年度替わってまた新たな出張シーズンが到来。ようやくスーツの上着を着てちょうどいい気候となりました。ただし夏物ですが。(笑) 今回の出張は、山形から仙台へ。妻の友人からたまたま直前にいただいた、山形県寒河江市の「煎餅工房 さがえ屋」の「やみつき しみかりせん」を本場山形で買ってくるというミッションも背負っての出張です。
(「さがえ屋」の「しみかりせん」。まさにやみつきになる美味しさで、東京では店頭に並ぶと即完売という人気商品。地元山形ならゲットできるだろうということで。半分くらい食べてしまった時の写メなので少なく見えます。)
東北新幹線の「つばさ」は、福島駅で山形(新庄)行きと秋田行きに分かれます。
(記念撮影の人気スポット、連結部。(笑) 親子連れ、出張サラリーマン、とにかくみんな写メします。)
車中での昼食となりますが、このところ駅弁はいつも「崎陽軒」。売り切れ続きでしたが今日は「炒飯弁当」を買うことができました。
(「シュウマイ弁当」も良いのですが、「炒飯弁当」が第一希望。炒飯がうまい! ちなみに、甘味の「生もみじ」は先日出張した広島で買ったもの。)
東京駅から2時間半、山形駅に到着。あまりの人気のなさに驚きました。
(もっと人がいると思っていましたが、本当に人がいない。びっくり。)
出張先のアポまで時間がありますので、まずはお土産物を買います。駅ビルに「S-PAL」というお土産通りがありますので、事前リサーチしておいた「さがえ屋 山形駅店」へ。「しみかりせん」ありました! 盛大に10袋をかごに入れてレジに出したところ、「申し訳ございませんがお一人様5袋までとなっております。」とのこと。
(残念ですが、5袋のみのゲットとなりました。)
今回の出張のスケジュールでは山形駅でお土産を買うことができるタイミングは今しかないので、残りの5袋は仙台駅の「S-PAL」にもある「さがえ屋」で買うことに。気を取り直して、これまた事前リサーチしておいた「ふるさと銘酒館」で山形の地酒を見てみます。
(全国レベルの知名度がある山形の銘酒がずらりとならんでいますが、とりわけ存在感を放っていたのが「出羽桜」。)
迷いに迷って選んだ1本がこちら、「出羽桜 雪女神 四割八分」。
(帰宅後記念撮影。山形酒米の集大成「雪女神」の精米歩合48%の純米大吟醸。店主曰く「キンキンに冷やしてお飲みください。」とのこと。開栓が楽しみです。)
この後しっかりと出張仕事もこなしてホテルにチェックイン。
(エレベーターの中のポスター。山形と言えば「いも煮」。)
出張メンバーで食事を兼ねて軽く飲みに向かいます。
(今晩はスーパームーン。夏の青森旅行の時に見た月よりは小ぶりですが、クリアに見えました。)
出張先の方に地元の料理を出す店が集まっているエリアを教えてもらいましたので、最初に目に付いたこちらに飛び込みで入店。
(店名が写っていませんが、店構え良し。店名、失念しましたが、山形の郷土料理と地酒を出すお店。)
テーブルにはデフォルトで七輪がセットされていて、何と付き出しがホタテの炭火焼き。
(これはいい。「孤独のグルメ」ではないですが、「この店、アタリかも。」という気持ちになります。)
いろいろと料理を注文してお酒の方はいよいよ地酒モードへ。
(お値段やや高めの特別メニューもありますが、このページは1合910円のラインアップ。出羽桜、栄光冨士、東北泉、六歌仙など、美味しい地酒を堪能しました。)
最後の一杯は特別メニューから店員さんおススメの「秀鳳 譲川(ゆずりかわ)」で〆ました。そして、最終盤はもちろん「いも煮」。当店では「いも煮」を注文すると、店員さんがその由来を紙芝居で語ってくれます。
(確か、人足さんたちが船の荷積み作業の時に食べた食事が由来で、里芋と干し鱈を煮たのが始まりだそうです。)
紙芝居を聞いたら鍋の蓋を取ります。本場のいも煮です。
(これで3人前。ボリューム満点です。)
取り分けて、それではいただきます。
(めっちゃうまい! 醤油ベースの出汁がほんのり甘くて、里芋と牛肉、その他の野菜が絶妙にコラボしています。全員感動の美味しさでした。)
「いも煮」でも〆に十分すぎるくらいですが、最後はご飯物で。
(鮭のほぐし身とイクラのトッピングご飯に出汁をかけてお茶漬け風にいただきます。これもうまい!)
サクランボの漬物も登場。
(サクランボの漬物、初めて食べました。ちゃんと漬物として成立しています。)
全品が美味しかった。特にいも煮には感動しました。お腹もいっぱいになって、涼しい夜風に当たりながらホテルに帰ります。すっかり忘れていましたが、当ホテルは無料ソフトクリームが提供されています。
(カップに自分で巻いていただきます。酔い冷ましにぴったり。)
快適な部屋でシャワーの後、出張の仕事の整理を少しだけやって就寝。翌朝、朝食はブッフェスタイルですが、いも煮、天ぷらなどは出来立てをいただくことができます。
(いも煮は固形燃料で本格的。海老の天ぷらも揚げたてサクサク。なお、いも煮は昨晩のお店の方が圧倒的に美味しかったです。)
今日は仙台へ移動して仕事ですが、集合までにはまだたっぷりと時間がありますので、朝の散歩がてら山形城址(霞城公園)に行ってみます。
(山形城は別名を「霞城」(かじょう)、「霞ヶ城」(かすみがじょう)と言います。)
昨晩急きょ立てた散策プランは、「二ノ丸東大手門」→「最上義光騎馬像」→「本丸一文字門石垣・大手橋・高麗門・枡形土塀」→「山形市郷土館」→「南門」。ホテルから最初の二ノ丸東大手門までは約15分。
(ホテルを出発、山形駅前にて。駅前も広々としていて開放感大。歩いていて気持ちがいいです。)
二ノ丸東大手門へのアプローチは一旦JRの線路を渡ります。
(映える電車が来ないかとしばし見ていましたが、全然来る気配なし。後で時刻表を見たら、在来線も1時間に1本という感じでした。)
二ノ丸東大手門に到着。ここから霞城公園に入ります。
(ここで再びJRの線路を渡ります。)
大手門に架かる橋の上からお堀を見た景色。
(今歩いてきた駅方面を見渡します。)
東大手門をくぐって城内に入ると広場に出ます。東大手門の櫓と最上義光騎馬像を収める写メスポット。
(現在、東大手門櫓を公開中ですが、残念ながら9時半から。)
最上義光騎馬像を間近で見てみます。
(上杉景勝の重臣直江兼続が攻めてきた際に、義光自らが陣頭に立って決戦の場に向かって行く勇姿。山形鋳物で作られているそうです。)
山形城はこの最上義光が築城(1357年)した平城。「長谷堂合戦」(1600年、「北の関ヶ原」と言われた戦い)で城郭が霞で隠れたことから「霞ヶ城」と呼ばれたそうです。
(山形藩の歴代藩主。)
天守閣は現存しませんが、山形城址の一番の見所、「本丸一文字門」。
(本丸一文字門の手前のこの立派過ぎる石垣は「櫓台石垣」。)
反対側から見た「本丸一文字門」。
(本丸一文字門は本丸への2つの入口のひとつでメインの門。敵を迎え撃つ枡形になっています。架かっている木造の橋が大手橋、門が高麗門で、高麗門を入ると枡形になっていて櫓門があります。)
この本丸一文字門などは現在も復元中で、令和15年(2033)完成予定だそうです。大手橋手前で現在は立入禁止となっていますが、完成すれば中に入ることができるのではないでしょうか。
次は同じく城内にある「山形市郷土館」に行ってみますが、場所は本丸一文字門の近く。こちらです。
(城の雰囲気とは縁のない洋館。山形市郷土館は「旧済生館本館」で、明治11年(1878)に県立病院「済生館」として建築され、昭和41年(1966)ここに移築。)
敷地内にある「ロレーツ像」。
(ロレーツさんは明治初期に済生館医学寮教頭を務めたオーストリア人医師で、診療、西洋医学の発展に寄与しました。)
郷土館は入館無料。入口に向かう途中にこんな物騒なものがありました。
(「首洗い石鉢」。「最上義光が谷地城主の白鳥十郎長久を斬殺し、その首をのせたとされる石鉢」と書かれています。元病院の脇にあるのがこわいです。)
郷土館に立ち寄ったのは「日本100名城」のスタンプを押すためでもあります。郷土館受付で申し出てスタンプを出してもらいます。
(「10 山形城」スタンプ、ゲットしました。)
館内を見学します。先程正面から洋館を見ましたが、その後ろには円形に建物があって、イメージとしては「おまる」型。(笑)
(館内の中庭と、先程撮った洋館正面の裏を見た景色。不思議な建築物です。)
元病院ですので、建物は「診察室」とか「待合」とか病院を思わせる部屋の並びになっています。
(当時の物が展示されています。これは薬関係ですね。)
洋館正面の❝塔❞は2階までは上ることができます。
(2階に上がった所。3階以上へはこの螺旋階段となりますが、立入禁止です。)
郷土館の見学も終えて、ホテルに戻ります。
(本丸一文字門の枡形を大手橋の反対側から見た景色。なかなかの威容です。)
「南門」から城外へ出ました。
(ここからホテルまでは10分くらい。)
ホテルに戻って出発です。集合場所の駅改札前。
(山形から仙台への移動はほとんどの人がバスを利用するそうですが、私たちは在来線の仙山線で移動します。1時間半の鉄道旅。)
仙山線、山形は終点・始点。
道中には山寺駅、作並駅、愛子(あやし)駅(秋保温泉口)など名所に通じる駅があります。
(欧米のインバウンド観光客がたくさん降りて行きました。)
作並駅。
(温泉とこけし、ですね。)
腰が痛くなりましたが、仙台駅に着きました。
(山形は快晴でしたが、仙山線の途中の長いトンネルを抜けると一気に天気が変わりました。仙台は曇り。)
駅には人・人・人。山形駅との差に人酔いしそうです。(笑)
(仙台駅のコンコースの賑わいに、10年ほど前に嵐のコンサートで来た時のことを思い出します。)
まずは昼食ですが、行列ができている店も多く、これまた山形とのギャップに戸惑い気味。
(ランチタイムのピークに当たる前に入れる店に飛び込み。メニューには「ほろ酔いセット」もありましたが、もちろん仕事前ですので、普通に定食を。)
「ほろよい豚の生姜焼き定食」。
(「ほろよい豚」って何でしょうね。ご飯は、白米、雑穀米、栗ご飯から選ぶことができます。栗ご飯にしました。)
昼食後30分ほど自由時間がありましたので、さっそく仙台駅の「S-PAL」の「さがえ屋」へ。5袋とはいかないまでも追加購入できたらいいなと思って到着してみると、、、売り切れ!
(本日分は完売。次回は明日の10時に店頭に並ぶそうです。「しみかりせん」、おそるべし。)
集合時刻まで駅の外で休憩。
(仙台駅はハロウィンの飾り付けでした。駅ビルの中はちょっと暑く、外にいるとちょうどいい涼しさ。)
この後、出張仕事を終えて、仙台駅で解散。昨晩山形の居酒屋で食べたいも煮の美味しさが忘れられず、仙台駅のコンコースで売っていたいも煮を購入。
(帰宅後撮影。「米沢牛入り」とのことで期待しております。(笑))
仙台は普通に都会でしたが、山形の食の美味しさ、仙山線の道中の温泉地の雰囲気など、「東北の秘湯に浸かるのんびり旅もいいな」というインスピレーションを感じた出張でした。