが、書籍でここまで詳細に紹介されたのは史上初めてなのでは、、。実は九六式・九九式軽機も知名度のわりにしっかりと紹介された本はほとんどありません。今後に期待したいところです。

完成後、見えなくなるのですが、一応、装填架の中の弾丸も再現しています。薬莢は35のドイツの20ミリ機関砲弾が寸法的にほぼぴったり(20÷35×12=6・85!)なので市販品を流用しています。弾丸部分は銅線の先を削って再現。薬莢を購入する前にあてずっぽうで装填架を作ったのですが、後で作った弾丸を入れてみるとぴったりでした。
これは嬉しかったです。まあ、だからなんなんだ、といわれればそれまでですが。

塗装は、クレオスのメタルカラー「ダークアイアン」を塗り、麺棒で磨いています。クレオスのメタルカラーは、下地仕上げをちゃんとすれば本当に金属のような風合いになるので気に入っています。「十一年式」の刻印もできるだけ頑張って入れてみました。リアサイトの目盛りも入れましたが、一体誰が褒めてくれるというのか、、、。

日章旗はエポパテです。できるだけ薄く延ばし、硬化の度合いを見計らいながら破れや皺をつけました。

フィギュアもそうでしたが、実際に作ってみると、銃も1/12はとてもいいスケールのような気がしました。手のひらに乗る感じがなんとも、、、
銃ありきで、また何か作りたいなあとも思ってます。百式短機を持った義烈空挺隊員とか、08/15を抱えたシュツルムトルッペンとか、EMP44もしくはMG13を構えるドイツ処女団員とか、考えるだけならアイデアはいくらでもでてきますね、、、。

というわけで、フィギュアよりも多弁になってしまい、なおかつ脇道も多かったですが何卒ご容赦下さい。この作品紹介はあと1回で終わりたいと思います。







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1/12  スクラッチフィギュア 「Machinegun Girl and Beautiful Flag -Tokyo 1946-」(その1) 

2014年08月16日 | AFVの模型
今日はスクラッチのフィギュアを紹介します。2013年4月に完成したものです。
なんといいますか、なんともいえないともいいますか、まあこういう作品です。そもそも、AFVというジャンルに入れていいのかどうか、、、、。

ここ数年、私は日本本土決戦を主なテーマに模型を制作していまして、これはその一つです。なので、軽機関銃と装備以外は全て架空です。製作意図やテーマは、、、、、、まあ、その、ご覧になった方のご想像におまかせします(笑)

35のフィギュアをスクラッチしていますと、スケールの限界も感じないことはないんですね。絶妙なスケールだとは思うのですが、「これを再現するのは難しいなあ!!」とあきらめるしかない部分もあります(もちろん、これは私の技量が未熟なせいもあります)。なので、もう少し大きなスケールでいろいろと細かく作りこんでみたかった、というのが技術的な面での製作動機でした。なので1/12は初めてです。このへんのスケールは、16だとちょっと小さいし10とか9もなじみがないしなあ、、、、かといって24・48・35のような差があるわけでもなし、、、という、微妙なところですね。で、今は中断していますがハイテックのバイクを継続して作ってまして、いつかそれ用のフィギュアも作ろうと思ってたこともあり、12にしました。完成形をみると、自分には一番やりやすいスケールのような気がしました。

素材はアルミの針金、紙粘土、タミヤのエポパテ(速硬化型)です。アルミの針金を芯に、紙粘土を巻き(パテの節約のため)大まかな形にしてから、表面にエポパテを盛ってます。そして盛っては削り、削っては盛っての繰り返しです。
こういうのを見ると、模型というより美術の時間みたいですね(笑) 一応、骨格から造形しました。あとで服を着せることを考えると、これは遠回りのような気もしますが、未熟者がいきなり服からいくと不自然になりやすく、結局はこれが近道のようです。

造形の中では顔が一番難しいです。
一見できたように思っても、少し見る角度を変えると、矛盾点がぼろぼろ出てきます。で、修正してもまた別の角度から見ると全然ダメ。で、修正、、、という繰り返しです。ぶーちゃんだと適当でもOKなのですが(コラコラ)、美人ちゃんにしようと思うと、まあ大変です。この辺は2次元の絵と似てますね。でも、2次元よりも難しく、かつ容赦ない厳しさがあります。2次元は、一見破綻がなければそれはそれで知らんふりできるのですが、完成後いろいろな角度から見られてしまう3次元はそーは問屋が卸さないという、、。35でもそうなのですが、私は顔が大体できたら瞳を仮に入れます。そうすると、表情がとても分かりやすく、作業もやりやすくなります。髪の毛も仮のものなので、完成形と髪型が違います。


ポーズも、ちょっとおかしいと全然ダメになります。

こちらも何度も何度もやり直しましたが、実は、見る角度によっては、、、。精進したいところです。モンペも、らしくするのがとても難しく、結構やり直しました。この写真も修正前のですね。いやほんと、こういうのは「どこまでやり直せるのか」という自分との戦いですね。基本的に、おおむね大体負けてますが。

あと、造形に関してはいわゆるスケールモデルっぽいリアルさ(たとえば欧米のヒストリカルフィギュアみたいな)は目指してないです。顔などは特にキャラっぽいディフォルメをきかせています。リアルに作れない、というのもありますが(笑)、あえてキャラっぽい方向に梶を切った部分もあります。

リアルにするより、この作品ならこれくらいがいいんじゃないかなあ、、という、感覚的な部分が大きいです。なので、全然OKな人もいれば、違和感を感じる人もおられるかと思います、、、。

苦労の多い反面、大きいスケールなのでいろいろと細かく作り込める楽しさもありました。顔のディテールもその一つです。顔のまつげや瞳の塗り分け、唇の湿った感じなど、35ではちょっと難しいです。
塗装は服・肌ともクレオスラッカーの下地、タミヤエナメルで色調の変化をつけ、パステルで調子を整えてます。

というわけで、やっぱり一回では紹介しきれなかったです。また次回ということで、、、。

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1/35 ライカⅢC スクラッチ

2014年06月01日 | AFVの模型
先週はエポパテをよくいじってました。エポパテは大体余ってしまうものなので、それを使って目的外の小物を作ったりもします。

今回はライカを作ってみました。エポパテは練った直後はかなり細かいディテールを付けれるので、自分なりに頑張ってみました。

肉眼だとまあそれっぽく見えるのですが、アップにすると、やっぱりディテールはぼやんとした感じ、、、。でも、まあ限界です。

タイプはライカⅢcのつもりです。ドイツ軍で多く使われていて、例えば有名なルフトヴァッフェライカは、このタイプです。レンズは50ミリを引き込んだ状態か(沈胴型、といいます)、35ミリをつけた状態、、、、のつもり。

ライカは何年も前に、プラで作ったことがあります。今見直してみると、まあそれよりはよくできたかなあと。それにしても、接写レンズって嫌ですね、、、。肉眼ではここまで見れませんものね、、、。

そのライカを持ってるのは、「yosci」の傑作フィギュア・ナターリア。オリジナルは、手に戦車帽を持ってます。いやー、これはほんと素晴らしいフィギュアです。あと一個在庫を持ってたりします(笑)

戦車はドラゴンのJS2。こちらも、とてもいいキットですね。細かく紹介したいのですが、こないだ落として壊してしまって、修理待ちなのです(笑)

というわけでまた。





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グンゼ ハイテックシリーズ 1/35 Ⅲ号戦車M型(N型改造) 

2014年01月26日 | AFVの模型
ぼつぼつ、過去の作品も紹介していきたいと思います。今ちょっと新しいネタがない、というのもありますが(笑)

今回はⅢ号戦車M型です。グンゼのハイテックシリーズのN型を改造したものです。Ⅲ号戦車は、ほんといいなあと思います。なんといいますか、けなげな感じがして好きです。長砲身型は頑張れば何とかT34に勝てる性能が災いして、最後の最後まで厳しく使い込まれたんじゃなかろうかと思ってまして、そういう雰囲気を出すことを念頭において製作しました。

それにしても、Ⅲ号戦車は最終的にいつまで「主力」として使われてたんでしょうね。「バラトン湖の戦い」(大日本絵画)で、L型が集積場に写ってるので45年でも前線にいたことは分かります。重要地点には配置せずとも、後方や前線左右におかれていたんですかね。でも、44-45年ごろじゃメチャクチャ厳しいですよねえ、、、。「前線の脇を突破された!火消しに行ってくれ!」「ええっ!このⅢ号じゃ無理っすよ!」「うそつけ!前に同じ型のがT34やっつけるの見たことあるぞ!」「いや、そりゃまあ死ぬ気でいきゃあね、、、、、。パンツァー、フォー!(涙目)」てな感じだったのでは、、、。

グンゼのインジェクションキットのラインナップにはM型があり、そのパーツを移植しています。当然、合いもばっちりなので、改造とはいえないかもですね。ハイテックシリーズは難物という印象があるようですが、このⅢ号はメタルパーツの表面仕上げが面倒だった(金属粉が、、)こと意外は、するすると組めました。まあ、同シリーズのバイクに比べれば楽なほうだと思います。組み上げてみるといかにもⅢ号戦車という、素晴らしいフォルムで、メタルパーツやエッチングを織り込んだ繊細なディテールともども今でも通用する傑作ではないでしょうか。

シュルツェンは、キットのはちょっと厚かったのでビールのアルミ缶に置き換えました。ちょっと難儀しましたが、失敗しても材料が無限に(笑)あるので、いくらでもやり直せるのがいいですね。


増加装甲のキャタピラは、M型キットのものが1両分余るので使い倒しています。これでもか、というくらいキャタピラを載せるのが方針の一つでした。そのことで車両の弱さや、乗員の恐怖を演出できるのではないか、と思ったからです。なんせ、正面のどこでも76ミリ砲喰らったらイチコロなんですよね、、。Ⅲ号のものだけでなく、ドラゴンのⅣ号戦車のものも混ざってます。キャタピラを防盾につけるのは、砲の仰俯角ハンドルが重くなるので規定違反だそうです(知人にそういう指摘をされました)。そういえば、実車の写真では見たことないですね、、。そもそも、防盾の増加装甲自体を外していることが多いです。それは多分増加装甲だけでもハンドルが重くなるからなんでしょう。でもまあこれはこれで強そうなので、気に入っています。以上の理由で推奨はできませんが(笑)。車体下部のはドラゴンのスターリンの余り。もちろんこの車両の戦果ではなくて、道端に転がってるのをガメてきた、という設定。

フェンダーはがっつり切り取って、ダメージ表現をきつめにしました。側面はまあここまでグニャグニャにはならないでしょうけど、雰囲気優先で。ライトが無くなるのは困るかな、と思いストックヤードのものを無理やり括りつけたという設定(設定が多いな、、、)。戦場では、壊れても困らないものはほったらかしにするけれど、必要なものは直すような感じだったんじゃないかなあ、という妄想です。

戦車長は顔をチラッとのぞかせている風にしました。帽子、ヘッドフォンの耳あて、ゴーグルはエポパテで。戦車の使い込まれた感じにあわせるように、口ひげを付けて年配の雰囲気に。

タイトルは「死にかけたロバのように」です。Ⅳ号が「軍馬」と呼ばれてたそうなので、じゃあⅢ号はロバくらいかなあ、と(笑)。「ロバのようにこき使われて、何とか生き延びてきたけれど、もうそろそろか、、、」というようなイメージです。ドイツ語は翻訳サイトで出てきた文句をそのまま使ってるので、間違ってるかもしれません。

この作品は、2013年の「第13回中四国AFVの会」で単品部門金賞と土居雅博賞をいただきました。ハイテックの箱の完成見本は土居氏の手によるもので、そのキットを作って賞に選んで頂くとは、、、。いちモデラーとしてほんと感無量です、、。嬉しさのあまり翌月の静岡ホビーショーにて、土居氏にお願いして裏にサインをいただきました!家宝ですね。また、土居氏の御本「ミリタリーミニチュア・カラーリングマニュアル」(イカロス出版)でも大きく掲載していただきました。いやほんと、幸せなⅢ号戦車であります。この場を借りてお礼申し上げます。

それでは。



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メンモデル 1/35 ルノーFT17(その2)

2014年01月05日 | AFVの模型
月刊ホビージャパン2014年1月号掲載の「メンモデル 1/35 ルノーFT17」の紹介「その2」です。

「その1」で少し書きましたが、第一次大戦時のドイツ兵を一度作ってみたかったので、今回はとてもいい機会でした。中世の甲冑を思わせる防弾着はとてもかっこいいのでエポパテで作ってみました。よく狙われる機関銃兵などが装備したと言われてますが、割と一般兵も使ってたみたいです。フィギュアはICMの「German Assault Troops」を改造。ヘルメット前面にも、アタッチメントの増加装甲をつけています。空気穴のツノを利用した装着方法が素敵です。本当は、さらに固定用の皮ベルトが付くのですが、忘れてました。

こちらの兵士はヘルメットに迷彩をしました。迷彩は何パターンかあったようです。効果があったかどうかはわかりませんが、塗り分けがレトロでカッコいいですね。小銃はドラゴンのKar98Kを長銃身のGew98に改造。実際は、この銃が後に98Kになるわけです。銃剣はキットの鞘入りのものの刃を削りだしました。弾倉は、5連発を20連に増やすアタッチメント「grabenmagazin」を付けた状態に。grabenはドイツ語で塹壕の意味なので「塹壕弾倉」ということです。要は白兵戦の多い塹壕戦で、弾を装填しているスキをできるだけ減らすためのものです。

塹壕戦は「grabenkrieg」と書きます。以前ここで紹介した資料写真集もこのタイトルでした。つまり「krieg」は戦争という意味ですね。またつまらぬドイツ語を覚えてしまった、、、。一般用語としても使われる「電撃戦」は「britzkrieg」です。ラモーンズの名曲「Britzkrieg Bop」は「電撃バップ」と訳されていますが、正確には「電撃戦バップ」なんですね。、、、どうでもいいですね。

閑話休題。ガスマスクも以前からやってみたかった工作でした。レンズの向こうに目が見えるようにしたかったので、ちょっと細かい作業をしてみました。まずフィギュアの顔にメンソレータムを塗ってから、タミヤエポパテ(速硬化タイプ)を盛り付け、乾燥後に剥がします。それをガスマスクの形に削り、目の周囲に穴をあけ、透明プラ板(今回は、手元にあったお弁当用のアルミ皿のケースを使用)をレンズとして貼り付けてます。レンズの接着は木工ボンドで(瞬着だと曇ってパーになってしまう)。完成したら、顔と目を先に塗ってから接着します。

よく見るとレンズの向こうに目が見えますが、見えます?(ひどい文章だ、、)皆同じ軍装で無個性になった兵士がガスマスクをつけると、更に無個性になります。しかし、目だけが見えることで、なんといいますか、人として最後の個性が残ってる感じになるんじゃないかなーと思ったのですが、どうでしょうか。怯えてるのではなく、戦車の隙をうかがってるようなイメージです。

手榴弾は、第二次大戦時のM24に似てますが、当時のはM1917といって形がちょっと違います。その前にもM1915というタイプがあったようです。ともに、ベルトに差すフックが付いてます。これは携帯に便利だと思うのですがM24ではなぜか無くなってますね。「投擲時の弾道が狂う」とか何とか、ドイツ的へ理屈をつけたのかも。収束手榴弾は、この頃からの伝統のようです。これ、ホント凄い威力だったでしょうね。ルノー程度なら、真下のいいところに投げ込めたらひっくり返るかもですね。なのでこの情景の場合、戦意のあるドイツ兵2人にはまだ勝機があるわけです。

ルガーは、8インチの「ランゲ・ラウフ」タイプ。長い銃身にタンジェントサイト、着脱式ストック、32連スネイルマガジンと、拳銃としてはかなり凶悪なものです。オリジナルはセミオートですが、ごく少数ながら、ローカルメイドのフルオートタイプもあったようです。

ルガーはキットの4インチタイプを改造し、できるだけディテールアップしようとしたのですが、もうこれが限界でした。アップにするとちとキツイですね。ストックやマガジンはエポパテ製。もうちょっと頑張りたいところですが、、、。

鉄条網は、市販のエッチングを使用。各メーカーで出ているようですが、基本品切れのようですので、見かけたら買っておいて損はないかと思います。今回は、昔使った残りがあったVOYAGER MODEL製を使用。戦場写真をみると、巻き方はもっと密度があり、想像以上にキッチリ敷設されています。工事現場みたいです。しかし、それを再現するとなるとほんと大変なので、あくまでイメージとしての表現にとどめました。

土嚢は、紙粘土で作りました。一つはキャタピラに踏まれて破れた感じにしてみました。中身(木の粉を使用)がどざーっと出てるようにしたつもりですが、どうでしょう。紙粘土は、乾燥時期を見計らえば、意外と細かい工作もできそうなので、いろいろと使えるかなと思ってます。

水溜りは、いつものリキテックスのグロスポリマーメディウムで。キャタピラに付いた泥の水分の表現は、タミヤエナメルのクリアーを使ってみました。これはこれでいいとは思ったのですが、もっと別の素材も試していくつもりです。地面は百均の木粉ねんどを使用。ぺたぺた盛り付けてならすだけで、地面っぽくなるので気に入ってます。

というわけで、やっぱり長くなってしまいました。すいません。

それでは。

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メンモデル 1/35 ルノーFT17(その1)

2014年01月04日 | AFVの模型
月刊ホビージャパン2014年1月号に掲載されました「メンモデル 1/35 ルノーFT17」の情景を紹介します。

私にとって初めての第一次大戦の情景です。ルノー・塹壕・ガスマスク&アーマープレートを付けたドイツ兵などなど、以前からやってみたかったものばかりでしたので、やりがいがありました。誌面にも書きましたが、小さい戦車とはいえ、向かってこられる兵士からすると恐怖の的だったはずです。そんなイメージで製作しました。

メンモデルのキットは、なんといいますか、とても意欲的な内容で組み立てていて楽しかったです。サスペンションに金属パーツを使ったり、これでもかというくらいインテリアを再現していたりと、完成まで飽きずに取り組むことができました。普通は、これくらいパーツ数が多いとだれちゃうんですけどね、、。模型ずれしている人(私か?)ほど新鮮で楽しめるんじゃないかと思います。キャタピラやサスペンションなど脚周りも精密で、泥で汚すのが惜しかったのですが、塹壕戦ジオラマなので、仕方なく(?)ドロドロに。でも、実際はアウトラインが分からなくなるくらい、もっとひどくなるんじゃないかと思いますけど、、。

メーカー名のMENG MODELはホビージャパンでは「メンモデル」と表記していますが、モデグラやアーマーモデリング誌では「モンモデル」としてますね。ほんとはどっちかな?と思い中国語に堪能な知人に聞いてみたところ、正確に言えば「メン」と「モン」の中間くらいの発音だそうです(わからん、、)。なのでどちらでもOKといえばOKですね。MENGの漢字表記がないのでなんともいえないそうですが、多分「夢」の意味ではないかとのこと。 「夢模型」。なかなかいい名前かも。

LE TIGREは、連隊名のようです。ルノーなのにタイガーってのはいいですね(笑)スペードのマークも素敵です。目立つけど。ご存知の通りルノーFTは車体をキャタピラで挟み、回転砲塔を持つなど、近代戦車の基本形となった車両です。が、よく考えるとルノーが戦車の始祖を作ったメーカーなのは面白いですね。今はそんなこと無かったような顔をして、おしゃれな車作ってますが(笑)

塹壕を越えるジオラマは見たことがありそうでないような気もしますが、どうなんでしょう。塹壕は一度作りたかったのですが、塹壕を越える前後の状況にすると、どうしても面積が多くなって間延びしちゃうし、手間が増えるんですね。それで「越えちゃうようにすればコンパクトになるぞ!」と思いつき、こういう風になりました。実に後ろ向きの消極的な発想だったのです(笑)。でも、こっちの方が迫力が出たような気がして、気に入ってます。

一応「グオーッ。キャリキャリ」とか言いながら手で動かしてシミュレーションしてみましたが、これくらいの塹壕の幅なら越えられそうです。下にキャタピラがたれてるのはなんか変な感じもしますが、実際も多分こうなるかとそれでもたれすぎにみえますが、これでインスト通りの枚数です。たしか、一枚減らすと回らないくらいキツくて逆に不自然だったような記憶がありますが、どうだったかなあ(もう忘れてるよ、、、)。塹壕内の鐘は、毒ガス攻撃時の警報用です。資料写真をみると、どれも専用のものではなく、どこからかガメてきたもののようです。自作のトライアングルもありましたが、なんのこっちゃなので鐘にしました。

塗装は、クレオスのラッカーにタミヤエナメルでウオッシング&チッピング&フィルタリング。油彩を少々。パステル粉で錆・埃表現。といういつもと同じ感じです。ファレホなどアクリル系の塗装もやってみたいのですが、大量のラッカー・エナメルの塗料を抱えてる身としましては、もうちょっとかじり付いときたいところです(笑)

あ、また長くなったので2回に分けます。次はフィギュアとか細かいことについて書きます。

※喪中のため、新年の挨拶は省略させていただきました。ご了承下さい。




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ファインモールド 1/35 97式自動砲

2013年12月07日 | AFVの模型
久しぶりに個人的にキットを作りました。でも、これはキットじゃないか。パーツですね(笑)。

旧日本軍の九七式自動砲といいます。メタル製で、ほんと細かく再現されています。結構昔の製品なので出来はもう一つかと思い、ディテールアップするつもりで資料と見比べてたのですが、モールドはほぼ完璧でした。原型、凄い出来なんだろうなあ、、。トリガーガードの内側が埋まっているのでトリガーともども彫り出し、マズルブレーキの穴もちょっと彫りました。

この砲を中心にしたジオラマを作るつもりでして、そのために移動用のハンドル「提げ棍」のみ、洋白線などで追加しました。本体の塗装は、ある程度まで下地を磨いてから、クレオスのメタルカラー「アイアン」を塗って、麺棒で磨きました。メタルカラーは塗膜が弱いので、すぐ下の銀色が角に出てきます。それが使い込まれた感じがしていいなあと、勝手に悦に入ってます(笑)

この砲は口径20ミリで、対戦車用として開発されました。グリップとトリガーが付いているので銃のように見えますが、あくまで「砲」です。発砲すると、銃身部が140ミリほど後退します。でないと、反動は受け止められないでしょうね。一度現物を見たことがありますが、とても大きくて重そうでほんと「砲」にしか見えませんでした。全長1.2メートル、重量52㌔です。小脇に抱えて撃つ漫画を見たことがありますが、まあ、シュワちゃんでも無理でしょうね、、、。

この砲の解説として「対戦車用としては威力不足だった」という記述を見ることがありますが、いろいろと考察してみると一概にそうとは言い切れないようです。直角に立った20ミリ鋼板を720メートルで貫通できますので、20ミリクラスの砲としては優秀な方です。制式当時の1937年ごろの各国の戦車がどの程度のものだったのかを考えれば十分な性能で、例えばノモンハンで対峙したBTやT26はぽこぽこやられたのではないかと思います。そもそも、どの国の兵器でもこのクラスの対戦車兵器が第二次大戦終盤まで有用だったケースはなく、「威力不足」というのは濡れ衣といってもいいでしょう。って、フォローに必死ですね(笑)

まあでも、最小限の兵士で運用できる砲として考えると、とても有用な兵器といえます。例えば、重火器を搬入できないジャングル戦ではかなり重宝されたのではないかと。攻守に関係なく、見えないところから榴弾を連続発射されれば、相手の歩兵はひとたまりもないでしょう、、。この種の兵器を持たない米英豪軍にとっては、結構嫌な兵器だったのではないかと。

前のハンドルがオフセットされているのは、砲を担ぐ兵士の体が、砲身に邪魔されないようにするためです。2人で前のハンドルを担ぐ時は、左の出っ張りの方を本体に差し込んで、ハンドルが中央に来るようにできます。ほんと、旧軍の兵器はゲーコマで感心しますね。

というわけで、暇をみつけながらちょっとづつ進めていくつもりです。









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四一式山砲 連隊砲・山砲兵 ファインモールド 1/35

2013年11月04日 | AFVの模型
月刊ホビージャパン2013年11月号に掲載された、ファインモールドの四一式山砲の作例が戻ってきました。

記事にも書きましたが、どちらもとてもよくできているキットです。四一式山砲は長期間あちこちで使われた火砲なので、とても嬉しいアイテム選定ですね。

部品数もほどほどで、かつ密度があり、組み立てやすく、ほんといいキットだなーと思います。

土嚢は、紙粘土で作りました。紙粘土は、乾燥時期を見計らえば結構ディテールが付けられますし、布のようなざらざらした質感もよくて気に入ってます。安いのもいいですね。エポパテで作ると、結構な工費がかかりますからねえ(笑)。

山砲と同じくらい嬉しいのが、フィギュア。立ち姿で動きのあるフィギュアは、走っているところとかにも改造しやすく、何かと重宝しそうです。射撃中のポーズも、速射砲とかにも小改造で流用できますから、これまたありがたい。

装備品も凄くいいです。特に三八式・九九式はすんばらしい。三八式の遊底覆(ボルトカバー)の下にちらっと見える遊底の一部まで再現されています。うーん、凄いなあ、、。ゲートルの雰囲気もさすが、という感じ。三八式は、やっとタミヤ製は引退ですねえ(使うけど)。装備品は「行軍セット」のランナーが入ってるので小銃や十四年式拳銃(これも凄い出来)などがメチャ余るのも嬉しいです(笑)。

実物の写真を見ると、何度も分解組み立てをするためか、各部のハゲチョロが激しいのが印象的です。砲身は高品質の鉄鋼を使っているせいか、銀色のままで錆ないようです。なので、いつもの錆色をやめて銀でハゲチョロにしてみました。やってみると、砲身の硬い質感がでているような。気に入ったので、それ以降の砲身や砲尾のハゲチョロは銀色にしています。これはマーダーのです。どーですかね?(と聞かれても困るか)


というわけでまた。この砲をトラックに載せた和製ガンポーティの「貨車山砲」というのがあるのですが、いつか作ってみたいですねえ。学研の「戦車と砲戦車」によりますと、フィリピンでM3軽戦車をやっつけたそうです。うーん、いいなあ、、。

それでは。あ、HJ誌はもちろんバックナンバーが買えますので、何卒よろしくお願いします(笑)






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四式中戦車試作型 ファインモールド 1/35

2013年10月14日 | AFVの模型
今日は四式中戦車の試作型(ファインモールド製)の完成品を紹介します。よく考えると、完成後ちゃんと紹介してなかったですね。

試作車両ですが、車両不足のため実戦に駆り出されたという架空の設定です。ほぼストレート組みです。フェンダーをアルミ缶で作ったくらい。増加装甲のキャタピラはモデルカステンのシャーマン用。少量で安い予備キャタピラ用が出てるので、ありがたく活用。取り付け方法は、フェンダーステーなどを使って番線でくくりつけているという想定。実際には強度的に不安かも。ドイツ戦車とかは、専用のフックに掛けてるの以外のは、どうやって固定してるんでしょうね。置いているだけにも見えますが、被弾したらばらばらに飛び散るでしょうし、、、。でも固定すると整備できないし、自重でわりとしっかり載ってるようにも見えますし、、、。よくわからないことの一つですね。

戦車兵は恐いからどんどんキャタピラを載せるんでしょうけど、整備兵は修理のたびにいちいち降ろして、また積まないといけないから、うんざりしてたんでしょうね。「あー、、またあのビビリの軍曹の車両が来たよ!降ろす方の身になれよ!」「気持ちはわかるけど、もうちょっと控えめにしてくれんかなぁ」とかぶつぶつ言ってたのかも。で、ちゃんと元に戻してないと「ここはこうじゃなかったゾ!」と怒られるという(笑)

先日紹介しました、ミリタリーモデリングマニュアル最新号に掲載された量産型と対になるようなつもりで製作しました。マーキングも、量産型が弁財天だったのでこちらは毘沙門天に。画像検索で集めた資料を基に、デザインから創作。クレオスのラッカーで手描きしました。車載重機を持ってるのが我ながらゲーコマだと思います(笑)標語を「見敵必殺」にしたのは一度戦車に「殺」という文字を入れてみたかったから(アブナイなあ、、)。「ム」は「無」の意味(あはは)。カタカナの「ム」は描くのがなかなか難しかったです。ひらがなカタカナは、簡単なようでそれっぽくするのが難しいですね。何度も描いててゲシュタルト崩壊しまくりでした(笑)

左が、ミリタリーモデリングマニュアルに載った量産型です。よく似てますが、あくまで「対」なのであって、決してズボラしたというわけじゃないです(笑)で、弁財天のアップ。こう見ると、弁才天はちょっと趣味に走ってますね(笑)細いラインは、ラインの色の上に、外周の色を重ねて描いてます。このやり方だと、結構細いラインが描けます。手間はかかりますけど、、。これらのマーキングはさすがにほんとの日本軍ではこういうのはご法度でしょうし、かなりフィクションの要素が強い設定です。まあ、そもそも試作で終わった車両の実戦使用という架空の設定なので、伸び伸びとやらせてもらいました。ミリタリーモデリングマニュアルにも書きましたが「上官の改まった検査はもうない」という逼迫した状況を表している、という風に受け止めていただければと。ウソマーキングは、あれこれ考えるのがとても楽しいので、またやろうと思います。

個人的には、三-五式の中では、四式試作型が一番かっこいい日本戦車だと思います。砲塔がちょっとオフセットしているのも日本戦車らしくて素敵です。

車長のヘッドは、タミヤのチハなどに入ってる操縦手。頬などをちょっと彫りこんでやると、結構な男前になります。タミヤのなかでは一番かも。役所広司に似てなくもないですね。砲手はいつもの歩兵セットの擲弾筒手。胴体はミニアートの日本戦車兵セットから。服の造形はいいのですがヘッドはいまいちだったので、今回はパス。でも、ちょっといじってやるとよくなるかもしれません。

九七式車載重機もタミヤ製。銃身が露出した状態を再現しているのはタミヤだけで、形状・ディテールも申し分ないです。でも、ちょっとだけディテールアップしてます。対空機銃架が「く」の字型に曲がってるのは、どうも薬莢受けを逃がすためのデザインのようです。薬莢受けを付けた重機を銃架に装着して、自重で下がった状態にしてみるとそれがよくわかります。以前から「変な形の銃架だなあ」と不思議だったのですが、勝手に納得してしまいました。20発弾倉は対空用だと弾切れが心配なので、雑嚢に予備弾倉を入れてあげました。最上段にチラっとのぞく銃弾も真鍮線で再現してみました(ビョーキだ、、)。

ちなみに、九六式軽機関銃は、一般にチェコのZB26のコピーと言われていますが、大嘘なので注意しましょう。バレルやドラム式のリアサイトなど、アウトラインがちょっと似てるだけで、ボルトの閉鎖機構やレシーバーの形状から何から全然違います。コピーしてるのは、この九七式です!(オイオイ)。こちらは、閉鎖機構からほぼまんま同じで、ヘタするとマガジンも流用できるかもしれないくらいの勢いです(未確認)。これは意外と知られていませんが、あまり広めないようにしましょう。パテント料は、、、多分払ってないでしょうね(チェコが無くなったので)。

後ろの荷物は、水筒とジェリカンと鉄帽以外はエポパテや木で自作。木の樽、湯たんぽ、壺など懐かしアイテムを盛りだくさん。木のトロ箱も知らない間に見なくなりましたね。干物、大根、カボチャなどはエポパテで。こういうのをちまちま作るのは楽しいです。今晩は大根とカボチャと干物をミソで煮込んで酒を一杯、という感じでしょうか(笑)湯たんぽは、飲料水の輸送用として実戦でも使われていました。確かに、割と量が入るし、薄いので携帯性もいいし、リブも付いてて強度もあるので使い勝手がよさそうです。ドイツ軍やアメリカ軍は、日用品もスタイリッシュに搭載している(ように見える)のですが、日本は日本らしく、荒縄で決めてみました(笑)。牽引用のワイヤー(牽引鋼索、という)はホームセンターで切り売りしている(店員さんを呼んでくるやつ(笑))1ミリのワイヤーです。焼きなましても接着は結構大変ですが、やっぱりこれが一番リアルです。

この作品は今年(2013年)のキヤコンで佳作をいただきました。初応募でまさか賞をいただけるとは思ってなくて、とても嬉しかったです。さらに、こういう架空の設定・マーキングの作品でも、評価をいただけたというのも嬉しかったです。この場を借りて、関係各位にお礼申し上げます。

で、製作中から唯一気になっていたのが「こういう派手なマーキングは遠方から目立つので根本的にダメなのではないか」という点。まあしかし「どの国でも目立つ色で砲塔番号などをバンバン書いてるからいいか」と思って勝手に納得してました。でも、やっぱり気になるので実験してみました。

駐車場の雑草の間に置いてみました。

全然大丈夫ですね。
この大きさなら実物では2-300メートルくらいの距離でしょうか。

こちらは100メートルくらい?実戦なら、というかパンツァーフロントなら(笑)必中の距離です。これでも全然OKですね。っていうか、マーキングどうこうじゃないですね。シルエットが丸見えですしね。「お前は戦死だ!」(笑)。こうしてみると、自然の中では塗装の色調云々よりも、直線・平面の人工的な造型が目立つということがよくわかります。どの軍の車両でも草木で偽装するのはそういうことなんですね。なので、いわゆる迷彩塗装というのは、自己満足・自己暗示・自己顕示の部分がかなり大きいんじゃなかろうかという気がします。オリーブドラブ単色をペペッと塗って、季節地域にあわせた草木で偽装する、というのが一番費用対効果に優れた、現実的な方法なのかもしれません。米軍はホント合理的なんだなあ、、。

でも、マニア的にはそれはとーってもつまんない結論なんですが(笑)

というわけでまた。

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刺青姉さんの完成

2013年09月07日 | AFVの模型
こんばんは。

刺青姉さんは一応完成しました。

油絵の具が乾燥しきれてないので、ツヤありのままです。ツヤ消しなどの仕上げは保留です。なので「一応」ということで、、、。

刺青にも油絵の具で細かい変化をつけました。もうちょっと細かく描きたいなあと思ったんですが、限界でした。次はもっと頑張りたいところです。くわえタバコで〆、ということでご勘弁を。

M26A1はやっぱりそのままです。キャブ以外はストレートなんですが、あらためて見るとほんとよく出来てるキットです。

過去の作品の埃払いは大体終わりました。ふと見ると、ジオラマの建物の中に、とてもいい感じにクモの巣が張られていました。これは素敵ですねえ。とてもまねできません(笑)

あと、今日書店で竹谷隆之氏の「漁師の角度」をうっかり見つけてしまい、買ってしまいました。決して安い本じゃないので、後日こづかいの余裕が出来たら買おうと思ってたんですが、現物を見ちゃうと我慢できませんでした(笑)。いやー、凄いですわ、やっぱ。買ってよかった(と自分に言い聞かせる)

というわけでまた。

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