~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

明解な答え

2014-12-12 21:25:52 | 日記

私は、障害者の作業所で働いていますが、障害者の

人と作業所で作ったものを販売に行くと、

時々年配の人に「気のどくにねー」と、憐みの目で

見られるのです。

そんなとき、何でそんなふうに見るの!と思いながら

言葉が見つからず、黙っていました。

今日、障害者の人達で作っている「バリバラ」という

番組で、障害者の若者が「そうだよ!」と言う

ことを言っていたのです。

「障害を持っていると、それだけで不幸って

思われるけれど、そうじゃないんだ

それは生き方だ」

この言葉を聞いた時、胸がスカッとしました。

販売をしていた時、おばあさんが寄って来て

「かわいそうにね。これで何か買ってあげて」と

お金を渡されそうになったこともあります。

何で、障害があることが不幸で可哀そうな

ことになるの!って怒りが押し寄せてきた

けれど、私は作り笑顔で「結構です」って

言うのが精一杯でした。

この若者のように、「障害があるから不幸って

思わないで、生き方だ!」って、

言葉に出来ない彼女の気持ちを代弁すれば

よかったのに…

私たちは、自分で作った幸せの物差しで

他人の幸せを計ろうとしてしまう事が

あります。

「かわいそうに…」と言ったおばあさんと

同じ物差しが、私の中にもあるのかも

しれません。

生き方だ!

いいなー、この明解な答え

こんなふうに言える人生ってすごい!

 

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2 コメント

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心は自由 (山崎 すなお)
2014-12-13 18:33:21
幸せは、他人との比較ではないのにね…

おかげちゃまさんのコメントを読んでいて、ふとフランクルの言っていたことを思い出しました。

収容所の過酷な状態の中にあっても、どんな状況にあっても心は自由だと(正確には覚えてないのですが)

初女先生は、その人の立場に自分を置き換えて話を聞かれるそうです。
そうしたら、自分の物差しで他人を計るなんてことがありませんよね。

どんな時も、心が自由で豊かでありたいです。
それは、物差しを持たない事でもありますよね。
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差別はついてまわる (おかげちゃん)
2014-12-13 00:42:03
障害を持つ人だけではありません。
人間はどうしても自分の物差しで人を視てしまいます。
差別というのは一生ついてまわるものだとあきらめています。
障害だけでなく、貧乏だったり、ちょっと人と違った個性だったり…人と違った環境や事情でも差別されます。
何故かというと、そうやって、人々は優越感にひたり自己満足するからだと私は感じています。

貧乏だからたくさんのことをあきらめてきました!貧乏だから、度々上から目線で言われました。 家族でさえ、長男のみ重要視するのです。
だから私は安易に自分のおかれた環境や事情を人に言わなくなりました。見下されるのがわかるから。そのかわりに素晴らしい本が助けてくれました!

年輩の方々がこのような物差しを伝えてきました!
だから私は 自分は出来るだけこういう物差しを伝えないようにと考えています。
年輩の方々を変えることはもう無理だけど、私たちの年代からは こういう物差しを子孫に伝えないようにしていけばいいのかなと思います。
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