ある40代女性の生活

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日本橋「吉岡幸雄 源氏物語展」

2008年12月12日 06時43分42秒 | 美術
昨日、日本橋高島屋で開催されている「千年紀記念――源氏物語の色 吉岡幸雄の仕事」を見に行きました。

午前11時と午後3時に、ご本人による解説があるとあったので、それに合わせて行きました。

高島屋のエレベーターは昔ながらのエレベーターガールの方が案内されるスタイルです。一番左が8階直通でした。

吉岡さんは、背の高い方で、生成りの上着で説明されました。

会場は100人以上の人でいっぱいです。女性が7割、男性が3割、着物を着た方も多いです。

美しい色に染められた生地が高い位置から展示され、とても華やかです。

入口の近くから1コーナーずつ説明されました。

源氏物語は、紫色を基調とした、紫の物語と言えるそうです。

源氏が朧月夜に会う場面のコーナーでは、現在は繭は茹でてから絹を取り出しますが、当時はカイコが吐いた生の絹を使ったものもあり、これを使うと透けた生地ができるとのことで、袖の部分に使用してありました。

当時は身分によって、紫(濃淡)→赤→緑→青と5位の色が決められていて、9官位をそれぞれの色で再現してあり、当時はこんな色の衣装を着たのだろうかと見ました。

最も興味を感じたのは、若紫の帖で、源氏がマラリアの治療に行った際に、庵を発見し、10歳くらいの女の子がふせごうに入れていたすずめが逃げたと泣いている場面を扱ったコーナーでした。

桜の後の山吹の季節に、その女の子が白と山吹色(くちなしで染めるそうです)の組み合わせで着ていて、源氏はこんな子どもがちゃんと季節に合った着方をしていると風情を感じたとする、その白と山吹も再現してありました。
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右手にはお弟子さんたちが工房で作った、それぞれの色で染められたストール、バッグ等の小物や本も販売されていました。

その場で『源氏物語の色事典』を購入した方は、中央の席で吉岡さんご本人に筆でサインしてもらっていました。

ご本人に解説してもらうと、展示の意味も深く理解でき、印象深くなると感じました。


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