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酔生夢死ってわけでもないけれど、、、日々雑感

「城主証」(弘前城)

2024年09月10日 | アート・文化

青森周遊旅行から帰って数日後、A4サイズのこんな郵便物が届きました。

(「城主証」。弘前市に観光では訪れましたが、弘前城には行っていません。)

弘前城の一口城主になりました。(笑) どうやら、弘前市へのふるさと納税の際に、寄付の使い道で「弘前城 石垣修理事業」を選択していたようです。

弘前市のサイトを見てみると、「弘前城本丸の石垣が外側に膨らむ『はらみ』が見られ、天守真下から石垣の一部を修理することになりました。工事は、内濠を埋立てたり弘前城の曳屋(ひきや)が行われたりなど、大規模なものとなります。」とのこと。既に2015年から工事は始まっていて天守閣も2ヶ月かけて70mを移動、仮設の天守台に移転済み。それから10年後の来年度(2025年度)には天守閣は元の位置に戻る予定とのこと。無事に100年ぶりの大事業が成功することを祈っております。


「正三角関係」(東京芸術劇場)

2024年08月20日 | アート・文化

NODA・MAP第27回公演「正三角関係」を妻と観てきました。

NODA・MAPは劇作家・演出家・俳優の野田秀樹さんの主宰。日本語で「野田地図」とも言われています、、、とえらそうに書いていますが、野田地図のことを今回初めて知りました。とにかく野田地図の公演は人気でチケット発売即完売。この舞台も発売日の定刻に妻とそれぞれPC前でスタンバってトライしましたがあえなく撃沈。追加販売の告知があったのでダメもとで再トライすると、何と私がゲットできてしまいました。(笑)

ということで、お盆のある日、池袋の「東京芸術劇場」へ。

(池袋駅と地下道で直結。)

開場後のロビーにて。

(チケットが取れたことで安心してしまって、あらすじの予習をすっかり忘れていました。後で知りましたが、野田地図では当該公演の初演日まではあらすじなどの情報はオープンにしないとか。)

会場内は撮影禁止ですので文字だけの情報となりますが、少々書き留めておきます。

「とある時代の話」という設定ですがが、演者のセリフからすると、第二次世界大戦でまさにソ連が不可侵条約を破棄して日本に宣戦布告をする前夜、更に時計は進んで、長崎に原爆が投下される(された)場面からエンディングへ、、、という感じ。長崎の花火師、唐松兵頭の3人の息子たちを主役に物語は展開します。

舞台中気付いたこと。

 ・長澤まさみは男性役(始まってすぐ気付く(笑))
 ・「正三角関係」はダブルミーニング
 ・ストーリーの土台はドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」(公式サイトに書かれていることに後で気付いた(笑))

ドストエフスキーのカラマーゾフの兄弟をベースにしているだけあって、役どころの名前が面白い。

 ・父親(花火師) 竹中直人:唐松兵頭(ヒョードル)
 ・長男(花火師) 松本潤: 富太郎(ドミートリー)
 ・次男(物理学者) 永山瑛太:威蕃(イワン)
 ・三男(聖職者?教会の料理係) 長澤まさみ:在良(ありよし)(アレクセイ)

唐松家は舞台では何度も「唐松族」(からまつぞく≒カラマーゾフ(笑))と呼ばれます。ダブルミーニングの件ですが、ひとつはこの三兄弟のこと(3人の兄弟というだけでなく、それぞれの職業がテーマの暗喩になっているのかも)、もうひとつは二役を務める長澤まさみのもう一人の人物「グルーシェニカ」を巡る兵頭、富太郎、ソ連将校の三角関係。

富太郎の父親殺し(カラマーゾフの兄弟と同じ)の裁判のシーンを中心に展開しますが、実は舞台に込められたメッセージは(長崎への)原爆投下への痛烈な批判と感じました。この演劇、カーテンコールも普通に複数回ありますが、扱っているテーマがテーマだけに演者は一切笑顔なし。ちょっとしんどかったです。「正三角関係」はロンドンでも公演されるそうなので、このテーマに対する海外での反応に興味があります。

と、まぁ今回の舞台を観た私の理解はこんな感じですが、野田地図の作品を初めて観た私の正直な感想は、「富太郎の父親殺しの容疑は白か黒か、その線のままのどんでん返しの劇だったらなぁ。このエンディングは難しい、、、。」です。

(ポスター、横バージョン。超難解な小説「カラマーゾフの兄弟」をベースにしたことでえらい難しい舞台になっています。)

観劇の後、新宿で早めの夕食にしました。京王百貨店のレストラン街の中華料理屋へ。以前食べた餃子がすごく美味しかったので、私からのリクエストです。

(まだ陽のあるうちに、ビールセットで。)

来ました、餃子。

(これこれ、結構おおぶりな餃子。)

期待感MAXで食べましたが、ちょっと以前の味とは違うような。そもそも包み方が甘い。残念ながら普通の餃子になっていました。妻も同じ感想で、「シェフが替わったのか、お盆休みで代役がやっているのかも。」ということで、そのうち気が向いたらまた味の確認に来ることにします。来ないかもしれませんが。(笑)

新宿、小田急百貨店が解体され、街の動線がかなり変わっているようです。

(小田急百貨店の解体現場はここではありませんが。中華料理屋で座った窓際の席からの景色。)

本日の気温、多分35度を超えていたと思います。水筒持参の外出でした。


「隠し砦の三悪人」(明治座)

2023年08月05日 | アート・文化

浜町の「明治座」で舞台を観てきました。上川隆也主演の「隠し砦の三悪人」です。

(ネットより拝借。)

言わずと知れた黒澤明監督の名作「隠し砦の三悪人」の舞台化です。「とある地域の小国、秋月と山名は長年争い続けていたが、不意打ちのような形で山名が秋月を滅ぼした。秋月の侍大将・真壁六郎太は藩の世継ぎの姫と御家再興のための軍資金の金塊を守って敵陣を突破する、、、。」みたいなストーリーです。(「秋月」なので「とある地域」とは九州か。)

開演は12時。遅れるわけにはいかないので電車でと思いましたが、朝からの猛暑で、駅まで歩いて電車に乗って乗り換えてという気力が一瞬で失せて、車で行くことに。幸いなことに渋滞もなくちょうどいい時間で到着。「明治座」まで徒歩数分の「中央区営浜町公園地下駐車場」にイン。

(広大な地下駐車場。土日はガラガラというネット情報通り。)

地上に出ると日差しは強烈ですが、台風6号の影響か風が吹いていて、日陰なら楽々歩けます。

(日陰づたいに歩く。(笑))

「明治座」正面玄関前。「博多座」や「久留米シティプラザ」で観劇した時もそうでしたが、建物の前に来るとワクワクします。

(開演15分前なのでお客さんはもう入場したのか、建物前に人はいません。)

ワクワクさせる役者ののぼり。

(順番に意味があると思います。主演の上川隆也さんから始まって、風間俊介さん、六角精児さん、、、。この3人が「三悪人」です。)

「明治座」は今年が150周年だそうです。ホールでは役者さんたちのメッセージビデオがエンドレスで流れています。

(ちょうど博多華丸さんでしたので写メを。(笑))

さて、観劇の感想です。2部構成で、第1部(12:00~13:20)、幕間休憩(13:20~13:50)、第2部(13:50~15:00)。メインストーリーは姫と金塊を守りながらの逃亡劇ですが、第1部はメインストーリーを感じさせない(笑)、良く言えば伏線となるイベントの連打。「あれっ、何の劇を観ているんだっけ?」と思ってしまうところですが、とにかく上川隆也さんの演技が抜群で、それを観ているだけで満足感があります。(上川さんの演技は演者の中で群を抜いていました。そう言えば、以前「博多座」で観た「魔界転生」でもその演技力に感動した記憶があります。)

第2部はテンポ感も良く、メインストーリーを疾走するイメージで、最後は第1部のイベント伏線もしっかり回収して見事に収まってエンディングを迎えます。カーテンコールもバッチリ。いい舞台でした。

ということで、「ローマの休日」を「博多座」で観た時もそうでしたが、舞台を観てから原作映画を観るという、普通とは逆のパターンで、こちらを観てみたいと思います。(笑)

(ネットより拝借。黒澤明監督の映画「隠し砦の三悪人」。主演三船敏郎さん。)

そうそう、上川隆也さんは別格ですが、風間俊介さんも素晴らしい演技でした。意外と言うと叱られますが、妻と意見が一致。夏休み前の文化的な土曜日でした。


「赤絵魚紋」のカップ&ソーサー

2023年04月02日 | アート・文化

那覇の国際通りからも歩いて行ける、沖縄の伝統的陶器の工房が並ぶ「壺屋やちむん通り」。2020年6月に沖縄に出張した時(「「琉球八社」参拝コンプリート」)に、念願の「やちむん」(焼き物)を購入しました。

壺屋やちむん通りにある窯元「壺屋焼 小橋川清正 陶器工場」の小橋川清正さんの作品です。

以来ずっと会社で使っていましたが、最近はテイクアウトのコーヒーを愛飲するようになったので、単身住まいで楽しもうと持って帰ってきました。この「赤絵魚紋」の味わい、いいですねぇ。

渋みのある「赤」は小橋川清正さん(の工房で)しか出せない色とのことで、使えば使うほどに温かみと何とも言えないノスタルジーを感じます。躍動感のある「魚紋」は人間国宝の金城次郎さんで有名ですが、沖縄では縁起物の定番のデザインだけに、魚紋のやちむん(焼き物)を見ると沖縄の美しい海と明るい人々が目に浮かびます。

小橋川清正さんは、2000年の九州沖縄サミットの晩餐会で使った位置皿を製作した名工。その小橋川さんと言えば「赤絵魚紋」。(受け売りですが。(笑))

単身住まいの作り付けの食器棚に並んだカップたち。

(ほぼ九州と沖縄の焼き物。)

それぞれにストーリーがあります。


「いっちゃんとキボリノコンノ展」/「柴田あゆみ かみがみの森(切り絵の展覧会)」

2023年02月25日 | アート・文化

妻の提案でアート鑑賞に行って来ました。大阪ミナミで開催中の「いっちゃんとキボリノコンノ展」と「柴田あゆみ かみがみの森(切り絵の展覧会)」。

まずは「いっちゃんとキボリノコンノ展」。

(「いっちゃん」も「キボリノコンノ」も今回初めて知りました。独学でアートしていた「いっちゃん」(小学校3年生)が「キボリノコンノ」と出会って弟子入りしたとか。)

会場は心斎橋のとあるビルの2階の「カワチ画材」内のギャラリー(らしい)。

(ちょっと迷ってたどりついたビル。)

「いっちゃんとキボリノコンノ展」、ググってもあまり情報が出てきません。一体どんな展覧会なのか、、、。さっそく2階に上がってカワチ画材の店舗に入ると、すぐ右手に小ぢんまりと展示コーナーがありました。

(ギャラリーというよりは、この一画だけの展示コーナー。なるほど、ネットでの情報が少ないわけだ。)

入場無料、撮影自由です。さっそく作品を見てみると、、、!!

(ワサビ、チャーシュー、バターサンド。全部木彫りというからびっくり。)

こちらは見たことがある方もいるかも。ヨックモックの葉巻型洋菓子「シガール」。

(シガールだけでなく、袋の方も木彫り。「ひょえ~」と何度も驚嘆。)

いっちゃんの代表作「バターしみしみパン」。

(作品名が白いプレートに書かれているのはいっちゃん作、黒いプレートはキボリノコンノ作。)

キボリノコンノの代表作のひとつ「溶けかけの氷」。

(すごっ。)

生卵。

チョコレートケーキ(フォンダンショコラ)。

(さすがに皿とフォークは本物か?)

滴るレモン。

(こちらはちょっと絵画っぽいか。(笑))

カマンベールチーズ。

納豆。

たい焼き。

展示ケースの外、実際に手に取っていい作品もあります。「2倍サイズのうなぎパイ」。(笑)

(持ってみましたが、確かに木でした。(笑) 裏側もしっかりと作り込まれていました。)

キボリノコンノ、すごいですわ。どんだけ気長にコツコツと作品を作っていくのか、想像もつきません。いっちゃんも師匠の技を習得して、私たちが驚くような作品をどんどん生み出してほしいですね。

 

さて、次は、難波の高島屋で開催中の「柴田あゆみ かみがみの森(切り絵の展覧会)」へ。心斎橋筋商店街を歩いて行きます。

(人がいっぱい。日本人よりも外国人の方が多いかも。)

道頓堀の戎橋あたりの景色。ここに来たのはいつぶりか。

(大阪・関西万博のPRよりも、かに道楽やグリコの巨大サインの方が目立っていましたね。そして、とにかく外国人が多い。)

難波に着きました。高島屋の建物です。

(「バラの包みの高島屋」というCMが聞こえてきそうな風格です。)

7階のグランドホールで開催中の「柴田あゆみ かみがみの森(切り絵の展覧会)」。

(「切りだす光に包まれる 切り絵の展覧会」。切り絵というと、芸人がしゃべりながら即興でハサミでやる画用紙サイズの伝統芸を思い浮かべますが、全く別物でした。)

入場すると、いきなりこの世界観。(作品の撮影は全部OK。)

(歌手の森山良子さんがステージセットに採用している大がかりなもの。これを全て手作業で切り出しているというのだからすごい。)

大きさに驚いた次は、果実酒を漬け込むサイズの瓶の中の切り絵の繊細さに驚きます。

ちょっとアップで撮ってみると、そのすごさにびっくり。

(森の奥に続いていくような錯覚。作者の柴田あゆみさんが語るビデオを後で観ましたが、多い時は100枚以上のページを重ねるそうです。)

しばし瓶の中の世界に吸い込まれます。

(火山の噴火。切り絵がここまで立体的に表現できる芸術とは新発見です。)

「はぁ~、気が遠くなる、、、。」という声しか出ません。

音楽とのコラボ作品もありました。

音楽よりも切り絵の存在感がすごいです。

(実際の世界のどこかの景色か、あるいはアニメの異世界のイメージか。)

次のコーナーでは更に繊細な作品が並びます。

(瓶のサイズも小さくなり、形も様々。)

妻が瓶の中をアップで写メすると、もはや絵画です。

(ライティングを使っているとはいえ、このグラデュエーションはどうやって出しているのだろう。)

鑑賞の仕方のコツが分かってきました。まず瓶全体を見て、、、

(これ瓶の中で広げているのかなぁ。作り方も想像を超えています。)

、、、アップで細部を見る。

(これを一箇所もちぎれずに切り出すって、、、。)

こちらの作品も同じように鑑賞します。

一文字も書かれていない❝本❞ですが、長い長い物語が紡がれているような感覚になります。

素晴らしい作品ばかりですが、「一点手元に置けるならこれ」っていうのがこちら。

(四合瓶サイズにびっしり茂る植物はまるで生きているよう。)

最後は天井から吊るされた大きな作品です。

(実際に見ると繊細にして迫力ある作品です。)

これも妻がアップで写メしていました。

(やっぱり出てくるのは「すごっ」。大きさと繊細さの両方で驚かされてフィニッシュです。(笑))

「柴田あゆみ かみがみの森(切り絵の展覧会)」、見応え十分でした。ただし、老眼鏡は必須です。(笑)

 

江戸堀 木田」で美味しいうどんを食べて、その後、「いっちゃんとキボリノコンノ展」→「柴田あゆみ かみがみの森(切り絵の展覧会)」とアート鑑賞。充実の一日でした。


「ホテル雅叙園東京」の「百段階段」と「渡風亭」

2023年02月14日 | アート・文化

ふるさと納税の返礼品で「ホテル雅叙園東京」に食事に行って来ました。食事ももちろん楽しみですが、セットになっている「百段階段」も興味津々です。

目黒駅を出て「行人坂」(ぎょうにんざか)をどんどん下って行きます。

(行きは下りなので歩きで。帰りは上りなので、ホテルの送迎バスで目黒駅に戻ります。(笑))

10分くらいでしょうか、到着。

(なかなかの規模です。)

来たことがある妻の案内でホテル内に進みます。

(驚きの立派さでした。)

車寄せの玄関から入ると、すぐに「百段階段」の受付がありますので、チケットを渡して入場。

(階段はどこだ?)

「百段階段」にはこのゴージャスエレベーターで3階まで上がります。

(どんだけ高さのあるエレベーター! しかも螺鈿細工です。)

中も「へぇ~」とうなる豪華さ。

(全面螺鈿細工が施されています。これはすごいです。)

スタートとなる階に到着。

(小さくて分かりづらいと思いますが、もうお雛様ディスプレイ。)

東京都指定有形文化財「百段階段」。「百段階段」は通称で、正式には「ホテル雅叙園東京」の前身「目黒雅叙園」の「3号館」。1935年(昭和10年)に建てられ、現存する唯一の木造建築です。

(平成21年(2009)3月、東京都の有形文化財に指定。)

これが見上げた景色です。

(天井絵が豪華。)

階段を上りながら右側に配されている部屋を見学していく感じです。

(概略図。ネットより拝借。)

計7部屋。宴会用です。概略図には書かれていませんが、「十畝の間」の向かいには左側唯一の施設、便所が設けられています。(一番上の「頂上の間」の宴会客はたいへんです。(笑))

では、部屋を見学させていただきます。

(お雛様ディスプレイ。背景の円棚の器は「鏑木商舗」の九谷焼の小皿です。)

こちらはまた別の部屋。柱など、装飾がすごい!

(この柱の彫刻がすごい。この部屋で宴会をやっても落ち着かないでしょうね。(笑))

近づいて見ると、人形の行列は「きつねの嫁入り」でした。

(説明書きには茨城県牛久市に「女化」(おなばけ)という町名があり、そこの伝承が「きつねの嫁入り」だとか。梅か桜か、ここだけ春が来たような。)

各部屋に入るとすぐに気が付きますが、とにかく豪華絢爛。それもそのはず、当時「目黒雅叙園」は「昭和の竜宮城」と呼ばれるほど豪華な装飾が特徴だったそうで、文化史で見ると、桃山風、日光東照宮の系列、歌舞伎などに見られる江戸文化などに属するもの。その「目黒雅叙園」の中でも「百段階段」は伝統的な美意識の最高到達点の装飾が施されているそうです。すごっ。

こちらは大小豪華な鞠たちでいっぱい。

(一番下の大きな鞠はバレーボールくらいの大きさ。)

床の間には何やらめでたい雰囲気の鞠が。

(愛媛県松山市の「姫てまり」という伝統工芸とのこと。赤が基調となっていますが、これは赤ちゃんを表わしていて、「赤子が丸々と育ちますように。」という願いが込められているそうです。)

部屋の窓。雰囲気がありますねぇ。

(欄干に肘をのせて酔い覚ましに、開けた窓から庭を見る、、、当時の景色が浮かぶようです。)

伝統工芸だけでなく、別の部屋では現代アートとのコラボも。

(アニメキャラのような絵画。)

別部屋。こちらは「日々福」という作品で、1月1日から12月31日まで366日分、一体一体表情が異なる猫たちが飾られています。

(最前列、よく見ると、左から12月27日、12月28日、12月29日の猫さん。自分の誕生日の猫はとぼけたオッサン顔でした。(笑))

別部屋。瓦の材質のようなもので、不気味な猫と兎の像。

(「猫鬼」と「兎神」だったかな。どっちにしても不気味。)

いよいよ頂上に近づいて来ました。

(「百段階段」ですが、段数はどうやら99段のようです。「99」が一段転がり落ちて「98」と重なってしまっていました。(笑))

「頂上の間」。

(「頂上の間」はこれまでの部屋と違って結構質素な印象でした。そのせいか、展示も質素。(笑))

「百段階段」、結構見応えがあります。妻によると、季節季節で展示を替えているとのことで、リピーターも多いそうです。あとで知ったことですが、木造の階段ですが、全くきしむこともなく❝足下安定❞と思ったら、厚さ約5cmのケヤキ材を使っているそうです。ケヤキと言えば硬い木材として有名ですが、お値段も高級。階段そのものも豪華な「百段階段」でした。

さて、「百段階段」の見学は以上ですが、ホテル内の食事処「渡風亭」のランチの予約時刻までまだ時間がありますので、ホテル内を見学。

(すごっ。)

このカーブを抜けると、ここに出ます。

(何だこれはっ。これから竜宮城に入るのか、、、。)

中庭(?)には滝もあります。

(この滝、特に名前はないみたい。)

滝の裏側に散策路が通じていて、❝裏見の滝❞構造となっています。

(熊本県小国の「鍋ヶ滝」以来の❝裏見の滝❞。(笑))

まだ時間があるので、広大なロビーに置かれた野点の和風ベンチに座って休憩。

(ここが「渡風亭」。和風ベンチがちょうどいい所にありました。)

ちょっと早めに入れてくれるのかと思ったら、予約時刻まで入れてくれませんが、和風ベンチに座っていると「お待たせしました。どうぞこちらへ。」と迎えに来てくれました。

(通された部屋。広角で写メしたのでちょっと魚眼レンズ風に見えます。)

ふるさと納税の返礼品は「特選会席」のコースのようです。

(ワンドリンク付きとは知らなかったのでちょっと得した気分。)

先付、焼肴、煮物が一盛りで出てきました。

(写真には写っていませんが、同時に出てきた造りが手前に置かれています。)

揚げ物はワカサギのフライ。これがうまかった!

(これまた写真に写っていませんが、手前の小皿にはソース、ケチャップにハーブを加えた特製ソースがあります。)

造り、椀盛、ご飯(筍ご飯)、甘味。

(彩りがいいですねぇ。)

「渡風亭」、一流ホテルの和食処なのできっと格式も高いのだろうと思いますが、ちょっとしたハプニング続きで、妻と笑いをこらえるのがたいへんだった楽しい食事会でした。(お給仕の方がかなりご高齢で、握力が衰えているのか、料理を出すのがたいへん。最後は、デザートの盆がもう少しで私にぶちまけられるところでした。(笑))

 

「ホテル雅叙園東京」の「百段階段」と「渡風亭」。暖かい日曜日の楽しいひと時でした。


「ようこそ、ミナト先生」

2022年07月03日 | アート・文化

観劇に行って来ました。相葉雅紀さん主演の「ようこそ、ミナト先生」。場所は大阪の「梅田芸術劇場メインホール」です。で、私一人での観劇です。

(スマホのスクショ。)

相葉雅紀主演ということで、予約抽選の競争率は相当なものだったらしく、妻の友人知人で当たったのは妻の「大阪公演1名」のみ。当たった公演日の都合がつかず来阪がかなわない妻の代わりに私が観に行くことになった、という経緯です。(笑)

妻曰く、「当たらなかったみんなが感想を楽しみにしている。」とのことで、妙な期待を背負わされているプレッシャーを感じながらの観劇です。(笑) とはいえ、プラチナチケットをいただいたことになりますので、劇場限定のグッズの購入希望を聞いてみたところ、ポストカードセット(800円)のご要望を賜りましたので、長蛇の列に並んで無事購入。

(ほとんどの人が公演パンフレット(2500円)とセットで購入していました。(笑))

劇の方は2時間(休憩なし)で適度な時間。ただし、おそらく99.99%は女性客で、おじさんおひとりさまの私にとっては超アウェイ状態。終劇の後のスタンディングオベーションでは周囲の全員が立ち上がったので私もと思いましたが、後ろの女性客が相葉ちゃんを見れるように立ち上がらずに拍手しました。

さて、ストーリーと感想ですが、ネタバレになるので詳細は書きませんが、終盤、物語が急展開を始め、最終盤、主人公の見せ場となります。物語のベースにヘビーな内容を扱ってしまったがために、演出としては盛り上がって(相葉ファンにとっては感動的に)終わりますが、提起されたヘビーなテーマの❝出口❞という観点では、それを回収しきれず(あえて踏み込まずに)、終わってしまいます。ということで、難しいことは考えずに相葉ちゃんの熱演や、重厚なマツケンや、秋元才加や須藤理彩ら脇を固める俳優陣の安定感ある演技を楽しむのがいいと思いました。相葉ちゃんの魅力を引き出しているいい劇だったと思いますし、最後の最後に劇のタイトルが持つ意味が分かった時はちょっと感動的です。

プラチナチケット、ありがとうございました!


大阪中之島美術館(の❝猫❞)

2022年04月17日 | アート・文化

週末の天気予報は晴。散策のベストシーズンですので、二週連続で遠出をしようかと思ったのですが、随分と近場で済ませました。(笑)

ニュースで見てずっと気になっていた大阪中之島美術館に行って来ました。といっても、開館記念特別展のモディリアーニを鑑賞するのではなく、美術館前の❝猫❞を見てみたくて。

今年の2月に開館した大阪中之島美術館に到着。

真っ黒なコンクリート張りのキューブ状の建物ですが、不思議と周囲と調和しているように感じます。そして、いました、猫。

(結構大きい。3.5mだとか。)

ヤノベケンジさんという現代美術作家が制作した「SHIP'S CAT」シリーズのひとつ、「SHIP'S CAT(Muse)」(シップス・キャット(ミューズ))。2021年制作。

ネット情報ですが、大航海時代に船乗りを癒す心の友として世界中を旅した❝船乗り猫❞から着想を得たのだとか。(「船に猫を乗せるのは船内のネズミ対策でしょ。」と言うのは野暮か。(笑))そう言えば、港で船を係留する綱を結ぶ杭(係柱って言うそうですね)に猫が乗っています。

シップス・キャットがいる場所を広域で撮ると、こんな感じです。

(美術館側から写メ。)

ちなみに、美術館のホールに入ってみましたが、売店になっていました。モディリアーニの展覧会のチケット売り場もありますが、人はまばらでしたね。

さて、ランチをしようと思うお店に向かって散策を続けます。中之島の中を東に東に歩いて、淀屋橋が見えてきました。

(樹々は新緑の季節です。)

ここで中之島を出て、大阪市役所前。ツツジが満開でした。

(見事な咲きっぷり。)

結婚式場としても使われるのか大阪市中央公会堂の正面玄関前では新郎新婦が記念撮影していました。

正午前なので日差しが暑くなってきました。日陰を探しながら歩いて天神橋筋商店街3丁目の「イルソーレTEN-3」に到着。

(久々です。ブログの過去の記事をチェックしてみると、2013年以来か。)

11:45頃に到着した時は、すんなり入店できましたが、あれよあれよという間に満席。10分くらいの差でしたのでラッキーでした。

本店は心斎橋の「イルソーレロッソ」。イルソーレは、昨年新規開拓した「ラ・バルカッチャ」と同じく、「真のナポリピッツァ協会」認定店。

(前面の大阪市の表彰楯は関係ありません。(笑))

ランチセットはピッツァとパスタを選べますが、迷わずピッツァを。まずサラダが出てきます。

(ごく普通の新鮮野菜です。(笑))

ピッツァはメニューから好きな物を選びます。選んだピッツァによって値段が変わります。今回は一番人気の「水牛チーズのマルゲリータ」(水牛モッツァレラチーズ)にしました。

(写真で見るよりも実際はかなり大きいです。)

久々に食べましたが、やっぱり美味しいですね。一人なので声は出せませんが、心の中で「うんまっ。」と言ってました。(笑) あと、セットには飲み物も付いています。散策後の1290円のピッツァランチでした。

 

12000歩のプチ散策。またの機会にしようと遠出をやめた候補は、琵琶湖の竹生島。さすがにこれだけの観光名所ですので、一人で行くのはもったいないと思っての見送り。福井の芦原温泉あたりと組み合わせて温泉旅行にでも仕上げようかと思います。


「特別展 よみがえる正倉院宝物 -再現模造にみる天平の技-」(九州国立博物館)

2021年06月06日 | アート・文化

太宰府の九州国立博物館で今月13日まで開催中の「特別展 よみがえる正倉院宝物」に行って来ました。

副題にあるとおり、展示されているものは、全て、正倉院宝物の再現模造品です。

実際に行ってみるまでは、「『正倉院展』はどこも満員だし、せめて模造品で雰囲気を味わおうかな。」くらいの軽い気持ちでしたが、「再現模造」の目的や現代の職人の技に触れ、見方が大転換しました。

イントロダクションのビデオで正倉院の所長さんが語っておられましたが、再現模造の目的は、災害の多い日本にあって貴重な宝物が滅失してしまわないように再現して残すこと。そして、天平の時代の職人たちが作ったのと同じ技・工程(可能な限り材料も同じ)で作りますが、その過程で当時の職人たちの心や思いが伝わってくるとか。再現模造は天平の職人への挑戦のようなもので、例えば一つの再現模造を完成させるのに10年弱の歳月を要するものもあります。褪せてしまった色彩を最新の科学技術で調査し、当時の鮮やかな色を再現できるのも非常に意義深いと思いました。

素晴らしい特別展でした。(まさに芸術作品ですので、全て撮影禁止です。)

 

九州国立博物館は、土日は来館予約が必要です。(平日は不要。) 土曜日の朝一番9時半を予約しましたが、少し早く太宰府に着きましたので、まずはお参りです。

(朝一番の太宰府天満宮の「太鼓橋」。ほとんど誰もいない、気持ちいい朝です。)

「心字池」のほとりではアジサイが満開。

(太宰府天満宮のアジサイは、40種類5000株だそうです。)

お参りを。

楼門をくぐる前に、手水舎で手を清めますが、この時期は、色とりどりのアジサイを浮かべた「花手水」になっています。

(実際に見ると、様々な種類のアジサイが本当にきれいで、気持ちが晴れやかになります。)

いつもなら拝殿までお参りの行列ができていますが、今朝は誰もいません。九州の地で4年間お世話になったことの感謝と、とある件の❝神頼み❞をしました。

お参りを済ませて、九州国立博物館へ移動。途中の「菖蒲池」では、こちらも花菖蒲が満開。

(花菖蒲は、55種30000株だそうです。)

太宰府天満宮や九州国立博物館には何度も来ていますが、アジサイと花菖蒲が満開の時に当たったのは初めて。望外の喜びです。

博物館へのアプローチは、高低差を長~いエスカレーターで昇降する、この入口から。

(太宰府天満宮の境内を通らないルートもありますが、最後に階段を上ることになります。)

九州国立博物館です。

コロナ感染防止対策のため、消毒・検温は当然ですが、出入口を一方通行にしたり、来館者アンケート(連絡用)に書いたり、展示室内の人数をチェックしていて密になりそうな場合は入室制限したりと、様々な措置を講じています。

もっとも、朝一番の入館でしたので、ガラッガラでしたが。

 

帰路のバスの中で妻に太宰府天満宮のアジサイと花菖蒲の写メを送ったら、❝アジサイ返し❞の写メが送られてきました。(笑)

来年の花付きのために早めに花を切って花瓶に生けています。

(おおっ、きれい。)

こちらは、カシワバアジサイ。

(今年はカシワバアジサイの当たり年で咲きまくっているそうです。)

 

梅雨の晴れ間の土曜日。お昼前には帰宅。充実の午前中でした。


九州国立博物館 特別展「奈良 中宮寺の国宝」

2021年02月25日 | アート・文化

太宰府の九州国立博物館で開催中の特別展「奈良 中宮寺の国宝」に行ってきました。

博物館・美術館も営業を再開するようになりましたが、コロナ感染予防対策として、来場のためには事前予約が必要です。(当日2日前に届くメールに表示されるQRコードで入場。)

予約時刻まで少し時間があったので、太宰府天満宮の梅を見に寄ってみました。

(今が見頃のようです。)

ご存知「飛梅」は見頃まではあと1週間というところか。

参拝客が列を作っていましたので、拝殿には近寄らず、お参りは心の中で。

 

そろそろ予約時刻なので博物館へ向かいます。

博物館への道の両側の梅もほぼ満開。

青空に白梅が映えますねぇ。

(紅梅も同じようにほぼ満開でした。)

博物館へ続く長いエスカレーターに乗ります。

入館の動線は一方通行で、消毒、検温、「新型コロナウイルス対策シート」(氏名、居住区、連絡先等を記入)の提出、展示室に入場、という流れです。

特別展の最大の見所は、九州初公開の、奈良の中宮寺のご本尊「菩薩半跏思惟像」(伝如意輪観音)(国宝)、しかも中宮寺では見ることができない後姿を含め全方位での鑑賞。

一度見てみたかった半跏思惟像に対面することができて感動でした。(思っていたよりも小柄でした。)

展示のクライマックスの半跏思惟像が素晴らしいのはもちろんですが、その他の、中宮寺や東京国立博物館等の所蔵品も、「あっ、教科書で見たことがある!」というものが多々ありました。

 

博物館から太宰府天満宮に戻って来ました。

(博物館から続く長いエスカレーターを降りて出た所。)

この日の夕方のニュースで映像が流れていましたが、太宰府天満宮の参道はかなりの人出でした。

その参道でひと際人だかりができていたのは、昨年12月25日にオープンした、「賞味期限はたったの5分」という「金糸モンブラン」の専門店「香菓」(かぐのこのみ)。

そのあおりで空席があったスタバに、小腹が空いたので、短時間だけ立ち寄りました。

(満席になることはありませんでしたね。)

行きはバスで来ましたが、帰りは天神に寄るために西鉄で。

ソラリアの地下にある超人気の「ひょうたんの回転寿司」で、並ぶ必要のないテイクアウトの寿司を買って帰宅。

(大トロ2個、ウニも入った豪華なお寿司ですが、かなりお得でしたよ。)

 

中宮寺の半跏思惟像と「ひょうたん寿司」のテイクアウトで満ち足りた一日でした。