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酔生夢死ってわけでもないけれど、、、日々雑感

2022人間ドック〔受検・散策編〕

2022年11月20日 | 旅行記

年に一度の人間ドックに行って来ました。といっても、前回は今年の1月。今回から❝通常パターン❞として11月受検に合わせようと思います。

(前日夜入り。前回1月の冒頭の絵面と同じ。(笑))

ドックの動線など、毎年何かしら改善している、受検者ファーストのいい病院ですが、今回は「大腸内視鏡検査」(大腸ファイバー)前日専用の食事「デリシア」を申し込めるようになっていました。

(前泊の部屋にて。前日の昼食用・夕食用の2食分で1430円。)

器は持参しないといけないのはご愛敬。写真の通り、夕食用は「大根のそぼろ煮」と「鶏雑炊」のセット。

(器に移してレンジでチンですが、器を1個しか持参していなかったので、大根のそぼろ煮のみレンチン。)

「まぁそんなに美味しいものじゃないだろう。」と思っていましたが、食べてびっくり。味もしっかりしていて美味しいし、ボリュームも満足感を得られます。むしろ、「ほんとにこれ前日夕食に食べていいのかな。」と不安になるくらいちゃんとしてます。もし器がもう1個あって鶏雑炊まで作っていたら、普段の夕食よりもレベル高いかも。(笑)

翌日。検査の方は順調に進み、大腸ファイバーも、前夜あんなにしっかり食べたのに腸内はきれいなもので、さすが専門食と感心。午前中に検査のヤマ場は越えて、お待ちかねの昼食です。

(前回は焼きカレーにしましたが、今回は3つの中からチキンドリアを。)

昼食もうまい! 夕食は外出して懇親会なので残念ながらキャンセルですが、メニューを見るとかなり魅力的でした。

(美味しいので、そりゃレシピを欲しくなる人もいますよね。(笑))

さて、午後は13時から検査再開。順番の巡り合わせ良く、1時間程度で終了。恒例の散策に出かけます。毎回「今年はどこを散策しようか?」とあれこれ楽しく考えますが、門司港方面も行ったし、前回は北九州の八幡さん「篠崎八幡神社」をメインに散策したし、、、ということで、ド定番、小倉城・八坂神社(小倉祇園)周辺を巡ることに。

(小倉駅前の「祇園太鼓」像。)

散策プランを立てる時、何かポイントになるような、あるいはちょっとひねりのあるようなスポットを組み込みたいと、いろいろネットでリサーチ。で、今回は市の無料施設「北九州市水環境館」に立ち寄ってみます。

(対岸から見た「北九州市水環境館」の入っている建物「紫江'S」(しこうず)。)

この川の名前は紫川。

(「常盤橋」(木の橋)は長崎街道の橋。欄干には「むらさきがわ」の銘。)

「北九州市水環境館」は地下(半地下?)にあります。地味にここが入口。(笑)

(見逃しそうな入口。)

地下に降りて行きます。

(訪れる人もほとんどいない、ひっそりとした雰囲気。)

施設は紫川に沿って長細くなっています。

(小ぢんまりとした施設ですが、お目当てのコーナーが、、、。)

入館して少し進むと、紫川の生き物を水槽で展示している大部屋があります。

(珍しい生き物ではなく、紫川に実際に住んでいる生き物たち。)

小さな別室もいつくかあり、ヘビやカエルの部屋もあります。

(名前はヘビだけど実はトカゲの仲間、DSさんちのペットにもなっている、かわいいニホンカナヘビ。)

堂々たるスッポンさん。(笑)

(甲羅サイズで40cmはあるかと。)

そして、更に進むと、私のお目当てのコーナーに到着。

(このパネルの横には、、、。)

「水環境館」が半地下になっているので、紫川の水中を観察することができる巨大な窓。

(厚さ25cm級のアクリル板。時々係の方が紫川に潜って窓の拭き掃除をするそうです。)

魚が泳いでるか、近くで見てみると、ゴンズイがゴンズイの説明写真の前で泳いでました。

(川の中のゴンズイ、小さ過ぎて写真では分かりませんね。(笑))

この紫川の水中を見ることができる窓で私が見たかったのがこちら、「塩水くさび」。

(パネルの該当部分をアップで写メ。)

河口に近いこともあり、下層が海水、上層が淡水(川の水)という現象で、紫川が二層に分かれる「塩水くさび」を観察することができます。残念ながら今日はこの現象は発生しておらず、実物を見ることはかなわず。

最後に❝記念撮影コーナー❞を見て終了。

(この絵で描かれたサーフボードに乗って写メすると、本当に波に乗っているような写真を撮ることができます。近くに家族連れがいましたが、「撮ってください」と頼む勇気はなくて。(笑))

入口に戻って「北九州市水環境館」を出ました。次は小倉城・八坂神社に向かいます。それにしても小倉は橋が多い。

(「KOKURA」のオブジェが目立つのは「鴎外橋」(水鳥の橋)。)

このちょっと不思議な像が並んでいる橋は「中の橋」(太陽の橋)。

(この像、「宇宙七曜星の精」と言うそうです。通称「マカロニ星人」、「ペンネ人形」、「ちくわ頭」と呼ばれているとか。(笑))

勝山公園碑の所から入って行きます。

(紅葉が見れるといいなという期待あり。)

写真に見える木の門を入ると、有料施設の「小倉城庭園」の縁を歩くような、ちょっとした散策路があります。

(やや紅葉した樹々の間から、書院(右)と天守閣(左)が見えます。)

2019年の小倉城リニューアルオープンの時に庭園に入りましたが、この無料散策路から眺める景色もなかなかいいと思いました。

庭園の縁の散策路から出て天守閣・八坂神社の方へ。

(東京や大阪と違って、小倉の日差しはまだまだ暑い。完全に服装選びを間違えました。セーターを脱ぐためにベンチで休憩。三毛猫かな、日向ぼっこ中。)

北九州市役所の別棟の壁面に映る天守閣。

(角度を変えたり立ち位置を変えたりしてもモザイク状にしか映りません。)

お堀に映る逆さ天守閣。

(なかなか見事に映っています。)

八坂神社の一之鳥居と小倉城の天守閣を1枚に収める定番のアングル。

(ドックの午後メニューの眼圧検査のための目薬の効果がまだ消えず、とにかくまぶしくて実はちゃんと撮れているのか見えていません。)

まずは八坂神社へお参り。

(七五三ですね。ここも樹々が色づいているような。)

手水舎にフクロウ。

(なぜフクロウなのか、ちょっと分からず。知恵のシンボルと言われるからかな。)

お参りさせていただいた時、拝殿では七五三の御祈祷をやっていましたが、そのご家族が境内で記念撮影していました。

(女の子が千歳飴の袋を持ってポーズ。(笑) かわいかったです。)

御朱印をいただきました。

(ネットでも評判上々の挿み紙もいただきました。)

次は小倉城へ。天守閣の登り口の所に「しろテラス」というカフェ&お土産物屋があります。

(あまりに暑いので冷たいものでも飲みたかったのですが、茶店の中は若い女性ばかりで入りづらくスルー。)

天守閣までは近いのでそんなに疲れません。

(天守閣にはリニューアルオープンの時に登ったので、今回は外から見るだけ。)

巌流島の戦いのワンシーンの銅像も見ておきたいスポットです。

(ちょっと武蔵の力感が足りないような、、、。(笑))

たまたま見付けた「響灘の珪化木」。

(木の幹が地層に埋もれて化石したもの。響灘の海底から引き揚げられた、約4000万年前のものだそうです。樹の種類は分からないとか。戸畑区の「夜宮の大珪化木」が国の天然記念物に指定されていることから、こちらも貴重なものだと思います。)

この後、近くの自動販売機前のベンチで休憩。足の疲労感はないのですが、とにかく暑い。風で涼んでから再び歩き始めます。次は、小倉駅方面に戻りつつ、二度の火災に見舞われた「旦過市場」がどうなっているのか訪れてみます。

(天守閣遠景。いい天気です。)

魚町の商店街に入ります。

(昔ながらの商店街、何か面白いものに出会わないか、ちょっとワクワクします。)

さすが旦過市場です。商店街の地面に分かりやすい案内が。

(Googleマップの道案内は終了させます。)

思ったよりも近かったです。何度となく信号待ちした旦過市場前。

(16時台だったので、もう閉店している店もありました。印象としては、元気に営業がんばってますという感じでした。応援したいですね。)

さて、これで散策は終了です。今晩の懇親会のお店に向かいますが、まだ小一時間ほどあります。お店近くの中津口の交差点(国道3号線)を渡った所に良さげな珈琲店を発見。

(「森山珈琲」。店構えが「この店、コーヒーが美味しいよ」って言ってる雰囲気です。)

アイスカフェラテで休憩&クールダウン。

(珈琲店のカフェラテ。しっかりコーヒーの美味しさを感じることができる逸品でした。袋はサービスのビスケット。)

30分ちょっと、お客さんは私一人のカウンターで過ごしました。さて、それでは❝同窓会❞(笑)のお店へ向かいます。

 

、、、2022人間ドック〔懇親会編(小倉・博多)〕に続く。


「志摩観光ホテル ザ ベイスイート」一泊旅行④(完)〔近鉄特急「しまかぜ」乗車[復路]編〕

2022年10月16日 | 旅行記

名残り惜しいですが、「志摩観光ホテル ザ ベイスイート」を出発しました。チェックアウト後も施設を利用できるのは本当にありがたいです。一泊二日でしたが、それ以上にホテルを楽しめたような気がします。

賢島駅に到着。

(送迎の高級外車が何台か到着していましたが、いずれも海外の方でしたね。)

帰路は、妻が名古屋から東京へ、私が大阪へと、ここでお別れですが、旅を最後まで楽しもうと、「しまかぜ」を予約しておきました。往路はペアシートを指定、車中ではカフェ車両を楽しもうという感じでしたが、帰り(復路)は、それぞれシングルシートを指定、シートの機能をあれこれやってみるほか、「しまかぜ特製幕の内」弁当を食べる、そんな感じで、往路とセットで「しまかぜ」を堪能し尽くそうという趣向です。(妻は、往路とは違った車窓の景色を楽しめるというのもあります。)

往路でも見た、賢島駅名物の特急そろい踏み。

(しまかぜ、しまかぜ、ビスタカーの順で並んでいます。)

前日は駅到着後すぐにホテルに向かったので、駅のお土産物屋などは見ていませんが、鳥羽駅と違って、コンビニ以外は目立ったお土産物屋などはありませんでした。

ちなみに、英虞湾クルーズに乗船するならロータリーとは反対方面の出口からなので、そちら側の景色を見てみました。

(駅の窓から。こちら側は駅よりも1階分下がるようです。この通りを真っすぐ進めば徒歩数分でクルーズ船乗り場です。)

そろそろホームに入った方がいい時刻となりました。妻は15:40出発の近鉄名古屋駅行き「しまかぜ」、私は妻をお見送りして、16:00出発の大阪難波駅行き「しまかぜ」。

(案内板が小さくて見えませんが、右(3番ホーム):名古屋行き、左(4番ホーム):大阪行き。)

妻は先頭の号車なので、そちらへ。こちら側でも写メを。

(先頭車両は「展望車両」で、ドアを入るとすぐに上り階段があって、他の車両よりも床面が72cm高い「ハイデッカー構造」になっています。私は普通車両です。(笑))

妻のお見送りも無事終わりました。私は20分後の出発ですので、少しホームで待機後、乗り込み完了。一度は見ておこうと思った先頭からの景色を見るために車中を移動。(笑)

(なるほど、こういう景色ですか。❝全面ガラス張り❞で、まるで運転手になったような気分ですね。)

先頭車両では車窓からの見え方もちょっと違いますね。さすが「展望車両」と言うだけのことはあります。

(先頭車両は真っ先に予約が埋まっていく人気車両。)

お客さんがいなかったので、個室をちょっと拝見。「洋風個室」。

(3~4人用。グループ旅行で飲みながらとか、楽しそう。)

「和風個室」。

(同じく3~4人用。靴を脱ぐ以外は❝和❞感はそれほどないような。(笑))

まだ停車中ですが、混み合わないうちにカフェ車両に行って、「しまかぜ特製幕の内」弁当を購入。

(ペットボトルの水は、「ベイスイート」から持参。)

出発後間もなく、キャビンアテンダントさんが記念乗車証とおしぼりを持って来てくれました。

(往復で2枚貯まりました。本のしおりとして利用かな。)

「弁当買ったよ。」と連絡してみると、妻はワゴン販売で幕の内弁当を買ったとのこと。同じようなタイミングで、ちょっと早い夕食をいただきます。

(こういう感じなのですね。御飯のマスが4つ、あとはおかず。食事としてはもちろんですが、お酒の肴としてもイケそうです。)

外はそろそろ日没。夕陽を見ながらの食事となりました。

(いい旅でした。)

私が大阪に着く前に、妻から名古屋で新幹線に乗り換え完了との知らせが。これで一安心です。

号車のモニターが走行映像に切り替わりました。私もスマホで「しまかぜ走行映像」アプリを起動して、スクショの準備。で、撮れたスクショがこれ。

(日没間際ということでブレ気味ですが、特急「伊勢志摩ライナー」でした。)

シングルシートにはマッサージ機能も付いています。腰あたりを揉み玉がグリグリやってくれます。割と早めに気付いたので、マッサージ好きの妻にすぐに知らせておきました。そんなこんなで復路もまた違った「しまかぜ」を堪能。18:20ちょっと過ぎに大阪難波駅に到着。

 

これで今回の「志摩観光ホテル ザ ベイスイート」一泊旅行は完全終了です。ついつい九州方面の旅が多くなりますが、関西・東海の旅も素晴らしい出会いと発見が待っていそうです。次の旅もいい旅になりますように。


「志摩観光ホテル ザ ベイスイート」一泊旅行③〔滞在2日目編〕

2022年10月15日 | 旅行記

翌朝。「志摩観光ホテル ザ ベイスイート」滞在2日目。お天気は、晴とはいきませんが、雨の心配はなさそうです。

(テラスより。厚い雲の間から少し青空が見えます。)

明るい方を見てみますが、雲のため朝陽が昇る場所はよく分かりません。

(散策してみたいので晴れますように。)

昨晩が洋食でしたので、朝食は和食「浜木綿」にしてみました。今日は朝のアクティビティ「館内ツアー」を予約していますので、7時に朝食を。

(部屋もゆったりしていますが、食事処も広々と贅沢に空間を使った作りになっていて、気持ちいいですね。)

朝食の献立。「志摩の朝餉膳」というタイトルです。

(伊勢志摩の食材の名前がずらりと並んでいます。)

隣の席を感じさせないゆったりしたテーブル配置。私たちは窓際に案内されました。

(壁一面が窓になっていて、座って横を向くとこの景色。)

外の景色から店内に視線を移すと、他のお客さんをスクリーンするけれども全く仕切られ感のないガラスのパーテーションに気付きます。よく見ると、和歌が書かれています。

(目立ち過ぎないようにか、ガラスに白字でさりげなく。「伊勢」という朱印がアクセントで、ご当地由来の歌ということが分かります。)

この歌、帰宅後調べてみると、「万葉集」の一首。「嗚呼見の浦に 舟乗りすらむ をとめらが 玉裳の裾に 潮満つらむか」。「嗚呼見の浦」は「あみの浦」と読み、今の鳥羽市の海岸で、持統天皇の伊勢行幸の時、飛鳥京に残った柿本人麻呂が旅先の人々の無事を祈って詠んだ一首だとか。

伊勢神宮があるので古来より歴史が堆積しているのは当然だと思いますが、少し離れたこの地も風光明媚なだけでなく「深掘りできそうな歴史がありそうだなぁ、、、」などとボーッと考えていると、料理が運ばれてきました。

■桶盛り彩々:伊勢志摩産鹿尾菜(ひじき)煮、真珠貝柱胡麻酢和え、伊勢どり野菜浸し、胡麻豆腐・いくら、山芋とろろ、焚合せ

(三重の素材を使った品々。桶の後ろに隠れてしまいましたが、「三点箱盛り」も来ました。伊勢志摩産ちりめんじゃこ煮、唐辛子味噌、梅干し。)

■御飯:海の七草粥  ■焼魚:三重県産干物、出汁巻玉子添え  ■伊勢海苔佃煮

(味噌汁はあおさ海苔。御飯は、白御飯、米澤もち麦御飯、白粥、海の七草粥、もずく粥、薬膳粥の中から選びます。焼魚の干物はカマスですが、まぁ肉厚なこと。妻は米澤もち麦ごはん。そちらには炙り用の箱に入った焼き海苔が付きます。)

シンプルだけど素材の良さと丁寧な仕事ぶりを楽しめる、いい朝食でした。この「浜木綿」、夕食を食べてみたくなる素晴らしい食事処でした。

さて、「館内ツアー」は9時集合ですので、まだ1時間ほどあります。昨日は雨だったので行かなかった「屋上庭園」に行ってみます。

(「浜木綿」は4階、「屋上庭園」は5階。このラウンジに出入口があります。ここも2016年のサミットでは使ったようです。)

2016年のG7サミットで各国首脳も訪れた「屋上庭園」。その時の記念写真が飾られています。

(この❝お立ち台❞はそのまま記念撮影スポットとして今も残されています。)

少し歩いて、ラウンジの方を振り返って見ると、この景色。

(既に屋上とは思えない景色です。)

もっと小さい(短い)散策路と庭園だと思い込んでいましたが、意外なほど広くて、十分散策気分を味わえます。

(青空が出てきました。建物の凹型を利用して散策路を大きくカーブさせていて先が見えないこと、左には英虞湾の海の景色が❝下❞に広がること、奥の山々が借景になっていること、いろいろな視覚的効果か、開放的で清々しい気持ちになります。)

そして、ありました!

(もちろん、ここに立って、妻と交代で記念撮影しておきました。(笑))

❝お立ち台❞には、各国首脳の当日その瞬間の立ち位置と、実際の足型が刻まれています。

(中央が主催国日本の安倍(当時)首相の立ち位置でした。)

ここに立ってラウンジの方を見ると、この景色です。

(一番早い朝食時間の直後ということで、私たちで独り占めです。気持ちいい~。)

この「屋上庭園」はおススメスポットだと思います。特に朝食後のプチ散策に最適です。

(モザイクかけてしまいましたが、私を撮ってもらいました。散策路と植え込み、ラウンジの建物、右に広がる英虞湾の景色、なかなかベスポジでした。(笑))

散策路を戻りながら、「ザ・クラシック」と「ザ・クラブ」を撮ってみました。

(9時からの「館内ツアー」は緑系の屋根の「クラブ」に集合です。)

まだ時間がありますので、「屋上庭園」からロビーに降りて外へ。「ベイスイート」の外回りも散策してみました。

(この外壁の石材が素敵でした。妻と「家の外壁もこんな感じにできたらいいだろうなぁ。」などと妄想話を。)

「クラシック」、「クラブ」から緩やかな坂を上って来るとこの「ベイスイート」の車寄せに至ります。そちらサイドの外からの景色です。

(明らかにホテルの人ではない黒服が結構な人数いました。どうやら、来年5月のG7広島サミットに合わせて開催されるG7国土交通大臣会合の会場がここらしく、本日この後、国交大臣が視察に来るので、お役人が前入りで動線確認などをしていたようです。)

次は、ロビーを通過して、凹型の内側の方に出てみます。

(こっちの方が絵になるような気がします。)

予約サイトなどで「ベイスイート」のシンボル的な写真として掲載されている、このショットを自分でも撮ってみたかったのですが、スマホカメラの画角性能の限界か、どうやってもうまくいきませんでした。

(ネットより拝借。昨晩は雨が本降りでしたので、夜景はそもそも無理だったのですが。)

さて、ちょうどいい時間になりました。「館内ツアー」の集合場所の「ザ・クラブ」までは歩ける距離ですが、ホテルの車で送ってもらいます。もちろん、アルファードクラスの車には私たちだけ。

(「志摩観光ホテル」がスタートした最初の宿泊棟。現在は歴史的建築の保存と資料館的な位置付けとして開放されています。)

ここで「志摩観光ホテル」の歴史を。後程聞いた「館内ツアー」の説明より。

・賢島は、昭和初期、真珠養殖の資材基地の役割を担っていた。養殖場のある鳥羽の神明村から歩いて渡ることができたことから、❝徒歩で越えられる島❞=「徒越島」(かちこえじま)と呼ばれ、その後それがなまって「かしこじま(賢島)」になった。(諸説あり。)
・その後、(御木本幸吉氏が球体の真珠の人工養殖に成功したことで)真珠を買い付けるバイヤーが数多く訪れるようになり、それに目を付けた創業者がホテルを建てたことが「志摩観光ホテル」の始まりであり、その建物が「ザ・クラブ」。
・設計は、昭和を代表する建築家村野藤吾氏に依頼された。しかし、当時は戦後の物資に乏しい時代で建築資材にも事欠いたことから、村野氏はかつて自分が手がけた三重県鈴鹿の「海軍工廠高等官集会所」(とても快適な宿泊施設だった)の柱や梁を移築して「ザ・クラブ」を建築した。

昭和天皇をはじめ皇族の方々、海外の要人も数多く訪れることから、2階へ続く階段は歩きやすい低い段差になっています。

(階段の手すりは当時の物そのまま。「館内ツアー」の集合場所が2階なので、この階段を上りましたが、確かに歩きやすかったですし、自然とゆっくりゆったりと歩くような感覚になります。)

2階、階段を上った所からの景色。

(この柱や梁は移築された当時の資材そのまま。日本の古民家の雰囲気もありながら、洗練されたものを感じる絶妙の趣きがあります。ちなみに、脚立や一眼レフを持った人たちが複数見えるのは、国交大臣視察の取材メディア。)

ここが「館内ツアー」の集合場所にして、2016年のG7サミットの様子を紹介するパネル等展示コーナーです。

(サミットギャラリー。)

各国首脳のサインプレート。

(G7だけど9人なのは、EUの議長と委員長が入っているので。)

安倍さんのプレートを撮っておきました。

(合掌。)

和三盆の落雁。確か、各国首脳にお土産で渡されたか、ワーキングティータイムに出されたか。

(「ベイスイート」のショップで4つ入りを売っていましたが、買おうと思わない値段でした。(笑))

そんなこんなでサミット関係の展示物を見ていると9時となりました。「館内ツアー」のスタートです。まずは、先に書いてしまいましたが、賢島の開発や「志摩観光ホテル」の始まりなど歴史の説明を聞きます。そして、話は2016年のG7サミットの時の説明へ。

(サミットギャラリー前で説明を聞きます。右のクラシックな時計は、「近鉄 標準時計」で、その昔、近鉄電車の標準時を刻んでいた重要な時計。スイス製。)

奥に見える、サミットのワーキングランチで使った円卓へ移動。

(円卓は尾鷲のヒノキ材、椅子の張地は伊勢木綿、椅子の背の張地の縁取りステッチは伊賀組紐。あらゆるところに三重県のものが使われています。)

ここでサミット以外のことで説明のあったこと。

・作家の山崎豊子さんはこの「ザ・クラブ」で「華麗なる一族」を執筆した。特に、冒頭の夕陽の情景を書くために、何日も夕陽を見続け、ついに最初の一文を書くことができた時の感動はその後も語り続けていた。(滞在時執筆に使っていた机が、写真奥の障子窓の前に置かれている机。)
・「華麗なる一族」が1970年代に初めてドラマ化された際、当時の有名俳優が一堂に集まってここでロケをやったことから、平成のドラマ化の時もロケ地として検討されるも、主演の木村拓哉はじめ出演陣のスケジュールが全く合わず、結局誰一人ロケに来なかった。なのに、お客様から「キムタクが泊まった部屋はどこ?」という電話をたくさんいただいた。

「ザ・クラブ」での説明が終わると、1階に降りて「ザ・クラシック」へ移動。

(写真奥に屋根が見えるのが、今いた「クラブ」。「クラブ」と「クラシック」は道路を挟んで向かい合っています。2階に渡り廊下もあり。)

こちらが「ザ・クラシック」のロビー。(「クラシック」は全114室。「ベイスイート」は50室(全室スイート)。)

(「ベイスイート」とはまた趣きが違いますが、落ち着いた雰囲気、私にも分かるセンスの良さは共通しています。)

ロビーからレストランへ続く広々とした空間の壁にあるこのオブジェ、タイトルは「リアスの風」。

(3色のパーツが複雑に組まれています。ゴールドは海に陽の光が反射するキラキラを、茶色は島々の樹々を、緑色は上空から見た「ザ・クラブ」の屋根の色を表わしているそうです。説明されないと絶対分かりません。(笑))

「リアスの風」の前を通って、「クラシック」のレストラン「ラ・メール ザ クラシック」へ。

(全面ガラスにレースのドレープカーテンが素敵です。)

2016年のG7サミットのワーキングディナーのテーブルセッティングが飾られています。

(このテーブルの向こう、大きな柱の2スパン先では、お客さんが朝食を楽しんでいます。ちなみに、このテーブルセッティングでは、座って記念撮影も自由です。)

座る勇気はなかったので、記念にセッティングをアップで撮っておきました。

(SHのイニシャルは「志摩観光ホテル」だと思いますが、この素敵なプレートはどこの製品だろう、、、触るのは禁止かな。)

ここの天井が特徴的とのこと。ちょっと説明が聞き取れなかったのですが、天井の木材は❝裏面❞を使っているとか。

(確かに板ごとの色がマチマチですが、それがまた味になっています。「夕陽が差し込むと美しく見える」みたいなことを言っていたような、、、。)

ここで説明のあったことで覚えていることはこんな感じです。

・なぜサミット首脳会議の会場が賢島になったか。ここは❝入口❞が限られていて守りやすい(警護しやすい)地形であること。セキュリティレベルは各国により水準があり、最も厳しいレベルを採る米国は「ザ・クラシック」の屋上にスナイパーを配置していたとか。
・「志摩観光ホテル」の5代目の総料理長、高橋シェフは独学で料理を学び、29歳で総料理長に抜擢された。提供する料理も一変させ、反対意見のある中、それまでのコースの数倍の高い料理を提供する方針を打ち出し、これがお客様の評判を呼び、料理が中心のホテルとして発展していく出発点となった。今も当ホテルの名物となっている「海の幸フランス料理」の創作者。ちなみに、そのレシピが難しすぎて当時の料理人の半分が辞めていった。
・現在の樋口宏江総料理長は7代目。

ここにはひときわ目をひく大きな絵画がかかっています。藤田嗣治さんの「野あそび」。

(系列の「シェラトン都ホテル」から、新装の際「ホテルのコンセプトに合わない」ため「ザ・クラシック」に移設されたもの。)

この「野あそび」の説明をほぼ最後に、約30分の「館内ツアー」は終了です。「志摩観光ホテル」の歴史、「ザ・クラブ」、「ザ・クラシック」の見所などを分かりやすく、楽しく説明していただけますので、とても印象に残ります。初めての宿泊なら「館内ツアー」はおススメです。

さて、「ベイスイート」への帰りは歩くことにします。(笑) 「クラブ」の全景を記念に写メ。

(不思議な雰囲気を持つ建物です。コルビジェ建築とは全然違うものですが、なぜか同じような美しさを感じます。)

「志摩観光ホテル」のエリアマップ。歩いてみると位置関係が更によく分かります。

(このマップがあるのは、ここからが「ベイスイート」のエリアという感じの地点。)

振り返って見ると、「ザ・クラシック」と「ザ・クラブ」が見えます。

(全く歩ける距離ですね。(笑))

時刻は10時前というところです。「ベイスイート」の部屋に戻って来ました。12時チェックアウトですので、バスタブにお湯をはって、英虞湾を見ながら最後のバスタイム。残りの時間を100㎡を超える部屋でゆっくりと過ごします。

チェックアウトしました。チェックアウト後の過ごし方としては、①賢島駅に戻って英虞湾クルーズ、②「ベイスイート」ではチェックアウト後もラウンジを使うことができるので、ここで過ごす、の2択です。で、妻がまさかの「卓球をやりたい」。

(ロビーのサイネージがいろいろな情報を流しています。何と、「ザ・クラブ」1階に卓球ルームがあるようです。しかも、「プロ選手モデルのラケットからお好きなものをお選びいただけます。」という刺激的なフレーズ。(笑))

チェックアウトの時にフロントに訊いてみると、空いていたので「卓球ルーム」を即予約。すぐにプレーできるようですので、受付となる「ザ・クラシック」のフロントへ。(車で送ってもらいました。(笑))

「クラシック」のロビーのソファに座っての受付は、まずはラケットを選ぶところから。「プロ選手モデル」のラケットのメニューを見せてもらいます。

(さすが「志摩観光ホテル」です。素人が使ってもいいのかというモデルが並んでいます。どれを選んでいいのか全く分からないので、私は「伊藤美誠モデル」、妻は「石川佳純モデル」にしました。)

ラケット選びが終わったら、「卓球ルーム」がある「ザ・クラブ」へホテルの方が案内してくれます。

(まさか戻って来るとは。どうやら妻は近いうちに卓球で友人と勝負する機会があるらしく、その練習をしたいとか。)

それにしても「ザ・クラブ」のどこに「卓球ルーム」があるのかと思っていたら、1階のここでした。

(右のドアの向こうが「卓球ルーム」。案内してくれたホテルの方に聞くと、「今年のGWにこのアクティビティ(卓球)を始めました。」とのこと。ここに来てまでやる人がいるのか聞いてみたら、「それが結構人気のアクティビティなんですよ。」とのこと。へぇ~。(笑))

さぁ、ラケットを出して勝負です。

(プロ仕様ですが使いやすい。❝本物❞のラケットのためか、妻も私も時々鋭い打球を放つことができました。)

1時間弱のマジ卓球。若干汗ばんだので、「今こそ風呂に入りたい。」と思いましたが、さすがにそれは無理。道具を「ザ・クラシック」のフロントに返却して、ぶらぶらと「ベイスイート」に歩いて戻りました。

(チェックアウト後も滞在し続けられるのは嬉しいですね。もちろん、荷物はフロントで預かってくれます。)

5階のラウンジに行ってゆっくりします。

(スポーツの後の一杯、たまりません。(笑))

もっと人がいるかと思いましたが、私たちの他は1組だけ。静かなラウンジでゆっくりさせてもらいました。お天気の方は相変わらずスッキリはしませんが、いい景色です。

(この後、日が差してきてまぶしくなり、窓際から内側の席に移動。)

ラウンジでは無音でホテルの紹介ビデオをエンドレスで流しています。今朝の「館内ツアー」で知った、山崎豊子さんの「華麗なる一族」の冒頭の一文と、賢島の夕陽のシーン。

(「陽が傾き、潮が満ちはじめると、志摩半島の英虞湾に華麗な黄昏が訪れる。」 再訪してこの夕陽を見てみたいものです。)

ラウンジは2時間弱いたでしょうか。チェックアウト後の過ごし方①案の英虞湾クルーズの船が見えました。

(「賢島エスパーニャクルーズ」の船。意外と、乗るよりもこうやって眺めている方がいいのかも。)

ここまでずっとノンアルコールのドリンクを飲んでいたのですが、最後の一杯はこれにしました。

(「今月の地酒」、何と魅力的な響きか。(笑) 「三重の寒梅」の純米吟醸。てっきりこのプレート前の黒いレバーを押せば出るのかと思ったら、水でした。(笑))

気を取り直して、ワインクーラーに入っている「三重の寒梅」の瓶から少々注ぎます。

(最後の最後にこらえきれず、日本酒を。肴がほしいところですが、乾きものでがまんです。)

時刻は15時前。そろそろ出発の時間です。預けていた荷物を受け取って、賢島駅へ。2日間の滞在で何人のホテルの人と会ったか分かりませんが、素晴らしいホスピタリティでした。夫婦で再訪を誓って、「志摩観光ホテル ザ ベイスイート」を後にしました。

 

、、、「志摩観光ホテル ザ ベイスイート」一泊旅行④(完)〔近鉄特急「しまかぜ」乗車[復路]編〕へ続く。


「志摩観光ホテル ザ ベイスイート」一泊旅行②〔滞在1日目編〕

2022年10月13日 | 旅行記

賢島駅に飾られている写真。

(2016年のG7伊勢志摩サミットでの各国首脳の集合写真。)

この記念写真が撮られたのが、「志摩観光ホテル ザ ベイスイート」の「屋上庭園」。これからその「ベイスイート」に向かいます。迎えの車に乗ると、ホテルの敷地入口までは意外なくらいすぐ。ただ、「ベイスイート」はこの敷地入口から、「ザ・クラブ」、「ザ・クラシック」を通過して一番奥に建っていますので、歩くには距離があるかも。

(チェックイン時に渡されるエリアガイドマップ。賢島駅はこのマップの下方向です。)

「ベイスイート」のエリアに入りました。

(2日目の散策時に撮影。)

賢島駅で13時過ぎにピックアップしてもらって、「ベイスイート」には13時半前には到着したと思います。チェックインはロビーのソファで。

(フロントは仰々しいカウンターではなく、コンシェルジュコーナーのようなシンプルな感じでした。チェックインなどの手続きは基本このソファを使います。)

ウエルカムドリンクをいただきながら、食事の時間、時間制の大浴場の予約、翌日朝のアクティビティとして予約しておいた「館内ツアー」(無料)の集合場所の確認などを行います。それが済んだら、まだ14時前だと思いますが、部屋へ。

(エレベーターホールから続く廊下。)

今回は5階建ての2階の部屋でした。

(カーペットもドアなども落ち着いた色使い。)

「ベイスイート」は全室スイートだけあって、玄関から広々です。

(ドアを入ってこれだけ広いと気分が盛り上がりますね。)

恒例の部屋探検です。テラスを背にリビングからベッドルームを望みます。

(フレーム外ですが、手前にはソファテーブルとおそろいのテーブルと椅子が2脚配置されています。)

ベッドルーム。右側の壁がクローゼットとなっています。

(ベッドは米国の「シーリー社」というメーカーの最高級マットレスとのこと。確かに寝心地抜群でした。)

今度はベッドルームからリビング、テラスを望みます。

(床が木とカーペットの組み合わせになっていて、見た目にも踏み心地もとてもいいです。)

洗面所、バスルームは英虞湾の眺望を活かした作り。

(玄関の踏み込みと同じ床材(石材)。統一感のある床材によって部屋の雰囲気がグッと落ち着きます。洗面所の壁の一部が石を打ち欠いた素材になっているのもすごく良かったです。)

バスルームからの景色です。

(手前の山のように見える緑は「志摩観光ホテル」の敷地内の林です。右に視線を振ると英虞湾が広がっています。)

アメニティは「MIKIMOTO」(ミキモト)。

(バスルームのシャンプー・リンス、ボディソープもMIKIMOTO。)

シャワーヘッドが、今はやりのファインバブルを出す「ReFa」(リファ)でした。

(この後、ファインバブルを、顔、背中、腕などに当ててみましたが、ちょっと痛い感じですね。鼻の頭の黒ずみ汚れなどはスッキリ取れて、ファインバブルの効果を実感しました。(笑))

ドライヤーも「ReFa」。

(私はドライヤーは使わなかったので、効果のほどは分かりませんが、「スタイリングがしやすくなる」みたいなことがサイトに書かれていました。)

テラスに出てみます。

(英虞湾に向かって凹型に湾曲している「ベイスイート」の特徴がよく分かります。)

英虞湾の眺望はこんな感じです。

(あいにくの超曇天。この後、本降りの雨に。)

何だか向かいの島にリゾートのような建物群が見えるのでズームしてみました。

(「志摩地中海村」というホテル&リゾートのようです。)

一通り部屋などの探検が終わりましたので、チェックインの時に渡された「ご滞在のしおり」などを読んでみます。

(右はカードキー。この「ご滞在のしおり」は施設やアクティビティなどの情報満載で、リピートするなら保存必須です。)

いくつか細かい情報を。まず、冷蔵庫の中は「ご自由に」です。伊勢茶のペットボトル、100%果汁の缶ジュース、エビスビールの小瓶とともに、ワインが2本(赤白)。

(気になって調べてみると、カステル社の「レゾルム・ド・カンブラス」というワイン。フランスの有名シャトーのもののようです。なかなかのお値段が付いていました。さすが「ベイスイート」。この2本は私の単身住まい用にいただいて帰りました。(笑))

置かれているお茶菓子は、伊勢菓子「神宮白石クッキー」。

(「ベイスイート」のショップで販売していましたが、高級菓子でした。(笑))

見た目は真っ白な玉砂利のような感じで、くるみが入ったサクサクのクッキー。とても美味しかったです。「白石」のことを調べてみると、伊勢神宮の一連の遷宮行事のひとつ「お白石持行事」(新しい御正殿の敷地に敷き詰める「お白石」を奉献する行事)に由来します。

チェックイン時に❝特典❞でもらったハーブティー。

(部屋にも2袋だけ置かれていました。総料理長の樋口宏江さんと日比谷花壇が共同開発した、伊勢茶をベースにしたブレンドハーブティーのようです。)

さて、いろいろと情報収集も終わったところで、そろそろ予約制の大浴場に行く時刻となりました。

(2階の「スパ&サウナ通路」から大浴場へ。)

予約制となっているのは、コロナの感染防止対策のため。洗い場もブースで区切られている徹底ぶりでした。

(左の暖簾が男湯の入口。右のドアはフロント・ロビーに通じるドアですが、ルームウエアは部屋と大浴場の往復時のみ可。ロビーに出るのはNG。)

ちなみに、賢島(志摩観光ホテル)は温泉ではありません。(翌日の「館内ツアー」で、温泉地でもない賢島でなぜここまでホテル開発が進んだのかの歴史を学ぶことになります。)

「ベイスイート」には❝エステ❞もあります。「eau SPA」(オースパ)。

(「eau」って「水」という意味なんですね。)

大浴場でさっぱりしたところで、夕食までにはまだ時間がありますので、専用ラウンジ(5階)に行ってみます。エレベータ内の手すりには真珠がぎっしり。

(本物の真珠。その数、2000粒。2基のエレベーターに合計5本の手すりがあったと思いますので、10000粒かぁ。(笑))

で、5階のエレベーターホールにも真珠(のカーテン)。

(さすが真珠で発展した賢島です。)

お天気は雨/曇ですが、それでも空が青色になる日没の時間帯は美しいです。

(小菓子とノンアルコールのドリンクで。)

一旦部屋に戻って再びまったり。夕食は18時15分スタート。いい時間になりましたので、再び5階へ。フレンチレストラン「ラ・メール」です。

(先程ラウンジに来た時に撮影。まだ開店前なので門扉が閉まっています。)

本日の献立。コース名は「トラディション」。「志摩観光ホテル」を象徴する伝統的な海の幸フランス料理のコースです。

(伊勢海老が不漁で獲れていなかったどうしようと一抹の不安がありましたが、一番のお楽しみ「伊勢海老アメリカンソース」、ちゃんとありました!)

飲み物はワインにしようと思いますが、各料理ごとに少しずつ楽しみたいので、ソムリエが一皿ごとにワイン(など)を選んでくれる「ペアリング」をお願いしました。(今年の夏休みに訪れた「THE HIRAMATSU HOTELS & RESORTS 賢島」のペアリングよりもかなり本格的なものです。)

最初は何と日本酒が登場。三重県名張市の「澤佐酒造」の純米吟醸酒「あんぷれゔゅ」。

(見たことも聞いたこともないお酒です。)

ソムリエ曰く、「まるで果実酒のような味わいの純米吟醸酒で食前酒として楽しめます。」とのこと。

(飲んでみると、確かにちょっと経験したことがない味わいでした。「あんぷれゔゅ」とは仏語で「意外な」という意味だそうですが、まさにその通り。)

料理もスタートします。

■アミューズ ブーシュ

(タルト風のものは温かい一品。)

パンも早い登場です。あおさを練り込んだパン(ソフトタイプ)とフランスパン(ハードタイプ)。

(バターはエシレ。プレーンと海藻を練り込んだタイプの2種類。)

「料理の間にお楽しみください。」と出された、野菜と鮑の肝ソース。

(鮑の肝ソースの美味しさに料理の間にあっという間に完食。(笑))

■うにボンファム キャビア添え

(素材や調理法も説明してくれますが、覚えきれません。とにかく美味しい。(笑))

ここで次の料理の前にお酒2種目、、、も何と日本酒! 三重県名張市の「木屋正酒造」の「而今 特別純米 火入れ」。

(「而今」(じこん)は全国区の銘酒ですね。)

■鮑ステーキ ブールノワゼットソース

(鮑ステーキ! 何と3時間かけて蒸してからステーキとして仕上げられています。ソースはシンプルに焦がしバターがベース。感動の美味しさです。今まで食べた鮑料理で断トツ一番、ちょっと興奮気味の美味しさでした。)

次のお酒は「シャトー・カルボニュー・ブラン」。

(スッキリとした酸味とフルーティーさが同居する感じでした。美味しいです。)

■伊勢海老クリームスープ

(焼いてある表面を崩していただきます。伊勢海老の濃厚なエキスを存分に味わえます。ここから続く伊勢海老料理の幕開けにふさわしい存在感のあるスープです。)

次は、北海道の余市の「平川ワイナリー」の「ロゼ・ド・ヨイチ 2020」。

(細かな味わいは忘れてしまいましたが、見た目のスタイリッシュな印象とは裏腹になかなかに主張のあるロゼだったような記憶があります。濃厚なスープの余韻を楽しんだら、口をリセットして次の料理に備えるような感覚。)

■伊勢海老のコンソメジュレ 車海老、鮑、キャビア

(濃厚なスープの後の爽やかな一品。鮑ステーキの興奮もすっかり落ち着きます。)

ここでカトラリーが新しく並べられます。そこには「エビフォーク」が登場。

(カニフォークではなくエビフォーク。海老の刻印がされています。でも、形状も機能もカニフォークと同じでした。(笑))

ワインも王道の一本が登場。「ルイ・ジャド」の「ボーヌ 1er グレーヴ ル・クロ・ブラン 2016」。

(何度か出会ったことのあるワインです。今日のワインで一番だったかも。安定感抜群の美味しさです。)

そして、私が何よりも楽しみにしていた一皿が登場!

■伊勢海老アメリカンソース

(バブルの時代以来久々のフィンガーボールも登場。妻と「久しぶりに見たねぇ。」とひと盛り上がり。(笑))

素晴らしいです。鮑ステーキの感動の美味しさを上書きするのに十分なインパクト。

(❝頭❞の部分にも身やミソが詰まっていますので、エビフォークでかきとりながら、最後は手で食べます。美味しかったぁ~。大満足です。)

次は肉料理(松阪牛)と魚料理(金目鯛)から選びますが、その前に❝お口直し❞の冷たいものが出されます。

(シャーベットでお口スッキリ。)

ペアリングのワインも残すところ2本。妻が肉料理を選んだので、私は魚料理にしましたが、ワインは赤が登場。「シャトー・ド・ラ・マルトロワ 2014」。

(これはクセツヨの赤です。私には❝個性的❞という域を超えているような、、、。)

■本日の魚のポワレ 車海老と鮑を添えて

(私が選んだ金目鯛の一皿。これも自然と笑ってしまうほどの美味しさでした。素晴らしいですね。)

■松阪牛フィレ肉ステーキ

(妻が選んだ肉料理。ソースはペリグーソース。ちょっと食べさせてもらいましたが、こちらも素晴らしいです。)

ワインは最後の一本。デザートに合わせる、アイスワインではないのですが、それを感じさせるカナダワイン「ケイヴ スプリング 2007」。

(熟成を重ねたリースリング。琥珀色にも見える白ワインはもやはスイーツ。)

■デセール

(秋です。栗が脇をしっかりと固めています。和栗が食べたくなりました。)

■コーヒー

(カヌレなど小菓子とともに。)

これでコース「トラディション」は終了です。「伊勢海老アメリカンソース」を筆頭に感動と大満足の料理でした。コーヒーが供される頃に総料理長の樋口宏江さんが各テーブルに挨拶に回って来られます。今日の料理と全てに心から御礼を言いました。

(本日の献立は冊子になっていますが、見開きのページ左側には、総料理長の言葉「自然の恵みに感謝の気持ちを込めて/繋がるすべての思いがお皿の上に届きますように」と直筆サイン。)

旅の醍醐味を存分に感じた、滞在1日目でした。

 

、、、「志摩観光ホテル ザ ベイスイート」一泊旅行③〔滞在2日目編〕へ続く。


「志摩観光ホテル ザ ベイスイート」一泊旅行①〔近鉄特急「しまかぜ」乗車[往路]編〕

2022年10月12日 | 旅行記

10月の三連休、「保津川下り」の翌日に、かねてから念願だった「志摩観光ホテル ザ ベイスイート」に泊まって来ました。旅の楽しみは、「ベイスイート」で過ごすことそのものと、フレンチレストラン「ラ・メール」での食事。特に、10月からが漁期の伊勢海老を丸ごと使った「伊勢海老アメリカンソース」を食べてみたい、そのために数ヶ月前からこの三連休の一泊をキャンセル待ちして、ラッキーにもリクエストが成立した旅です。

せっかくなので、道中も楽しもうということで、人気の近鉄特急「しまかぜ」を予約しました。

(ネットより拝借。大阪難波駅から賢島駅まで、約2時間半の道中。)

「しまかぜ」は鉄道ファンの間でも人気のようで、10:40大阪難波駅発の「しまかぜ」の写真を撮ろうという人たちが入線待ちをしていました。

(鉄道ファンというわけではない私でもテンションが上がります。)

三連休ということもあり、予約の競争率も相当なもので、1ヶ月前の発売日の開始時刻はネットがつながりにくくなる混雑ぶりでしたが、何とか2席確保。(「しまかぜ」以外の特急は全然空席があるのですが。)

「しまかぜ」乗車が確定してから、その楽しみ方などをネットで情報収集。旅当日、実践です。まず乗車したら、鍵付きロッカー(無料)にスーツケースなど大きな荷物を預けます。

(鍵付きというのがありがたいです。手持ちのバッグだけで指定席へ。)

発車してしばらくすると、キャビンアテンダントさんが「記念乗車証」とおしぼりを配ってくれます。

(裏には記念スタンプが押されています。九州での鉄道旅で利用した「ゆふいんの森」を思い出します。)

指定席で少し過ごしたら、ちょうど昼食時ということで、カフェ車両(3号車)へ行ってみます。

(オリジナルグッズのショップにもなっています。ちょっと雑然とした感じですが。(笑))

早めにカフェ車両に来たのですが、5人ほど待ち行列。通路に並んでいると、車掌さんが満面の笑みでVサインをしてくれました。(笑)

(最高です! ありがとうございます!)

10分ちょっと待ったでしょうか、次が私たちの順番というところで、ケーキが並んでいるケースが目に入ります。

(「しまかぜ」のケーキは「シェラトン都ホテル大阪」の本格派。)

遠目にも美味しそうなケーキを見て、「(食後に)どのケーキを食べよう?」と妻と話していると、順番が来ました。手をかざすと除菌ミストが出るキューブで消毒して席へ。

(ブルーのキューブ、これいいですね。手前の「記念スタンプ」は記念乗車証の裏に押されていたものです。)

席に着いて横を見通すとこんな景色です。

(妻と隣り合わせ。景色の方は、内陸を走りますので、割と普通です。(笑))

メニューは指定席の網ポケットにもありましたので、注文は妻と相談済み。

(お値段は❝食堂車価格❞でちょっとお高め。)

私は「松阪牛カレー」。

(辛口の本格カレーで美味しいですが、松阪牛がいないぞぉ~。(笑))

妻は「海の幸ピラフ」。

(何と、伊勢海老半身のせ!)

妻の海の幸ピラフを少しいただきましたが、軍配は「海の幸ピラフ」の勝ちですね。さすがメニューの一番上に載っているだけのことはあります。

そして、ケーキです。

(3種類。)

私は「キャラメルポワール」が美味しそうだったので、迷わずそれを。

(実物の色はもっと食欲をそそるいい色だったのですが。)

妻は「ルージュ」と「モンブラン」で迷っていましたが、アテンダントさん曰く「映えるルージュが一番人気です。」とのおススメで決定。

(この姿も映えますが、実は断面がかわいかったです。映えだけでなく、お味の方もとても美味しかった。)

ケーキセットには、ドリンクの他に、三重県の定番焼き菓子のシェルレーヌが2個付いています(ケーキの写メにちょっと写っています)が、これが美味しかったぁ。焼き菓子も本格派。

カフェ車両はオリジナルグッズも販売しています。「しまかぜ」車内限定のグッズがずらり。

(旅で購買意欲がかきたてられたのもありますが、アテンダントさんの巧みなセールストークにやられました。(笑))

私は、メニューにも載っていない、つい最近発売開始となった、近鉄自慢の3つの観光特急のカレンダーを。

(衝動買いです。(笑))

妻は、鉄道ファンの親戚へのお土産に「しまかぜホッチキス」を。

(これウケます。「いつかは『しまかぜ』に乗ってみたい。いいなぁ~。」とのやり取りがあったらしく、いいお土産になりますね。)

そんなこんなでカフェ車両に1時間半はいたでしょうか、もう鳥羽駅です。

昨年7月に「季さら別邸 刻~Toki~」を訪れた時はここで降りました。)

終点賢島駅まであと30分というところで席に戻りました。「しまかぜ」には、カフェ車両の他にもいろいろな楽しみ方があります。そのひとつが、走行映像を自分のスマホで見ることができる、というWi-Fiサービス。

(景色を楽しむというよりは、先頭車両に乗っている雰囲気を味わうって感じでしょうか。)

各号車のスクリーンにも時々映りますが、どうやら「特急とすれ違いますよぉ!」というタイミングで走行映像に切り替わる法則があるような、、、。妻がジャストタイミングで、貴重映像、対向の「しまかぜ」とのすれ違いシーンを写メ!

(スピードが40kmだったので撮ることができたのかも。)

間もなく賢島駅です。車内放送が入ったタイミングでロッカーで荷物を出して降車準備。そして、賢島駅に到着、降りると、思わず写メしたくなる、特急そろい踏み。

(このそろい踏みの景色、賢島駅名物みたいです。(笑))

さて、「ベイスイート」までは送迎をお願いしています。「駅のロータリーにお越しくださいませ。」とのことでしたが、改札を出ると、一目で分かるホテルマンが直立不動で待ってくれていました。アルファードクラスのワゴン車に案内されました。てっきりどなたかと乗り合わせるものと思いましたが、私たちだけ。滞在中すぐに気付きましたが、「ベイスイート」では「そのお客様だけ」を乗せます。

「ベイスイート」のホスピタリティはもう始まっています。

 

、、、「志摩観光ホテル ザ ベイスイート」一泊旅行②〔滞在1日目編〕へ続く。


「保津川下り」

2022年10月08日 | 旅行記

一気に肌寒くなり、「秋到来か!?」という10月の三連休。どうやら初日の土曜日だけが、まぁまぁの天気。ということで、来阪した妻と初体験の「保津川下り」に行って来ました。

時間はちょっとかかりますが、アクセスは結構シンプルで、阪急京都線の桂駅から保津川下り乗船場への直通バスが出ています。

(保津川下りは4100円。バス代650円とセットで4280円のお得チケットを桂駅東口の窓口で購入。)

バスは明智光秀に縁深い亀岡に向けて走ります。

(セット券。「プレミアムクーポン」は嵐山の観光施設のいくつかの割引を受けられますが、多分使いません。)

結構混み合っていたバスも、亀岡駅南口を出ると、私たち夫婦の2名だけ。(笑)

(次が終点です。)

桂駅のチケット売り場の人が「バスが乗船場まで連れて行ってくれますよぉ。」って言ってましたが、何と❝保津川下りターミナル❞下の駐車場にベタ付けです。(笑)

(このビルの2階が受付となっています。)

空いているかと思ったら、大混雑で、団体客がわんさかいます。個人客は予約不可の先着順。私たちは1時間待ちとのことです。

(順番が来ると、受付時に渡される厚紙切符のようなものに印字された番号と名前で呼ばれます。)

「四季を映して流れる保津川の峡谷、深淵あり、激流あり、技が光る竿さばき。丹波の国『亀岡』から京の名勝『嵐山』までの約16km、2時間の自然と触れ合う船旅。」

保津川下りのパンフに書かれている一文を読んで、これまで体験した川下り(最上川下り、球磨川下り、柳川や近江八幡の水郷めぐりなど)の思い出を妻と話しているうちに、あっという間に1時間。予告通り呼び出しがありました。

(建物を出ると、川岸に下りる階段が整備されています。)

ちなみに、船頭さんが言ってましたが、土日祝日は混雑する一方、平日はガラガラだそうです。桜や紅葉のシーズンは平日がおススメとのこと。

(更に隠れたおススメシーズンはヤマフジが咲く晩春~初夏だそうです。)

ここ亀岡の乗船場から保津川を嵐山まで下ったら、船はトラックの陸送で、船頭さんは電車で、またここに戻って来るそうです。

(前の船に乗り込み中は団体客。)

私たち個人客が乗り込む船が来ました。

(船頭さんは3人に見えますが、この後更に2名乗り込んで、計5名で操船します。)

船頭さん曰く、今日は一昨日・昨日の雨で増水、増水時は船頭を通常の3名体制から5名に増員するそうです。定員30名。これまた船頭さん曰く、「体重合計ではなく、人数カウントなので、大柄の人が多いと船がグッと沈みます。」とのこと。

(さぁ、出発です!)

今日は増水とのことですが、実は、あと20cm増水すると運航中止というくらいの水位だそうです。そのせいか、この出発してすぐの小さな落差で最初のスプラッシュ!

もちろん、水しぶきがかかっても大丈夫なようにビニルシートで胸から下を完全防御。それでも結構な勢いで落差&激流ポイントに突っ込んで行く時は「濡れそぉ~」とビビります。(確か約2時間のコースの中で4、5回あったような。)

激流かつ狭い地点が見えてきました。どうやら操船技術が試されるポイントの一つのようです。

(進むほど川幅がかなり狭くなっていることが分かってきてドキドキします。)

この先の巨岩をかするかかすらないかの「ギリギリのところでかわしますよぉ。」の予告ありの見せ場です。

(5人の船頭さんの阿吽の呼吸。かすりもせず無事通過! 乗客一同、思わず拍手。(笑))

保津川下りの道中一番深い所は水深10m。深さは見ても分かりませんが、座礁しそうな岩が水中にゴロゴロしているのは所々で見えます。船頭さんたちは川底の地形まで熟知しているようで、水量によって、川のどの場所を通るか判断しているそうです。

(これくらいの激流には慣れてきました。(笑))

途中何度かJR(昔の山陰線)の鉄橋下を通過しますが、不思議な方向感覚です。実は、線路は真っすぐですが、保津川が蛇行しているため、何度も鉄橋下を通るとのこと。

(また鉄橋が見えてきました。)

そうこうしているうちに、嵯峨野トロッコ列車の「トロッコ保津峡駅」を見上げる地点に来ました。

(川下りをしている間にトロッコ列車には一度だけ出会いました。)

続いて、清流「清滝川」が合流してくる地点。

(正面が清滝川。私たちは写真右側に進んで行きます。)

最後の鉄橋。下を通っている時に列車が通過、音だけが聞こえました。

(この鉄橋だったか、橋梁部分に巨大なスズメバチの巣がありました。)

先頭の全身で竿を扱う船頭さん(白い服)以外の4人は時々ポジションを入れ替わります。白い帽子を被っている(一番面白い)船頭さん曰く、20数年前までは、下り終わった船の回送は、船を川に浮かべたまま、川岸を歩いて綱で曳いて出発地点まで戻していたそうです。めちゃめちゃしんどそうな仕事ですが、月に2、3回その作業をすれば十分暮らしていける賃金水準だったとのこと。いかに重労働だったかが分かります。

保津川下りも最終盤。もうほぼ嵐山です。右岸に「星のや京都」の建物と船が見えてきました。

(船でしかアプローチできないわけではないそうですが、この船で到着するシーンが有名ですよね。)

そして、最後のお楽しみ、「売店船」出現ポイントです。(笑)

(ふと、ベトナムのハロン湾クルーズで大アサリなどを売りに来た船を思い出しました。)

おでん、イカ焼き、みたらし団子、、、魅力的です。(笑)

(お酒なども売っていますが、実はもうすぐ下船場。)

お昼時を少し過ぎた時間帯のせいか、船旅の魅力のためか、飛ぶように売れます。

(1人が船外機を操って、保津川下りの船と並走します。売り子さんの2人はてんてこ舞い状態。(笑))

私たちもみたらし団子を買いました。

(船上で炭火焼きしている本格派。うまい!)

団子を食べ終わって数分、嵐山の渡月橋が視界に入ってくると下船場はもうすぐ。

(奥の狭く見える所から一気に渡月橋のある有名エリアが開けます。)

2時間弱(1時間半?)があっという間に過ぎました。保津川下り、期待以上の楽しさでした。

(下船後、乗って来た船を見送ります。船頭さんたちは、回送地点まで船を進めて行きます。お世話になりました!)

さて、大満足の保津川下りの後は、嵐山をプチ散策。

(ご存知「渡月橋」。車も人もいっぱいです。)

インバウンドの観光客こそまだまだ少ないですが、ザ・人気観光地の人出、人・人・人です。深入りせずにさらっと散策して、昼食を食べて帰ることにします。

嵐電「嵐山駅」。

(鬼滅とコラボ中?)

ぱっと見、駅とは思えないスポットです。食べ歩きのお店や足湯も入った複合施設的な作りで、「なかなかいい感じだなぁ。」と感心。駅ホームまで通り抜けることができ、「キモノフォレスト」と称して、様々な絵柄の京友禅を用いたポールが展示されていました。

(ここはこんな感じですが、ネットを見ると、ポールが林立する散策路(映えスポット)もあるようです。)

足利尊氏が後醍醐天皇を弔うために創建した「天龍寺」前を通過。

(庭園や「雲龍図」が有名ですが、吸い込まれていく人の量を見ると、どうなっていることやら。)

「竹林の小径」も、もちろん、ガイドブックの写真のように誰もいない静寂の景色なんてことはあり得ません。(笑)

(レンタサイクルまで走ってました。(笑))

ただ、一般散策者は立入禁止の道があって、そこだけはひっそりといい雰囲気です。どうやら人力車の専用運行コースになっているようです。

(なるほど。結構なお値段の人力車に乗ると、こういう特典があるのか、、、。)

竹林の小径を進んで行くと現れる「野宮(ののみや)神社」。

(「源氏物語」に登場する歴史深い神社。縁結び、子宝安産のご利益だとか。参拝者の長い列ができていました。)

ここでUターンして、こちらに入店。

(妻のリクエストで入りましたが、なかなか楽しめました。)

嵐山限定のお土産もあります。

(売れ筋第1位だそうです。)

渡月橋に戻って、橋の上からの絶景を写メ。

(これは絶景。紅葉まではまだ少しかかりそうですが、山も何となく色づき始めているように感じました。)

渡月橋を渡って食事処を当たってみましたが、どこも予約客で満席とかで難しそう。阪急嵐山線で桂駅に戻って食べることにします。

(嵐山公園の中之島エリアから阪急の嵐山駅に向かう途中の橋からの景色も素晴らしかったです。)

妻と「嵐山もたまに来るとやっぱりいいね。」と話しながら数分、阪急嵐山駅です。

(何だかひっそりしています。)

とここで、保津川下りの船の回送トラックに遭遇。

(おおっ、迫力。)

最後まで保津川下りを楽しませてもらったような感覚になりました。

(気を付けて亀岡に戻ってくださいねぇ。)

嵐山線に乗って桂駅へ。

(面白いシートでした。ワンシートで妻と向かい合わせで3駅(笑)、あっという間に桂駅。)

駅前の「大阪王将」で遅めの昼食です。

(餃子セットの定食と単品を組み合わせてシェア。満腹です。ごちそうさまでした。)

桂駅から特急で梅田駅へ。こうして「保津川下り」の日帰り旅は終了。それにしても、旅をするにはいい季節。短い秋を満喫したいものです。


「界 阿蘇」一泊旅行③[完]〔復路道中編(「CHEZ Tani」など)〕

2022年09月18日 | 旅行記

「界 阿蘇」を12時にチェックアウト。帰路のメインは、「界 阿蘇」と道路を挟んで❝お隣❞の洋菓子専門店「CHEZ Tani」(シェ・タニ)でお茶をすること。

(この道路を挟んだお隣です。)

周囲の景色とベストマッチのかわいい建物が「シェ・タニ」です。

(手入れの行き届いた芝生、総レンガ造りの建物、テラコッタの床など、絵本の世界のような雰囲気でとても素敵です。)

ケーキバイキング(2400円)も人気らしいですが、私たちには重いので、ケーキ2個と飲み物のケーキセット(1300円)。

(「バイキングはグループで統一のご注文になります」と書かれています。なるほどそりゃそうか。)

店内に入ると、まずは広いショップがあって、その奥がカフェスペース。ショップには「シェ・タニ」の名物のバウムクーヘンだけでなく、ロールケーキ、焼き菓子など、結構な種類のお菓子があります。

(写真左のテーブルには「シェ・タニ」のフラッグ商品、バウムクーヘンの「山樵」(やましょう)がパネルの下に積まれています。)

「界 阿蘇」の方だけでなく、黒川温泉の「月洸樹」の方からも「シェ・タニ」のことを紹介されるほどの人気店。10分程待ちましたが、ショップでお土産を見ている間に名前を呼ばれました。「店内席が満席のためテラス席でよろしいでしょうか?」ということで、テラス席へ。

(テラス席から❝山側❞を見ると、かわいいサンテラスがあります。ただここはエアコンがないとのことで、オープンスペースのテラス席にしてもらいました。)

そして、テラス席の特典であり、「シェ・タニ」のもうひとつの名物が、この眺望!

(由布院のピッツァハウス「櫟の丘」のテラス席からの眺望を思い出します。)

ケーキはお皿を持って店内の陳列ケースで選ぶスタイル。(ドリンクもサーバーから自分で。)ケーキ2個が多い場合は、1個にして、残りはお土産で焼き菓子に替えることもできる、親切システム。

(私が選んだラズベリーのケーキ。なかなかの大きさです。)

妻も私もケーキは1個にして、お土産パターンにしました。妻はミニアップルパイ、私はドーナツ2個です。

(このかわいい紙袋に入れてくれます。)

私が選んだドーナツ2個、ナッツ&チョコと抹茶のドーナツ。

(週明けの在宅勤務の昼食替わりにいただきましたが、とても美味しかったです。)

「シェ・タニ」、メルヘンな雰囲気良し、ケーキ良し、景色良しの、スイーツ好きの枠を超えた名店ではないでしょうか。温泉旅行で阿蘇方面に来る時は瀬の本エリアを通ることが多いので、これからも訪れる機会があるかと思います。いつかは、「界 阿蘇」の方もまだ食べたことがないというレアで超人気のモンブラン(ロールケーキタイプ?)を食べてみたいものです。(栗だから秋がシーズンかな。)

ちなみに、「界 阿蘇」の部屋のお茶請けは「シェ・タニ」の「一の了」というお菓子。とても美味しかったので、妻がお土産で買おうと思ったところ、たまたまなかったようです。

(「一の了」。この数日後、このお菓子に再び会うことになろうとは、この時には想像もしていませんでした。)

妻がショップでお土産を購入している間、車で待ちます。

(今回当たったレンタカーはダイハツの「ROCKY」。真っ赤な車は初めてかも。お世話になりました。)

さて、これで今回の旅のメインは終わったことになりますが、博多までの帰路、せっかくなのでどこかに寄って行こうということで、20年以上昔に訪れたことがある「秋月」へ。

(「筑前の小京都」秋月。20数年ぶりの訪問です。)

秋月のベストシーズンは、桜と紅葉の季節。桜が満開の「杉の馬場」、紅葉に彩られる「黒門」は全国区の景色ではないでしょうか。その「杉の馬場」通りを散策します。

(ベストシーズンから外れているとは言え、あまりの人の少なさにちょっと驚きます。)

今日は夏のような暑さ。「界 阿蘇」や「シェ・タニ」は標高が高かったのかそこそこ涼しかったのですが、秋月は暑い。涼み目当て半分、秋月の勉強半分で、歩き出してすぐの「秋月博物館」に飛び込みました。

(幟が裏返っていますが、「秋月藩医 緒方春朔」の特別展をやっています。)

入館料330円を払って入館。まずはビデオで秋月城下町の歴史を勉強します。

(涼みながらビデオ観賞中。お客さんは私たちだけ。)

館内は小ぢんまりしていますが、特別展は更に小ぢんまり。平成初期に作られたのではないかと思われる約20分の「緒方春朔」の偉業を紹介するビデオを観ましたが、なかなか勉強になりました。緒方春朔は、天然痘の予防のため、予防接種「人痘種痘法」を日本で初めて成功させ全国に広めた人。時に寛政2年(1790)のことで、ジェンナーが牛痘種痘法を成功させる6年前のこと。秋月は予防接種発祥の地なのですね。

この秋月博物館、敷地がとても整備されています。

(ここは無料で入ることができるゾーンです。秋の紅葉シーズンはここでのんびりするのもいいですね。)

またここは「秋月藩校 稽古館跡地」のようです。

(往時を想像させるものは何もありませんが、緒方春朔の偉業を産んだ地ですから、学問や人材の育成も盛んだったのだと思います。)

時刻は15時半頃。まだまだ暑いですが、散策継続です。秋月城の大手門に続く坂道「瓦坂」。

(お城の正門への登城口になります。瓦坂の名の由来は、土砂の流出を防ぐため、瓦を縦に並べて敷き詰めたことから。)

続いて「長屋門」。

(秋月城の裏御門だったそうです。大手門に続く瓦坂よりも立派です。当時の秋月城はどんな姿だったのでしょう。)

そして、杉の馬場の一番❝奥❞に当たる所に「黒門」があります。

(んっ? 何だか養生されている、、、。)

この黒門を見たかったのですが、何と改修中のようです。ここは「垂裕神社」(すいようじんじゃ)の参道の入口でもあります。

(神社境内までは長い石段が続きますので、この暑さですし、登るのはやめておきました。)

養生中とはいえ、くぐることはできるようですので、一応、黒門をくぐっておきました。

(やはりこれでは黒門の魅力も分かりませんね。今年の紅葉シーズンに向けてメンテナンスしているのでしょうかね。)

黒門は元は大手門だったのですが、明治13年(1880)に移築されたそうです。久々に秋月に来ましたが、秋月散策は桜or紅葉のシーズンがいいですね。(笑)

秋月はシーズンオフか、、、と思ったら、実は秋月名物の「葛」は今が葛粉の原材料となる花の収穫時期だそうです。ということで、葛きり・葛餅をいただこうと、「黒門茶屋」に入りました。

(お土産物屋さん兼食事処。食事なら名物「川茸」という高級淡水海苔を使った料理が有名だとか。)

メニューはこんな感じです。

(妻は葛きり、私は葛餅、それぞれドリンクセットにしました。妻はなぜかドリンクにラムネをチョイス。(笑))

待っている間に店内を見まわしていると、この立派な木のテーブルは由来があるようです。

(大木の輪切りということは分かりますが。(笑))

柱にこんな注書きが貼られています。

(「当茶屋のテーブル 秋月黒田家二代藩主長重公 御手植の松」、、、立派な由来のテーブルですが、結構酷使されている感じでした。(笑))

見た目にも涼やかな葛が来ました。

(上が葛きり、手前が葛餅。妻とシェアしましたが、より涼感を味わえるのは葛きりですね。美味しかったぁ。)

秋月で葛の老舗と言えば「廣久葛本舗」(ひろきゅうくずほんぽ)。創業文政2年(1819)、本葛をつくり続けて190有余年、現在十代目 髙木久助さんが一子相伝の伝統的製法で営んでおられるとのこと。「黒門茶屋」の葛が「廣久葛本舗」の葛でありますように。(笑)

(「廣久葛本舗」のサイトより拝借。これが葛の花。この花から真っ白な葛粉が精製されるそうです。)

黒門茶屋を出て、車でちょっと移動。秋月の最後は「秋月の眼鏡橋」。

(背景の山、流れる清流と石橋。美しい景色です。駐車場がないので、道路脇に一時停車しての見物でした。)

「秋月の眼鏡橋」は、苦しい財政状況の中ようやく架橋した橋が竣工前に落橋し再工事となるなどの苦難の末、文化7年(1810)に完成。御影石のオランダ風アーチ橋で、両側が階段式になった全国唯一の石橋。

 

さて、これで立ち寄りスポットも終了。博多に戻ります。レンタカーを返して博多駅で夕食へ。ややこしいことは考えず「くうてん」へ。(笑)

今回の旅ではノータッチだった中華料理ということで、「華都飯店」。

(九州勤務時代にも来たことがあります。安定の美味しさです。)

メニューもややこしいことを考えず、コースを。(笑)

(「華都家常菜コース」を。美味しかったぁ。生ビールとハイボールが進みました。(笑))

中華料理を食べながら今回の旅の振り返りで楽しく過ごしました。博多、九州は私たち夫婦にとっては、「遠くに来た」という感覚ではなく、とても落ち着くマイホームのような感覚。いつものように、博多駅で、妻は東京へ、私は大阪へと❝解散❞しましたが、帰りの道中も通勤くらいの感覚です。

今回の旅も楽しかったです!


「界 阿蘇」一泊旅行②〔「界 阿蘇」編〕

2022年09月17日 | 旅行記

「界 阿蘇」の入口は、「ぐるっとくじゅう周遊道路(国道442号)」から県道11号に入ると突然現れます。

(これを見逃すと通り過ぎてしまいます。)

「界 阿蘇」はエリアで言うと「瀬の本」という所にありますが、いつも黒川温泉に行く時に通るので、てっきり熊本県だと思っていたら、住所は「大分県玖珠郡九重町湯坪」。瀬の本エリアは県境で両県にまたがっているということを知りました。

一見山に入って行くのかと思うアプローチですが、すぐにフロント棟があります。駐車場に車を停めて、ロビーのソファでチェックイン。

(右側はレストラン、正面には(晴れた日には)阿蘇五岳を展望できるテラスデッキ。)

チェックインを済ませて徒歩で今回の離れへ。(希望すればカートで移動可能。)(約8000坪の敷地に離れが12棟。全棟客室露天風呂付き。)

部屋の作りは結構シンプル。玄関を入るとセンターにリビング。

(置かれている物はなるべく地元の産品を使うというコンセプト。例えば、ソファのクッションは草木染、木材は地元産、下駄は日田杉などなど。)

リビングでテラスに向かって立つと、右に洗面所・内風呂、左に寝室です。

(厳密には寝室ではなく、写真の通りリビングと続いています。)

テラスは、リビング、寝室、洗面所・内風呂、全ての部屋に面しています。

(木材は自然に溶け込む優しい黒色系で統一されています。)

テラスから内風呂・洗面所を見たところ。

(内風呂は温泉ではありませんが、ジェットバスになっています。)

そして、こちらがテラスから一段下がった所にある部屋付き露天風呂。

(テラスから森に張り出しているような感じで、なかなかいい雰囲気です。)

露天風呂は「阿蘇新温泉」という源泉名を持つ温泉。

(泉質はお肌に優しい感じ。黒川温泉の「月洸樹」の温泉もさらっとしていますが、それ以上にさらっとしています。)

歯ブラシセットなどのアメニティは風呂敷に包まれています。

(もちろんお持ち帰りできます。)

化粧水などは「星野リゾート」のオリジナル。ボトルに「界」とプリントされていますので、ブランドランクでシリーズが違うのでしょうね。

(内風呂のシャンプー、リンスを使いましたが、なかなか良かったです。)

冷蔵庫は、残念ながらオールインクルーシブではなく有料。

(宿泊料金のレベルからすると、ここはオールインクルーシブにしてもらいたいものです。(笑) ちなみに、蛇口から出る水は全て地下水で飲用可。とても美味しい水でした。)

これまで星野リゾートには手を出していませんでしたが、4月に「星のや富士」でデビューしてから、ここ「界 阿蘇」で2軒目。

(「星のや富士」にも置いてあった「107年星野リゾート」。現在は1年進んで「108年」でございます。)

オペレーションに何となく共通点を感じます。「星のや富士」でも滞在中の予約アクティビティや食事など各種時刻を所定のメモに書いてくれましたが、こちらでも同じ感じ。(もっとも、3つの時刻だけですが。)

(部屋に案内され諸々説明していただきました、夕食までの間に2つほど❝アクティビティ❞を体験します。)

「星野リゾート」の特徴かもしれませんが、公式サイトでは宿泊施設に関する情報量をあえて絞っている印象です。(部屋の見取り図、離れの点在場所、食事の詳細などは分からない。)それに対して際立つのが、❝アクティビティ❞の案内。ここから感じるのは、滞在中部屋にこもってのんびりというよりも、積極的にアクティビティに参加する「コト消費」を促す過ごし方がコンセプトのようです。

星のや富士」のアクティビティは有料(しかも結構なお値段)でしたが、「界 阿蘇」では無料のお手軽アクティビティもあります。私たちは、到着後に申し込んだ、①利き水体験、②ご当地楽「マイカルデラづくり」を体験します。

ということで、まずは、利き水体験のためフロント棟へ。

(小ぢんまりしています。右の高い方がフロントロビー、左の低い方がレストラン。)

時間に余裕があったので、ちょっとテラスに出てみます。

(レストランのテーブル席が窓際にずらりと並んでいます。夕刻から曇り始めて阿蘇五岳は見えず。)

利き水体験(無料)は、3つの天然水と飲み物を組み合わせて、水の味の飲み比べをするという趣向。

(右:3種類の天然水、左:合わせる飲み物。)

水は、超硬水の「長湯温泉水」、軟水の「白川水源の水」、「日田天領水」の3種類。

合わせる飲み物は、アルコールが焼酎「鳥飼」、ウイスキー「マッカラン」、ノンアルはシロップで「梅」と「マコモ」。係の方のアドバイスを聞いて、妻は「梅」×「長湯温泉水」、私は「マコモ」×「白川水源の水」にしました。

(奥が私の「マコモ」。マコモはイネ科の植物で、シロップの味はリンゴに近かったかな。妻の長湯温泉水をストレートで飲んでみましたが、超硬水、「ぐえっ~」でした。(笑))

利き水体験(利き水になったかどうかは疑問ですが(笑))を終えて一旦離れに戻りました。温泉に浸かってゆっくりします。

18時半前。次は、「界」ブランド共通のアクティビティ「ご当地楽」体験です。「ご当地楽」の会場はフロント棟1階。

(再びフロント棟へ。ちょうど日没でした。)

「ご当地楽」は、各地の「界」でご当地の自然や文化・伝統を学ぶオリジナルのアクティビティで、ここ「界 阿蘇」では、カルデラの成り立ちを勉強します。

(ここはその名も「カルデラBAR」。牛さんのフィギュアがかわいいけど、模様からすると、あか牛ではないですね。(笑))

無料体験ですが、ドリンク1杯とあか牛のビーフジャーキーをいただけます。まずは、この阿蘇のカルデラのミニジオラマで、「界阿蘇はどのあたりにあるでしょう?」という係の人の質問から始まります。

(このあか牛のビーフジャーキーがしっとり❝半生❞でめっちゃ美味しかった。妻はお土産に大量購入していました。)

「界 阿蘇」はカルデラの外、ミニジオラマの右上あたりです。私は大体正解でしたが、お隣のもう一組のご夫婦は阿蘇五岳を指差していましたね。係の人曰く、「結構みなさん、阿蘇五岳を指差されます。」とのこと。

次にカルデラの成り立ちをモニターに映されるパワポのプレゼンでお勉強。そんなこんなで終わりかと思ったら、B4サイズくらいはある深めの、小麦粉が大量に入った木箱が登場。そう言えばこの「ご当地楽」のアクティビティ名は「マイカルデラづくり」。これからカルデラを人工的に作ってみるようです。

(妻撮影の動画のスクショ。マイカルデラづくり、これがなかなか面白い。(笑))

溶岩の塊に見立てた風船に慎重に竹串を刺して(爆発させずにソフトに)空気を抜くと、ゆっくりと陥没が始まり、まるで今の阿蘇のカルデラのような形状ができます。

(大成功したところ。お隣のご夫婦は思い切りのいい奥様が竹串を勢いよく突き刺して❝大爆発❞させていました。(笑))

係の人にも大成功を褒められて、ドヤ顔にならないように気を付けるのがたいへんでした。(笑)

ちなみに、カルデラという言葉はスペイン語で釜・鍋という意味だそうです。更に情報としては、「阿蘇のカルデラは世界一」と思っていましたが、その面積、現在世界第2位とのこと。第1位はインドネシアのトバカルデラ(カルデラ湖ですが)。へぇ~。

最後に御朱印帳ならぬ「お湯印帳」をもらって終了。

(えらい薄いですが、全国の「界」のスタンプを押せるようになっています。)

「界 阿蘇」のスタンプは押してありました。

(もう片方のページには、温泉の印象や食事の感想など、旅の思い出を記録できるようになっています。)

ご当地楽「マイカルデラづくり」は約30分。面白かったです。もし「界 阿蘇」に行くことがあればおススメです。

夕食時刻は19時半。少し時間がありますので、またまた一旦離れに戻ります。今度は内風呂に湯を入れてジェットバスを使ってみました。

(気持ちいい~。)

さて、夕食です。先程のレストランの窓際の席に案内されました。が、外は真っ暗で景色云々ではありませんでした。(笑)

夕食の献立表。

(どちらかえ言えば和食系です。食材等は地元(熊本&大分)の物がほとんど。)

■先付け:山うに豆腐のムース、甘いトマトと共に

(山うに豆腐は秘伝の味噌に漬けた豆腐。かかっている透明なものは天草のオリーブオイル。そして、確かにトマトが甘い!)

■煮物椀:吹き寄せ玉子

(紅葉麩。もう秋ですね。吹き寄せ玉子の中にはカニが入っているような旨味を感じました。)

■宝楽盛り:八寸(鶏と柚子の松風、秋刀魚と茸の有馬煮、蟹と青菜のお浸し、渋皮栗の白和え、銀杏、穴子小袖寿司、丸十おかき揚げ)、お造り、酢の物

(お皿は火山灰で焼いた器だそうです。お造りはセンターに馬刺し。)

ここでビールからワインにチェンジ。熊本産の赤ワインにしてみました。

(ワインは正直イマイチ。「界 阿蘇」、飲み物のラインアップが弱点かなぁ。)

■揚げ物:管牛蒡の海老真薯鋳込み、鮭の袱紗包み、野菜天婦羅

(「管牛蒡の海老真薯鋳込み」とは、牛蒡の芯を抜き、そこに海老真丈を鋳込んだ(流し込んだ)もの。これも袱紗包みもとても美味しかったです。)

■蓋物:宝蓮根餅、ずわい蟹、べっこう餡

(ほっこり美味しい。今シーズン初めての蟹かも。)

■焼き物:陶板トマトすき焼き

(トマトとすき焼き、初めての経験でしたが、これは合いますね。家でもやってみてもいいかも。)

この陶板トマトすき焼きですが、まずは南部鉄器の蓋付きで出て来て圧力鍋風に加熱、蓋を取ったところが上の写真。食べ方は、溶き玉子の代わりに温泉玉子をつけていただきます。

(南部鉄器がスキレットのイメージを被って、ちょっと「星のや富士」のグランピングを思い出して楽しかったです。)

■食事:干し菊芋と山椒の土鍋ごはん

(独創的で魅力的な土鍋はオリジナル。阿蘇の草原をイメージして地元の陶芸家に焼いてもらったそうです。)

干し菊芋は初めてですが、「菊芋チップス」みたいなお菓子もあるようなので、熊本の名産品ですね。

(左は土鍋の蓋を開けた、炊き上がりの図。揚げは南関あげ。熊本と大分のボーダレス。(笑))

■甘味:界 阿蘇特製(ヨーグルトのムース、トマトジュレ添え)

(甘味はロビーのソファに移動して。ヨーグルトのムースにトマトケチャップ寄りのトマトジュレが合う!)

仕込んだわけではないのですが、「界 阿蘇」からのささやかなお祝いでした。嬉しいですね。「記念に御写真を撮りましょう。」ということでパシャ。甘味を食べ終える頃にアルバムにしてプレゼントしていただきました。

(ありがとうございます!)

食事を終えてフロント棟を出ると、嬉しいことに中秋の名月が空に輝いていました。

(きれいでした。)

帰り道はライトアップされています。秋の虫の鳴き声だけが響く夜の「界 阿蘇」です。

(なかなか幻想的。日中の暑さは鎮まり秋を感じる涼しさでした。)

テラスの外にはファイヤープレイスがあり、日付が替わる12時まで燃え続けます。

(妻は「演出でしょ。」と言いますが、私は勝手に「獣除けじゃないの。」と思っています。そのくらい自然な雑木林です。)

私は今日は4時半起きだったので、露天風呂に1回浸かって撃沈、爆睡となりました。(よって、ファイヤープレイスが12時に消えるというのは妻情報です。)

翌朝。いつものように目覚めの温泉です。

(最高です。鳥のさえずりと朝の涼しさ。自ずと温泉に浸かる時間も長くなります。)

朝食は一番早い7時半にしました。フロント棟ロビーでは地元定番の飲み物(トマトジュース、牛乳)が提供されています。

(「阿蘇ものがたり」と言えば、牧ノ戸峠のレストハウスで買ったトマトケチャップのブランドですね。)

レストラン、朝こそ窓際が良かったのですが、お座敷席に案内されました。

(お座敷席は個室なのでゆっくりできるのはいいところです。)

朝食の献立表。

「お目覚めのジュース」は私はオレンジジュースを。

(確か、カボスとミカンのミックスだったかな。ここは大分県ですから。(笑))

朝食は野菜中心で私たちの年齢にはありがたい内容です。そして、私の大好きな「一文字ぐるぐる」があります!

(左から、昆布梅、一文字ぐるぐる、牛時雨山椒煮、野沢菜昆布、小松菜と揚げのお浸し。2人でシェアする小鉢類です。)

それぞれには、さわらの西京焼きと小鉢が置かれます。

(黄色模様の小鉢の袱紗焼きにはケチャップ。何か美味しいと思ったら、スパニッシュオムレツ的に成立しているのですね。)

そして、私がハマったのがこちら、熊本県産のあおさを使ったあおさ醬油。

(この小さな醤油さしに入っています。)

炊き立てのごはんにあおさ醤油をややたっぷり目に回しかけ、その上に温泉玉子をトッピング。温泉玉子の卵かけご飯の出来上がり。

(奥の味噌汁には大きな南関あげが浮かんでます。)

この卵かけご飯が絶品! あおさ醬油の海苔の香りが素晴らしく、一発でハマりました。香りを楽しむコツは、あおさ醬油をご飯に直接かけること(と教えてもらいました)。(あまりの美味しさに、帰宅後「あおさ醬油」をネットで買ってしまいました。(笑))

適量にして大満足の朝食でした。食事後は、朝の景色を見ようとテラスへ。

(朝のテラスは人気でございます。席は空いていませんでした。)

座ると見えませんが、テラスに立っていると遠くに阿蘇五岳がはっきりと見えました。欲を言えばもっとクリアに視線が抜けるとよりいいのですが、なかなかの絶景です。

チェックアウトは12時。部屋に戻って何度も温泉に浸かってくつろぎます。

(朝の優しい日差しが露天風呂に差し込みます。)

7時半朝食、12時チェックアウトだとかなりゆっくりできます。「界 阿蘇」、「月洸樹」とはまた違った良さがあり、人気があるのもうなずけます。価格帯が若干違うので単純に比較はできませんが、私たちがなぜか落ち着くのはやはり「月洸樹」に分がある気がします。

このあたりのエリア、まだまだ魅力的な温泉宿がありますので、「月洸樹」を常宿にしつつも、他にもいろいろと調べて泊まってみようと思います。

、、、「界 阿蘇」一泊旅行③[完]〔復路道中編(「CHEZ Tani」など)〕に続く。


「界 阿蘇」一泊旅行①〔往路道中編(「富松うなぎ屋」など)〕

2022年09月16日 | 旅行記

台風と台風の合間の晴天の週末、博多の歯医者へ。今回はインプラントの定期メンテナンスではなく前々から気になっていた箇所の治療。博多に来るのは5月以来ですが、歯医者のある筑紫口側が、何と、きれいに整備されていました。びっくり。

(きれいになった博多駅筑紫口側。新大阪駅朝6時発のみずほで博多駅に到着。8時半です。)

毎度恒例(博多の歯医者=九州温泉旅行(笑))ですが、今回も妻と待ち合わせて温泉一泊旅行です。前回5月は黒川温泉の「月洸樹」に行きましたが、今回は、その時に月洸樹の方に教えてもらった「界 阿蘇」と「CHEZ Tani(シェ・タニ)」が旅のメインです。

旅の思い出は3編構成でアップしようかと思います。

 「界 阿蘇」一泊旅行①〔往路道中編(「富松うなぎ屋」など)〕
 「界 阿蘇」一泊旅行②〔「界 阿蘇」編〕
 「界 阿蘇」一泊旅行③[完]〔復路道中編(「CHEZ Tani」など)〕

気軽に考えていた歯医者はまさかの麻酔注射をする治療でしたが(笑)、無事に終わり、レンタカーをピックアップして、前入りしている妻と合流。まずは昼食ですが、以前連れて行ってもらった久留米の「富松うなぎ屋 黒田本店」にしました。(もう5年も前かぁ、、、。)

(11時半到着。既に第1駐車場は満車でしたが、第2・第3はまだまだ空いていました。)

「富松うなぎ屋」は行列のできる人気店。5年前にはなかった自動整理券システムになっていました。(笑)

(背を向けているおばさまが整理券番号を大声で叫びます。結構なテンポで回転しますので、10分も待たなかったかも。)

値上がりかうなぎの量が減っているか、ちょっと気になるところですが、メニューを見ると値段は変わっていないような。

(名物はメニュー表紙にもなっている「せいろ蒸し」。)

私は5年前も食べた「せいろ蒸し(特上)」を、妻は「うなぎ定食(特上)」にしました。

(上がせいろ蒸し、下がうなぎ定食の蒲焼。)

値段据え置き、うなぎもせいろ蒸しにちゃんと2段入っていました。(2段目がちょっと少なくなったかも。(笑))妻も大満足の「富松うなぎ屋」でした。ごちそうさまでした。

九州は❝うなぎ大陸❞。ご当地ご当地で個性を感じる美味しいうなぎ料理が楽しめます。各地で食べた私の❝うなぎ歴史❞を見直すと、どのお店も「また行きたい!」お店ばかり。

本日も快晴。お腹も膨れましたので、次の立ち寄りスポットへ向かいます。

(「富松うなぎ屋」の第2駐車場から見える景色。のどかです。)

さて、このまま「界 阿蘇」に向かってもいいのですが、棚田好きの夫婦ですので、金色の稲穂が実る棚田を見ようということで、うきは市の「つづら棚田」に立ち寄ります。

(1時間以上走ったかも。結構山の中に入ってきます。)

写真の腕前不足で「つづら棚田」の魅力を伝えきれませんが、期待通り、金色に輝く素晴らしい棚田でした。

(フレームに収まりきらない規模。見事です。)

「つづら」とはてっきり「九十九折れ」のことかと思ったら、この山あいが「新川・葛籠(つづら)地区」と言うそうで、その「つづら」。つづら棚田は、面積7ha、約300枚、石で積まれた階段状の棚田で、その石垣は何と400年前からのものだとか。平成11年(1999)、農水省「日本棚田百選」に選定。

うきはの「つづら棚田」に観光客がどっと押し寄せるのは実はこれから。間もなく咲きそろう彼岸花と金色の稲穂の織り成す景色が美しいのだとか。

(駐車場の脇に咲いていた彼岸花。9月下旬から棚田の畦道に縁取りのように咲くとか。)

いつまでもこの素晴らしい棚田と景色を保存してほしいので、募金箱に少額ですが入れておきました。

(つづら棚田の募金箱ですが、「フルーツ王国!」アピール。その上に描かれた、悪人面になってしまっている「うきぴー」(うきはのゆるキャラ)が面白い。)

ほんのちょっとの立ち寄りのつもりが、その見応えに結構「つづら棚田」にいました。そろそろ「界 阿蘇」に向かって出発です。走ること2時間弱だったかな、「界 阿蘇」に到着です。

(お天気最高!)

、、、「界 阿蘇」一泊旅行②〔「界 阿蘇」編〕に続く。


2022夏休み 岐阜→賢島2泊旅行③[完]〔伊勢観光編〕

2022年08月20日 | 旅行記

「THE HIRAMATSU HOTELS & RESORTS 賢島」を12時にチェックアウト。今日は伊勢神宮にお参りして名古屋へ戻ります。伊勢神宮は、妻は初めてのお参り、私は今回で三度目かもしれません。(2012年に職場旅行で訪れています。)

まずは、道中20分ちょっと走った所にある、「天の岩戸伝説」の地でもある「恵利原の水穴」(えりはらのみずあな)に立ち寄ります。「恵利原の水穴」は別名「天の岩戸」。

(駐車場から約10分歩きます。今日も蒸し暑いですが、林道のおかげで少しマシです。)

それでも歩いているとじわっと汗が出てきます。

(この標識に励まされます。(笑))

到着しました。

(マイナースポットかと思ったら、結構観光客がいました。)

天の岩戸伝説というと宮崎の高千穂を思い浮かべますが、伊勢志摩にも同様の伝説があります。それがここ「恵利原の水穴」です。

(「天ノ岩戸禊瀧」。滝行をする人のために、この上には更衣室もあります。)

落差3mってところでしょうか。妻は「これくらいなら大丈夫かな。」と言いますが、落水の量と勢いを見ていると、かなりハードではないでしょうか。

禊瀧の上段に、「水穴」と、水の神である泣沢女神(なきさわのめのかみ)、美都波女神(みつはのめのかみ)と道案内の神である猿田彦大神をお祀りする御社があります。

(禊瀧を回り込むように石段を上ります。写真正面に進むと「水穴」、写真右の大きめの小屋が滝行のための更衣室、その奥に御社があります。)

「水穴」です。「恵利原の水穴」は環境省の「名水百選」にも選定(1985年(S60))されています。湧水は軟水で飲用可。

(水穴は志摩市と伊勢市の境に位置する逢坂峠の中腹にある洞窟。湧水に触れようとここにしゃがむと、洞窟の中から吹き出てくる冷風が当たって、天然のクーラーのようです。冷水と冷風で気持ちいい~。(笑))

御社「瀧祭窩」(たきまつりのいわや)。

(お参りさせていただきました。)

「水穴」から更に山道を登って行くと「風穴」、途中の分岐を進むと「猿田彦の森」へと続きます(が、私たちは水穴まで)。ちなみに、この「恵利原の水穴」までの参道の整備は、かの❝真珠王❞御木本幸吉さんが自ら費用を出したそうです。

さて、伊勢神宮に向かいます。ここから30分弱です。夫婦でのお参りは初めてですので、事前に❝正式な❞お参りについて調べてみました。先に外宮にお参りしてから内宮にお参りするのが正式な順序だそうです。(一番正式な順序は、外宮「正宮」→外宮「別宮」→内宮「正宮」→内宮「別宮」、とのこと。)

まず「外宮」にお参りします。

(駐車場にもすんなり入れました。人もまばらです。)

「正宮」→「別宮」にお参りするのが一番正式なお参りとのことですが、暑さが尋常ではないので正宮へのお参りとさせていただきました。

(どんなに暑くてもピーンと張り詰めた空気を感じます。日頃の感謝を申し上げ、ほんの少し(?)のお願い事を。(笑))

立派な授与所で御朱印帳と御朱印をいただきます。

(こちらは御守りなどの授与窓口で、御朱印は反対側となります。授与所も人がまばらで静かでとても良かったです。)

こちらが伊勢神宮の御朱印帳。

(初めて手にする伊勢神宮の御朱印帳です。外宮ではこの紫バージョンのみの授与ですが、何だかそれがありがたい気持ちになります。)

そして、初めての伊勢神宮(外宮)の御朱印です。

(九州勤務時代、同僚の方に見せていただいたことがありますが、「(御朱印を集め始めたので)いつかは自分もお参りしていただきたいなぁ。」と思っていました。)

続いて車で数分移動して「内宮」へ。予想はしていましたが、こちらは駐車場が満車状態。道中の案内板や交通整理員の持つ看板では「待ち時間」が30分とか90分とか。遠い所に停めて歩くには厳しい暑さですので、駐車場の待ちレーンに並んでみると、20分くらいで入れました。

(「宇治橋」です。一番近い駐車場に入れました。)

「これが宇治橋、これが五十鈴川、、、。」などと妻に解説しながら歩きます。(笑)

(白木だった宇治橋の欄干や擬宝珠もかなりこなれてきました。次の式年遷宮は2033年だとか。)

内宮はお参りの人でいっぱい。

(人は多いですが、一方通行となっていますので、歩きやすいです。ますます気温が上がっているような気がしますが、木陰がありがたい。)

内宮の正宮。お参りさせていただきます。

(こちらでも日頃の感謝と、ほんの少しのお願い事を。(笑))

そして、御朱印をいただきました。

(伊勢神宮の御朱印帳に、外宮と内宮の御朱印。時々眺めて心安らかに過ごしたいと思います。)

時刻は15時を回っています。遅くなりましたが、ちょうどお腹も空いてきましたので、「おかげ横丁」で遅めのランチを。めざすお店は、HIRAMATU賢島にあった海老煎餅の「ゑびや」の食事処「ゑびや大食堂」。その前に妻に「赤福」本店をご案内。

(今日も大繁盛でした。妻は赤福餅にビットが立たないので、外観のみのご案内です。(笑))

ここからすぐの所に「ゑびや大食堂」がありました。

(「ゑ」が目印。食事処とお土産屋が隣接しています。)

せっかくなので伊勢名物を贅沢に味わおうと、「お伊勢さんのご馳走定食」を注文。

(これは豪華。美味しそう。)

まずは「てこね寿司」。

(カツオの漬け丼という感じでしょうか。大好きです。)

こちらは「松阪牛のローストビーフ」。

(九州の馬刺し醤油を思わせる甘口の醤油とワサビでいただきます。)

「地魚のお造り」。

(鮑もいます。(笑) 魚も美味しい!)

そして一番驚いたのがこの「伊勢うどん」の美味しさ。

(熱々のうどんに生醤油でいただきますが、これが美味しい! これまで「ただの柔らかいうどんでしょ。」くらいに思っていましたが、いっぺんに気に入りました。)

この他にも、ひおうぎ貝の焼物、小鉢、デザートが付いています。HIRAMATU賢島の海老煎餅から知った「ゑびや大食堂」の「お伊勢さんのご馳走定食」、旅の最高の締め括りになりました。

食事の後、お隣のお土産屋「ゑびや」でお買い物。

(HIRAMATU賢島にあった海老煎餅が推し商品のようです。パッケージ山積みでアピール。(笑))

私は先程の伊勢うどんを食べる時に使った「深煎七味(三重県産あおさ使用)」が美味しかったので、それも購入。

(帰宅後撮影したお土産の数々。パッケージもいい感じ。)

これで今回の旅の行程は全て終了。あとは名古屋駅に戻って新幹線に乗るだけ。幸いなことに高速道路も渋滞することなく、新幹線の予約を少し前倒しして、妻は東へ、私は西へ。無事の帰宅となりました。

 

岐阜長良川の鵜飼い、HIRAMATU賢島、伊勢神宮、「ゑびや」など、今回も思い出深い旅となりました。次の旅ではどんな発見や出会いがあるか、次も楽しみです!