~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

Hさんのくじらの歌

2012-06-15 23:41:01 | 日記
ブログを書こうと思っていたら、悲しいお知らせが届きました。

重い重い障害を持ち、生きて来たHさんが亡くなったと…

いつも「あー、あー。うっ うっ」と言って、活発に這いまわり

興味のあるものは、伸びあがってどんなことをしても取ろうと

するHさん

Hさんの言葉は、何だか「くじらの歌」のようでした。

四十数年の人生、Hさんは不平不満を言うことなく、人を傷つける

こともなく、彼だけの歌をうたっていました。

4月には、一緒に筆を持ち、『一』を書き切ったのです。

力強いHさんの『一』でした。

Hさんの書を見たお母さんが、「何でも一から始まるものね」と

言っていたのが忘れられません。

日曜日に訪ねた時に、布団に横になりながら、絵本をめくって

いたHさんは、実に穏やかな顔をしてました。

あのくじらの歌は聴けなかったけれど、優しい静かな空気に

包まれて、悲しいけれど温かい気持ちになりました。

今日の新聞に、小児科医の細谷亮太先生が「病気は悲劇じゃない」

そう心から言えるのは、難病と向き合い生きる子供の強さに

心打たれてきたからです。と書いていました。

Hさんを見ていて、障害もまた…と思いました。

もしかしたら、Hさんは神さまが授けて下さった天使かも

しれません。

Hさんの「くじらの歌」がもう一度聴きたいな…

でも、あなたに出会えてよかった!

有難う!

もう、なんの不自由もありません。

心も体も、何もかも自由ですね…







コメント
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