森男の活動報告綴

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ファインモールド 1/35 97式自動砲

2013年12月07日 | AFVの模型
久しぶりに個人的にキットを作りました。でも、これはキットじゃないか。パーツですね(笑)。

旧日本軍の九七式自動砲といいます。メタル製で、ほんと細かく再現されています。結構昔の製品なので出来はもう一つかと思い、ディテールアップするつもりで資料と見比べてたのですが、モールドはほぼ完璧でした。原型、凄い出来なんだろうなあ、、。トリガーガードの内側が埋まっているのでトリガーともども彫り出し、マズルブレーキの穴もちょっと彫りました。

この砲を中心にしたジオラマを作るつもりでして、そのために移動用のハンドル「提げ棍」のみ、洋白線などで追加しました。本体の塗装は、ある程度まで下地を磨いてから、クレオスのメタルカラー「アイアン」を塗って、麺棒で磨きました。メタルカラーは塗膜が弱いので、すぐ下の銀色が角に出てきます。それが使い込まれた感じがしていいなあと、勝手に悦に入ってます(笑)

この砲は口径20ミリで、対戦車用として開発されました。グリップとトリガーが付いているので銃のように見えますが、あくまで「砲」です。発砲すると、銃身部が140ミリほど後退します。でないと、反動は受け止められないでしょうね。一度現物を見たことがありますが、とても大きくて重そうでほんと「砲」にしか見えませんでした。全長1.2メートル、重量52㌔です。小脇に抱えて撃つ漫画を見たことがありますが、まあ、シュワちゃんでも無理でしょうね、、、。

この砲の解説として「対戦車用としては威力不足だった」という記述を見ることがありますが、いろいろと考察してみると一概にそうとは言い切れないようです。直角に立った20ミリ鋼板を720メートルで貫通できますので、20ミリクラスの砲としては優秀な方です。制式当時の1937年ごろの各国の戦車がどの程度のものだったのかを考えれば十分な性能で、例えばノモンハンで対峙したBTやT26はぽこぽこやられたのではないかと思います。そもそも、どの国の兵器でもこのクラスの対戦車兵器が第二次大戦終盤まで有用だったケースはなく、「威力不足」というのは濡れ衣といってもいいでしょう。って、フォローに必死ですね(笑)

まあでも、最小限の兵士で運用できる砲として考えると、とても有用な兵器といえます。例えば、重火器を搬入できないジャングル戦ではかなり重宝されたのではないかと。攻守に関係なく、見えないところから榴弾を連続発射されれば、相手の歩兵はひとたまりもないでしょう、、。この種の兵器を持たない米英豪軍にとっては、結構嫌な兵器だったのではないかと。

前のハンドルがオフセットされているのは、砲を担ぐ兵士の体が、砲身に邪魔されないようにするためです。2人で前のハンドルを担ぐ時は、左の出っ張りの方を本体に差し込んで、ハンドルが中央に来るようにできます。ほんと、旧軍の兵器はゲーコマで感心しますね。

というわけで、暇をみつけながらちょっとづつ進めていくつもりです。








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