~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

アップルさんと伊達直人さん

2014-03-17 18:38:31 | 日記
私の関っている児童養護施設には、毎月匿名で果物が届きます。

先日も、寄贈・アップルさんよりと職員さんが書いた紙が張ってある

弘前りんごの箱が、みんなが集まるリビングにおいてありました。

アップルさんから果物が届くようになって、何年も経つのです。

アップルさんからのりんごを見た時、クリスマスの日に児童相談所に

ランドセル10個を送った伊達直人さんを思い出しました。

漫画「タイガーマスク」の主人公の名前が、伊達直人。

孤児院「ちびっこハウス」で育った覆面レスラー「タイガーマスク」

として活躍し、ファイトマネーで孤児院を支援するという

ストーリーの漫画だそうです。

その主人公の名前でランドセルを送ったその行動に、第2.第3の

伊達直人さんが日本中に表れました。

今年の2月までに、300件近くになったそうです。

私は、最初この伊達直人さんはお金持ちの人なのかなと

思ってましたが、新聞に伊達直人さんが、タイガーマスクの

原作者である梶原一騎さんの奥さんと対面したということが

特集記事になっていて、初めて伊達直人さんのことが

分かりました。

伊達さんは、3歳で母親と死別し、父親は分からず親戚の家を

転々として育ったそうです。

児童養護施設から通う級友を見て、「自分も入りたい」と

思うほどだったそうです。

工事現場で働きながら、高校を卒業し、自宅近くの

児童養護施設に匿名で毎月1万円の寄付を始め、

施設の子ども達と交流するようになったと言います。

漫画の伊達直人さんの姿に自分が重なったといいます。

原作者の梶原一騎さんは、中学時代に教護院で暮らし

奥さんは「主人は親に甘えた記憶がなくて。自分の子供とも

遊べなかった」と言っていました。

伊達直人さんは、裕福で余ったお金で寄付しているのでは

ありませんでした。

きっとアップルさんも、伊達さんと同じ様な境遇の方かも

しれません。

品物と共に届けられた思いは、心を支えてくれる力に

なると思います。

養護施設を巣立った子供達は、いつかその子達が伊達さんや

アップルさんになるかもしれません。

初女先生の「本当の奉仕とは、時間が余ったからとか、

必要がないからといって差し出すのではなく

最も大切なことを捧げること。」

そして、「奉仕とは道端に置いて通り過ぎるようなもの」

というお言葉が、伊達直人さん、アップルさんそのもの

だと思いました。


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