~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

「いのちをいただく」~佐藤初女

2019-03-15 22:58:19 | 日記

最近、私って前よりご飯の炊き方が上手く

なったかも~ってちょっと喜んでいたら、

その思いを打ち砕くようなお米との出会いが

ありました。

以前に友人からもらった山形の「雪若丸」という

お米に再び出会ったのです。

去年初めて出たのに、いきなり「特A」を

取ったお米です。

おむすびにぴったりのお米だと思います。

最近のお米は、あっという間に給水するのですが

雪若丸は、給水に充分時間がかかります。

力があるお米は給水に時間がかかると、私は

思っているのですが…

我が家は、厚手のお鍋でご飯を炊くので、

目盛りもありませんが、長年のカンでやってます。

ところが、この雪若丸に関してはまだ納得いく

ご飯が炊けていないのです。

色々考え試みてはいるのですが…

今日やっと気がつきました。

蒸し時間をあと2分長くしようって…

先日、仕事の研修会があり「あなたはどんな時に

幸せを感じますか」と聞かれたとき、私は迷わず

「美味しいご飯が炊けた時」って答えました。

一日の始まり、美味しいご飯が炊けたら

それだけで幸せになれるって、本当に幸せ!です。

初女さんも、その幸せを感じていたんですね~

     いのちをいただく

  今朝もふっくらおいしそうに炊き上がった

  ごはんが輝いている

  一粒一粒が呼吸している

  毎日はおろか何十年も食べているのに

  飽きもせず

  食べるたび新鮮な気持で味わえる幸せを

  かみしめ

  今日も感謝で生きる

              佐藤 初女 

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自分で人生を作る~初女さん

2019-03-13 23:11:03 | 日記

要支援1だった母が、転んで大腿骨を骨折し

介護5になってしまい、家でみるのは無理だろうと

言われ、先月施設に入りました。

外泊で帰って来た時、歩けないのを忘れて

ベッドから落ちてしまったり、2日間でしたが

私も姉もへとへとになってしまいました。

その母が「家に帰りたいから娘を呼んで」と

落ち着かなくなり、施設からの連絡で姉が

飛んで行くと「寂しくなったらどうしたらいいの」

と、母に何度も聞かれ、姉は答えに困ったと

言ってました。

母は、ひとりになるということが

あまりなかったので、人生で一番の孤独を

感じているのだと思います。

本当に歳をとるって大変なことだなと

つくづく思ってしまいます。

初女さんの言葉のように私も自分の人生を

つくっていけたらな~

 『年齢にふさわしい暮らしという

  先入観に自分を合わせるのではなく

  どんな生き方をしたいのかを自分で思い描き

  自分で人生をつくっていくのが本当の生き方

               佐藤 初女』

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長田弘「世界はうつくしいと」

2019-03-12 22:26:05 | 日記

昨日は、東京慰霊祭に行って来ました。

出演者の田口ランディさんやウォンさん達が

8年前の3月11日に何をしていたかを語って

くれました。

多分、あの地震を体で感じたすべての人の中に

あの日あの時が刻まれているのでは

ないでしょうか。

それは、決して思い出とならない記憶として

存在し続けているのです。

震災のことを、どう言葉にしたらいいのか

分からないまま時間だけが過ぎて行きました。

詩人の長田弘さんの言葉が静かに心に響いて

来ます。

 

 『言葉にできない感情は じっと抱いてゆく

  魂を温めるように』

震災の後、「絆」と「復興」という言葉に押され

私たちはすごい勢いで進んで来ました。

悲しみと向き合う時間も、

魂を温めることもせずに…

これでいいの?

この心の問いに応える言葉が見つからないけれど

長田さんの詩が、そんな私に寄り添ってくれます。


【長田 弘】詩「世界はうつくしいと」(長田弘さんの朗読)

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腹が立ちました。初女さんならどうしますか

2019-03-10 16:14:50 | 日記

昨日は久しぶりにプチ腹立ちがありました。

提案者は、その大変さが分かってなくて、

私ならやってくれるでしょ。ぐらいで

言ったのだと思います。

プチ腹立ちが起こったのですが

それを言った人に腹が立ったのでなく、

その発想が出たことに怒っている自分がいました。

初女さんならこういう時にどうするかなと

本を取りだし読んでみると、こたえがそこに

ありました。

読んだら、心が穏やかになり、腹を立てた

自分の未熟さを感じました。

何か起こった時、初女さんならどうするかな?

と、考えるとこたえが向こうから来てくれる

ようです。

初女さん、ありがとう!

怒りの感情をばらまかなくて済みました~

 『人を傷つけるような言動には、

 人一倍腹が立ちます。

 立てて、立てて、煮えくり返るくらい。

 感情を抑えると、必ずひずみが出てしまうから

 感じることはそのまま感じたほうがいいんです。

 ただ、腹立ちをあちこちに撒くようにしないで

 自分の中だけでとことん感じるように

 しております。

 腹が立つ裏には、きっとよくなるという信頼と

 よくなってほしいという祈りがあります。

            佐藤 初女  』

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初女さんの眼差し

2019-03-08 23:25:35 | 日記

初女さんの著書「いのちをむすぶ」の帯に

吉本ばななさんが書いている言葉が、

最近ずしんと来ます。

『ほんとうに偉大な存在は、

 決して人に気づきを強いない』

本当に、初女さんはそういう方でした。

このことの凄さを、今頃になって実感しています。

私が気づいたことをお話しすると、初女さんは

全て分かっていることなのに、じっと耳を

傾けて聴いて下さり、心を合わせてくれるのです。

私は、自分で分かったみたいな顔をして

初女さんにお話ししていました。

初女さんは、黙ってその人の中にあるこたえを

待っていて下さるのです。

初女さんがいらした時は、そのことが特別な

ことだ思ってませんでしたが、

本当にばななさんの言葉の様に、偉大な存在

だったことを、ことあるごとに感じています。

 『パッと変われないと思うの。

  それでも遅々として成長しているんです。

  だから一歩ずつね。

  この線を乗り越えたと思ったら

  また次の線が見えてくる。

  それがずっと続いていくんです。

  最期までね。

             佐藤 初女  』

初女さんは、この眼差しで見守っていて

下さったのですね。



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初女さん、導いて下さいね~

2019-03-07 17:44:09 | 日記

今、米国も日本も中国も…世界中が何か変!と

感じているのは私だけかしら?と思っていたら

「64」(ロクヨン)を書かれた横山秀夫さん

文章に出会い納得しました。

今の世界の動きに対して、「ファクト(事実)と

フェイク(うそ)が戦闘状態に入った気がします。

フェイクが何食わぬ顔でファクトと並んで

表舞台にいるさまは、異様であり、恐ろしくも

あります。

各国のトップや力を持つ人たちが、批判に対して

瞬時に反応したがる風潮に驚異を感じます。

ほんの短い時間であっても、批判にさらされる

ことを嫌がり、相手をねじ伏せようとする。

それを『たった今』やらねばならないという

強迫観念めいた空気が世界中にまん延して

いる印象をうける。

物事を解決するには、よりよく解決するための

方法を考える時間が必要です。

短い言葉で一瞬になせることではありません…」

と書かれていました。

この背景には、SNSの影響があると…

本当に恐ろしいことです。

親は子供に「嘘つきは泥棒の始まりだよ」と

嘘をつくことはいけないことだど教え、

子育てしてきますが、これだけ嘘が

まかり通る世界になってしまったとは…

そして、責任を取らず言った者勝ちみたいな…

こういう世界になってしまった、今だからこそ

初女さんの言われていた

「今を真実に生きていれば、必ず道は示されます」

という生き方が、どんなに尊い生き方であるか…

初女さんは言葉ではなく、行動で示して下さった

方です。

どんな時代が来ようと、初女さんの生き方が

真実であり続けると私は思います。

これからの時代は真実に生きる事を、

本当に意識していかないと!

初女さ~ん、私ら大変な時代を生きています。

どうか導いて下さいね~

 


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竜巻は消えて、そして現れる

2019-03-06 21:51:44 | 日記

風邪が長引き、風邪ひきのまま「ポトラ」に

突入し、今日は久々の休み~!と思った途端

疲れが出たのか、眠り姫になったように寝て

しまいました。

起きた時、あ~「ポトラ」が終わったんだ~

と思った時、やり切った感と淋しさが押し寄せて

来ました。

ふと、ランディさんのFacebookを見たら

竜巻は消える。

 そしてまた、現れる。それがいいね。」と

書いてありました。

本当に、その通りです。

イベントや講演会をやった後って、この感じです。

初女さんの時もそうでした。

一生に一度と決意して講演会をやって、

終わった後、二度と出来ないと思っていたのに

ランディさんの言葉の通り、竜巻は現れるのです

2年続けて講演会をやり、その後は宿泊で3年

2014年に初女さんとランディさんの対談をやり

2016年、初女さんが亡くなってからは

毎年、初女さんのお誕生日にランディさん達と

イベントをやっています。

1年に1回ですが…

打ち上げ花火のようだけど、違うんだな~

竜巻は消えるけれど、現れるのです。

今年も10月3日は「いのちのエール」を

きっとやるよ!

竜巻は、同じものが来るんじゃないんです。

必ずバージョンアップした違った竜巻になって

来るのです。

今から、手帳に書いておいてね。

10月3日「いのちのエールの日」って…




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夏葉社の本

2019-03-05 19:04:02 | 日記

今年も「ポトラ」で夏葉社の島田さんにお会い

しました。

島田さんに「去年も会いに来ました」と言うと

覚えていて下さったのです。

夏葉社は一人出版社です。

ポトラで、夏葉社のブースへ行くと置かれておる

本を見ただけで、島田さんが愛して紡いだ本たちだ

という思いが伝わってきました。

私は「さよならのあとで」という本に

支えられたので、ご主人を亡くし悲しみの中に

いる友人に、この本を送ろうと思っていました。

キッチン班の仕事を抜けて島田さんに

この本、後で買いに来ますと言い残して

台所に戻り、最終日の夕方に行くと売り切れて

しまったのか本がなく、がっかりしていると

島田さんが「取ってありますよ」と出してきて

くれたのです。

この誠実さが、島田さんであり夏葉社なんだと

嬉しくなりました。

「他におススメの本がありますか」と聞くと

1冊の詩集を差し出してくれました。

「子どもを亡くした人が書いた詩で、泣けます」

渡された詩集を見ると「早く家へ帰りたい」という

題が目に飛び込んできました。

うちの子も、どんな家に帰りたかったろうと

息子のことがこの本に重なってきました。

家に帰って読んでみると、泣けました。

小さい頃のあの子が、この詩集の中にいるのです。

       『パパのまま』

  パパ、ママ

 なんていやだったけど

 どうしても

 おとうさん の五文字が言えず

 仕方なく

 パパで折れることにした

 パパ、ブーブー

 パパ、うんうん

 パパ、あっち

 パパ、ねんね

 パパ、おっき

 

 まあいいか

 もう少し大きくなったら

 徐々におとうさんに変えていこう

 と思っていたのに

 突然

 おまえはこの世から消えて

 ぼくは

 パパのままで終わるしかなくなった

 あんなにいやだったパパなのに

 今はもう

 パパと

 呼んでもらえないことが

 つらい

             高階 きいち

        (早く家に帰りたい)より 』

 

 

 

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ポトラの時間

2019-03-04 20:50:49 | 日記

3月1日~3日まで、「ポトラ」の時間に身を

置いていました。

田口ランディさん達によって去年から始まった

ブックフェア「ポトラ」

大人の文化祭のようなイベント

ポトラの中では「ポトラ通貨」が発行され

私たちキッチン班が作った「バインミー」も

2ポトラで売られ、美味しいと評判がよくて完売

しました。

小さな出版社の思いを受け取り、頑張れの

エールを送る、「ポトラ」

私は、2日間「賄い食」を作りました。

100食という大量料理は慣れないけれど

キッチン班みんなが心から働いてくれ、

召し上がった人達から、沢山の「美味しい」の

お声を頂き、本当に幸せな「ポトラの時間」

でした。

初女さんが「美味しいおむすびを作れれば、

それは一つの財産です」と言われていましたが

そのことを実感しました。

取り立てて才能も特技もないけれど、

ご飯が炊けて、おむすびが結べる。

それだけで喜んでもらえるなんて…

本当に感謝ですね。初女さん~



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「言葉を超えてね」~佐藤初女さん

2019-03-01 09:56:12 | 日記


今日から3月、そうだ初女さんの月命日だ!と

思ったら、初女さんが私の友人と言っていた

Kさんから電話がかかってきました。

Kさんと話していて、私がずーっと抱いていた

「初女さんって、どこを取っても初女さんの

生き方が見えてくるのはなぜだろう?」という謎が

解けました。

初女さんは易しい言葉で伝えて下さるので、

直ぐに「わかった!」と思えるのですが、

その深さに気がつき、呆然としてしまうことが

度々あります。

初女さんは、体験されたことを言葉にされるので

自分も体験を重ねないと分からないということに

随分経って気がつきました。

勝手に分かった気になっていました。

初女さんが、お亡くなりになった後の方が

初女さん、そのものを見つめている自分がいます。

こんなに分かってなかった私に、初女さんは

よくぞあそこまで心を寄せて下さっていたかと

思うと、感謝で一杯になります。

初女さんのおむすび講習会をすると、

「こんなに丁寧に作ったことがない」

「丁寧に作ると美味しいですね」と言われます。

おむすびを結ぶことで、初女さんの丁寧な

生き方が伝わるんだなと思いました。

初女さんの言っていた「言葉を超えてね」という

ことは、こういうことでもあるのかなって

ふっと、思います。

 『ことばだけで考えているうちは

  本物でないのですね。

  とにかくことばを主にすると

  行いはあとまわしになってしまいがちです。

  

  気づきがあったら動きます。

  あなたのそばの大事な人に伝えてください。


  心の奥にはことばを超えた

      いのちの筋があります

  ことばを、越えなければね。

                佐藤 初女』


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