昨日の朝日新聞に、「円の実力 横ばい 2010年 資源国が上昇トップ3」という記事がありました。
通貨の実力を見る「実効為替レート」は、資源国が+15%など上位を占め、日本円は+0.87%27位、中国元は-0.55%32位なのだそうです。
「実効為替レート」は、例えば、日本企業はアメリカ以外の国とも取引をするので、対ドルだけでは円の実力が分かりません。
ユーロなど他の通貨の為替レートも、貿易額をもとに加重平均して計算します。
物価の変動も、通貨の実力に影響するので、これも調整します。
「国際決算銀行」(BIS)が毎月発表しています。
2005年を100として指数とし、数値が高いと通貨高を意味しています。
「国際決算銀行」(BIS)が、この「実効為替レート」の「2010年の主要通貨の実力の上昇・下落率」を発表しました。
2010年と2009年の実行為替レートの年平均の変動率です。
58カ国・地域を比較しました。
1位 南アフリカ ランド +15.47%
2位 ブラジル レアル +14.85%
3位 オーストリア 豪ドル +14.24%
・
5位 インド ルピー +11.63%
・
9位 韓国 ウォン +8.41%
・
20位 スイス フラン +4.26%
・
27位 日本 円 +0.87%
・
32位 中国 元 -0.55%
・
50位 アメリカ ドル -4.41%
・
57位 欧州 ユーロ -8.04%
1位の南アフリカは、プラチナや金の高騰がありました。
2位のブラジルは、鉄鉱石や石炭の輸出国です。
インド(ルピー)、ロシア(ルーブル)も上昇傾向です。
円は、ドル、ユーロに対しては値上がりしたものの、資源国・新興国に対しては値下がりしたため、+0.87%とほぼ横ばいになった ということです。
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「実効為替レート」というものがあるのですね。
2010年は円高としきりに言われていて、このような数値が「通貨の実力」として存在するとは知りませんでした。
「実効為替レート」で見てみると、
「実効為替レート:日本銀行」と日本銀行のページが出てきました。
(http://www.boj.or.jp/theme/research/stat/market/forex/jikko/index.htm参照)
「解説」、「時系列データ」などがあります。
「解説」をクリックすると、
実効為替レートは、特定の2通貨間の為替レートをみているだけでは捉えられない、相対的な通貨の実力を測るための総合的な指標です。
具体的には、対象となる全ての通貨と日本円との間の2通貨間為替レートを、貿易額等で計った相対的な重要度でウエイト付けして集計・算出します。 と説明されていました。
「図録実効為替レートの推移(日本・米国・ユーロ圏・中国)」というサイトもありました。
(http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/5072.html参照)
1970年から2010年までの円、ドル、ユーロ、元の「実効為替レート」を折れ線グラフで表しています。
それを見ると、円は、1995~1996年がピークになっていました。
この頃、日本にその実感はあっただろうかと不思議に思いました。

通貨の実力を見る「実効為替レート」は、資源国が+15%など上位を占め、日本円は+0.87%27位、中国元は-0.55%32位なのだそうです。
「実効為替レート」は、例えば、日本企業はアメリカ以外の国とも取引をするので、対ドルだけでは円の実力が分かりません。
ユーロなど他の通貨の為替レートも、貿易額をもとに加重平均して計算します。
物価の変動も、通貨の実力に影響するので、これも調整します。
「国際決算銀行」(BIS)が毎月発表しています。
2005年を100として指数とし、数値が高いと通貨高を意味しています。
「国際決算銀行」(BIS)が、この「実効為替レート」の「2010年の主要通貨の実力の上昇・下落率」を発表しました。
2010年と2009年の実行為替レートの年平均の変動率です。
58カ国・地域を比較しました。
1位 南アフリカ ランド +15.47%
2位 ブラジル レアル +14.85%
3位 オーストリア 豪ドル +14.24%
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5位 インド ルピー +11.63%
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9位 韓国 ウォン +8.41%
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20位 スイス フラン +4.26%
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27位 日本 円 +0.87%
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32位 中国 元 -0.55%
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50位 アメリカ ドル -4.41%
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57位 欧州 ユーロ -8.04%
1位の南アフリカは、プラチナや金の高騰がありました。
2位のブラジルは、鉄鉱石や石炭の輸出国です。
インド(ルピー)、ロシア(ルーブル)も上昇傾向です。
円は、ドル、ユーロに対しては値上がりしたものの、資源国・新興国に対しては値下がりしたため、+0.87%とほぼ横ばいになった ということです。
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「実効為替レート」というものがあるのですね。
2010年は円高としきりに言われていて、このような数値が「通貨の実力」として存在するとは知りませんでした。
「実効為替レート」で見てみると、
「実効為替レート:日本銀行」と日本銀行のページが出てきました。
(http://www.boj.or.jp/theme/research/stat/market/forex/jikko/index.htm参照)
「解説」、「時系列データ」などがあります。
「解説」をクリックすると、
実効為替レートは、特定の2通貨間の為替レートをみているだけでは捉えられない、相対的な通貨の実力を測るための総合的な指標です。
具体的には、対象となる全ての通貨と日本円との間の2通貨間為替レートを、貿易額等で計った相対的な重要度でウエイト付けして集計・算出します。 と説明されていました。
「図録実効為替レートの推移(日本・米国・ユーロ圏・中国)」というサイトもありました。
(http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/5072.html参照)
1970年から2010年までの円、ドル、ユーロ、元の「実効為替レート」を折れ線グラフで表しています。
それを見ると、円は、1995~1996年がピークになっていました。
この頃、日本にその実感はあっただろうかと不思議に思いました。

