桃、さくら、山吹、ユキヤナギ、みつばつつじ、チュウリップと華やいだ色合いの花が咲きそろう春の京都はいま花盛りです。4月8日から11日まで4日間京都の春を楽しんで参りました。久しぶりに銀閣寺(慈照寺銀閣)を訪れましたが庭園の東求堂と銀沙灘(ぎんしゃだん)のハーモニーが美しいと思いました。東求堂は8代将軍義政の悶々の情をなぐさめるために作り出されたもので最も信頼できる心の友であったといわれています。屋上に鳳凰を飾り、檜皮葺宝形造り、四畳半茶室を設けたのが銀閣の始まりです。錦鏡池に映った東求堂の倒影もまた違った趣があります。義政は祖父義満の金閣をまねたとはいえ、銀を貼ったこともなく銀閣と呼んだこともありませんでした。西の金閣に対してつけられた名前ですが寛永年間に東求堂2階の天井に初めて銀箔を貼りました。歴史をひも解いていくと面白いですね。
銀閣寺を後に琵琶湖から引かれた疎水沿いに南北に続く哲学の道をのんびりと散策しました。さくらの盛りは過ぎてしまいましたが所々ハッとするような美しいさくら≪関雪桜≫に出会いました。関雪桜は明治終わりから大正初期にかけて活躍した日本画家橋本関雪と夫人が寄贈したさくらなのでそう呼ばれるそうです。かつて哲学者西田幾太郎が思索に耽りながら歩いたので「哲学の道」と名づけられましたが、春の桜と秋の紅葉シーズンは人、人でうまり、とてもそんな雰囲気ではありません。今回は満開が終わっていましたのでゆっくりできました。
哲学の道の脇道から通りへ出て車で平安神宮を訪れました。
朱色の白虎楼の屋根を覆いつくすように艶やかに咲く八重紅枝垂れに見惚れてしまいました。これまで多くの人たちに感動を与えてきた桜です。回遊式庭園(神苑)をのんびりと歩きながら様々な枝垂桜の表情を堪能しました。
2日目は洛西の仁和寺~龍安寺~原谷苑を訪ねました。仁和寺(にんなじ)はきぬかけの路に面した立派な仁王門から境内へ入り、中門を潜って五重塔を見上げると桜が塔の周りを囲んで良い眺めでした。国宝金堂のある庭園は有名な「御室桜」が低く根元から上に向かって枝が出ていて横に咲き誇る桜の光景は華麗です。
仁和寺は宇多天皇の格式高い門跡寺院で仁和4年(888年)に完成したので年号をとり、仁和寺といいます。宇多法皇になってからここに御室御所を営み、27年間仁和寺に住まわれ、承平元年(931年)崩御されました。
仁和寺にもっと居たかったのですが時間がないのできぬかけの路を20分位歩いて龍安寺に着きました。龍安寺の名を広く知らしめている石庭は15個の石を配しただけの枯山水庭園です。石庭の油土塀に覆いかぶさる桜は圧巻です。方丈の廊下に座ってこの光景を眺めている人たち、誰も話す人もなく静寂の中にあります。それぞれ皆さん何かを考え、何かを感じ、或いは無心になっているのでしょう。
鏡容池の周りを歩きますと衣笠山が望め、その眺めはたおやかで京都の春を謳歌しているようです。(きぬかけの路とは金閣寺から仁和寺を結び、衣笠山の麓、約2.5kmにわたる道)
きぬかけの路
方丈の襖絵
龍安寺から車で原谷苑へ向かいました。原谷苑(はらだにえん)はお寺でも神社でもなく自然豊かな隠れ里に広大な村岩農園を桜苑にしたのです。
毎年身内だけで花見を楽しんでいましたがその余りの美しさにうわさが広がり、
ついに一般公開することになったということです。
紅枝垂の本数では日本一といわれ、白からピンクへのグラデーションがどこまでも続き、桜のシャワーを浴びながら散策を楽しみました。
在原業平が「世の中に 絶えて桜の なかりせば 春の心は のどけからまし」と詠んだように桜を観て人それぞれ感傷に耽るのではないでしょうか。
桜を観ますと西行法師の「願わくば 花の下にて 春死なん その如月の 望月のころ」が思い出されます。
何度も訪れている京都ですがその度に新しい発見があります。奥が深く歴史の重みをずっしりと感じます。余韻にひたりながら又訪れてみたい心境です。
銀閣寺を後に琵琶湖から引かれた疎水沿いに南北に続く哲学の道をのんびりと散策しました。さくらの盛りは過ぎてしまいましたが所々ハッとするような美しいさくら≪関雪桜≫に出会いました。関雪桜は明治終わりから大正初期にかけて活躍した日本画家橋本関雪と夫人が寄贈したさくらなのでそう呼ばれるそうです。かつて哲学者西田幾太郎が思索に耽りながら歩いたので「哲学の道」と名づけられましたが、春の桜と秋の紅葉シーズンは人、人でうまり、とてもそんな雰囲気ではありません。今回は満開が終わっていましたのでゆっくりできました。
哲学の道の脇道から通りへ出て車で平安神宮を訪れました。
朱色の白虎楼の屋根を覆いつくすように艶やかに咲く八重紅枝垂れに見惚れてしまいました。これまで多くの人たちに感動を与えてきた桜です。回遊式庭園(神苑)をのんびりと歩きながら様々な枝垂桜の表情を堪能しました。
2日目は洛西の仁和寺~龍安寺~原谷苑を訪ねました。仁和寺(にんなじ)はきぬかけの路に面した立派な仁王門から境内へ入り、中門を潜って五重塔を見上げると桜が塔の周りを囲んで良い眺めでした。国宝金堂のある庭園は有名な「御室桜」が低く根元から上に向かって枝が出ていて横に咲き誇る桜の光景は華麗です。
仁和寺は宇多天皇の格式高い門跡寺院で仁和4年(888年)に完成したので年号をとり、仁和寺といいます。宇多法皇になってからここに御室御所を営み、27年間仁和寺に住まわれ、承平元年(931年)崩御されました。
仁和寺にもっと居たかったのですが時間がないのできぬかけの路を20分位歩いて龍安寺に着きました。龍安寺の名を広く知らしめている石庭は15個の石を配しただけの枯山水庭園です。石庭の油土塀に覆いかぶさる桜は圧巻です。方丈の廊下に座ってこの光景を眺めている人たち、誰も話す人もなく静寂の中にあります。それぞれ皆さん何かを考え、何かを感じ、或いは無心になっているのでしょう。
鏡容池の周りを歩きますと衣笠山が望め、その眺めはたおやかで京都の春を謳歌しているようです。(きぬかけの路とは金閣寺から仁和寺を結び、衣笠山の麓、約2.5kmにわたる道)
きぬかけの路
方丈の襖絵
龍安寺から車で原谷苑へ向かいました。原谷苑(はらだにえん)はお寺でも神社でもなく自然豊かな隠れ里に広大な村岩農園を桜苑にしたのです。
毎年身内だけで花見を楽しんでいましたがその余りの美しさにうわさが広がり、
ついに一般公開することになったということです。
紅枝垂の本数では日本一といわれ、白からピンクへのグラデーションがどこまでも続き、桜のシャワーを浴びながら散策を楽しみました。
在原業平が「世の中に 絶えて桜の なかりせば 春の心は のどけからまし」と詠んだように桜を観て人それぞれ感傷に耽るのではないでしょうか。
桜を観ますと西行法師の「願わくば 花の下にて 春死なん その如月の 望月のころ」が思い出されます。
何度も訪れている京都ですがその度に新しい発見があります。奥が深く歴史の重みをずっしりと感じます。余韻にひたりながら又訪れてみたい心境です。
歴史に精通していらっしゃるので京都は最高でしょう。
桜をはじめユキヤナギやみつばつつじ、チュウリップが
きれいなこと。
花に囲まれた散策は楽しく、幸せいっぱいな時間
だったことでしょう。
素晴らしい画像を沢山楽しませていただきました。
素敵な写真を見せていただき有難うございます。
すぐにこのようにまとめられて素晴らしいです。
これだけに整理されるのは大変なことでしたしょう。。
原谷苑初めて知りました。交通の便はどうですか。
仁和寺へは行ったことありますが桜の頃ではありません
ので行って見たくなりました。
ごめんなさい。失礼致しました。
その中で平安神宮や仁和寺などのきれいな桜に
巡り合えてよかったですね。
原谷苑へは行ったことありませんが友人から
聞いた話では枝垂桜がすばらしいとか。ただ
交通が不便らしいです。いかがでしたか。
色々な桜を堪能させていただきました。
写真を取捨選択するのに時間がかかりました。
あどからもっと良い写真が見つかるときがあります。
これからもよろしく。
不便です。若い方は歩いて行くこともできますが。
金閣寺や龍安寺からタクシーを利用するのがよいと
思います。
種類が多いですから4月末までは楽しめるようです。
往復ともにタクシーを使いました。
もう少し年取ったら行くようになるかも。
画像の花々はきれいですね。山で可憐な花に出会うと
うれしくなります。
雄大な自然に感動します。だから登山は苦しくても
また行きたくなります。
祇園白川から八坂神社~円山公園を歩きました。
京都御苑の八重紅枝垂桜が素晴らしくホテルから
近いので2回も見にいきました。
千本釈迦堂、平野神社へも行って見ました。ここは
初めてでしたが静かで人も少なく穴場です。
京都は見どころいっぱいで何回行っても新鮮です。
素敵な沢山の写真を楽しく見させて頂きました。