~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

思うようにならない面白さ

2010-08-17 21:54:06 | 日記
明日で私の夏休みも終わり。
今日は朝から「書」三昧の一日でした。
小中学校とお習字が大嫌いだった私が、いい年して書を始めたことに
主人も子供も呆れてます。
きっかけは、体育館で書いた大きな字でした。
持ったことも無い大きな筆で、「光」と言う字をかいたのですが
筆が動いてくれず、まったく思ったように書けなかったのです。
普通なら「やーめた!」となるところでしょうが、私はこの思うように
ならない面白さに取りつかれたのです。
そして、習字ではなく「書」を習い出したのです。
普段は、中国の古い書の臨書ですが、年何回かはホールを借りて、
大きな筆で作品を書きます。
今日はその大きな作品を書く日でした。
さあ、書くぞと筆を持ち一回書いたら、筆が全く働いてくれず
途方にくれてしまい、紙の上に立ちつくしてしまいました。
「石」と言う字をかいたのですが、一画目で筆に拒否されてる感覚に
なってしまい、気持ちがしぼんでいくのを止められませんでした。
いつまで立ち尽くしていても、何も生まれないので思いきって
動いてみました。すると筆の感触が少し違ってきたのです。
相変わらず、少しも思うようにいかないのですが、そのことも
最初に「書」に出会った時のように、面白くなった時に先生が
「山崎さん、いい作品ができたじゃない!」と言って下さったのです。
先生曰く「これは、溶岩のような石ね。」と…
言われてみれば、本当に溶岩という感じの「石」です。
もう一度この感じで書きたいと思ったが、もう力尽きて書けませんでした。
今日は、思うようにならない面白さと向き合った一日でした。
気がつくと、足の裏が真っ黒…
生きていると、思うようになることの方が少ないかも知れません。
でも、その時イライラするのでなく、思うようにならないことを
楽しめてしまったら、人生がもっと楽しく生き生きしてくるかも
しれないと、溶岩のような「石」の字を見て思いました。
コメント
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