~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

楢山節考に想う

2010-09-28 21:59:40 | 日記
今日は語りの会のお手伝いに行ってきました。

古屋和子さんの「楢山節考」は、言葉を失うくらいすごいものが

ありました。

深沢七郎のこの作品は、別の人の語りで聴いたことがありますが

そのときは、悲しく悲惨な話しと思っていましたが、今日の

古屋さんの語りは、死に向かっていく「生」が諦めの「生」ではなく

実に逞しい「生」なのです。

今を生ききろうとする「おりん」の姿がくっきりと浮かび上がって

きました。

何十年前まで、姥捨て山は実際にあったといいます。

聴いていて涙が溢れてしまいましたが、不思議と悲しさよりも

生きる力をもらった気がしました。

どんな状況にあっても、今を生ききろうとするする「生」が

そこにはありました。

やっぱり、古屋さんの語りは凄い!とつくづく思いました。

別の方が語った、浅田次郎の「角筈にて」も心に残るものでした。

今日は、素晴らしい語りを聴いて、心が耕されたような気がします。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする