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酔生夢死ってわけでもないけれど、、、日々雑感

霧島温泉・宮之城温泉2泊旅行⑤〔道中編その3〕(完)

2020年11月30日 | 旅行記

今回の旅も最終日。

「手塚ryokan」を出発、紫尾温泉を経由して、出水市へ向かいます。

その前に地元の農産物直売所の「ちくりん館」に寄ってみます。地域共通クーポンの対象店ではありませんが、美味しかった地元米を買おうと思います。

「ちくりん館」の名は、さつま町の名物鍋の「ちくりん鍋」に由来していると思います。(「ちくりん鍋」とは、地元で獲れる山太郎ガニ(モクズガニ)、猪や地鶏、筍やゴボウなどの地元の野菜を入れて煮込む、味噌仕立ての鍋だそうです。)

ありました、お米の棚。

写真の棚だけでなく、新米の季節のためか、いろいろなお米が売られています。結構売れていて、既に売り切れている棚もありました。

直感ですが、鹿児島県さつま町産の「なつほのか」を選びました。

(左は初日に栗野駅の土曜市で買った棚田米。)

「なつほのか」は、「平成29年九州お米食味コンクール特別賞受賞」のお米だそうです。(さっそく食べてみましたが、とても美味しいです。)

近くの景勝地「轟の瀬」に立ち寄り。

(川内川にある幅200m、長さ100mの瀬。)

「轟の瀬」は、「曽木の滝」、「神子滝」と並んで「川内川三轟」のひとつ。江戸時代後期、年貢米を運搬するために巨岩を掘削して開いた水路だそうです。

与謝野晶子もここを訪れたようで、歌碑が建っていました。

(与謝野寛(鉄幹)の歌もありますので、夫婦で訪れたのですね。)

今日も地域共通クーポンを使い切るのに苦労しそうですが(笑)、昨晩ネットで探し当てた地元の酒屋「杉元酒店」に行ってみます。

(果たして電子クーポンを使えるかどうか。)

モダンな店構えで入りやすかったので、「まぁ、電子クーポン不可でもお土産に1本買って帰ろう。」という気分です。

入店してすぐに「電子クーポンは使えますか?」と訊いてみると、「大丈夫ですよぉ~。」とのこと。

あまり出回っていないおススメの芋焼酎を教えていただき、2本購入。

「夢鏡」(植園酒造)は、「dancyu」の焼酎特集(2013年9月号)「愛され焼酎第一位」の焼酎。地元の情熱酒販店と蔵元が二人三脚で約10年間、試行錯誤で味を追求して完成した焼酎だそうです。

「女王蜂」(国分酒造)は、日本酒造りに使われる黄麹を使用。独特の香りとまろやかさ、旨みの深い焼酎だそうです。

無事、電子クーポンで支払って店を出ると、妻が「向かいのさつま揚げのお店も使えるはず。」とのことで、入ってみました。

美味しそうなさつま揚げが何種類もあって、お土産に良さそうな詰め合わせのような商品もあります。

買いたかったところですが、ご年配の家族連れの先客が大量購入&クーポン利用で、お店の人もバタバタしていたので、残念ですが何も買わず店を出ました。

 

これで宮之城温泉とはお別れで、15分程走って「紫尾温泉」に到着。

(なかなかシブい看板です。)

見てみたかった、紫尾温泉の秋の風物詩、柿の渋抜き「あおし柿」。

「紫尾区営大衆浴場」の軒先に設けられた、この柿専用浴槽に渋柿を半日(12時間程)浸けておくと、渋が抜けて、硫黄の香りのする独特の甘い柿になるそうです。

こちらが紫尾区営大衆浴場「神の湯」。

(「神様の湯」ですね。)

私たちは入りませんでしたが、この温泉目当てにお客さんがどんどん来ます。(地元の方の方が多そうでした。)

紫尾温泉の源泉があるのは、「紫尾神社」の拝殿下。

(紫尾神社の拝殿です。右隣は区営大衆浴場の屋根。)

拝殿の片隅にはこの立て看板があります。

ちなみに、紫尾神社は、古くは「紫尾山三所権現」と称し、鶴田や宮之城を含む「祁答院七ヶ郷」の総社にして、北薩の総鎮守。

お参りさせていただきました。(御朱印をいただこうと思いましたが、神事が始まりそうな雰囲気でしたので、やめておきました。)

 

紫尾温泉を出発、出水市に向かいますが、どんどん山を登って行く感じで、ちょうど峠のあたりで出水市の境界の表示がありました。

山を下り切ると、出水市の市街地まではすぐ。

まずは、「出水麓武家屋敷群」を訪ねます。

(観光客はほとんどいません。)

薩摩藩は「鶴丸城」(鹿児島市)を本城として、藩内各地に外城(とじょう)を配置しました。外城とは、郷士(半農半士)の住宅と陣地を兼ねたもので、これを「麓」と呼びます。(「麓」と言っても山の麓という意味ではないのですね。)

出水は肥後との国境に位置する防衛の要衝だったため、1600年頃から30年の歳月をかけて、薩摩藩最大の武家屋敷群が造られました。(この地に住んだ武士は薩摩藩でも最強クラスだったそうです。)

「出水麓歴史館」・「税所邸」・「竹添邸」の共通入館証(510円)は缶バッジになっていて、購入した年一年間有効。

(もう11月なので、12月いっぱいは有効ということになります。)

まずは「税所(さいしょ)邸」を見学。

(築250年とのこと。)

写真を見ると分かりますが、出水麓武家屋敷群の最大の特徴は、道路を掘り下げ、屋敷の敷地を盛り上げ、敷地内の建物は道路側に配置し(知覧の武家屋敷は道路側は庭、建物は敷地奥)、道路からは屋敷内は見づらく、屋敷からは道路を見通せる、敵襲や監視を意識した造りとなっています。

屋敷の中も見通しがきく造りとなっています。

写真中央の囲炉裏の一辺には床下への抜け道につながる縦穴(普段は板でふさがれている)があります。賊の襲来時に女性・子どもを逃がすためだったそうです。

こちらは上座敷。

(写真右上の縦格子の欄間は薩摩特有のものだそうです。)

税所邸には、武士が嫌うツバキの樹が多く植えられていますが、これは、縁起が悪い(❝首❞が落ちる)ということよりも椿油を採るという実用重視だったため。

次は「竹添邸」です。

(NHK大河ドラマ「篤姫」のロケにも使われたそうです。)

税所邸のツバキとは異なり、竹添邸にはウメの樹が多く植えられていますが、保存食のためで、やはり実用重視。

武家屋敷群の各屋敷の写真がありました。

面白かったのは、写真右下の屋敷は、現在、小学校の校長先生用の❝社宅❞として使われているそうです。(笑)

最後に「出水麓歴史館」でちょっと勉強を。

歩いていると、観光用の牛車が停まっていました。

(「ちはる号」。)

この立派な建物が「出水麓歴史館」。

入口は右側に回り込んだ所にあります。

(島津斉彬公の胸像。その向こうに入口が見えます。)

武家屋敷群というと、今まで漫然と見ていた気がしますが、この出水麓に来て、その緊張感のある役割を知ってみると、ちょっと見方が変わりますね。

薩摩武士と言えば質実剛健の印象ですが、この「日置流秘伝」は迫力満点です。

「日置流(へきりゅう)腰矢指矢」は、薩摩藩で編み出された実戦的な弓術の射法。鉄砲全盛の時代にあって、島津斉彬は、武術の根本である弓術の重要性を説き、実践的な射法の研究を命じ、完成された集団戦術。

今や、出水地域でしか受け継がれていない伝統武芸で、マンホールの蓋の図柄にもなっています。

出水地域は薩摩藩の中でも最も薩摩らしい地域だったのかもしれないと感じました。

出水はツルだけじゃない、「出水麓武家屋敷群」、おススメです。

 

さて、ここから「出水市ツル観察センター」に向かいますが、途中で遅めの昼食にすることに。

GoToのサイトで妻が見付けた「電子クーポン可」と表示されているお店、「コメダ珈琲店 鹿児島出水店」へ。

(待つことなくコメダ珈琲店に入れたのは初めてです。(笑))

地域共通クーポンを使えるということで、やや注文が太っ腹になった感はありますが、久々に食べてみたかった「シロノワール」も。

(これにドリンク(たっぷりサイズ)を付けました。(笑))

美味しくいただいた後はお会計。

「地域共通クーポンは使えますか?」⇒「はい使えます。」⇒「電子クーポンでお願いします。」⇒「あっ、電子クーポンはまだ対応していなくて、紙クーポンだけです。」⇒「えっ!?」、、、というやり取りとなりました。

ここで教訓。GoToの公式サイトで「電子クーポン可」となっていても信じてはダメ。店頭にこのポスターが貼られているか、電子クーポンに「レ」点チェックが入っているかを必ず確認すること。(笑)

(右は福岡県での写メ。)

電子クーポンが使えなかったのは残念でしたが、久々の「コメダ珈琲店」、美味しかったです。

 

「出水市ツル観察センター」までは10分強。

(本日、15390羽飛来中。そのうち14735羽がナベツル。❝ナベツル率❞ 96%。(笑))

「出水市ツル観察センター」は、ツルが渡来する冬の時期だけオープン。(令和2年度は11月1日~3月第2日曜日)

(いい記念撮影スポットです。)

入館料220円。

(飛来するツルの種類、映えるシーンが入館券になっています。)

2階の展示室では、パネルやビデオによるツルの情報がシンプルに整理されていて、基本情報として一見の価値があります。

(飛来するツルの数は増加傾向のようです。「タンチョウツルは過去に数度渡来しただけです。」とのコメントあり。)

屋上(3階)は展望台になっていて、飛来地を大パノラマで望むことができます。

いますいます、わんさかいます。

別の方角のエリアにも。羽の色を見ると、ツルの種類が違うようにも見えます。

有料(100円)の望遠鏡で見ると、ツルを間近に見ることができ、ちょっと感動です。

ところで、写真では分かりませんが、ずぅ~っとツルの鳴き声が響き続けています。あまりの数と鳴き声に、なぜだか可笑しくなってきました。

ちなみに、ツルはシベリアから渡ってきますが、5月~6月にシベリアで巣作り・産卵・ひなを育て、10月~3月に出水で子育て・学習・お見合いをするそうです。(鳴きまくっているのは、雌へのアピールですかね。)

 

ツルを存分に観察できたので、センターを出発。

途中、いい写真が撮れないかと一時駐車して撮ってみました。

(スマホのズーム機能ではこれが限界ですね。)

出水のツル、「出水市ツル観察センター」、一度は来てみたい、見てみたいという所でしたので、念願がかなって良かったです。

 

さて、残った地域共通クーポンを使い切るために、「ユニクロ 出水店」へ。

ちょうど、妻は部屋着、私は冬ズボンが欲しかったところです。

(ヒートテックのズボン。)

これにて地域共通クーポンは無事使い切りました、、、何だかスッキリした気分。(笑)

 

最後の訪問地は、出水出身の方が勧めてくれた、「野間之関跡」。

「野間之関」は、1600年前後に設けられた藩境の関所。江戸時代、独自の封建社会を築き上げた薩摩藩は、これに害する恐れのある人々の出入国を管理するため、二重鎖国とも言えるほど厳しい取り締まりを行ったそうです。

関所で使われていた井戸が保存されています。

出水麓の武家屋敷群と野間之関、往時の薩摩藩の峻厳さを今に感じることができる歴史遺産でした。

今回の旅はこれで終了。

妻と私は、当時の国境を越えて、福岡への帰路につきます。

時間の関係で訪れることができなかった、出水のスポット。日本一の大鈴がある「箱崎八幡神社」、地下壕を見学することができる「出水特攻碑公園」。出水を再訪することがあれば訪れてみたいと思います。

 

<今回の旅のブログ>

霧島温泉・宮之城温泉2泊旅行①〔道中編その1〕
霧島温泉・宮之城温泉2泊旅行②〔霧島温泉「鳥遊ぶ森の宿 ふたり静」編〕
霧島温泉・宮之城温泉2泊旅行③〔道中編その2〕
霧島温泉・宮之城温泉2泊旅行④〔宮之城温泉「手塚ryokan」編〕
霧島温泉・宮之城温泉2泊旅行⑤〔道中編その3〕(完)

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霧島温泉・宮之城温泉2泊旅行④〔宮之城温泉「手塚ryokan」編〕

2020年11月29日 | 旅行記

宮之城温泉は「さつま町」にあります。さつま町は「平成の大合併」で当時(H17、2005年)の薩摩町・鶴田町・宮之城町が合併して誕生。

さつま町には❝2大温泉❞があります。「宮之城温泉」と「紫尾温泉」。

宮之城温泉はお肌がすべすべになるので「美人の湯」、紫尾温泉は紫尾神社の拝殿下に源泉があることから「神の湯」と言われています。

(開湯は江戸時代後期にまで遡るそうです。)

今日のお宿は、宮之城温泉の「手塚ryokan」です。

(玄関。2階建て。)

「手塚ryokan」は、閑静な場所にある、静かな木立に囲まれた、和とモダンが融合したようなお宿です。

(チェックインはロビーのソファーで。ロビーとフロントはしっとりした雰囲気。)

部屋は、前日の「ふたり静」のように広くはありませんが、コンパクトで機能的な作りです。

(室内の浴室はシャワーのみで、ベランダに源泉かけ流しの露天風呂があります。)

ソファーの後ろがベッドスペースになっています。

(コンパクトですが、せせこましい感じは全くしません。)

大きなテラスにある露天風呂。

ウェルカムのお茶菓子は「生茶だいふく」。

(とても美味しかったですが、要冷蔵なのでお土産にはしづらいですね。)

さっそくですが、大浴場「うちん湯」・露天風呂へ。

(大浴場の建物へのアプローチ。左の小径に逸れて進むと貸切露天風呂があります。)

誰もいなかったので、撮ってみました。

湯船の中を歩いて奥の出入口を出ると露天風呂。

アルカリ性単純温泉でとろりとした泉質がすごくいいです。

部屋に戻って、今日の道中、地域共通クーポンで買った物を出してみたり、今日新しく発行された分を、明日どこで使おうか、妻とネット検索。(残念ながら、「手塚ryokan」は「紙クーポン」のみ対応。)

 

夕食の時間となりましたので、食事処「ザ・ダイニング」へ。

■酒菜

蕪となまり節のサラダ、鱈白子ポン酢、目光唐揚げ、トリュフの香りクロケッタ、鴨生ハムクラッカーのせ、菊花大根・紅葉人参。

■吸物、刺身

吸物はのっぺ汁(鶏肉、大根、人参、きのこ、ねぎ)、刺身は本鮪、鯛、間八、紋甲イカ。

■洋菜

赤鶏のアヒージョ。

■焼物

甘鯛の白焼き(蓮根、スナップエンドウ、紫芋、エディブルフラワー、ビーツソース)。

■揚物

魚介の揚げ出し(鰆、海老、穴子、南瓜、ヤーコン、安納芋、いんげん豆)。

■強肴

特撰黒毛和牛のしゃぶしゃぶ。

■止椀、御飯、香物

止椀は赤出汁、御飯は地元米の新米ひのひかり、香物は「みやんじょ漬」、白菜漬、梅干。

■デザート

青りんごのババロア、りんごコンポート、セルフィーユ。

同じ懐石料理でも、昨晩の「ふたり静」とはまた違った趣向で、全品とても美味しかったです。肉、魚、野菜、どれをとっても素材の良さを実感します。

今晩も大満足の夕食でした。ちなみに、飲み物は、ビールの後は地元の芋焼酎「紫尾の露」をいただきました。(明日訪れる「紫尾温泉」に思いをはせて。)

 

食事の後は、部屋の露天風呂に何度か入って、美人の湯を堪能して就寝。(残念ながら、エステは予約でいっぱいとのことでした。(笑))

 

翌朝。昨日のチェックインの前から降り始めた雨もすっかり上がって、今日は快晴。

朝食の前に、前日に予約しておいた貸切露天風呂へ。

(フロントに行くと、宿の方が案内してくれます。)

こちらが貸切露天風呂の建物。

3枚の引き戸を全開にすると、かなりの開放感です。

(朝晩は冷えるのでストーブが焚かれています。)

露天風呂をアップで。

(鳥のさえずりと源泉の流れる音だけの静かな朝です。)

湯船に浸かって庭を眺めると、ヒイラギでしょうか、赤くなる前の黄色の実が鮮やかでした。

貸切風呂は50分間限定ですが、そんなには入っていられません。

温泉を堪能した後は、ロビーに戻ってソファーで休憩。

(なかなか風情があります。)

窓の外の樹々を眺めながら、宿の人が教えてくれたコーヒーの淹れ方で、朝のコーヒーを。

(よくできたドリップマシーンです。感心してしまいました。(笑))

朝食の時間は間もなくですが、一旦部屋に戻ってから食事処へ。

(昨日の朝にも増して、御飯がツヤツヤ。)

鮭の横のさつま揚げが西郷さん。(笑)

朝食の後、昨日の夕食で食べた「みやんじょ漬」が美味しかったので、宿の土産物コーナーで購入。

「みやんじょ漬」は地元の漬物(つぼ漬)とのことで、大根に限らず、地元産の野菜を漬けた物を言うそうです。(たくわんよりもマイルドで野菜の美味しさを感じることができると思います。)

 

チェックアウトまでは部屋でゆっくり。

すっかり晴れたので、パラソルを閉じて露天風呂を楽しみます。

露天風呂は足を伸ばすことができるゆったりサイズなので、寝そべって青空を見上げながら入る温泉が最高です。

今日も最後まで温泉を堪能しました。

「ふたり静」と「手塚ryokan」、2泊すると泉質、料理、宿全般を比べることができて、妻と感想を言い合うのも楽しみのひとつ。

それぞれに個性があって、何よりも宿の方の心遣いが嬉しくて、至福の時間を過ごせました。

 

最終日となる3日目は、出水市に念願だったツルを見に行きます。

〔道中編その3(完)〕へ続く。

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霧島温泉・宮之城温泉2泊旅行③〔道中編その2〕

2020年11月28日 | 旅行記

2日目は、「ふたり静」を出発して、昨日立ち寄れなかった、霧島温泉郷のスポットにちょっと寄って、伊佐市の観光名所「曽木の滝」へ。

 

「ふたり静」から約5分、「硫黄谷噴気地帯」。

1980年頃に噴気が活発になり道路がゆがむなどの被害が出たため、現在はパイプで噴気を逃がしているそうです。それにしても、この噴気、すごい。

ここから少し下った所が霧島温泉郷の中心地で、「霧島温泉市場」があります。

「霧島温泉市場」は、観光案内所の他、土産物屋、食事処が集まっている便利スポット。足湯や温泉の高熱蒸気を利用した蒸し料理(野菜、卵など)もあります。

昨日15時に発行されたGoToの「地域共通クーポン」の「電子クーポン」利用に初挑戦。土産物屋の親切なレジの方に教えてもらって、無事使えました。(ありがとうございました!)

 

霧島温泉郷とはこれでお別れ、伊佐市の「曽木の滝」に向かって出発です。

JR九州肥薩線の霧島温泉駅を通り過ぎてしばらく走るとある、次の駅「うえむら(植村)」の雰囲気が良かったので、ちょっと寄り道。

(単線、無人駅、瓦葺の駅舎など、旅情たっぷり。)

曽木の滝までは40分強の距離、田舎道を楽しくドライブしていましたが、あとちょっとという所で、何と、この渋滞。

(後程チェックインした宿の方に訊くと、「1ヶ月くらい前から県内から大勢の人が来るようになったんですよねぇ~。」とのこと。そう言えば、「わ」ナンバーはほとんど見なかった。)

ここを右折すると駐車場まで100mの最後のアプローチですが、右折車・左折車・直進車が合流してなかなか進みません。

が、交差点に係の人が数人出ていて、3台ずつ整理して入れていきますので、イライラすることはありません。

交差点の角地に、和牛の交配所がありました。

(真っ黒な和牛が何頭もいました。こうやって美味しい和牛が作られているのでしょうね。)

渋滞に並ぶこと40分くらい、ようやく駐車場に入れました。

(首都圏の観光名所なら渋滞のうちに入らないのかも。(笑))

公園入口で整理しているこの方、駐車の場所を指示してくれた方、その他の係の方、みなさんが「たいへんお待たせしてすみませんでした。」と必ずおっしゃいます。それだけで気持ち良く観光できますね。

曽木の滝公園は、密とは無縁の広々とした園地です。

(ちょっとした展望デッキからの眺め。)

「曽木の滝」は鹿児島県伊佐市にある、滝幅210m、高さ12mの壮大なスケールの滝で、「東洋のナイアガラ」とも呼ばれています。

(いわゆる❝千畳岩❞が水流で削られて、このような滝になったとのことです。)

滝をいろいろな地点から見ることができるように散策路が整備されています。

(幅が広すぎて全景を収めることができません。)

曽木の滝、期待以上の迫力で、とても良かったです。

公園内を散策してみます。

曽木の滝から少し離れた所に、今は遺構として保存されている「曽木発電所」があり、明治時代、このエリアにあった3ヶ所の金山の動力源や近郊の電力供給を担っていた水力発電所でした。ここは、そこへ水を導く「導水路」跡です。

(このトンネルの上には、縁結びや安産にご利益があるという「清水神社」があります。)

導水路をどんどん進んで行くと、、、

ここに出ます。高さ70mの「新曽木大橋」を真下から見ることができます。

それにしても、水面を覆いつくす緑の水草。想像通り、外来種の水草が大繁殖しているそうです。

昨年来の除去作業や寒さでかなり改善し、最後には2020年2月に吹いた強風で一気に流され一掃されたそうですが、またこの繁殖ぶり。

 

曽木の滝公園を出発し、川内川沿いの、あまりメンテナンスされていない道路を走り、「鶴田ダム」へ。

途中、車が行き違えないような狭い道もありましたが、無事到着。

ダムの堤防の上です。

(左が放水する側、右がダム湖。)

「鶴田ダム」は、昭和35年に建設着手、昭和41年に完成。ダム高117.5m、堤長450mと西日本最大級の大きさを誇る、重力式コンクリートダム。

(巨大で、iPhone11の広角でも全景が収まりません。)

こちらはダム湖の「大鶴湖」。

そうなんです、曽木の滝公園で見た外来種の水草が一面を覆っています。実は、ここまで車で走っている間も木々の間から見える川には、びっしり水草。正直「気味わる~」ですが、生態系や発電への悪影響が気になります。

 

さて、曽木の滝公園に入るまでの渋滞で時間をロスしましたので、時間があれば立ち寄りたかった「永野金山跡」はスルーして、今日の宿に向かいます、、、が、その前に、昨日発行された地域共通クーポンを使い切ります。

ガソリンスタンドで給油するも、小型車のため、2000円分のみ。続いて、名にし負う「伊佐米」が売っているかもと思って、特産品の販売所「自慢館」にやってきました。

(急に天気が荒れてきて、雨が降り始めました。)

、、、残念ながら、地域共通クーポンに対応していないお店でした。

妻にGoToのサイトで「電子クーポン」が使える店舗を探してもらいますが、まぁ対象店の少ないこと。

結局見付けたのが、家電量販店の「エディオン」。

地域経済の貢献になっているのかどうか、よく分かりませんが、あれこれ買って使い切りました。

(「霧島温泉市場」で買ったお土産と、「エディオン」で買った生活必需品(?)。本日の宿にて記念撮影。(笑))

実は、鶴田ダムを観光している頃から、「地域共通クーポンを使い切れるか?」ということになって、夫婦ともに、やや地域共通クーポンに振り回された感があります。

 

さて、すっきりした気分で(笑)、本日の宿がある「宮之城温泉」に到着。

(翌日(快晴)撮影した1枚。)

それでは、本日の宿、宮之城温泉「手塚ryokan」へ向かいます。

〔宮之城温泉「手塚ryokan」編〕へ続く。

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霧島温泉・宮之城温泉2泊旅行②〔霧島温泉「鳥遊ぶ森の宿 ふたり静」編〕

2020年11月27日 | 旅行記

今日泊まるのは、霧島温泉「鳥遊ぶ森の宿 ふたり静」。

(ここを入るとすぐに駐車場があります。)

「ふたり静」は、静かな鳥遊ぶ森に点在する、母屋と離れ5棟の、1日限定5組の古民家風温泉旅館。

(母屋の玄関。昔懐かしい、すりガラスの木の引き戸。)

5つの離れの名前は、「花の音」、「森の音」、「鳥の音」、「水の音」、「風の音」。各離れに、内湯、露天風呂を基本に、サウナ、岩盤浴、足湯などのどれか、計3種類以上の❝風呂❞があります。もちろん、温泉は源泉かけ流し。

私たちの泊まる離れは「森の音」。

宿の方から部屋の中の説明を聞くのがパターンですが、「森の音」の場合は、まずは、この❝道具❞の説明から。

(ウェルカムのお茶&お茶菓子と、この❝道具❞。)

実はこの❝道具❞、「森の音」の玄関の鍵です!

玄関の重々しい引き戸の下の方にある鍵穴に突っ込んで、内側にあるかんぬきを上げて開けるというなかなか凝った作り。(実際やってみると、割と簡単にできました。)

部屋です。まずはメインの和室。

寝室。

(しっかり目のマットレス、私好みです。)

洗面所から、内湯、露天風呂、トイレにそれぞれ続きます。

内湯はヒノキ風呂。

(24時間源泉が出ています。ちょっと熱めかな。)

ウッドデッキには足湯があります。

(足湯も源泉かけ流し。)

露天風呂にはこのウッドデッキから。

(左に見える窓は内湯の窓。)

部屋の探検が一通り終わったら、「今空いています。」とのことで、貸切露天風呂に行ってみました。

(貸切露天風呂へのアプローチの道。)

見えてきました。

貸切風呂を使う時は、フロントに電話をすると、空いている場合、「入浴中」と書かれた大きな木札を離れまで持って来てくれますので、それを持って行って、扉にかけておきます。

こちらが貸切露天風呂です。

静かです。本当に鳥の声と風の音と木の葉のそよぐ音しかしません。(ちなみに、中学生以下は宿泊不可。)

ゆっくり温泉を楽しんだら離れに戻って、内湯、露天風呂にも浸かって、温泉のはしごを。(笑)

そうこうしているうちに、夕食の時刻に。

食事処は母屋にあります。離れごとの個室となります。

(私たちは一番奥の個室でした。)

さすが鹿児島です。有名焼酎がずらりと並んでいます。

そして器は薩摩切子。

(見ているだけで楽しいです。ずっしり重いワイングラスタイプは12万円だとか。)

それでは、「ふたり静」の「モダン懐石料理」のスタートです。

■食前酢、吸い物

(酢は、大隅半島の❝付け根❞あたりの、黒酢の産地、福山の「壺畑」のもの。)

ブルーベリー黒酢、秋の味覚の土瓶蒸し(松茸、やがら、さつま地鶏、車海老)。

■先付け

柿と占地(しめじ)の白和、素揚げ銀杏。

■お造り

伊勢海老、白チヌ、鰹。

■替わり

霧島で育ったサーモンのヴァプール、ミルクバターソースで。「ヴァプールって何?」って思ったら、蒸し料理の総称だそうです。

ここで、芋焼酎、、、ではなく、日本酒にチェンジ。

(大分の佐伯の「飛翔」という純米酒を選びました。初めていただきます。)

先程見た薩摩切子のグラスを出してくれました。

■蓋物、蒸し物

(器がすごくいい。)

蓋を取ります。

備長炭で焼き上げた秋刀魚の柚子焼、フォアグラの茶碗蒸し(地野菜の餡かけ、トリュフの香りで)。

■お口直し

みかんとトマトのシャーベット、ピンクペッパーとともに。

■メイン料理

鹿児島県産黒毛和牛のリブロースステーキ、牛蒡のソース、ヒマラヤピンク岩塩と山葵で。

■お食事、椀物

きのこと地鶏の炊き込みご飯、伊勢海老のお味噌汁。

■デセール

安納芋のベイクドスイートポテト、塩ミルクアイス、梨。(「デセール」って「軽めのデザート」くらいの意味みたい。)

いやぁ、全品、素晴らしいです。まさに五感で味わうとはこのことですね。

出された時の驚きとワクワク感、食べた時の美味しさ(素材の良さ、確かな技術)と感動、あっという間の2時間でした。

離れや温泉も素晴らしいですが、「ふたり静」の真骨頂は料理かもしれません。

ごちそうさまでした。

 

食事の最後に、果実酒の瓶と、メッセージを書いて貼るシールが出されます。

再訪するならそのまま置いておく、再訪未定ならお土産として持ち帰る、ということのようです。

確かに、食事処の一角にたくさんのこの瓶が置かれている棚がありました。私たちは再訪未定なので、持って帰ってきましたが、いい記念になりますね。

 

大満足の食事の後は部屋でゆっくり。妻に日頃の疲れを癒してもらおうと、エステをプレゼント。(寝室をエステ仕様に整えて施術。) 私は何度か温泉に浸かってから就寝。

 

翌朝。少し曇っていますが、気持ちのいい朝です。

目覚めとともに露天風呂へ。

(源泉が少し熱めなので、私にとっては露天風呂の方がちょうどいい湯加減です。)

朝食も昨晩と同じく食事処へ。

個室の窓の外は、昨晩は気付きませんでしたが、この竹林。

(窓から見る竹林は一幅の絵のようです。いい雰囲気。)

朝食は鯖の塩焼きとさつま揚げをメインにたくさんの小鉢で。

新米でしょうか、ツヤツヤのご飯と、一人鍋の湯豆腐、ご飯の左には「朝カレー」。

朝カレーは少し和風に仕上げられている感じで、まさに朝にピッタリでした。

 

離れに戻ると、鍵穴の近くにカマキリが。

(カマキリかな?ちょっと違うような気も。)

チェックアウトは11時。それまでは部屋でゆっくり。

最後まで温泉を堪能しました。

「鳥遊ぶ森の宿 ふたり静」、常宿にする方もたくさんいらっしゃるのではと思える、全てに上質の宿でした。(ちなみに、クレジットカード不可ですので、ご注意を。)

 

2日目は、霧島から伊佐市、さつま町へと巡って行きます。

〔道中編その2〕へ続く。

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霧島温泉・宮之城温泉2泊旅行①〔道中編その1〕

2020年11月26日 | 旅行記

今月(11月)下旬の連休を利用して、妻と2泊3日の温泉旅行に行ってきました。

最近はどちらかと言うと、北部九州の旅が多かったので、今回は南に遠征して、鹿児島県へ。

霧島市→伊佐市→さつま町→出水市を巡ってきました。

(大体こんな位置関係です。)

5編のシリーズになりますが、楽しかった旅を思い出しながら、少しずつアップしていきたいと思います。

 霧島温泉・宮之城温泉2泊旅行①〔道中編その1〕
 霧島温泉・宮之城温泉2泊旅行②〔霧島温泉「鳥遊ぶ森の宿 ふたり静」編〕
 霧島温泉・宮之城温泉2泊旅行③〔道中編その2〕
 霧島温泉・宮之城温泉2泊旅行④〔宮之城温泉「手塚ryokan」編〕
 霧島温泉・宮之城温泉2泊旅行⑤〔道中編その3〕(完)

 

今回の旅のスタートは、九州道を南下、鹿児島県(姶良郡)湧水町にある、JR九州肥薩線の「栗野駅」からなのですが、その前に、妻が東京の新聞?TV番組?で見付けた、福岡県久留米の紅葉の名所「柳坂曽根の櫨(はぜ)並木」に立ち寄ります。

7時前に誰もいない駐車場に到着すると、そろそろ日の出です。

「柳坂曽根の櫨並木」を少し歩きます。

「柳坂曽根の櫨並木」は、江戸時代、久留米藩が寛保2年(1742)に灯明用の蝋の原料として植樹したことが始まりです。

南北1km超の間に約200本の櫨が現存し、11月下旬頃、美しく紅葉します。昭和39年に県の天然記念物に指定、「新・日本街路樹100景」選定。

紅葉真っ盛り、見頃にドンピシャです。

ろうそくの原料となる櫨の実がたくさん付いています。

例年なら、紅葉の見頃の11月には「ハゼ祭り」が開催されますが、今年はコロナの影響で中止。そのおかげと言っては何ですが、ひっそりとした早朝の櫨並木の紅葉を楽しめました。

柳坂曽根の櫨並木、なかなかの見応えでした。

この柳坂曽根の櫨並木を訪れたなら、山側に少しだけ足を延ばして、紅葉と眺望が素晴らしい「柳坂山(りゅうばんざん)永勝寺」へ。

山(けしけし山、兜山)の麓に広がる柿畑の間の細い道に入っていきます。

(裾の赤く色づいているのは柿畑。)

柿が立派に実っています。そろそろ収穫の時期でしょうか。

大玉の柿。

こちらは摘果されずに密集状態で実っています、、、渋柿かな。

(干し柿用なのかもしれません。)

この柿畑を抜けると、永勝寺に到着です。

(石段の両脇の仁王像、ちょっとユーモラスです。)

長い石段を登らなくても、車で山門近くのここまで上って来ることができます。

永勝寺は、創建は680年と云われ、ご本尊は薬師如来。天武天皇が皇后の病気を平癒するために祈願されたとされ、「出雲の一畑」、「伊予の山田」とともに「日本三大薬師」の一つだそうです。

お参りをしたら、展望所へ、、、この絶景です。

(一気に眺望が開けます。)

先程堪能した柳坂曽根の櫨並木をズームで捉えることができます。

山門への石段脇の「仁王像」はじめ、いろいろな石仏がいらっしゃいますが、こちらは「五百羅漢」。

紅葉はもう「散り始め~終わり」というところでしたが、早朝の凛とした空気の中、清々しくお参りし、下山。

 

久留米ICから九州道に復帰します。

ここから栗野ICまでは2時間ちょっとかかりますので、途中の宮原SA(だったかな)でトイレ休憩を。

連休でも九州では渋滞と無縁です。栗野ICを降りたら、最初の目的地「霧島山麓丸池湧水」はすぐです。

丸池湧水は、栗野岳(1094m)の標高600m付近に降った雨が地中を流れ、約35年の歳月をかけ湧き出しています。日量約6万トンの湧水池で栗野地域のほぼ全体の生活水がまかなわれているそうです。昭和60年(1985)「日本名水百選」。

鳥のカップルが気持ち良さそうに水面を行きます。

丸池湧水のすぐ隣に、JR九州の肥薩線の栗野駅があります。

栗野駅の「栗太郎館」という特産品販売所で❝土曜市❞をやっているようですので、行ってみることに。

さすが薩摩の地です、西郷さんがいます。

こちらは駅構内になりますが、「勝運の鐘」があります。

由来が書かれていますが、要約するとこんな感じ、、、この鐘は、栗野駅の創業当時から、木材の運搬の際の呼び鈴として使われ、地域経済の発展に一役かってきた「勝運」の鐘。また、湧水町の松尾城に居城していた島津義弘公が勝栗神社で必勝祈願をし、薩摩の軍勢がここ栗野から鐘を打ち鳴らし出陣、義弘公の愛馬「竜白」が戦の最中に膝をつき敵の槍を二度までもかわし義弘公の命を救い、大勝利を収めた、その竜白の生誕地がこの地。様々な「勝運」にまつわる当地の故事に思いをはせて鐘を鳴らしてください。

こちらが土曜市です。

(妻曰く、野菜が立派でかなり安い、とのこと。ブロッコリーを購入。)

このあたりは、「伊佐米」をはじめ米どころですので、私は新米を購入。

(「幸田の棚田」で獲れた新米。)

今回の旅では、新米をいくつか買って帰ろうと思っています。

丸池湧水と栗野駅、ちょっと立ち寄りくらいに思っていましたが、なかなかの充実ぶりでした。

 

次は少し走って、「霧島アートの森」へ。

野外の美術館ですので、お天気が悪かったらスルーしようと思っていましたが、この晴天!

(ゲートにある、草間彌生さんの作品「シャングリラの華」。)

エントランスとなる「アートホール」へのアプローチ。

アプローチには、入館チケットの写真にもなっている、植松奎二さんの作品「浮くかたち-赤」があります。

(ビックリマークかと思ってしまった。(笑))

入館料320円を払って「アートホール」に入るとすぐに、草間彌生さんの作品「赤い靴」。

(記念撮影スポットになっています。)

ここから野外に出て作品を見て回りますが、30分くらいのコースがありますので、私たちはそれに沿って鑑賞します。

ジョナサン・ボロフスキーさんの作品「男と女」。

(5mくらいはあるでしょうか。)

チェ・ジョンファさんの作品「あなたこそアート」。

(そうなんです、この輪っかの向こうに立って記念撮影すると、立派な❝アート❞となります。(笑))

ダニ・カラヴァンさんの作品「ベレシート(初めに)」。

(絶壁?に突き出すように設置された作品。)

中に入って行くことができます。

一番奥まで進むと、この絶景。

(ガラス張りになっていますので、転落の心配はありません。)

福元修一さんの作品「アース:レッド&ブラック」。

(写真両端にある大きな球体が作品です。)

この他にもいろいろな作品を観ることができました。

角度を変えて見ると、「アートホール」はこんな形。

最後は「アートホール」に展示されている屋内の作品を鑑賞。(オノ・ヨーコさんの作品がありました。)

「霧島アートの森」、一度来てみたかったのですが、散策しながら作品を楽しめる、お得な美術館でした。

 

次は40分強走ります。めざすは「高千穂河原」。

「高千穂河原ビジターセンター」の駐車場に入れて到着です。

駐車場の端に印象的な鳥居が立っています。

現在の「霧島神宮」は200年前に建立されましたが、更に200年前は少し離れたこの地「高千穂河原」にあったそうで、この鳥居は「霧島神宮古宮址」へ続く参道入口といったところです。

鳥居をくぐって進んで行くと、「御鉢火山」と「高千穂峰」、噴火により霧島神宮が❝移転❞してきたことを説明するパネルがあります。

昔々は、霧島神宮は高千穂峰の山頂近くにあったことが分かります。「霧島神宮元宮」と言います。

「天孫降臨神籬(ひもろぎ)斎場」への石段。

毎年11月、古宮址と高千穂峰山頂で行われる「天孫降臨御神火祭(ごじんかさい)」の祭壇(社殿跡)でしょうか。

お参りをさせていただき戻ります。山の方をよく見ると、山肌に人が登って行く様子を見ることができます。

「高千穂河原ビジターセンター」に入ります。

(入場無料。)

ビジターセンターの展示室では霧島山系を示した地形模型や火山の生立ちなどを紹介した写真パネル、霧島に生息する色々な鳥のさえずりを聞くコーナーなどがあります。

高千穂峰山頂には天照大神の孫「瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)」が降臨した時に突き立てたと伝わる「天逆鉾」がありますが(現在の山頂にあるものはレプリカ)、ビジターセンターにもレプリカが突き立っています。

(山頂から見える景色の写真が背景になっていますので、結構臨場感があります。)

実は、私たち夫婦はここに来るのは二度目。(一度目はもう20年以上前。)

当時は訪れる人もいなかった名瀑「千里ヶ滝」の写真が展示されていて、思わず「懐かしいねぇ~」と妻と。

(滝まで下りて行く山道の険しさを覚えています。)

昔の霧島神宮にお参りした次は今の「霧島神宮」にお参りを。(車で10分強走ります。)

神社もコロナ禍でいろいろと感染防止策が講じられています。

ニュースで、例年初詣でにぎわう各地の有名な神社と同じく、12月から詣でることを勧めています。

御神木の巨杉。

密にならないように気を付けながらお参りします。

御朱印をいただきました。

(今ならアマビエの御朱印もいただけます。)

展望所からは薄っすら桜島を見ることができました。

(写真左のフレーム外に、噴煙を上げる桜島が薄っすら見えました。)

 

さて、そろそろ遅めの昼食を食べたいところです。

霧島神宮の参道(?)にある食事処に入ってみましたが、どうやらかなり待ちそうなので諦めて、本日の宿に向かう道中にあったそば屋「九面橋茶屋」に飛び込みました。

手作りの「黒そば」が名物のようです。

(「黒そば」とは何かは分かりませんが。(笑))

妻は「かき揚げそば」、私は「ぶっかけそば」を注文。

少し太めのそばに九州のちょっと甘い醤油がきいた出汁がよく合います。

飛び込みのお店でしたが、妻も私も満足の美味しさでした。

ここでも新米を売っていましたが、何となくスルー。

(買おうかどうか、かなり迷いました。)

さぁ、お腹も満たされたところで、最後の立ち寄りスポット、霧島温泉郷近くの「丸尾滝」へ。

(高さ23m・幅16m、なかなか豪快です。)

丸尾滝は、日本では珍しい源泉が流れる滝だそうですが、残念ながらこれが温泉なのかどうか、温度を感じることはできませんでした。(笑)

 

それでは、本日の宿、霧島温泉「鳥遊ぶ森の宿 ふたり静」へ向かいます。

〔霧島温泉「鳥遊ぶ森の宿 ふたり静」編〕へ続く。

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カレイ釣り準備

2020年11月21日 | 通販・買い物

釣りのシーズンは、冬場のカレイ狙いに移ります。

これまでのカレイ釣りの状況は、2018年12月にベースマンさんが大物を釣り上げたのが最大の釣果。(ここ3回のカレイ釣り・・・2018年12月2019年3月2020年1月

巨カレイを釣り上げて、あの美味しかった刺身とから揚げを再び、ということで、ちょっと仕掛けとエサを変えてトライしてみようと。

仕掛けは、いつものジェット天秤仕掛けから、「ぶらくり」仕掛け(「ブラー釣り」と言うそうです)に、エサは、生エサの他、「ワーム」の「パワーイソメ」を試してみようと思います。

いずれもAmazonでお安く購入できます。

さて、釣果やいかに。(笑)

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櫛田神社の七五三

2020年11月15日 | まち歩き

日曜日、外出してみると、櫛田神社は七五三のお祝いで、晴れ着姿の子どもたちがいっぱい。

この週末はとても暖かくて❝七五三日和❞で良かったですね。

境内では記念写真を撮る三世代の家族の姿が目立っていました。

子どもたちの明るい笑顔(晴れ着を脱ぎたそうな子もいましたが(笑))が素敵でした。

 

櫛田神社から上川端商店街を抜けた所にある「福岡アジア美術館」7階には、「おうちで!絵本ミュージアム」の「みんなでつくろう!100かいだてのいえ」の子どもたちの作品が展示されています。

子どもたちの発想の豊かさに元気をもらえました。

 

紅葉は各地とも来週くらいが見頃でしょうか。

博多駅のクリスマスイルミネーション、櫛田神社の七五三、各地の紅葉と、季節感を感じる毎日ですが、第3波の様相、手洗い・うがい・「3密」回避など、感染防止に留意ですね。

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Christmas market in Hikari no Machi HAKATA 2020

2020年11月12日 | まち歩き

昨日(昨晩)から博多駅はクリスマスイルミネーションが点燈しています。

毎年恒例のイベント、「Christmas market in Hikari no Machi HAKATA 2020」です。

見所は、この巨大ツリーとホットワインなどの欧州風の出店。

結構な人出で、はっきり言って「密」。

写メを撮ったら近寄らずに帰宅しました。

 

福岡も寒くなってきました、、、鍋が美味しい季節です。

人間ドックで先生から「野菜をしっかり摂ってくださいね。」とアドバイスされましたので、おひとり鍋を。

「プチッと鍋」の寄せ鍋味とキムチ鍋味を買って来ました。

これで具材は同じでも連日美味しくいただけるというアイデアです。

最近は色々な鍋の❝素❞がありますので、味変でたっぷり野菜をいただこうと思います。

 

第3波も、手洗い・うがい、「密」に近寄らない、で乗り切りたいと思います。

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人間ドック2020

2020年11月10日 | 健康・病気

福岡に赴任して4度目の人間ドックです。(参考:「人間ドック2019」)

速報の結果を最後に先生から聞きましたが、どうやら過去❝最高❞の数値を出せそうです。(笑)

詳報が届いたら、過去3度分とじっくり見比べてみようと思います。

景色最高。

関門海峡も見えます。

夜は、お隣のホテルのイルミネーションと門司方面から小倉にやって来る車のライトがきれいでした。

パソコン持参で宿泊ドックでしたが、全然仕事に差し支えないですね。

これがリゾート地だったら、「ワーケーション」?

胃カメラ、今年も楽でした。先生の腕前に感謝。

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大島釣行(完結編)

2020年11月08日 | 旅行記

昨年10月に「リベンジ編」として釣行した大島。

コロナの感染拡大の影響で、4月に予定していた釣行を見送って、今回、一年ぶりの釣行で大島に行ってきました。

今回の狙いは、リベンジ編の最後に目撃した巨チヌ!

 

いつも通り、新宮の「ヨシダ釣具店」でエサを、津屋崎の「ほっともっと」で昼食を購入し、神湊のフェリー乗り場へ。

(撒き餌と付け餌。)

ちなみに、「ほっともっと」では、中身が変わってから不評の「BIGのり弁」はやめて、「特撰幕の内弁当」を。(とても美味しかったです。)

出発当日は、午前中は時折雨がパラつくかもという天気予報ですが、海はベタなぎ。

(宗像の神湊。大島行きフェリー「おおしま」に乗船済み。)

今回も一泊二日の釣行ですが、この「おおしま旅キャンペーン 観光チケット」を最大限活用します。

(フェリー客室のシートに貼られたポスター。)

30分くらいでしょうか、全く揺れることもなく、大島に到着。

今回のポイントは、フェリー乗り場のすぐ近くのここ。

(フェリー乗り場横。前回、巨チヌが釣られるのを目撃したスポット。)

この日のためにAmazonで買いそろえたパーツで仕掛けを作ります。

(中通しウキを使った「全遊動」仕掛け。)

霧雨がパラついたりやんだりで、午後になってもスッキリしないお天気。本日の潮は、満潮が14時過ぎ、この潮が動く前後がチャンスと思われます。

で、私の主な釣果はこちら。

この他、ベラも数匹釣れましたが、巨チヌとは出会えず。

今回の釣行メンバー4人ともに❝小物❞はそこそこ釣れましたが、リールのドラグがうなるような大物ゲットとはなりませんでした。(OGSさんが次から次に釣り上げるベラをエサにベースマンさんがアラカブを狙うという連携プレーは見事でした。(笑))

近くでルアーで釣っていた若者数人も小さなアジが釣れているくらいで目立った釣果はなさそうでした、、、今日はこんな日だったのですね。(と都合のいい納得を。(笑))

ずっと私たちの釣り場でおこぼれを待っていた猫もいつしかいなくなりました。

(野良だと思いますが、丸々と太っています。(笑))

4時前、雨がちょっと強めに降り出しそうな気配だったので、予定より早めですが、納竿。

今回お世話になる、港近くの民宿「三国屋」さんへ。

宿泊客は私たち4人だけのようで、食事と宴会をする部屋と、寝る部屋を別々で使わせていただきました。

(食事部屋からは港が一望。)

浴槽が広々として気持ちのいいお風呂に入って、しばし休憩、食事兼宴会は17時半からスタート。

見事な海の幸づくしです。

(この他にも、タイの塩焼き、茶碗蒸しなどが出てきて、満足感大の夕食です。)

自分たちの釣った魚は(小さかったから(笑))ほとんどリリースしたのですが、そこそこサイズのクロ(メジナ)とアラカブ(カサゴ)の3匹はキープして、「三国屋」さんに煮付けにしてもらいました。

(自分たちで釣った魚はひと際うまい!)

「三国屋」さんは、手のかかるお酒類の提供は一切なしで、飲みたい場合は、近くの自販機で買ってくるか、自分たちで持ち込み。(持込料はかかりません。)

メンバーで持ち寄ったお酒、夕食のおかずを肴に、まずは日本酒を、、、最高です。

(偶然、タイプの違う2本となり、飲み比べができました。)

日本酒の次は、私が3月下旬に平戸旅行に行った時に買った芋焼酎「磨き大島」にチェンジ。

8時前くらいでしょうか、夕食の終了とともに一旦中締めして、窓際のソファーで❝二次会❞。

持参した乾きものをつまみながら、ベースマンさんが奄美大島で買ってきた「長雲(ながくも)一番橋」、30度の黒糖焼酎を。

ベースマンさんは離島に旅行に行くと、そこでしか買えないお酒を探すとのことで、この「一番橋」も、奄美大島の龍郷町で家族4人でやっている酒蔵のお酒とのことです。(「長雲」は酒蔵の近くの長雲山から名付けられたそうです。)

お開きになる10時前まで、昔のこと、今のこと、将来のこと、いつものように本当に楽しい話は尽きませんでした、、、一つ面白い情報が出ました。

「福岡ではタラのエラ『たらおさ』を食べるんですよ。」、、、えっ!? 魚のエラって一番汚れている所だし、あんな硬いものを本当に食べるの?

「たらおさ」の話でひとしきり盛り上がりましたが、帰宅後調べてみると、ありました! これが「たらおさ」(タラのエラから胃袋の乾物)。

(ネットより拝借。水で数日間戻して甘辛く煮付けて食べるそうですが、水で戻している間、強烈な臭いが出るそうです。)

お盆の食べ物だそうで、博多のスーパーでもその時期には店頭に並ぶらしく、「たらおさ」とか「たらわた」と呼ばれ、何と100gで1000円くらいする高級食材だとか。主に、福岡や日田で食べられるそうです。

ベースマンさんやNBTさんは子どもの頃食べた記憶があるそうですが、下処理や煮付けるのが面倒&難しく、今は食べることもないし、食べているという話を聞いたこともない、と言ってました。

 

翌朝、昨日の曇天・小雨模様から一転、快晴です。(笑)

(「三国屋」さんの食事部屋から見た朝陽。)

朝食がかなりの充実度です。

烏骨鶏の生卵、タイのゴマだれ漬け、サワラの西京焼き、サザエのつぼ焼き、アオサの味噌汁、立派なヒジキの煮物など。

お櫃いっぱいのご飯が来て、「とても食べ切れないね。」と最初言っていましたが、おかずの美味しさに気が付けば、お櫃にはご飯が少し残っているだけ。

ごちそうさまでした。

 

帰りのフェリーは10時過ぎ。朝食後、まだ時間がたっぷりあるので、4人でちょっと散歩に。

(昨日撮影。案内板のような遠くには行かず、近場をうろうろ。)

旅館前の港から振り返ると、前回泊まった「三好屋」さんと「三国屋」が並んで見えます。

(左に「三国屋」さん、右に「三好屋」さん。)

港に係留されている漁船(釣り船?)、立派なのが多い。

(奥に見えるのがフェリー乗り場。)

一筋山側に入ると、ここがこの街のメインの通り(かも)。

どん突きにはお地蔵さんがいらっしゃいます。

(街と漁の安全を見守っていらっしゃるのか。)

30分弱の散歩でお腹もこなれて、そろそろ旅館を出発です。

この「観光チケット」でお土産物を。

宗像漁協大島直売所「さよしま」に立ち寄り。

1人1000円くらいの予算がありますので、私は、「あかもく」(海藻の一種)を練り込んだそうめんとうどんを買いました。

(単身赴任者にはありがたい保存食です。)

フェリー乗り場でしばらく待っていると、帰りの船「おおしま」が入ってきました。

(左は旅客船「しおかぜ」。)

待合ロビーにこんなポスターが貼られています。

前回リベンジ編の釣り場の「うみんぐ大島」で、今日、釣り大会が開催されているようです。

フェリーで大島を離れる時に「うみんぐ大島」の堤防を見ると、釣り客が結構います。

私たちは帰路ですが、是非みなさんには大物をゲットしてもらいたいですね。

 

さて、今回で大島釣行は3回目(いずれも一泊二日の釣行)。

メンバーで総括したことは、「大島釣行は今回で完結。3度の釣行で結局大物はゲットできなかったけど、毎回の釣行それぞれに思い出があり、とにかく楽しかった!」。

さらば、大島!

(フェリー「おおしま」の2階展望デッキより。)

ということで、約10年に亘る大島釣行はこれにて完結。

私たちのこれからの釣り&イベントカレンダーは、カレイ狙いの❝冬の陣❞、年が明けたら牡蠣小屋ツアーと続きます。

 

大島釣行の記録。

<第1回> 2011年5月 博多勤務時代の職場OB会「玄界灘 大島釣り大会」
<第2回> 2019年10月 大島釣行(リベンジ編)
<第3回> 2020年11月 大島釣行(完結編)

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