~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

天才・野田秀樹

2012-09-12 22:36:05 | 日記
今日は、野田マップの「エッグ」を観に行きました。

野田秀樹の芝居は2回目です。

難解の芝居でしたが、観終わった時野田秀樹は天才だと、心の底

から思いました。

鳴りやまぬ拍手は、観客の多くがこの感動に包まれたからでしょ。

野田さんと私は同じような世代ですが、戦争への拘りを持ち続けて

いる野田さんを見ると、自分は大切な事をスルーしてきたという

ことを突き付けられた気がしました。

野田さんは、自分の中に「どうでもいい過去」と「知った気に

なっている過去」があると言い、日露戦争は平清盛の戦と大した

違いのない「どうでもいい過去」であり、第二次世界大戦は

自分の脳裏には生々しい「歴史」すなわち「知った気になっている

過去」だと言っています。

野田さんの芝居には、この拘りが貫かれています。

では、自分はと問いかけられれば、私は知った気になるほど

向き合って来なかった気がします。

今日は平日にもかかわらず、若い人が沢山来ていました。

その人達にとって、第二次世界大戦は私たちよりもっと

遠い過去であり、「どうでもいい過去」になり得るものかも

しれません。

野田秀樹の芝居によって、この過去の輪郭がはっきりしてきて

「知った気になっていく過去」になるかもしれないと思いました。

きっと天国から、寺山修司や井上ひさしがエールを送っている

ことでしょう。

野田秀樹という天才に感謝!
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