~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

「粗食のきほん」

2014-01-09 18:41:41 | 日記
「粗食のきほん」これは、11月に発売された、初女先生と

幕内さんとの対談集です。

5日の読売新聞の本の紹介に載ったのですが、先生の本で今まで

これほど、深く読み込まれた紹介があっただろうかと、その文章にも

感動してしまいました。

今、米離れが随分言われるようになりましたが、この本を読むと

私達日本人の中にある、他の物にはない米に対する思いが

立ち上がって来る気がしました。

神事には必ず米が供えられるし、米は誕生のお食い初めから

始まり、この世を去る時も米で送られる

それほで、日本人にとってお米・ご飯とはすべての糧となる

食べ物なのです。

初女先生のお米に対する、並々ならぬ思いがどのページからも

伝わってきます。

先生のお米の研ぎ方は(洗い方と先生は言われますが)

両手を合わせ、祈る様にされるのですが、一粒一粒のお米の

命を大切にしているからなのだということが、

よく分かりました。

私はまだまだ形だけを真似ていたように思います。

先生が「ご飯が上手に炊けるようになったら、それは

すべてに通じる」と言われたことの深さがやっと

分かりました。

「おむすびはご飯の炊き方が、一番なの」と、先生が念を押す

ように言われていたこと…

そして、1~2回教わって、人に教えてしまう人もいて

おむすびが、違って伝わっていることに心痛めて

いたことが、よくわかりました。

今朝、艶やかなご飯がふっくらと炊きあがったのを

見た時、自然に感謝の気持ちが湧きあがってきました。

新聞の書評には(立教大・前田英樹氏)

「初女さんの素直な話芸で謙虚に語られていて、日常にある

自然への柔らかい透視力に感嘆させられる。

彼女の話しぶりは、この上もなく平明だが、思想を語る

どんな言葉も、これ以上に大切なことを表現するのは、

難しいだろう。」と書いてありました。

 この本に記して下さった初女先生のお言葉

  「おいしいと  感じることで

    生きる力が出てきます」 





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