好奇心

若さの秘訣は好奇心があると思っています。
初女先生は、この好奇心の持ち主で私は先生の好奇心が大好きです。
あれは、まだ携帯電話が今ほど普及してない時、初女先生と二人で
いた時に、私の携帯が鳴ってしまったことがありました。
私は「しまった！」と思って慌てたのですが、先生は興味深げに
「それ携帯電話でしょ。私、持ってないのよねー」と、いかにも
残念そうに言われるのです。
私は、先生が携帯なんて持ったら、引っ切り無しにメールや電話が
きて大変！と心の中で思いました。
それから、イスキアに行ったのですが、先生が手提げをあけて
「あら、こんなの持ってきちゃった」と、見ると固定電話の
子機を持っているのです。
スタッフが「あれ、先生が電話持ってきちゃったよ」と言うのを
聞いて、思わず笑ってしまいました。
私は、又しても心の中で「初女先生、子機では携帯になりませんよ。」
と言っていました。
これは、龍村監督が話されていたことですが、初女先生と飛行機に
乗ったとき、夜中お腹が空いたので、横を見ると先生が眠って
いらっしゃるので丁度いいと、スチュワーデスさんにジャンクフード
を頼んで食べていたら、先生が目を開けられ（監督はまずいと思った
そうです）「何　それ」と聞かれ、その後「私も！」と言われた
そうです。
私が想像するところ、監督はカップ麺を食べていたのではないかしら。
お二人のやりとりが見えるようで、聴いていた私も嬉しくなりました。
いつでしたか主人が、フォトフレームという写真立ての写真が自動的
に替わるものを、先生にプレゼントしたいと言い、「イスキアの
玄関に置いたら、来た人が見ていいんじゃない。」と言ったのですが
私は「そんなの、先生喜ばないよ」と一喝してしまいました。
でも、初女先生は「何？それ。」「便利なものができたのねー」
と感心してくれたかもしれません。
主人の心を折った後で、先生の好奇心を思い出しました。