~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

講演会の巻その6

2011-09-05 23:49:40 | 日記
待ちに待ったおむすび講習会です。

テーブルがなかったら、なだれ込んで来そうなくらい、皆さんが

乗り出すように、一心に先生を見つめているのです。

私は先生の隣にいて、その迫力に圧倒されそうになっていました。

でも、先生はいつものように静かに丁寧に、お米の研ぎ方から教えて

下さいました。

お米に対しても、どこまでも優しい先生の研ぎ方は私達知っている

研ぎ方とはまるで違うのです。

研ぐというより、洗うというか両手をこすり合わせて祈って

いるような、そんな研ぎ方でした。

水加減を見る時の先生の真剣さ…

ここに美味しいごはんの秘訣があるのです。

イスキアのスタッフの方に、「あの水加減はどうやったら分かるの」

と聞いたことがありますが、20年ぐらいスタッフをしている人も

「私らにも分からないよ」と言ってました。

おむすび講習会の始まりのところで、もう初女先生のお米への

思いが十分伝わってきました。

炊きあがったご飯をほぐす時も、お米を潰さないように、本当に

お米の一粒一粒を思っているようでした。

それは、初女先生が私達一人ひとりに向き合う時と同じ姿勢

ではないかしらと、私には思えました。

器にご飯を入れる時も、おむすびを結ばれる時も

海苔で包まれる時も、きっと先生はお米の一粒一粒を大切に

されているのだと思います。

だから、ふっくらしていて崩れない美味しいおむすびが

出来るのだと思いました。

先生のおむすび講習の後は、部屋ごとのグループに分かれて

おむすびを作りました。

すごい興奮と熱気で、冷房も効かないくらい

先生がそれぞれのテーブルを見て回り、一人2個づつ作りました。

子供達も、民宿の女将さんも…

初女先生が、一つ残念がっていたことは、手についたお米は

食べればいいのに、洗ってしまう人がいたこと

昔はざるにとって、使ったんだよと…

私も、手に沢山お米がついてしまった人に、「食べれば」と

言ったのですが、一粒づつ取って食べるので時間がかかり

つい、「洗ってしまえば」と言ってしまいました。

後から、先生のこのお言葉を聞いて、深く反省しました。

どの方も、自分のおむすびを大切の持って、とっても

幸せそうな顔をしてました。

最後は、先生から皆さんにプレゼントを渡して頂きました。

その時、先生が一人ひとりの手を両手で包まれたのです。

それは握手というより、祈りそのもでした…

先生が、最後の方にプレゼンをを渡し終えた時、私が「これで

終わりました!」と思わず手を叩いたら、皆が手を叩き

感動の拍手となりました。気がつけば先生もパチパチと手を

叩いてくれていました。

一泊二日の初女先生との生活は、こうして終わりを迎えたのです。

うちの子が「お母さん、みんな来た時と帰る時と、全然違う顔を

していたぞ!」と驚いていました。

誰もが、満たされた幸せに包まれているような顔になっていました。

私は「終わったー!」と雪のイスキアのHさんに抱きついたら、

もう涙がぽろぽろ出てしまいました。

そして、皆さんが帰られるのを見送っていたら、「あのー直さん」

と、あかちゃん連れのお母さんから声をかけられ、「もう一泊

したいのですが、子供達が遊んでいたいって…」と言われ、

焦るやら、嬉しいやら…

子供も大人も赤ちゃんも、てんこ盛りの幸せを感じてくれたのかな

と…

でも、一番の幸せ者は私だったかも…

初女先生、参加してくれたみなさーん、民宿のみなさーん

スタッフのみんな、そして参加出来なかったみなさーん

本当に本当に有難うございました!

第3回 佐藤初女さんと結ぶ心のおむすびは、しっかりしっかり

結べました。 ありがとうございました!



コメント
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