~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

深い一日

2010-09-23 19:52:40 | 日記
朝、子供の本箱の下に、漫画本が崩れて落ちていたので、

片づけていたら白い紙が床にあり、捨てようと思い表を

見たら、何と子供の葬儀の時の式次第でした。

何で、今こんな処に…と思いながら「創、いつも貴方のことは

思っているのよ」と言ってました。

今日は、昨日までの暑さを微塵も感じさせないような、秋雨が

降っていました。

私は「生きるを支える」自殺対策シンポジウムを聴きに、大船に

行きました。

柳田邦男さんの「生きなおす力」という講演の中に、初女先生

のおむすびのお話が出て来て、何ともいえぬご縁を感じました。

柳田邦男さんは「悲惨な体験、悲しい体験をすることで人生を

深く見つめながら自分の人生を立て直すことが出来た時に、

本当の人生を生き直すことが出来る」と言われていました。

人は、辛い体験があればこそ、前向きに生きて行く。

人生を積極的に肯定的に捉えられると言われ、そのことを裏付ける

かのように、自死遺族支援ネットワークの代表のYさんが、ご自身の

体験を話されました。

母親が亡くなり、兄弟3人と父親だけの生活で、自分の父が自殺

するなんて在り得ないと思っていたそうです。

その父の死の第一発見者が自分だったそうです。

それだけ聴いても彼の過酷な人生が、垣間見られるようでした。

その彼が、あしなが育英基金で自分と同じように、親が自死した

仲間と出会い、自分一人でなかったんだ!と知ったそうです。

今、彼は自死の家族をサポートするネットワークを立ち上げています。

柳田さんが、若い時の負の体験が、プラスの思考になって行く。と

言われていたのを聴いて、何かほっとしました。

次男には9歳で大人でも耐えられないような、悲しみ苦しみを

体験させてしまったので…

作家の久田恵さんは、自分の人生を振り返り「人生とは困難が前提

だった。その困難を乗り越えていくことが人生だ」と言ってました。

本当に一つ一つが、実に深いお話でした。

これだけの人が、真剣に自死という死について考えたことは、何か

新しい一歩に繋がっていくのではないだろうかと、思えました。

年間3万人以上の人が、自死している。それが11年連続で続いて

いるなんて…

 インドネシアの島では、子供の夢をおじいさんが聴く、そういう

習慣があるそうです。その国では自殺者はいないそうです。

小さい頃に、心にあるものを聴いてもらえる文化があると、

違うのではないか。幼い頃から、自分の感情を素直に出せる

そういう環境が大切だと言われていました。

今日は本当に深いお話を聴くことができました。

新たなる課題を頂いたような気がします。

辛い体験が、生きる力になることは、真実です。

そのことは、私が示していけることかもしれないと、思いました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする