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酔生夢死ってわけでもないけれど、、、日々雑感

2022夏休み 岐阜→賢島2泊旅行②〔「THE HIRAMATSU HOTELS & RESORTS 賢島」編〕

2022年08月18日 | 旅行記

楽しみにしていた「THE HIRAMATSU HOTELS & RESORTS 賢島」に到着です。

(「この先はどうなっているのだろう。」と期待させる門構え。左の道を進んで行くとフロント棟に着きます。)

「HIRAMATSU」には、2017年の「THE HIRAMATSU HOTELS & RESORTS 熱海」に泊まって以来2度目です。熱海での滞在が素晴らしかったことと、ここ賢島では、「志摩観光ホテル ザ ベイスイート」とともに一度泊まってみたかったことが、今回の旅の目的にもなりました。

ウエルカムドリンクは、熱海でも出てきた❝高級❞ジュース。5、6種類から選ぶことができます。

(左:ぶどう、右:マンゴーにしました。)

キンキンに冷やされたおしぼりとウエルカムドリンクですっかりクールダウンした頃、部屋に案内してもらいます。

(フロント棟から温泉風呂付部屋のある別棟へ続く通路。雰囲気はバリ島風です。)

今回の部屋のタイプは「別棟 温泉風呂付き エグゼクティブダブル 」。

(ベッドルーム兼リビングと温泉風呂、テラスが一直線に並ぶ部屋は熱海と同じタイプ。)

温泉風呂側から見た部屋の景色はこんな感じ。

(浸かってみて実感する温泉の良さ。前日の「すぎ山」の部屋風呂が温泉ではなかったので、その違いが際立ちます。やっぱり温泉っていいですね。)

ダブルベットはこんな感じ。ツインタイプを押さえたかったのですが、人気のせいか、ダブルタイプしか空いていませんでした。

(手前にほんの一部見えているのは、左:革張りのソファ、右:ちょっとしたテーブルセットの革張りの椅子。この革張りのソファと椅子の座り心地が最高でした。)

洗面台は温泉風呂を挟んで一対。これも熱海と同じ作り。

(アメニティセットは熱海と違うブランドでした。伊勢志摩だけにMIKIMOTOだったかな。)

部屋の調度品は海をイメージしたもので統一されているように思います。

(砂浜の貝殻を思わせるランプシェードが素敵です。その他、カティーサークの置物があったりと、海のリゾートに旅している雰囲気が演出されています。)

熱海でその美味しさに感動した例のジュースが入っているかと冷蔵庫を開けてみると、残念ながら中身は違うものでした。(笑)

(熱海と何もかも一緒というわけではなく、HIRAMATSU賢島では以前からこのタイプのジュースのようです。)

恒例の部屋の探検もひと段落したところで、先程届けてもらったウエルカムスイーツをいただきます。

(飲み物はHIRAMATSUオリジナルのハーブティー、グラスには涼しげなゼリータイプの菓子、手前の2種類のチョコもHIRAMATSUオリジナル。このチョコが2種類ともすごく美味しかった。)

すっかり落ち着いた頃、チェックインの時に勧めてもらった貸切風呂の予約時刻となりました。別棟にある、こちらが貸切風呂です。

(両サイドが滝のようになっていて、何だかバブリーな印象です。(笑) 英虞湾への眺望がクリアに抜けているわけではないので、そんなに長くはいませんでした。)

部屋に戻ってくつろぎます。本当はテラスの籐の椅子に座って海風にでも当たりたいところですが、外はとにかく蒸し暑い。冷房の効いた部屋の温泉風呂に浸かったりして過ごします。そうこうしているうちに食事の時刻に。

(フロント棟の奥にレストランがあります。フロント棟の扉の前にブタさんが整列していました。)

熱海の時は広いレストランで他のお客さんと一緒でしたが、今回は個室。

(乾杯はHIRAMATSUオリジナルのシャンパンで。)

本日の献立「Terre et Mer『伊勢志摩 海と大地の恵み』」。

(フランス語は全く分かりませんが、Google翻訳によると「Terre et Mer」は「大地と海」。)

まず出されたのは、献立には書かれていない「(ミニ)チュロス」。

(チュロスよりも目立つ枝豆は飾りです。説明してもらわないと食べてしまいそうです。説明されても「食べられないか」チェックしましたが。(笑))

チュロスとシャンパンで、これから始まるコースへの期待が盛り上がる中、「本日の食材です。」とこちらが登場。

(小ぶりなテーブルくらいはあるワゴンを埋め尽くす食材。実際見ると強烈なインパクトです。ワゴンを押して来た若い料理人さんに食材のことをあれこれ聞いたりして話が盛り上がります。)

木箱の中のトリュフはフランス産の最高級品とのこと。

(香りをかがせてくれます。どう例えていいか分かりませんが、「これがトリュフの香りかぁ。」と実感できるほど強い香りがします。)

トリュフよりも私がびっくりしたのは、この巨大な金目鯛。魚料理の素材です。

(金目鯛と言えば相模湾だと思っていましたが、伊勢志摩でもいい金目鯛が上がるそうです。それにしても大きい! 思わず笑ってしまう大きさです。)

肉料理のメインは松阪牛。肉は持って来れないので、こちらの牛さんが代わりに乗っています。(笑)

(鮑の殻に納まるかわいさですが、ちゃんと部位名が彫られています。本日のメインでは2箇所の部位を食べ比べるそうです。)

料理人さんの明るい笑顔と楽しいやり取りで、コースが始まる❝準備❞は完璧に整いました。(笑) コースのスタートです。

■Amuse:フランス産オマール海老 Caviar カッペリーニ

(冷製。伊勢海老の漁期は10月からで、漁期外のこの時期は鮑がメインになるそうですが、伊勢海老にも負けないクオリティのオマール海老も使うそうです。最高です。)

飲み物はワインを。最高の料理が続きますので、ワインの方も色々と楽しみたいと思って相談したら、3種類のワイン(ロゼ→白→赤)を料理に合わせて出してくれるプランがありましたのでお任せしました。

(ロゼ。淡いピンクとスッキリした味わいは白に近いような感じです。)

■Entree:Ris de Veau 茄子コンポート バルサミコ

(この料理の❝正面❞はこちら、、、ですが、茄子のチップスで何も見えません。(笑))

❝裏側❞からも写メしておきます。こんな感じ。

(ほのかに感じる甘さ。茄子だけでなく、色々な素材が相性良くまとまっていて、とにかく美味しい。)

ここでパンが出てきました。パンは2種類で、左:フランス産、右:日本産。

(バターも2種類で、左:無塩、右:有塩。フランス産のパンは「ブリドール」というパンメーカーのもので、冷凍状態で空輸して、こちらで最後の焼き(仕上げ)をしているそうです。)

ワインは白に移ります。

(フランス産。地名は覚えられず。(笑) スッキリした中にもきちんと主張のあるドライタイプ。私は好きですが、妻はもう少し甘みがある方がいいそうです。)

■Poisson:金目鯛 麹 Beurre Blanc

(金目鯛は下ごしらえとして一晩麹に浸けておくそうです。バターベースのソースのコクに引けを取らない、美味しい金目鯛の旨味が更に増している感じで、相性抜群です。添えられている万願寺唐辛子の詰め物も美味しい。)

■Speciaalite du pays:志摩・鮑 グリーンアスパラガス 烏賊

(魚料理のメイン。伊勢海老の漁期外のこの時期のメインは伊勢志摩産の鮑。肝のソースで。トッピングの❝網❞はイカ墨。鮑、イカ、グリーンアスパラ、全てが美味しいです。美味しい以外の感想が出ないですね。(笑))

次は肉料理ですが、その前にコンソメスープが出てきます。肉料理の前に味覚と気持ちのリセットというところでしょうか。

(ワインは赤に移りました。重いというところまではいかないけど、しっかりしたタイプかと。赤も地名は覚えられませんでしたが、フランス産。)

■Viande:松阪牛 Vin Rouge

(メインの肉料理は、松阪牛の2箇所の部位。トッピングの大きなトリュフが料理と相俟って複雑な香りを立たせています。添えられている水茄子はフレッシュなままで、部位の食べ比べの間にいただくとスッキリして味わいの違いをより楽しめます。名脇役ですね。どこの部位かは忘れましたが、美味しい! とにかく美味しい。(笑))

肉料理の美味しさに放心気味になっていると、献立には載っていませんが、地元のもずくを使ったご飯ものが出てきました。

(メニュー外で時々出されるとか。トッピングのイクラの塩味がとてもいい具合で、ご飯もの全体を美味しくまとめています。そして、器が素敵です。)

今回の宿泊プランは「アニバーサリープラン」。このタイミングで、事前にお願いしておいたメッセージを添えてケーキが登場します。

(モザイクをかけましたが、妻への日頃の感謝を込めてという趣旨のメッセージです。(笑))

特にサプライズではなく事前に妻にも知らせしておきましたが、喜んでくれました。このケーキは切り分けて(?)後程部屋に届けてもらいます。

■Dessert:桃

2品出ますが、まず1品目。

(綿菓子のようになっている砂糖細工を崩していただきます。)

2品目。

(桃を使ったいくつかのデザートが渾然一体となっていますが、それぞれでも、混ぜても美味しい不思議な一皿です。黒い器は凍るのではないかというくらい冷やされていて、結露する様も演出に思えます。)

最後の飲み物が出て来てコースは終了です。

(コーヒーというよりは❝大盛りエスプレッソ❞というくらいの濃厚さ。)

演出から料理そのもの、ワインとの相性など、全てに満足しました。そして、私たちの年齢になると、「適量」というのも満足感のひとつ要素になりますが、まさに適量で、コースを終えた後の余韻も楽しめました。熱海の時もそうでしたが、「さすがHIRAMATSU」です。ごちそうさまでした。

 

さて、部屋に戻ると、テラスのファイヤープレイスに炎が灯されていました。

(青く揺らめく炎を見ていると、GWに行った「星のや富士」を思い出します。今日は富士山は見えているだろうか。)

ほどなく先程のケーキが届きました。

(プロとはいえケーキをこんなにきれいに二等分できるだろうかと思ったら、先程登場したのは手前のケーキで、これで1人分(よって2個になった)ということのようです。)

適量の食事でしたので、このケーキをいただく余裕がありました。さっそく食べてみると、甘さ控えめでかつ品のいい甘さ、ふわふわで軽い感じで、とても美味しかったです。

飲み物は冷蔵庫の「伊勢茶」にしましたが、冷蔵庫が納まっている家具の棚に置かれていたこの海老煎餅が明日の観光プランに貢献することになります。

(「ゑび天煎餅」。伊勢神宮前の「おかげ横丁」の「ゑびや」の名物です。)

相変わらず外は蒸し暑いのでテラスでくつろぐとはいきませんが、部屋の温泉風呂に何度が浸かった後に就寝となりました。

 

翌朝。テラスから眺望が抜けていないのでこんな感じですが、木々の間から見える朝の英虞湾の青さが印象的です。

(朝もやっぱり蒸し暑いですが、緑と青に気分的には爽快感をもらいます。)

朝食もレストランの個室でした。(多分昨晩とは違う部屋。)

(自家製パン。4種類か5種類くらいあったような。)

オレンジとトマトのフレッシュジュースで体も目覚めさせて、スープからスタート。私はトウモロコシの冷製スープ。

(濃厚さよりもコーンの甘さを引き出す、少しさらっとした感じ。うまい!)

妻は海老のビスク(温製)。

(器の広い縁に散らされているのは、多分、海老の殻を焼いて粉砕したものかと。海老の旨味が凝縮されていました。ビスクの方も濃厚一辺倒ではなく朝にふさわしい仕上げになっています。)

サラダ。

(見づらいですが、葉物の下、左に少し見えているハムは自家製。葉物のフレッシュさやトマトの甘みも素晴らしいですが、オクラの美味しさに驚きました。)

卵料理はエッグベネディクト。

(一番下のパンケーキはちょっと甘めになっています。)

エッグベネディクト、どうやって食べるのが正解か分かりませんが、切ってみました。

(断面ショーの破壊力、すごいですね。素人では絶対に真似できない完璧なエッグベネディクト。敷かれている輪切りのトマトも美味しいですが、こちらは九州の「耳納」の素晴らしいトマトで舌が肥えていますので、大丈夫?です。(笑))

最後はヨーグルトと飲み物で。

(プレーンタイプ。ハチミツを落としたり、自家製ジャムを入れたりして、好みの味でいただきました。)

チェックインの時にロビーからの景色がいいなと思っていましたが、今日は前日よりも晴れていて、よりきれいに見えます。

(実際はこの写メよりも美しい景色です。ロビー全体の設えと外の景色の調和でしょうか、ソファに座っているだけで感動できます。)

チェックアウトは12時。それまでは部屋でゆっくりします。

(キーケースはフロントロビーのショップで販売中。(笑) キーケースは要らないのですが、部屋着上下はその着心地の良さにそそられるも、お値段折り合わずやめておきました。)

部屋に置かれていた、各HIRAMATSUの冊子。

(手前から、賢島、宜野座、熱海、京都、仙石原。冊子タイプではなくパンフなら、軽井沢もありました。)

冊子をめくりながら、また別のロケーションのHIRAMATSUを訪れてみたい気持ちになりました。京都はともかく、仙石原(箱根)や宜野座(沖縄)には興味津々です。

 

「THE HIRAMATSU HOTELS & RESORTS 賢島」、期待通りの(料理は期待以上の)大満足の滞在でした。さて、最終日は、妻が初めてという伊勢神宮(外宮・内宮)にお参りして名古屋へ戻りたいと思います。


2022夏休み 岐阜→賢島2泊旅行①〔岐阜観光/「鵜匠の家 すぎ山」/鵜飼い編〕

2022年08月17日 | 旅行記

毎日暑すぎて消耗しますが、夏休みの旅行に出かけてきました。昨年は静岡の焼津・伊東(網代)2泊旅行に行きましたが、今年は、長良川の鵜飼いを見てみたい、賢島の「HIRAMATSU」に泊まってみたい、ということで、岐阜と賢島(三重)という❝遠距離❞2泊旅行を計画しました。

 ① 岐阜観光/「鵜匠の家 すぎ山」/鵜飼い編
 ② 「THE HIRAMATSU HOTELS & RESORTS 賢島」編
 ③ 伊勢観光編

で思い出を綴ろうと思います。

夏休み前半を過ごしていた自宅から妻と名古屋駅へ新幹線で移動、ここでレンタカーをピックアップです。

(朝9時半頃、名古屋駅に到着。既に暑い、、、。)

前日の台風8号の影響が心配でしたが、交通機関への影響もなく、雨に降られることもありませんでした。東海エリアを広域でドライブするのは初めてですが、順調に岐阜駅前に到着。

(「岐阜シティタワー43」。後程上ります。)

まずは駅前の「黄金の織田信長像」を拝見。

(本日も猛暑日。像の前の噴水で親子が水遊びしています。)

ズーム機能が私のよりもいい妻のスマホで撮ってもらいました。

(信長さん、この暑いのにガッチリマスクしています。)

駅前の連絡デッキを歩くだけで汗が噴き出てきます。冷房の効いた「岐阜シティタワー」へ。人もまばらで、たまたまあった観光案内ビデオを観ながら涼みます。

(今晩見物する長良川の鵜飼いの事前勉強にもなりました。)

43階の展望フロア(無料)に上がると、この眺望。

(岐阜市街地を一望。駅前に連絡デッキがぐるりと整備されているのがよく分かります。)

後程登城する予定の岐阜城の方向の眺望です。

(右の一番高い山の頂上に豆粒ほどに見えるのが岐阜城。)

駅前の広場をズームすると、先程見た信長像も見えました。

(妻のスマホのズームにて。)

ちょうど昼時ですので、展望フロアから下りて来て昼食です。お盆時期のせいか閉まっているお店もあって、こちらの、その名も「信長水産」に入店。

(お客さんは私たちだけでした。)

お客さんがいないので「これは外したかぁ。」と不安になりましたが、魚がうまい。

(私の刺身定食。真ん中はシマアジ。手前からカンパチ、レモンのところにタイ、マグロ、サーモン。)

店を出てから気付きましたが、敦賀で上がった魚を毎朝直送しているようです。ほんと魚が美味しかった。小鉢は左:「山くらげ」、右:「塩辛」。

(山くらげって初めて食べたような気がしますが、美味しかった。塩辛も絶品。)

さて、次は、デザインが話題の岐阜市立中央図書館「みんなの森 ぎふメディアコスモス」へ。駐車場から出た所に「旧岐阜県庁舎」があります。

(歴史的建築物として保存されているようです。中には入れませんが、柵に掲げられている案内板のQRコードを写メすると、スマホで建物内の見学ツアーができます。)

その向かいにあるのが「みんなの森 ぎふメディアコスモス」。

(窓ガラスに旧県庁舎が映っています。)

こちらが正面玄関。どんぐりの頭のような建物は「スタバ」。

(波打つ屋根が福岡の太宰府の「九州国立博物館」を思わせます。)

入ってみます。2階が図書館になっていますが、こんな楽しい感じです。

(ワクワクします。)

広々とした空間には低めの書棚とたっぷり配置された閲覧テーブルなど、本を読むのが楽しくなるような、まさに森の中にいるような感覚になります。

1階は、図書館の事務スペースや貸出しのフリースペース、そして、所蔵書籍の❝見せる❞書庫になっています。

(ガラス内が❝見せる❞書庫になっています。反射して見づらいですが。)

妻と「こんな図書館があったら休みの日ごとに通うね。」と、ちょっと感動。岐阜市の素晴らしい取り組みだと思いました。せっかくなのでスタバで休憩していきます。「JiMOTOフラペチーノ」販売中。

(イチオシは石川のほうじ茶か。あと、山梨のぶどう、沖縄のちんすこう。)

妻は石川のほうじ茶を、私は山梨のぶどうにしました。

(ぶどうは想像通りの味でしたが、ほうじ茶は「おおっ」と思うほどお茶感がきます。ほうじ茶フラペチーノ、大阪に帰ったら近くのスタバで買ってみよう。(笑))

「みんなの森 ぎふメディアコスモス」、期待以上の素晴らしい施設でした。

これから岐阜城に向かって行くのですが、道中、「伊奈波(いなば)神社」にお参りしていきます。

(すごく立派です。)

伊奈波神社は1900年以上の歴史を持つ古社。(景行天皇の14年に創建。)斎藤道三が金華山の山中から遷したとのこと。毎年4月には「岐阜祭」が行われ、桜の満開時期とも重なって一番の人出となるそうです。

見所のひとつ、「逆さ狛犬」さん。

(普通の狛犬の台元に逆さ狛犬さんがいます。パワースポットだそうです。)

見所その2、「黒龍社」。

(境内脇で存在感を出しています。(笑))

黒龍さまは「どんな願い事もかなえてくれる」、「願えば願うほどかなえてくれる」そうです。特に病気平癒にご利益があるとか。祠の横にある、龍の頭に似た石「龍頭石」がパワースポットだとか。

(右が龍の口かな。)

お参りを済ませて御朱印をいただきに行こうとしたら、リスがいました。

(岐阜城のある金華山のリス園からの脱走リスか。(笑))

御朱印をいただきました。

(力感たっぷりの御朱印。ご利益がありそうです。)

さて、岐阜城です。駐車場が混んでいてちょっと手間取りましたが、まぁまぁ最寄りの駐車場に入れることができました。(暑いのでとにかく歩きたくない。(笑))

(「ぎふ金華山ロープーウェー」の乗り場へ行く途中に見上げました。)

想像以上ににぎわっています。ロープーウェーの待ち時間15分。

(ご存知❝顔出し❞。妻は必ずやります。(笑))

着きました。ここからは歩きで登城。10分弱の上りですが、暑い! 今シーズン一番の発汗です。

(家紋は斎藤道三ですね。)

天守閣が見えてきました。もう一息。

(幟の家紋は織田信長。)

天守閣は別料金で200円。受付で「日本100名城に行こう」のスタンプ帳に押すスタンプを出してもらいます。

(汗だくになってゲットしたスタンプ。(笑))

天守閣に入ると信長さんがいます。

(この像は撮影OK。撮影不可の展示品も結構あります。)

天守閣最上階からの眺望。

(眼下には長良川の雄大な流れ。今日泊まる宿も見えます。)

天守閣自体は小ぶりですので見学は短時間で済みますが、とにかく暑い。子ども連れは途中の「リス園」(別料金)に流れ込んでいきますが、私たちは下山。20分ほど待ったでしょうか。

(岐阜城、大人気です。どんどん登って来ます。)

こちらがロープーウェーのパンフと岐阜城の入場券です。

(月と天守閣、これは現実の景色だろうか。)

今日の観光はこれで終了。駐車場に戻って、長良川を渡ったら、本日の宿はすぐです。

(宿の前に立って見た景色。長良川の雄大な流れが目の前。金華山の頂上には岐阜城。)

本日の宿は「鵜匠の家 すぎ山」。玄関を入るとすぐに鵜と船と鵜匠の衣装などが置かれています。

(意外と鵜が大きい。そして、もっと黒いと思ったらそうでもない。)

部屋はシンプルな作り。長良川を眺望できる半露天風呂付き。

(妻も私も大汗をかきましたので、まずはシャワーを浴びてさっぱりします。)

部屋付きの半露天風呂、正直長良川の対岸から見えるかも。(笑)

(まっ、そんなことは気にもせずブラインドも下ろさず浸かっていましたが。(笑))

事前にきちんと説明がありますが、実は、部屋風呂は温泉ではありません。長良川温泉は大浴場にあります。

(この後私は浸かってきましたが、かなり❝金気臭い❞。と思ったら、やはり単純鉄冷鉱泉でした。)

鵜飼い観覧のロビー集合は19時なので、夕食はちょっと早めの17:45スタート。

(食事処の広間。この昭和テイスト、結構好きです。小さな子ども連れの家族は別部屋。)

本日の献立。

(献立名「篝火」。)

前菜がセットされていますが、入道雲の写真に「夏雲多奇峰」と書かれています。

(ビールで一杯やるのちょうどいい肴が隠れています。)

この「夏雲多奇峰」が気になって調べてみると、四季を表現した、陶淵明の漢詩「四時詩」の一節のようです。ちなみに、春夏秋冬フルバージョンはこの通り。

 春水満四澤(春には雪解け水で四方の沢が満ち)
 夏雲多奇峰(夏には入道雲が峰のように湧きたつ)
 秋月揚明暉(秋には月が澄み渡る夜空に輝き)
 冬嶺秀孤松(冬には嶺に立つ一本の松のみが高くそびえている)

風情がありますね。料理の方は鵜飼いの時間があるので、かなりテンポよく出てきます。

(ビールの次は地元の日本酒をいただきました。飛騨牛のしゃぶしゃぶ小鍋も付いています。)

天然鮎の塩焼きが最高でした。

(美味しかったなぁ。この後の鵜飼いで船頭さんから説明がありましたが、鵜が獲った鮎は翌朝新幹線で皇居に届けられるそうです。)

部屋に一旦戻ってからロビーに集合。鵜飼い観覧に出発です。

(館内のポスター。鵜飼いの期間は約5ヶ月なんですね。)

送迎のマイクロバスで数分の所が乗船ポイントです。

(にぎわっています。長良川は浅いようで、船外機と棹で操船します。船外機が川底に当たって(?)、時々すごい音を出していました。)

出船して数分で宿の前に来ました。

(雰囲気が出てきました。船に乗らず、部屋から見物するというのもありのようです。)

鵜飼い、どうやって見物するのか、初めてで分かりませんでしたが、出船した船はまずはきれいに(岸に対して直角に)整列します。

(背景に金華山。頂上にはライトアップされた岐阜城。)

「ここからどうするのかな?」と思っていたら、「踊り船」という船が整列している観覧船の前を行ったり来たりします。

(「踊り船」。舞台になっていて、盆踊り風にお姉さま方が踊るのを見る、ということのようです。3往復くらいしたかも。)

そして、4発の花火が上がると、鵜飼いのスタートです。上流から鵜匠の乗った船が下ってきます。全部で6艘。1艘ごとに観覧船が3艘ほど付いて近くで鵜飼いを見る、そんな感じです。

(妻撮影。ナイトモードでもぶれます。)

鵜飼いを見ながら、船頭さんがいろいろ説明してくれます。

・篝火に驚いて逃げる魚がきらりと光るのを感知して鵜が追う
・鵜の首の縄は、小魚は喉を通過できるようになっていて、腹ペコの鵜はそれがモチベーションで魚を追う(頭のいい鵜は、小魚しか獲らない)
・篝火には火持ちのいいアカマツを使う
・鵜匠には休みがない(中秋の名月の日と雨などで増水した日だけが休み)
・鵜匠は国家公務員(宮内庁の職員で正式な職名は「宮内庁式部職鵜匠」)

そして、写真を撮っていて分かったことは、鵜は結構潜りっぱなしで、鵜が水面に出ているショットは撮りづらい。

(妻が撮った貴重な1枚。真ん中の鵜、魚をくわえている?)

実はこの鵜飼い、決して効率のいい鮎漁ではなく、鵜が獲り逃がすことが多いそうです。本来の漁は、この「総がらみ」という6艘が縦列に並んで行うやり方。

(先頭の船の鵜が獲り逃がしても次の船の鵜が獲る、の6段構え。「総がらみ」は鵜飼い観覧の山場にして、獲り逃がしを最小限にする漁法。)

乗船時間は1時間半くらいでしょうか。こうして初めての鵜飼い観覧が終わりました。間近で見ることができるかどうかは、観覧船の船頭さんの力量に影響されることも分かりました。(私たちの乗った船の船頭さんは正直ヘタクソでした。(笑))

この後マイクロバスで宿に戻り、部屋風呂から真っ暗になった長良川を見ながらゆっくり。今日は朝早い出発だったので、この後爆睡となりました。

 

翌朝。朝食は昨夕と同じ食事処で。

(地の物を使った素朴な朝食。野菜中心で、私たちの年齢層にはありがたいです。)

名前は知っていましたが、岐阜本場で朴葉味噌を食べるのは初めてかも。

(ご飯の最強のおともです。)

朝食後、部屋風呂にもう一度浸かったらチェックアウトの準備です。温泉宿だとチェックアウト時刻は11時が主流で、12時という宿もありますので、久々の10時チェックアウトです。宿の隣の「長良川うかいミュージアム」の外観だけ記念撮影。

(「岐阜シティタワー」のビデオで鵜飼いの勉強はしましたので、ここには入らず。)

今日は、岐阜から三重の賢島までロングドライブです。Googleマップによると約3時間。渋滞も想定すれば、10時チェックアウトでちょうどいい具合かもしれません。

東名阪自動車道の亀山PAで休憩。

(今日もめちゃめちゃ暑い!)

売店で「あっ、松阪牛を売ってる。」と思ったら、「松阪牛霜降りクッション」でした。(笑)

(ご丁寧に冷蔵ゾーンで売ってました。左にちょっと写っているのは、「松阪牛霜降りタオル」。(笑))

松阪牛は別にして、ここで簡単なものを買って冷房の効いた車中で昼食。引き続きドライブです。伊勢道に入っても順調に流れ、もう渋滞の心配もなさそうです。時間に余裕がありますので、トイレ休憩も兼ねて「道の駅 伊勢志摩」に立ち寄り。お土産品だけでなく、生の海産物も売ってました。

(「伊勢志摩みやげセンター 王将」というのが入ってました。)

道の駅を出発して、本日唯一の観光スポット「横山展望台」に到着です。人気スポットのようで、駐車場に入るのに15分ほど待ちましたが、なるべく歩かなくていい、展望台に一番近い駐車場にイン。(笑)

少し歩くと、「横山天空カフェテラス」に到着。

(カフェテラスって言うから、冷房の効いたお店を想像してたのに、、、。)

ここからみなさん何を見ているかというと、この景色!

(英虞湾の絶景です。奇跡的にデッキにお客さん1人という状態。)

このテラスの先にも展望スポットがあるようで、妻が「行こう!」と言うので、大汗をかきながら歩きます。

(この先の「そよ風テラス」をめざします。)

途中、「富士見台」というのがありました。

(条件が整えば、ここから富士山が見えるとか。すごい。)

凪状態がつらい暑さです。ここを抜ければ「そよ風テラス」です。

(「横山天空カフェテラス」から5分ちょっとだと思いますが、誰もいません。)

「そよ風テラス」からの景色は、、、やっぱり英虞湾でしたぁ。(笑)

(絶景よりも暑さに感覚を持っていかれて感動が目減りします。(笑))

この先にも次の展望台「あご湾展望台」があるのですが、この暑さ、引き返すと思っていたら、妻が「せっかくだからこの先にも行く。」と。私は丁重にお断りして車に戻りました。冷房を効かせた車中で待つこと15分くらいでしょうか、妻が戻って来ました。「英虞湾がきれいに見えたよぉ~。」とのこと。(笑)

 

ちょうどいい時刻になりました。ここから、今回の旅行のメインと言ってもいい「THE HIRAMATSU HOTELS & RESORTS 賢島」までは10分ちょっと。出発です。


黒川温泉1泊旅行③(完)〔「八女中央大茶園」編〕

2022年05月28日 | 旅行記

午前11時、「月洸樹」(宵待)をチェックアウト。博多に戻る道中、どこかに立ち寄ろうとあれこれ考えていましたが、数日前に妻から「八女中央大茶園」に行ってみようという提案がありました。私も初めて訪れるスポットです。

黒川温泉から1時間40分ほど走ります。目的地は「八女中央大茶園 展望所」なのですが、Googleマップで目的地設定すると、何と茶畑の中を走らされます。(笑)

(こんなオブジェがありましたので写メを。)

これは雄大です。一面の茶畑で、遠くは島原半島や有明海も望むことができます。

(写真左側から張り出している❝山❞は島原半島。)

感動の大絶景。すごい。

(展望所からの眺め。写メに全然収まっていません。)

この丘陵地に広がる大茶園は約70ha。1969年から1973年にかけて「県営パイロット事業」として103haの山林を開発して作られた茶畑だそうです。

(茶畑に下りた所からの眺め。)

こんなに間近にお茶の木を見たのは初めてかも。新茶が収穫された後のなのかこれからなのかは素人が見ても分かりません。(笑)

無数のポールに風車と言うかプロペラと言うか、風を受けてずっと回っています。多分発電しているのでしょうね、、、と思っていたら、この風車の役割は「霜よけ」。お茶は霜が付くとダメになるので、大気を循環させて霜防止をしているそうです。

展望所には東屋とベンチがあるので、この茶畑を見ながら、「月洸樹」が持たせてくれた自家製ハンバーガーを食べようと思っていましたが、まるで夏の日差しで暑い! 車の中でエアコンを入れてランチです。

八女中央大茶園、素晴らしい所でした。新茶の季節ですので、直売所で買って帰ろうと思いましたが、日曜日はお休み。

(ここが直売所かどうか分かりませんが、大きな湯呑みが面白かったので写メしてみました。(笑))

で、妻をお連れしたのが(笑)、以前、福岡の同僚の方に連れて来てもらったことがある「お茶村」。

(ここです。このベンチで新茶をいただき、抹茶ジェラートを食べた思い出の場所。)

さっそく店内に入ってお土産タイムです。

妻はきれいなパッケージのちょっとしたプレゼント用のお茶をいくつも買っていました。それと、これが気に入ったらしく、自宅用にボトルも購入。

(後日、さっそく使っている写メが送られてきました。)

私は再びこれを食べたくて購入。「お茶村」と「清水屋」がコラボしたお茶を使った「生クリームパン」。

前回は「八女抹茶」バージョンを食べましたので、今回は(手前の)「八女ほうじ茶の生クリームメロンパン」にしました。(というか、新発売なのですね。) 少し解凍させて食べるのがベストですが、車の中でさっそく食べました。美味しい!「お茶村」、最高です。(笑)

 

さて、ここから博多までは1時間もかかりません。順調に博多に戻ってレンタカーを返却。博多駅周辺でゆっくりお茶をして現地解散となりました。

昔々から九州を方々旅して回っているので、妻も私も遠い所に帰るという感覚は全くありません。私のインプラントの定期メンテナンスがある限り、九州での旅は続きます。

(完)


黒川温泉1泊旅行②〔「黒川温泉御処 月洸樹『宵待』」編〕

2022年05月27日 | 旅行記

黒川温泉の中心街からちょっと外れた所にある「月洸樹」。4千坪の敷地に8棟の離れ。九州勤務時代にすっかりはまって、機会のあるたびに訪れています。

(ちょっと樹が茂り過ぎてますね。(笑))

「月洸樹」を訪れる楽しみは、温泉、料理、景色などたくさんありますが、個性あふれる離れの部屋もそのひとつ。8棟全ての離れに泊まってみたいというのが私たち夫婦の思いです。今回は、7棟目となる「宵待」に泊まります。

8棟の離れは❝山❞に点々と配されていますが、「宵待」は❝麓❞エリアにあります。

(「月洸樹」にはまるきっかけとなった、一番最初に泊まった「有明」の更に奥。)

到着したらまずは、恒例の離れの部屋チェックです。離れを結ぶ回廊の行き止まり、一番奥の「宵待」の玄関からスタート。(笑)

入った所、三和土を上がって囲炉裏側からの景色。

宿の方曰く「リピーターの多いお部屋です。」とのこと。その「宵待」の人気のひとつが、大きく開口した窓からの景色。

(ちょっと引いて撮っていますが、窓に近づくとパノラマの絶景を楽しめます。)

「宵待」はメゾネットタイプ。下の写真、右手の格子で目隠しされている階段を下りて行きます。

階段。(笑)

階段を下りると、寝室、洗面所、洗面所から内風呂と続きます。

(寝室からテラスに出ることができます。)

テラス越しの景色も絵のようです。

(寝室に置かれたアートっぽい椅子に座っての視界です。)

テラスに出てみます。

(テラスは左に回り込むと内風呂、露天風呂へとつながっています。)

テラスからの足元も含めた景色はこんな感じで、高台からの眺望という印象。「宵待」が❝麓❞エリアにあるといっても、「月洸樹」自体が高台にあるので、この眺望が得られるのだと思います。

(夕暮れ時に分かりましたが、向こうの山に太陽が沈みます。)

テラスを回って内風呂を外から見ます。

(総檜造りの大きな湯船は各離れ共通。入り心地、最高です。)

「露天風呂はどこにあるのかな?」と思ったら、この内風呂を出た所から続く階段を下りて行きます。

(下りた先が露天風呂です。)

「宵待」は「唯一の二階建て」とパンフレットに書いてあったのですが、実質3階建てですね。そして、こちらが「宵待」の「岩露天風呂」。

(これ、感動します。)

岩露天風呂の別角度(反対側)の景色。

(言うことなしの野趣あふれる露天風呂です。)

実際に温泉に浸かって見上げると、両側から露天風呂を覆うように張り出しているモミジの枝が屋根のようになっています。今は新緑の季節、モミジの屋根を通して感じる太陽の光も、露天風呂の雰囲気を盛り上げる演出になっています。

階段を上がってテラスに戻ります。樹々の枝の間から露天風呂を垣間見ることができます。

(少しズームしています。)

一通り部屋チェックを終えて落ち着きます。(笑) 宿の方が運んでくれた「水晶餅」風の団子をいただきます。

ところで、部屋に案内された時、宿の方が「洞窟風呂に行かれたことはありますか?」と訊いてくれましたが、「えっ?オープンしたのですか?」と訊き返してしまいました。

(部屋備え付けの宿の案内冊子より。)

これによると2020年にはオープンしているのですが、何度も「月洸樹」に来ていますが、全く気付きませんでした。(パンフレットやサイトに掲載されている貸切風呂は「天空」露天風呂だけ。)

「これは行ってみなければ。」ということですぐに予約。時間前にぶらぶら散歩を兼ねて出発。

(案内矢印にも初めて気付きました。)

散策路で一番眺めのいい所からの景色。

(レストランの建物の屋根。)

洞窟風呂は少し登った所にあります。❝中腹❞といったところでしょうか。

(この通路、何度も通っているのですが、洞窟風呂の入口の存在に全く気付かなかったなぁ、、、。)

暖簾をくぐって、少しあめ色がかった素朴な白木の扉を開けると、この景色。

(離れの外壁や屋根は夜に溶け込む黒で統一されているのと真逆、白木の板張りとは恐れ入ります。)

これが洞窟風呂です。

(どこを掘って洞窟風呂にしたのだろう、、、。)

一番奥まで進んで入口方面を見ると、こんな感じ。

(今いる所以外は浅くなっていますので、寝湯向きです。)

私たち夫婦、実は洞窟風呂はそんなに好きじゃないので、全く長居せず、雰囲気を知っただけで出てきました。(笑) サウナ好きの人は長居したいと思うかもしれませんが、貸切時間は30分と、「天空」よりも短め。

短い時間でも洞窟風呂の効果か、結構発汗します。涼みながら、行きとは違う散策路で戻ります。レストラン前、いわばここがメインストリート。

(左手前に大きな竹灯籠、その奥右手にオールシーズン赤い(と宿の方が言っていた)モミジ。竹灯籠は写真フレーム外にもたくさん吊るされていて、夜には灯るそうです。)

「宵待」に戻っていつものように温泉三昧です。

(露天風呂と内風呂をセットで入ります。最高です。)

夕食の時刻は19時と遅めにしましのたで、それまで夕暮れを見ながらの露天風呂も楽しみます。

「有明」で見たようなマジックアワーの夕暮れとはいきませんが、日の沈む様子を眺めることができました。

日没を観賞。(笑)

さて、夕食の時間となりました。本日の献立です。

(食材こそ旬のものとなりますが、献立の展開はいつもと同じ。面白くないと感じる人もいるかもしれませんが、私たちはこれが安心感となっています。)

■先附け:穴子の飯蒸し(葛あん) ■酒肴:嶺岡豆腐(生雲丹、山葵)、蛸柔らか煮・芽きゃべつ昆布〆・おくら(黄身辛子)・豆腐金山寺味噌漬け(一寸豆)・キャビア車海老、筍木の芽和え、クレソン胡麻和え

■椀盛:清汁仕立て(独活(うど)、鯛、湿地茸、法連草)

■割鮮:白身魚重ね造り、烏賊、伊勢海老、熊本の馬刺し

(白身魚は本日はヒラメでした。烏賊はアオリイカかな。馬刺しは恒例によりおかわりしました。(笑))

熊本の日本酒「香露」にチェンジして刺身を堪能していると、食事のお世話をしてくれている宿の方が「ちょうど今空が青くなっていてすごくきれいですよ。」とのこと。少しの間席を立ってテラスで❝青い夜空❞を見ました。

(妻撮影。ほんとに青い。自然の一瞬の奇跡です。)

■温物:天草大王地鶏の沢煮仕立て

(天草大王のモモ肉とともに、つみれも入っています。妻はもう一種類の「肥後赤茄子オランダ煮」を選びました。)

■焼物:山女魚塩焼き

(妻は「太刀魚塩焼き」を選びました。)

■強肴:炭火焼き(肥後赤牛、和牛ロース、焼き野菜)

(手前:肥後赤牛、奥:和牛ロース。本日は豊後牛とのこと。)

何度見ても惚れ惚れする立派な備長炭で焼き上げます。

(肉のおかわりを勧めていただきましたが、もうお腹いっぱいで遠慮しておきました。)

■食事:小国米ひのひかり ■止椀:赤出汁仕立て(伊勢海老)

(ツヤツヤで見ただけで美味しさが伝わってきます。)

炭火で焼いた肉とご飯、最高です。(笑)

(家ではこういう炊き上がりにならないんですよね。)

■デザート:白桃のアイス、胡麻ぜんざい(大津唐芋)、熊本の小玉西瓜他盛り合わせ

今回も大満足です。ごちそうさまでした。

食事を楽しむこと2時間弱、腹ごなしに竹灯籠の灯りを見ようと出てみました。

(日中、洞窟風呂に行った帰りに写メをしたレストラン前。)

上の方まで竹灯籠の大きなもの、小さなものが点々と飾られていて、幻想的な景色を見ることができました。

この竹灯籠、イベント期間は終わっていますが、黒川温泉の中心街で毎年ライトアップ的に飾られています。それと関係があるのか分かりませんが、初めて見る「月洸樹」の夜の景色です。

(黒川温泉の中心街。ネットより拝借。黒川温泉街を流れる「田の原川」に竹灯籠が灯ります。)

「宵待」に戻るとお腹もこなれていました。夜の露天風呂に浸かってまったり。

この後、先程の小国米ひのひかりの残りで握ってもらった、かわいいおにぎりを食べて、もう一度温泉に浸かって就寝。メゾネットのメリットで、起きていたい妻と、眠りたい私、それぞれがやりたいようにやれるスタイルが成り立ちます。(笑)

 

翌朝。今日も快晴です。

朝飯前の温泉です。

(光の加減が午後とは異なり、また違った趣きがあります。)

囲炉裏の部屋の窓からアプローチの回廊を見ると、早朝は新緑がより鮮やかな気がします。

さて、朝ご飯です。

(朝食の献立も安定の、いつもの構成。)

小鉢の一品一品も美味しいですが、サラダ(野菜)がうまい!

鍋は自家製豆腐の豆乳鍋、手前の煮物は牛すじ大根です。

(味噌汁は合わせ味噌。「南関揚げ」が入っています。)

朝の焼物も定番です。

晩御飯の時よりは少し細めの備長炭で焼いていきます。

(いつもサーモンのおかわりをするので、今回も訊いていただきましたが、お腹いっぱいになりそうなので、遠慮しました。)

デザートは小国ジャージー牛のヨーグルト。

(このヨーグルト、濃厚で美味しいです。)

朝食は一番早い時間帯で8時半から。食べ終わると9時半前となりますが、チェックアウトの11時まで、いつものように温泉を楽しみます。

間もなくチェックアウト。7棟目の離れとなる「宵待」も、やはり個性のある魅力いっぱいの離れでした。

(温泉上がりのくまモンサイダー。(笑))

これまで泊まった7棟の離れです。

残すは一番❝手前❞の「天心」のみ。

私たちが泊りたい日程で確認してもらうと、一年以上先になるようです。(もちろん予約しました。(笑))

いい宿、いい旅、私たち夫婦の毎年の楽しみです。自分たちなりの❝ストーリー❞を持ってこれからもいろいろな旅を企画して楽しんでいきたいと思います。


黒川温泉1泊旅行①〔道中編(「高天原」~やまなみハイウェイ)〕

2022年05月26日 | 旅行記

インプラントの定期メンテナンスで博多に来ました。3ヶ月スパンだったところ、経過良好につき半年に一度の検査となっています。

(歯医者終わりの午前10時頃。快晴です。)

写真は博多駅の博多口側。久々に博多に来て驚いたのは、新幹線のりばのある筑紫口側も少し整備されていたこと。半年スパンで訪れると変化がよく分かりますね。

そして、インプラントの定期メンテナンスとセットになった、この機会を利用しての温泉旅行。前回は昨年の10月、黒川温泉の「月洸樹」(弓張)に行きましたが、今回も「月洸樹」へ。予約した離れは「宵待」です。

レンタカーをピックアップして、前日に博多入りしている妻と合流。まずは道中、由布院エリアまで行って、「二度と来ることはないだろうなぁ。」というくらい辺鄙な所にある、炭火焼き鳥のお店「高天原」でランチです。(まさかの再訪。(笑))

(今にも朽ちそうなお店は健在でした。)

昨年の4月に初めて訪れた時は8組待ちで1時間は待ったと思いますが、今日は3組待ち。ラッキーです。

(写真がやや白んで見えるのは、吐き出される煙のせい。(笑))

慣れた感じで注文しようとすると、楽しみにしていた絶品レバーはこの季節は出していないとのことで、残念。

(大将曰く「この季節は肝臓に❝毒❞を持っているかもしれませんので出していません。」との説明。)

ということで、「鶏」と「砂ズリ」を2人前。

(既にうまそうです。)

七輪でどんどん焼いていきます。

(前回やって美味しかった、クレソンを使っての❝蒸し焼き❞を。)

有名な地鶏というわけでもないのですが、やっぱりめちゃうまです。お店から出てくるお客さんが例外なく発する言葉、「あぁ~美味しかったぁ。」、、、私たちも今回も言っていました。(笑)

 

さて、大満足の「高天原」ランチを終えて、あとは黒川温泉の宿に向かうだけ。大分道を使う手もありますが、せっかくなので「やまなみハイウェイ」で観光スポットに立ち寄りながらのんびりと行きます。

由布院エリアを出たあたりというロケーションにある「蛇越展望所」。

(このあたりにある池と大蛇伝説がこの峠(蛇越峠)の名の由来。)

階段を上って展望所に立ってみると、確かに景色はいいですが、絶景というイメージではありません。

(この蛇越展望所は、由布院盆地を覆う朝霧の観賞スポットとして有名なようです。)

更にやまなみハイウェイを走って、「長者原」(ちょうじゃばる)道標。

(やまなみハイウェイの代表的景観としてガイドブックやネットに必ず登場します。)

「くじゅう連山」の雄大さと、それに向かって真っすぐ伸びる道路、「これぞやまなみハイウェイ」という美しい景色なのですが、写メの腕前がイマイチで絶景を表現しきれていません。(笑)

続いて、黒川温泉まで15分という所に位置する「牧ノ戸峠」。

(標高1330m。やまなみハイウェイの最高地点。結構涼しいです。)

ここのレストハウスには以前も立ち寄ったことがあります。その時は紅葉の季節で、一部ですが赤く色づいたモミジがきれいでした。

(登山口があるので、もっと登山客でにぎわっているかと思ったら、人も車もまばら。)

ここでお土産物チェックです。

(ちょうど単身住まいのケチャップが切れているので、こちらを購入。)

ここのソフトクリームはおススメ。今日もいただきます。

(左:ブルーベリー、右:バニラ(阿蘇の牛乳使用)。特にバニラがおススメです。)

事前リサーチで今回知ったのですが、駐車場と道路を挟んだ向かい側に、徒歩3分でたどり着ける展望台があるらしいので、行ってみました。

(この道を進んで行きます。)

すぐの所に展望台がありました。

展望台というよりは休憩のための東屋という感じで、そこそこの景色です。

(こんな感じの景色です。)

レストハウス側にはくじゅう連山への本格登山のための登山口があります。

(こちらは軽装で行ってはいけないやつです。)

実は、ちょっと期待していたのが、この頃見頃を迎える「ミヤマキリシマ」が山をピンクに染める景色。阿蘇に「仙酔峡」という名所がありますが、かなりの渋滞になるとのことで、そちらを避けて、ダメもとで「ここから見えないかなぁ。」と思っていました。が、どうやら見頃を過ぎ散り始めたことと、群生地はここからでは望めないということのようです。

(先程のお手軽展望台への道の途中に咲いていたミヤマキリシマ(多分)。これを見て、妻と「ミヤマキリシマを見たね。」ということにしておきました。(笑))

ちょうどいい時刻になりました。黒川温泉「月洸樹」に向かいます。


2022GW④「星のや富士」でグランピング(3日目)[完]

2022年05月05日 | 旅行記

3日目。昨日念願の❝パーフェクト富士山❞を拝むことができた上に、「湖上の早朝カヌー」、「狩猟肉ディナー」など、動きのある(?)一日を過ごしましたので、最終日はノープランでゆっくりします。昨日の早朝はあれだけ見えていた富士山も、今朝は雲隠れ。(笑)

(午前5時半頃。)

今日の朝食は「モーニングBOX」というキャビンへのルームサービスにしていますので、それまで何もしない時間を過ごします。「ちょっと音が欲しいな。」と思ったので、部屋に置かれているBluetoothスピーカーでPCから早朝向きの音楽を流してみます。

(机一番奥の❝ぬりかべ❞みたいなのがそれ。)

このスピーカー、すごく音がいい上に、何だかオシャレで気になります(小さいのに重量感もあります)。ネットで調べてみると、デンマークのスピーカーメーカー「Bang & Olufsen」(バングアンドオルフセン)の製品のようで、7万円くらいする高級スピーカーでした。(購買意欲をめちゃめちゃ刺激されましたが、ここはがまん。(笑))YouTubeで「星のや富士」の動画を上げている人が大勢いますが、それを観ると、部屋によって、同じB&Oですが別の製品が置かれているようです。

キャビンにあった「107年星野リゾート」という施設紹介の冊子。

(パラパラッとめくって見ると、星野リゾートの始まりは、1914年に軽井沢で星野屋旅館を開業したところから。この冊子は2021年発刊ですので「107年」。)

星野リゾートのブランド展開のページがありましたので、今後の参考に写メしておきました。

(「星のや」:「圧倒的非日常へいざなうブランド」。)

今日の天気予報は曇。雲の動きが速いように感じます。

景色を見ていると、雲がほんの僅かですが時々切れて、富士山が「富士山?」っていう微妙な感じで見えます。

(中央より左側に富士山の山肌が見えます。)

今回の見納めかもしれませんので(笑)、ズームで撮っておきました。

そんなことをしているうちに、予約していた時刻となりました。係の人が「モーニングBOX」を届けに来てくれましたので、今朝はテラスリビングにセッティングをお願いしました。

(「背負子」(しょいこ)に背負って登場です。)

背負子でのお届けも演出の一環。添えられた説明書きによると、「かつて富士山で、登山者の荷物を背負い道案内をする『強力』(ごうりき)と呼ばれる人々が、重い荷物を運ぶために使っていたのが『背負子』。目の前に広がる富士山での光景を感じていただくため、スタッフが強力のように背負子を背負ってご朝食をお持ちします。」とのこと。

(コーヒーが入ったボトルは「クリーン・カンティーン(klean kanteen)」。私も持っている散策必携の優れモノです。)

そして、こちらが朝食が入っている「タックルボックス」。

(星のやのロゴが入っています。これもオリジナルかぁ。もちろんショップで販売していました。(笑))

説明書きによると、「木製のボックスは、バスフィッシングで知られる河口湖にちなんで、釣り具を入れるタックルボックスをイメージしました。バーを引きぬくと蓋が開いてお食事があらわれる仕組みです。」とのこと。こんな感じです。

(これで富士山が見えていたら贅沢の極みですが。(笑))

説明書きにはありませんが、タックルボックスだけでなく、背負子の上部の黒色の収納部は、ロゴからすると、釣り具メーカーのDAIWA製ではないでしょうか。とことん釣りにちなんだ演出ですね。

そして、セッティングして目を引くのが、ナイフ・フォーク・スプーンなどがオシャレということ。

(並べたのは私ですが。(笑))

このデザイン、バターナイフを探している時に、大阪の街中のお店で見かけたことはありますが、ブランド名などは知りませんでした。調べてみると、刻印されていますが、ポルトガルのブランド「Cutipol」(クチポール)の人気シリーズ「GOA」のカトラリーセット。(1本1800円以上します。(笑))

「モーニングBOX」、こだわりというか、楽しませる仕掛けでいっぱいで、感心してしまいました。で、肝心の中身ですが、昨日食べた「グリルモーニング」がそのままルームサービスになった感じです。

(スパニッシュオムレツ、3種のダッチオーブンブレッドなど。)

河口湖から吹く早朝の心地よい風を感じながらの楽しい朝食となりました。

(朝食の間、富士山が時々顔(の一部)を見せてくれました。)

食事が終わりましたので、片付けていただきます。

(お届けとは別の方。この方とは後程別の場で再会することになります。)

12時チェックアウトなので、まだまだ時間に余裕があります。朝の散策がてら、昨日見かけてやってみたかった「薪割り」に行ってみました。

(時々立ち止まってバードコールを鳴らしてみます。小鳥たちが返事を返してくれたのかどうかは分かりませんが、鳴き声が聞こえます。)

「クラウドテラス」のすぐ下の一画でやっている「薪割り」です。「焚き火ラウンジ」などで使う薪を作るのも兼ねての無料アクティビティです。薪割りのコツをショートレクチャーしてもらって、いざ実践。

(大成功。めちゃめちゃ爽快です。(笑) 斧を振りかぶるのではなく、スクワットの動きで斧を薪に落とすイメージ。)

妻も挑戦し、大成功。

(お見事。)

実は薪割りを担当している方は、先程「モーニングBOX」の片付けに来てくれた人。私たちが薪割りに来ると、「先程は『モーニングBOX』をご注文いただき、ありがとうございました。」と丁寧に挨拶されて、「あっ!」と再会に驚いたところです。

人生初の薪割りを成功させて夫婦ともども気分よく「焚き火ラウンジ」に登って来ました。何やらやっていますので聞いてみると、「森の珈琲店」という焚き火でコーヒーを淹れるアクティビティとのこと。

さっそくやらせてもらいました。係の人に言われるがままに、キャンプケトルにコーヒーの粉をたっぷり入れて、焚き火で煮立つのを待ちます。

(蓋を取ったまま火にかけたら、待つだけ。(笑))

火力が落ちてくると、係の人が「ふいご」でガンガン空気を送ります。

(私は見ているだけです。(笑))

沸騰してきたら砂時計で2分(だったかな)カウントして火から外します。30秒程落ち着かせた後、コップに注ぎ入れて完成。

(果たして焚き火で淹れたコーヒーは格別なのか。)

ハチミツを練り込んだクリームをたっぷりとトッピングして出来上がりです。

(クラウドテラスのデッキで森の方をボーっと見ながらコーヒーをすすります。)

味そのものは格別とまではいきませんでしたが、このシチュエーション込みで最高のコーヒータイムとなりました。この後、雨の初日に気になっていた「木漏れ日デッキ」の椅子に座って森の空気を深呼吸したり、、、

(私です。(笑) 妻撮影。)

ひっそりと咲いている季節の花を見付けて写メを撮ったりしながら、ゆっくりゆっくり散策。

(シャクナゲの季節ですね。)

チェックアウトの時刻が近づいて来ました。いよいよ曇天は厚くなり、今日はもう富士山は見ることはできそうにもありません。

(チェックアウト前、最後の写メ。)

お迎えが来ました。ラッキーにも、赤と黒のジープのそろい踏み。

(真偽のほどは分かりませんが、赤色ジープはレアだとか。)

これで、チェックイン時の白ジープとともに、「星のや富士」の3色のジープを全て見ることができました。赤ジープに乗ってレセプション(駐車場)へ。

(初日、雨が強くて撮れなかったレセプションの写メを撮っておきます。)

こちらは全面ガラス張りで壁面のリュックもよく見えます。

(ここから「星のや富士」でのグランピングが始まり、ここで終わる、そんな特別な場所にふさわしい印象的なデザイン。)

「星のや富士」のサイトにある文章です。「一度はやってみたいと思っていたアウトドアライフを、グランピングマスターの導きによって、次々と叶えることができる。燻製を作り、ダッチオーブンで料理をする。薪を割って、、、、。(略) アウトドアの扉は開かれた。」

アウトドアの扉が開かれたかどうかは分かりませんが(笑)、一度はやってみたいと思っていたことを、この3日間、次々を叶えることができたのはその通りで、何よりも本当に充実した楽しい3日間でした。そして、完璧な姿を見せてくれた富士山にも感謝です。

(2日目の「早朝の湖上カヌー」の時の写メ。河口湖畔にて。)

 

さて、帰路です。帰りは、甲州名物「ほうとう」を食べて帰ろうと思います。お店は「ほうとう不動 河口湖北本店」。かなりの行列ですが、事前リサーチによると「回転はいい」とのことで、並びました。

(みんな写メする本店の看板。(笑))

行列最後尾に並びましたが、結構なテンポで進んで行きますので、特にストレスは感じないですね。

20分も並ばずに入店。雲の形をした「東恋路店」とは対照的な老舗の雰囲気。

(店員さんの威勢のいい声が響きます。店員さんは料理を運ぶ時以外は常に速足どころか走っています。)

「ほうとう不動」のほうとうは一種類。(よって、厨房でどんどん作ってテンポよく出すので回転が速いとのこと。)

(「名物 不動ほうとう」一種類のみ。薬味入れと楊枝入れが富士山。(笑))

「ほうとう一人前が結構な量なのでシェアがおすすめ。」という事前リサーチを踏まえ、「不動ほうとう」一人前、「馬刺」一人前、「いなり寿し」二人前、「もつ煮」一人前という注文を。

(馬刺、いなり寿し、もつ煮が先に登場。)

間もなく「ほうとう」が来ました。確かにこれはボリューム満点なり。

(2人でシェアするのが正解ですね。)

ベースは味噌味ですが、カボチャがしっかりと溶け込んでいる気がします。野菜たっぷり、麺モチモチで、とても美味しいです。あっさりしていますので、汁の方も最後までいただくことができます。

小雨も降ってきて肌寒くなってきましたので、店内のストーブとともに、温かいほうとうでほっこりした昼食でした。ごちそうさまでした。

 

あとは帰るだけ。相模湖あたりで中央道が渋滞しましたが、それほどヘビーなことにもならずに帰宅できました。初めてのグランピング、「星のや富士」でのグランピング。いつもの温泉旅とは違う旅行の楽しみを気付かされた、2022GWでした。


2022GW③「星のや富士」でグランピング(2日目「狩猟肉ディナー」)

2022年05月04日 | 旅行記

❝パーフェクト富士山❞を拝むことから始まった充実の2日目の〆は、今回の滞在の食事のメインイベント「狩猟肉ディナー」です。日暮れとともに「フォレストキッチン」へ。

(ゲートの鎖が外され、ランプが森の中へと誘っています。)

「狩猟肉ディナー」はダッチオーブンディナー。「森の中のキッチンで、グランピングマスターと一緒につくるコース料理」(AREA MAPより)で、狩猟肉(ジビエ)を使ったディナーです。

フォレストキッチンの場所は、日中は立ち入ることができない森の中。大きなタープがゆったりと3ヶ所に張ってあり、1つのタープの下に2組の本格的なテーブルセットと給仕用のカウンターがあります。(よって、1日6組限定。)

(こんな雰囲気です。奥はお隣のタープ。)

本日のコースです。

飲み物もセットになっていて、アルコールかノンアルコールを選ぶと、料理に合わせて4種類をタイミング良く出してくれます。私はアルコール、妻はノンアルコールを選びました。

乾杯を兼ねて1種類目です。

(左(妻):「ル・プティ・ベレ ヴァージン・ロゼ」(ベルギー)。ピンクグレープフルーツの爽やかな香りとのこと。右(私):「Camp.agne」(甲州)。献立表に「焚き火 ロゼ 泡」と書かれている通り、ダッチオーブン料理に合うスパークリング。)

■Amuse Bouche:「苺 チーズ 花」

コースはオードブルから始まります。

(「Amuse Bouche」って「ひとくちのお楽しみ」という意味だとか。)

■Soup:「鹿 クレソン ハーブ」

(この状態で一旦サーブされます。上に載っているのはハーブを束ねたもの。)

蓋を開けて、ハーブの束と、別のボウルのクレソンを全部投入。それをマスターが火にかけて仕上げてくれます。

(最大火力で煮立たせています。)

鹿肉のソーセージとクレソン、ハーブのスープの出来上がりです。

(肉厚の生キクラゲの食感が面白い。スープも絶品。最後の一滴までいただきました。)

■Appetizer:「猪 こごみ 行者にんにく」

Appetizerは前菜という意味らしいですが、凝った趣向は前菜の域を超えている楽しさです。

(猪肉のベーコン、こごみなど季節の野菜。)

まずは食材を強火で焼いていきます。

(計算されているのかどうか分かりませんが、全部適当に乗せたのに彩りがきれい。今の季節の色です。)

ここで飲み物は2種類目に。

(妻も私もシャルドネ種。写真は私の「OLIFANT」(オリファン)。山梨県大月市の「笹一酒造」という日本酒蔵が作ったワインです。)

焼いた食材をどうやっていただくか。実は、バーニャカウダーでした。

(バーニャカウダーのバーナー台が凝ったデザインで雰囲気を盛り上げます。行者にんにくは、写真左端に少しだけ写っていますが、味のアクセント用のペーストとして出されます。)

ここでコンロの燃料となっているガスボンベに目が行きました。革でしょうか、「星のや富士」のロゴが入った、❝服を着た❞おしゃれボンベ。(笑)

(翌日、フロント横のショップで販売されているのを発見。買う人がいるのでしょうかね。)

食材の情報など、マスターの話を聞いたり、今日の富士山の美しさやカヌーの操船のコツなどを話しながら、料理と飲み物をしばし楽しみます。次の料理への期待が膨らんできたところでメインです。

■Main Dish:「鹿 木の芽 筍」

食材(肉)は、ハーブの入ったオイルに浸けられた鹿肉のブロック。

(黒い粒粒の説明もありましたが、忘れました。(笑))

食材(野菜)は、筍と空豆。

(筍と空豆が一緒になっていると、ご当地の季節が春から初夏に移りつつあることを想像させます。)

鹿肉をオイルから取り出して、野菜とともに焼いていきます。

(焼いている最中から美味しさが伝わってきます。)

飲み物はメインに合わせる3種類目へ。

(「ドメーヌ茅ヶ岳」の「Adagio di Uenoyama」という甲州産赤ワインです。品種はマスカットベーリーAと献立表に記載されています。鹿肉との相性抜群だそうです。妻は、「焙じ茶 葡萄」とあるように、焙じ茶と葡萄ジュースを合わせたもので、意外にもなかなか美味しいです。)

焼き上がりました。

(シンプルに塩でいただくも良し、皿左上に写っている、木の芽味噌をたっぷり付けていただくも良し。)

言うことなしの美味しさ。飲み物ともバッチリで、妻と感動しきりでした。

■Rice:「大鱒 アスパラガス 蕗の薹」

蓋が閉められた状態でダッチオーブンが火にかけられます。

(私の想像は、ご飯の上に立派な鱒が鯛めしのように載っている、というイメージです。)

飲み物は4種類目、最後の一本です。

(山梨の銘酒「七賢」(純米)。山梨県北杜市の酒蔵「山梨銘醸」。)

妻の方は、メニューに「番茶」とありましたので、普通のお茶を想像していましたが、何と、ボトリングティーが出てきました。

(九州勤務時代にその存在を知ってから興味津々のボトリングティー。高価なものはこのサイズでも1万円くらいします。この「AWA-BANCHA」はお求めやすいお値段のようですが、それでもなかなか手は出ないですね。)

ちょっと飲ませてもらいましたが、お茶の旨味がすごくて、「なるほどなぁ。」と妙に感心。一人でちょっと盛り上がってしまいました。(笑)

さて、出来上がりのようです。蓋を開けると、朴葉の包みが現れて、それを開くと、こちらが登場。

(想像と全く違う御飯物でした。)

「まずは半分程度を取っていただき、そのままお召し上がりください。」とのこと。

(鱒とアスパラがしっかりと存在感を出していて、めちゃうまです。お茶碗一膳くらいほしい。(笑))

次は残りを全部皿に取り、蕗味噌で和えられた大鱒の切り身(軽く燻製されているかな)とともにいただきます。

(めちゃうまが更に美味しくなります。(笑) 最後にキャンプケトルに入った出汁をかけて、出汁茶漬け風にしていただきます。)

感動的な美味しさの〆でした。

■Dessert:「苺 桜」

御飯物で昇天した感がありますが、デザートの食材が登場すると、「何かあるな。」と予感させます。

(一から調理することが何となく分かります。)

スキレットが登場して、マスターの指示通りに私がお手伝い(と言っても、食材をスキレットに投入するだけですが(笑))。まずはバターで苺を焼いていき、苺がしんなりしたところで砂糖を加えて更に焼いていきます。苺と砂糖がなじんでいい感じになったところで、桜のリキュールを入れてフランベすると、桜のいい香りが。最後に苺ピューレを入れて弱火で少し煮詰めて仕上げます。

(マスターが焦がさないように煮詰めていきます。)

このタイミングで皿が出されます。アイスが寂しそうに載っています。

ここにスキレットで仕上げた苺ソースをかけて、その上に桜の花の塩漬けをトッピングしたら完成。

(何のクランチか忘れましたが、クランチを散らします。)

アイスにアツアツの苺ソース。最後の最後まで楽しくて美味しいディナーでした。「狩猟肉ディナー」、ちょっとお値段は張りますが、満足感いっぱいの思い出に残るディナーで、私は超おススメだと思います。

ごちそうさまでした。

マスターが「フォレストキッチン」の入口までランプで足元を照らしながら送ってくれます。豊かな気持ちで夜の挨拶をしてお別れしました。

 

そう言えば、夜の焚き火をまだ見ていません。「森の演奏会」をやっている時間帯なので、マシュマロは焼けませんが、夜の焚き火の雰囲気を見に、「焚き火ラウンジ」に行ってみます。

(安全な夜の森を散策する贅沢さ。)

近づくにつれてアコースティックギターの音色が聞こえてきます。曲は「ムーンリバー」。到着すると、何となく近づき難い雰囲気があったので、ごく短時間だけ曲を聴いて、この場を離れました。

(やっぱり焚き火は夜に限りますね。(笑))

「狩猟肉ディナー」の余韻をまだまだ感じながら、夜の道をキャビンに向かいます。

610号室に帰着。

公式サイトだったか、「『星のや富士』は2泊以上がお勧めです。」と書かれていたような気がしますが、早朝から夜遅くまで充実の今日一日を振り返ると、「なるほど、その通りだなぁ。」と実感する瞬間でした。

明日は最終日ですが、チェックアウトは12時ですので、最後までグランピングを楽しみたいと思います。


2022GW②「星のや富士」でグランピング(2日目)

2022年05月03日 | 旅行記

「明日は富士山が見えますように。」と祈っていましたが、どうやら2日目の天気は「晴」。晴の予報でも雲がかかれば❝パーフェクト富士山❞は拝めませんので、あとは運次第。

就寝してからも無意識のうちに気になっていたのか、日付が変わって深夜、なぜか目が覚めてキャビンの外を見ると、富士山が見え始めています!

(午前1時頃。)

富士山が姿を見せ始めたことと、真夜中の富士山の美しさに感動です。しばらく寝付けませんでしたが、朝にはきっと美しい姿を見ることができるだろうという安心感からか再び就寝。

明るくなった午前4時半頃、❝パーフェクト富士山❞です!

(テラスリビングからの絶景。美しい、本当に美しいです。)

キャビン内からの眺めです。これこそ「星のや富士」のキャビンからの絶景。

(遮る樹々もなく、ど真ん中に富士山が見えます。610号室、最高の場所かもしれないと実感した瞬間です。)

バスルームからの景色も一応確認しておきます。

(バッチリです。(笑))

昨年末に箱根で見た富士山も美しかったですが、遮るものもなくこれだけ裾野がきれいに広がった富士山を見ると、まさにパーフェクトな富士山を見た気がします。

(iPhone11最大の広角で写メ。)

美しさにとにかく写メしまくります。(笑)

(ちょっとズーム。河口湖に浮かぶやや右の島は「うの島」。カヌーで上陸できるそうで、「鸕鷀嶋(うのしま)神社」があるそうです。)

時刻は5時を回った頃。今日の予定は、まずは6:50集合でアクティビティ「湖上の早朝カヌー」に出発します。まだまだ時間はあるので、星のや富士オリジナルブレンドのコーヒーを淹れてみます。

(朝陽が当たり始めた富士山を眺めながら、テラスリビングで朝コーヒー。)

刻一刻と明るさが変化していく富士山をどんどん写メ。

(そろそろ6時。)

リュックに入っていた双眼鏡を出して山頂方向を見ている時に、「ひょっとして双眼鏡を使って写メできるのでは?」と気付いてトライ。(笑)

(ぶれないように双眼鏡を保持する役目と、スマホのカメラレンズと双眼鏡のレンズをピッタリ合わせる役目、2人がかりで、この写メを撮りました。(笑))

6時半前の、いよいよ朝陽を強く浴び出した富士山。

(妻撮影。)

「湖上の早朝カヌー」に出発する前、早朝最後の写メ。

パーフェクト富士山を見ることができて心に余裕ができたのか、昨日は気付かなかった、湯呑みが富士山型。

(多分富士山のデザイン。)

それではアクティビティに出発です。

(リュックを背負って、長靴を履いて。)

集合は、キャビンエリアにある「待合」に6:50。

(山の避雷所のような趣き。)

まだ集合時刻には10分弱あるので、キャビンエリアをぶらぶらしてみます。新緑の間から見える富士山も素敵です。

全てのキャビンを写すことはできませんが、私たちが泊っているブロックのキャビンたち。

(こうやって見ると、本当に独特のデザインで、まさに富士山を見るための機能的な建築であることが分かります。)

お迎えのワゴンが来ました。カナディアンカヌーなどのアクティビティを展開している「カントリーレイクシステムズ」のツアー。

道路を渡れば河口湖畔という立地の「カントリーレイクシステムズ」までは車で10分弱。

まずは、本日のガイドの「つる」さんから注意事項を聞いて、簡単な書類記入。

カヌーには基本手ぶらで乗りますので、リュックなどはロッカーに預けます。スマホを持って行くかどうかは自己判断で。

道路を渡って河口湖畔に下りて来ました。キャビンから見るのとはまた違う、感動の絶景です。

(バス釣りのボートの波紋がなければ湖面に逆さ富士が映ったかも。)

湖畔に来て最初にやることは、つるさんからライフジャケットとパドルを受け取ること。

次は、つるさんからカヌーの操縦方法を教えてもらいます。

(ポイントは、前漕ぎと後ろ漕ぎという2種類の漕ぎ方を、行きたい方向によって、カヌーに乗る2人が息を合わせて使い分けること。)

最後に聴く注意事項は、「たまに落水する人がいます。私たちは❝チンする❞(沈の意味か)と言いますが、チンした時は暴れずに、ひっくり返ったカヌーの端を持って浮かんでいてください。私が助けに行きますので。」(笑)

それでは出発です。陸揚げされたカヌーを湖にギリギリまで押し出して、後ろに乗る人(力のある方)がカヌーの端に座って安定させ、前に乗る人を乗り込ませます。最後に後ろに乗って、パドルで地面を押して湖に力で押し出て行きます。(これが一番たいへんでした。(笑))

妻も私も❝手漕ぎボート世代❞ですので、慣れてくれば自由自在です。(笑)

(最高です!)

つるさんが予め指示してくれていた大体のコースを進みます。目標地点につるさんが先に行っていますので、その方向にカヌーを漕いで行くと、つるさんがデジカメで記念写真を撮ってくれます。富士山に向かって進んで行った次は、「星のや富士」が見える所まで行きます。

(キャビンが小さく見えます。)

ズームすると、並びが良く分かります。

(610号室はほぼ中央あたりか。)

「星のや富士」をバックにつるさんが撮ってくれた記念写真。

(小さ過ぎてキャビンはほぼ見えません。(笑) 富士山バックの記念写真もうまく撮れていました。チェックアウト時に「星のや富士」から台紙付きでいただけます。)

短い時間ですが❝自由時間❞がありますので、再び富士山の方に漕いで行きます。

(うの島にも行けそうな気がします。)

つるさんからの最後のミッションは、操船してこの桟橋をくぐること。

(湖畔の草に突っ込んでいるカヌーや、ペアで操船でもめているカヌーもいて、面白い。(笑))

手漕ぎボート世代の私たちは難なく桟橋をくぐり、最後の難関❝上陸❞です。上陸は岸に垂直にできるだけカヌーのスピードを上げて突っ込むだけ。勝手にカヌーが陸に上がりますので、前の人が先に下りてカヌーを引っ張り上げて終了。

「湖上の早朝カヌー」、最高でした。富士山が見えるのなら、超おススメのアクティビティです。

(どや顔で記念写真に納まります。(笑))

ライジャケとパドルを返して再び「カントリーレイクシステムズ」に戻ると、「カヌー体験コース修了証」をもらえます。

つるさん曰く、「これで次はカヌーをレンタルできます。自由に漕ぎ出してもらって、うの島に上陸するのもいいですよ。」とのこと。

カヌーとは関係がありませんが、河口湖周辺に「ほうとう」の店が多く、一部の店では行列ができていることに昨日気付きました。明日のチェックアウト後に行ってみようと、「ほうとう不動」という人気店のチラシをもらっておきました。

(「ほうとう不動 東恋路店」の建物は富士山を背景に浮かぶ雲をイメージしたものだそうです。)

アクティビティ「湖上の早朝カヌー」はこれにて終了です。「待合」まで送り届けてもらって解散。いやぁ~、楽しかったですねぇ。

一旦部屋に戻って朝食へ。その前に、キャビンのテラスリビングから富士山を写メ。(笑)

(8時半頃。まだ雲一つないパーフェクト富士山です。)

朝食はフロントの向かいの「ダイニング」で「グリルモーニング」です。足取りも軽く登ります。

(予約は必要ですが、ダイニングに行く時刻は自由。リミットは9時半。)

席に案内されると、富士山の等高線を彫り込んだ、「星のや富士」オリジナルのプレートがセットされています。

(河口湖近くに「HOSHINOYA Fuji」と彫られています。)

朝食でもちょっとだけ調理を手伝います。ハーブをすり潰してオリーブオイル(だったかな?)でのばして、「筍と菜の花のスパニッシュオムレツ」のソースを作ります。

(昨日からやたらといろいろな食材をすり潰しています。(笑))

朝食の品々です。

(プレートの上に、苺とクレソンのサラダ(バルサミコドレッシング)、自家製ヨーグルト、スパニッシュオムレツ、シューブレゼ、ソーセージ。パンはダッチオーブンブレッド。)

3種のダッチオーブンブレッドは、黒糖くるみ、プレーン、赤ワインレーズン。

(ダッチオーブンでこんなに美味しいパンが焼けるのですね。)

朝食時の話題はもちろんパーフェクト富士山と早朝カヌーのこと。まだ9時を少し回った頃ですが、既に充実の1日です。

朝食を終えて、腹ごなしがてら、「焚き火ラウンジ」に行ってみます。マシュマロを焼きに。(笑)

(登り始めた所でフロント・ダイニングの建物を振り返ります。)

途中、薪を割る音がしました。

(無料アクティビティ「薪割り」は9時半まで。この方で終わりのようです。「ポツンと一軒家」でもよく見る薪割り、是非やってみたいですね。)

「焚き火ラウンジ」です。朝から焚き火あり。

若いカップルがさっそくマシュマロを焼いています。

(しばらく見ていましたが、うまく焼くのは結構難しそう。)

私たちは「ライブラリーカフェ」で水を飲んでちょっと休憩。

(お天気が良いので、みなさん何かのアクティビティで出払っているのか、誰もいません。)

それでは焚き火独占で、いざマシュマロを焼きます。

(若干腰が引けているのは、焚き火が熱くて。)

2回挑戦して、1回目はまる焦げ、2回目は生焼け。(笑) なかなかこんがりならないので、色付いてきた時に火から外すのをちょっとでもためらうと、一瞬でまる焦げになります。「スモア」作りの前段で終わりました。(笑)

マシュマロ焼きを楽しんだ後は、昨日、雨の森の散策を勧められたコースを歩いてみます。

(整備されていますが、山道です。これは雨の日はきついですね。)

どんどん進んで行って、その先でカーブして戻る感じという地点で、この先通行禁止。

途中まで引き返して下り道に入って、フロント・ダイニングの建物の所まで戻って来ました。

朝の活動的な時間を過ごしてキャビンに戻ります。途中、今晩の夕食「狩猟肉のディナー」の場所となる「フォレストキッチン」への入口を確認。

(写メでは分かりづらいですが、道にはバークチップが敷き詰められています。)

遠回りしてキャビンの下のエリアを歩いてみました。見上げると、私たちのキャビンが見えました。

(多分この真ん中のキャビンかな。)

散策路に立って新緑の樹々の間から見える富士山が美しい。

(妻を撮った写メですが。(笑))

この後、キャビンでゆっくり。時間とともに変わっていく富士山をずっと見ていますが、飽きることがありません。

(11時半頃。雲が湧いてきた。)

12時を回ると、いよいよ雲が富士山にかかり始めました。

❝富士見風呂❞を楽しむなら今がラストチャンスと思い、バスタブにお湯を張ります。

(桑の葉とヒノキのパックを投入。香りを楽しみます。)

13時を過ぎると、雲の面積が広くなってきました。

テラスリビングで過ごすのが何とも快適な時間帯となってきました。持ち込んだお酒とつまみで昼間から一杯。

(山頂が雲で隠れてしまいました。)

夕刻、17時前。裾野だけを残して富士山は雲に隠れてしまいました。

富士山が隠れると、関心はキャビンの中へ。「星のや富士」は環境にも配慮していて、以前は置かれていたオリジナルペットボトルの水は廃止し、ガラスボトルになっています。メモに添えられているボールペンは紙製。

(紙筒のボールペン、クラルティ社製だろうか。)

バスルームのシャンプー類ももちろん詰め替え方式。

(ありとあらゆる物に星のやのロゴが入っています。)

なんてことを思いながら過ごしていると、そろそろ、滞在中の食事のメインイベント「狩猟肉ディナー」に向かう時刻となってきました。


2022GW①「星のや富士」でグランピング(1日目)

2022年05月02日 | 旅行記

グランピング。夫婦ともども興味はありつつも手を出していなかった旅のスタイルです。今年のGWは、そのグランピングに初挑戦、富士河口湖町の「星のや富士」に行って来ました。

(ネットより拝借。)

「グランピング」(glamping)とは、「グラマラス」(glamorous:魅力的な)と「キャンピング」(camping)を組み合わせた造語。(初めて知りました。)「星のや富士」は、2015年10月30日開業、日本初のグランピングリゾートとのことです。

今回は「星のや富士」での滞在がメインですので、道中の立ち寄りは時間調整として、河口湖周辺で少しだけ。幸い、中央道の渋滞もなく、すんなり目的地に到着。河口湖越しに遮るものなしで、すそ野の広がりまで富士山を堪能できる「長崎公園」です。

(公園と言っても、一方通行の道と若干の駐車スペースがあるだけ。)

ただ、今日は残念ながら雨模様。富士山は全く見えず、この景色。(笑)

(この方向に富士山があるはず、、、。)

一眼レフを抱えたカメラマンが待機している車を何台か見ました。多分、晴れた日の長崎公園は富士山の絶景を撮る有名スポットなのではないでしょうか。

次は、車で数分、ここは訪れてみようと思っていた(山梨県の)「富士山世界遺産センター」。

(ギリギリ雨は降っていません。)

北館と南館から成る、富士山のことを勉強できる無料施設です。南館の方が新しく、様々な装置を駆使した展示があり、無料施設とは思えない充実ぶりです。

(南館のショップ横に掲げられている「世界遺産登録証」(複製)。)

まずは、カフェ&レストランが入っている北館で、軽めの昼食を。ここに来たのは、これを食べてみようというのも目的のひとつです。

(青いカレー。)

「青い富士山カレー」のセット。(食券制です。)

(妻はこの色に引いてましたね。(笑))

セットには、サラダの他、ドリンクが付きますが、せっかくなので「富士山サイダー」を。

(箸置きも富士山。サラダ以外はブルーで統一。(笑))

カレーのお味の方は、、、青色という視覚から受ける影響か、それとも味そのものなのか、イマイチ美味しくないです。(笑)

妻はご当地の名物らしい「吉田のうどん」。

(トッピングの練り物が富士山。)

うどんというよりは、ほうとうをイメージするような腰の強いうどん。少し食べてみましたが、青いカレーの後に食べると、「こっちの方が美味しい~。」とホッとするお味でした。(笑)

なお、カレーには、「赤い富士山カレー」という赤色バージョンもありますので、辛口の好きな方はそちらがいいかも。

北館2階のカフェ&レストランを出て、1階で富士山の紹介ビデオ15分を観て、富士山の成り立ちや噴火した時の火山弾などがある展示コーナーを見学。(ラグビーボール大の火山弾を見ると、頑丈な建物を突き破るのも分かります。)

そして、南館へ。順路は2階からで、こちらも15分程のビデオ観賞から始まります。ビデオはノーナレで映像とほんの少しの字幕で展開されます。時折係の人の生解説がカットインしてくるという趣向。ビデオの進捗内容に合わせて、ホール全体を覆う富士山の色が変わっていきます。

(「冨嶽三六○」という富士山を360度・全方位から見ることができる巨大オブジェ。)

係の人の話で印象に残ったのは、「富士山はできてまだ2万年くらいの若い山。山は何百万もかけて成長します。富士山に川が一本もないのは若い証拠です。ただ、山全体での保水量は関東圏全域を賄えるくらい。麓に湧く水は、20年くらいをかけて濾過されて来たもので、古いものでは40年前の水が湧いている所もあります。」という説明でした。

ビデオを観終えて、1階へ。

(電子機器を使った展示から富士山に関する書籍を集めた図書コーナーなど退屈知らずのいろいろな展示あり。吉田口から山頂までの13時間を要する登山ルートを5分の早送りで追体験できる画面が面白かった。)

「富士山センゲン」という装置の前に来ました。

御朱印のスタンプに見える梵字のようなものが台紙になっていたので、「センゲン」を「浅間」神社のことと勘違い。正しくは「みなさんが富士山のためにできることを❝宣言❞して書いてください。」というコーナー。なのに、「健康第一」なんて書いてしまって夫婦で写りました。(笑)

(スマホに落とすことができます。これはこれでいい記念になりました。(笑))

ショップは北館の方が広いですが、南館の方が何となく惹かれるグッズを置いています。お土産に、妻は北館でミニタオルを、私は南館で洗面用のタオルを購入。

さて、そろそろいい時間です。「富士山世界遺産センター」を出る頃には雨が降り出していました。

「星のや富士」のチェックインは15時ですが、ほとんどの人が14時には「レセプション」に入り、チェックインタイムまで無料カフェコーナーで飲み物やスイーツ系を楽しんで過ごすそうです。ということで、私たちも14時過ぎには到着。

(最終日に撮った写メです。到着時は本降りの雨で写メどころではありませんでした。(笑))

レセプションは既に満席で、車の中で待機です。

(車の中からキャビン(客室)が見えました。)

15分くらい待ったでしょうか、係の人が呼びに来てくれました。荷物とともにレセプションへ。

(壁面のリュックから好きなのを選びます。グランピンググッズ一式を入れて貸してくれます。)

レセプションで諸々の説明をしてくれますが、チェックインはキャビンで行います。レセプションでの説明時に、「AREA MAP」と、雨の日にだけ渡される「雨の森 招待状」を受け取ります。

(「雨の森 招待状」には雨の日を楽しく(?)過ごす無料イベントのタイムスケジュールが書かれています。)

一通り説明を聞いたら、キャビンへ移動。ワゴンかジープでの移動となりますが、「できればジープがいいなぁ。」と思っていたら、ジープでした。(笑)

運転席を写メ。ジープに乗るのは初めてで、あいにくの雨ですが、ようやくテンションが上がってきました。

(運転してみたい。(笑))

切り返し必須のカーブもある急坂を数分登ると、キャビンのエリアに到着です。

(ジープは、白・赤・黒の3種類。ナンバーは全て「5050」。)

キャビンは山の中腹にあり、全室、河口湖と富士山に向かって開口しています。

(AREA MAPより。私たちは黄色点線で囲んだ610号室。一番上のど真ん中、翌日実感しますが、一番いい場所だったかもしれません。)

キャビンは2室が上下に積まれている感じです。私たちは上のキャビン。

❝玄関❞の壁に長靴が掛けられています。

(クロックスのブーツ。結構フル活用します。)

そして、キャビンへイン!

晴れた日なら、キャビンに入った瞬間に❝富士山ドーン❞で大感動らしいのですが、本日は雨に霞む河口湖のみ。(笑)

キャビンの1/3を占める広々としたテラスリビングには大きく軒が張り出しているので、強雨でなければ吹き込むことはないでしょうけど、寒さと湿気だけは防ぎようもありません。(寒い時期はコタツがセットされます。)

私たちが泊るキャビンはスタンダードタイプの「T Cabin」。ラッキーなことにバスルームからも景色が抜けています。

(今日は雨ですが。(笑))

ということで、温泉宿のように探検するような客室ではなく、富士山、河口湖など、自然の景色を楽しむことを主眼に置いたシンプルな作り・内装になっています。ちなみに、テレビはありません。

(ルームキーに付いたドングリのようなものは「バードコール」という、小鳥の鳴き声のような音が出る木製の小物。)

さて、「星のや富士」での滞在が始まりました。グランピング初体験の私が言うのも何ですが、「星のや富士」を楽しみ尽くすポイントは事前の計画。実際に来てみないと分からないことの方が多いですが、滞在の❝骨格❞をプランニングして、必要な予約はしておいた方がいいと思います。

キャビンでのチェックイン時に担当の人がこんなカードを渡してくれました。

(事前に済ませておいた予約の一覧。これは助かります。)

食事場所をはじめ、いろいろなエリアで過ごせるように、予約物の場所はあえて散らしました。AREA MAPで場所を追いながら、大体の位置関係を夫婦で確認。

(キャビンエリアは一番❝下❞に位置し、一番❝上❞の「焚き火ラウンジ」・「ライブラリーカフェ」までは登って行く感じ。)

次はレセプションで選んだリュックの中身を見てみます。

(妻は斜めがけバッグを選びました。女性に人気のようです。)

中身は、双眼鏡、ヘッドランプ、マット(巻いてあります)、オリジナルボトル、「森のビスコッティ」。

オリジナルボトルと「森のビスコッティ」はもらえます。

(この情報もAREA MAPに書かれています。AREA MAPは読み込み必須です。(笑))

玄関の長靴だけでなく、部屋には外套が準備されています。

(まだまだ寒いので、滞在中、結構お世話になりました。)

そして、❝グラマラス・キャンピング❞ですので(笑)、コップなどがキャンプ仕様。

(「*snow peak」で統一されていました。)

コーヒードリップは焚き火台のデザイン。

(たたむとペッタンコになります。)

さて、諸々確認作業も終わり、テラスリビングに出て景色を見てみます、、、が、雨模様に変化なし。

(本当に富士山はあるのだろうか。(笑))

雨を嘆いていても仕方ないので、さっそく行動開始。キャビンエリアから「焚き火ラウンジ」へ向かいます。自然の中を整備された道に従って登って行くと、必ずフロントを通ることになることを発見。

(右がフロント、左がダイニング。)

少し登ると、「クラウドテラス」エリアの「木漏れ日デッキ」。

クラウドテラスを更に登ると、「焚き火ラウンジ」。ここが一番上です。

(雨なので焚き火はやっていません。)

やってみたかったことのひとつ、焚き火でマシュマロを焼く。更に、クラッカーにそれとチョコを挟んで「スモア」なるスイーツを作ってみる、、、それに必要な3点が「ライブラリーカフェ」に置かれています。

(無料。雨なので実行不可。(笑))

ということで、やってみたかったこと第2弾「森のひととき」へ、、、焼きバームクーヘンを食べる、です。(笑)

(こちらも無料。)

ライブラリーカフェは雨のせいで満席。テラスデッキはこのとおり雨に濡れますので、「注文したものの、どこに座ろうか、、、。」

と、困っていると、係の人が「あちらのタープはいかがでしょうか。電気毛布のひざ掛けもあり、暖かくお過ごしいただけます。」と提案してくれました。

(「ええやん、ここ。」と心の中で独り言。(笑))

焼きバームクーヘンが出来上がりました。カフェでコーヒーを淹れて準備完了。

(苺ソース。アツアツで美味しい。)

一段上のデッキのタープの下では若いカップルが過ごしています。

(双眼鏡で森を眺め、ライブラリーカフェから本を持って来て、ゆっくりと過ごしています。グランピングでの正しい過ごし方を見せていただきました。(笑))

この日は寒いくらい。電気毛布のひざ掛けがあれば、さほど寒さも感じないで、雨の音を聞いていられます。上の若者たちはまだまだゆっくりしていますが、私たちはアクティビティ「山麓の燻製づくり」へ。場所はすぐそこ、焚き火ラウンジから階段を下りた所の「クラウドキッチン」。

(夕食前(16:30)なので、一食を2人でシェアします。材料は、カマンベールチーズ、猪肉のベーコン、鮎の生干物、豆、ドライフルーツ。)

2人とも燻製づくりはもちろん初めてで、手順も所要時間なども知識ゼロ。言われるがままにまずはチップ選びから。

(奥からリンゴ、桜(富士桜)、白州(ウイスキー樽)のチップ。単独でもブレンドでもOK。)

リンゴは少し甘みが付くとのことで、全くの直感で、富士桜と白州を50/50でブレンド。係の人曰く「一番人気のブレンドです。」とのこと。続いて、鮎に塗るペーストを作ります。鮎のうるかに、何だかった忘れましたがオイル(?)系の液体を少し加えて、すり鉢でのばしていって、いい感じのペーストになったら刷毛で鮎にたっぷりと塗ります。

燻製器の底にチップを入れた皿を置いて、セットした網の上に材料を乗せて火にかけます。

(ベーコンなど脂が落ちるものはチップの真上は避けた方が良いそうです。なるほど。)

煙が立ってきたら蓋をして、3分待ちます。

(砂時計とランプで雰囲気はバッチリ。大きなタープに守られているので、雨も演出のひとつになるくらい快適です。)

3分で、カマンベールチーズ、鮎、豆が出来上がり。

(ベーコンとドライフルーツはもう3分。)

燻製のいい香り、そして何とも言えないきれいな色付き。

(カマンベールチーズにはハチミツをたっぷりかけて。)

ここでセットの飲み物を選びます。

(私はウイスキーの3種類のテイスティングセット、妻は葡萄ジュースを。)

テイスティングセットです。

(雰囲気のせいか、雨や寒さのせいか、燻製の美味しさのせいか、こんなにウイスキーが美味しいと感じたことはないくらい、まろやかで深い味わい。)

チーズ&ハチミツ、うるかペーストの鮎、豆、その後に出来上がった、猪ベーコン、ドライフルーツ、どれも絶品でした。妻もたいそう気に入ったようで、こんなに早く出来上がることを知ったのも相まって、一発で燻製づくりにはまってしまいました、、、そして、2日後、Amazonで燻製器とチップを購入。(笑)

想像以上に楽しかった「山麓の燻製づくり」を終えて、キャビンに戻った頃にはすっかり日も落ちていました。テラスリビングからの景色は幻想的な夜景に。

(雨もまた良しの絶景。)

燻製づくりの話でひとしきり盛り上がった頃、本日の夕食です。今晩はキャビンでゆっくりできる「グランピングカレー」です。

グランピングですので、最後の仕上げの調理は自分たちでします。

(係の人が背負子で必要な物一式を運んで来てセッティングしてくれます。テラスリビングにしようと思ったのですが、やはり寒いので室内にしました。)

まずはスパイスをアレンジしてオリジナルの味を追求します。(笑)

(クミン、コリアンダー、カルダモンの3種類を訳も分からず適当な分量でミックスして、薬鉢のような器ですり潰します。)

1セット目の具材を焼いて、今調合したオリジナルスパイス(笑)をカレールーに投入します。

一皿目のカレーの出来上がり。

(「キャンプで食べるカレーは最高!」なんて言ったら、本気のキャンプをやっている人にバカにされそうですが、うまい!)

2セット目は、❝ペース配分❞を誤って、肉とエリンギだけになりました。(笑)

(それでも、二皿目もうまい!(笑) レッドペッパーを加えてカレーの味変済み。)

この後、ゆっくりお風呂で温まって今日一日は終了。雨の中の初日でしたが、思っていた以上に楽しく過ごすことができて大満足でした。あとは滞在中に富士山が姿を現してくれることを祈るばかりです。

(テラスリビングの「ファイアプレイス」の揺らめく炎を見ながら静寂の夜を過ごします。)

明日は晴れますように。


犬山・名古屋2泊旅行⑤〔名古屋観光編〕(完)

2022年02月19日 | 旅行記

いよいよ今回の旅も最終日。快晴に恵まれた前2日ですが、今日は曇から雨になる予報。何とか最後までお天気、もってくれぇ~と願いながら、今日のスタートは、名古屋名物モーニングの朝食から。

めざすお店まではホテルから徒歩10分弱の近さ。久屋大通公園のテレビ塔を通過します。

(まだ青空です。)

事前にチェックしておいた「加藤珈琲店」に到着です。

人気店なのか、行列ができていました。

(今朝は結構寒いです。)

行列ができていた時のために、第2候補、第3候補までは調べておいたのですが、加藤珈琲店がぶっちぎりで評判がいいので、このくらいの行列なら初志貫徹で並ぶことに。

30分以上並んで、ようやく次が私たちの番です。ちょうどメニュー前に来たので、妻と注文するモーニングセットを相談。

(「Cセット」と「名古屋セット」にしてシェアすることに。)

40分ほど並んで入店!(寒かったぁ。)

(なるほど、小ぢんまりとした店内なので、キャパがそんなにないので並ぶのですね。)

店内の壁に隙間なく飾られたこの額たちは一体なんでしょうか。

(何にか分からなかったのですが、とりあえず写メしておきました。)

帰宅後調べてみると、「へぇ~」という情報でした。額装された賞状(?)には「Cup of Excellence」とあります。「Cup of Excellence」とは、最高品質のコーヒー豆にのみ与えられる栄誉ある称号。生産国ごとに最大5回の厳しい審査会を経て、その年に生産された最高のコーヒー豆に対して与えられます。何と100点満点中85点以上の評価を受けた一握りのコーヒー豆だけが「Cup of Excellence受賞豆」。加藤珈琲店はその豆を買い付けて使っている、その証がこの額たちでした。

この時点ではそんなありがたい情報は全く知らない私たちですが、ベースとなるブレンドから徐々に濃くなる4種類からコーヒーを選びます。

(左:私が選んだベースから2番目の濃さ、右:妻が選んだベースから3番目の濃さのコーヒー。)

珈琲専門店には初めて入ったようなものですが、こんなにコーヒーが香り立って美味しいものだとはびっくり。

(このコーヒーを飲みたくてお客さんが並んでいるのも分かります。もし近所に住んでいたら、週末は毎日通いますね。)

セットのパンも来ました。「Cセット」は「ジャーマンドック」。

(スパイシーハム、タマゴ、野菜というコンビ。)

「名古屋セット」はご存知「小倉トースト」。

(バターが2個付いているのも嬉しいです。たっぷり塗って小倉餡とともに。)

パンも美味しい! コーヒーは約2杯分ですので、満足度大です。これで550円。名古屋名物モーニング、おそるべしのコスパです。

(「珈琲一杯の幸せをあなたに、、、」。朝から幸せな気持ちをいただきました。ごちそうさまでした。)

ちなみに、この伝票裏に書かれた社名「honu加藤珈琲店株式会社」の「honu」(ホヌ)は、ハワイ語で「カメ」。 ウサギとカメの昔話がその由来で、先を見据えて勝利したカメをめざして、 先を読み人々に真のスペシャルティな商品を提供し続け、長寿のカメのように長く愛される企業になることをめざしています、、、という趣旨のことが当店のサイトで紹介されていました。

いただいたコーヒーがあまりに美味しかったので、店内で販売されている当店オリジナルのドリップコーヒーをたくさんお土産に買いました。

(帰宅後さっそく飲んでいますが、封を切った瞬間の香りから楽しめます。)

加藤珈琲店のおかげで今日一日が豊かな気持ちで始まりました。ホテルに戻ります。大通りに架かる歩道橋「セントラルブリッジ」。

(歩道橋なのですが、吊橋型の構造が目を引きます。)

空が曇天になってきました、、、。

(妻撮影。)

ホテルを11時にチェックアウトして、本日の予定、名古屋観光に出発です。欲張らずに、名古屋城と熱田神宮を回って、❝名古屋めし❞を食べて帰路、という感じです。

名古屋駅のコインロッカーに荷物を預けて、地下鉄で名古屋城の最寄り駅「市役所前」へ。

(地上への上り口から観光が始まっている。(笑))

名古屋市役所、立派な建築です。

(中も見学できるそうです。)

名古屋市役所はこの外観もそうですが、庁舎内も立派なようで、数々の映画のロケ地になっています。腰を入れて名古屋観光をするなら中を見学するのもいいですね。

私たちは名古屋城へ向かいます。市役所駅から城へのアプローチは「金シャチ横丁(宗春ゾーン)」から。名古屋城で言うと、「東門」から入って行くことになります。

「宗春ゾーン」。そぞろ歩きに良さそう。

ソフトクリームが❝ザ・名古屋❞。

(ほんとにこのソフトクリームが出てくるのか興味津々ですが、寒いので誰も食べていません。)

それでは入城料を払って城内へ。

(これは見学後、正門から出た所で撮った写メ。)

有料エリアに入るとすぐに、この「清正石曳きの像」があります。

加藤清正が城普請で天守の石垣を担当したとのことで、作業人夫に号令をかけているところでしょうかね。ちなみに、石垣のうち最も大きな石「清正石」というのが見所のひとつになっていますが、そのあたりの普請担当は黒田長政だったらしいので、「清正石」というのは後付けとの説もあります。

名古屋城の見所は、「本丸御殿」と天守閣。こちらは本丸御殿です。

(本丸御殿の車寄せ、玄関。)

実はこの写メのアングル、本丸御殿の屋根の間から天守が見える❝名物アングル❞なのですが、天守の見え方はこんな感じでかなり微妙。が、地下鉄の駅の壁に掲示されたポスターではこんな感じに写真が撮られています。

(右側の写真です。少し高い所から撮ればこんなふうになるのか、、、合成だったりして。(笑))

名古屋城天守と小天守。

堂々たる天守。名古屋城(天守)は昭和5年(1930)、城郭建築で初めて国宝に指定されましたが、昭和20年(1945)の名古屋空襲によりほとんどを焼失、昭和34年(1959)に鉄骨鉄筋コンクリート造で再建されたものです。(現在、耐震性の問題から天守内部に入ることはできません。)

ここはズームで撮っておかないと。金の鯱。

(左:雌、右:雄。雌雄で若干大きさ等が異なります。雌:高さ2.579m、重量1215kg、鱗の枚数126m、金量43.39kg、雄:2.621m、1272kg、112枚、44.69kg。)

天守の外観を堪能した後は本丸御殿の見学へ。本丸御殿は総檜造りのため、見学中に傷を付けないようにいくつかの注意事項を聞いてから入ります。

先程見た車寄せ・玄関すぐの間です。訪れた人がこの虎や豹の金地の障壁画に度肝を抜かれます。

これらの障壁画は「竹林豹虎図」と言うそうです。

(金ぴかの障壁画に圧倒的な力(財力)の差を感じさせる効果狙いか。)

まぁとにかく御殿中金ぴかですごいです。その中でも最も贅を尽くした部屋がここでしょうね。「上洛殿」。

(この襖の向こう、一段上がった間が上洛殿の一番の見所。三代将軍家光の上洛の合わせて増築されたそうです。)

襖絵、天井板絵、彫刻欄間、飾金具など、これでもかという豪華絢爛で、贅の限りを尽くしたとはこのことかと。

見学ルートの最後の方にひときわ派手な❝箱❞がありました。

何と「名古屋城天守閣木造復元募金箱」とあります。失礼ながら、募金箱が立派過ぎて、募金のモチベーションが全く起こらないですね。(笑)

(金鯱もいますよぉ。)

本丸御殿、見応え十分です。ちょっと金ぴかに食傷気味にはなりますが。(笑)

本丸御殿を出て正門に向かって城内散策を続けます。

(石垣の石でしょうかね。どこか組み直すのか。)

天守を別角度から見上げます。

(先程とちょうど反対方向からの景色です。)

西之丸の広場に出てきました。記念撮影用に金鯱がいます。

(雌の方の金鯱だそうです。)

自分たちのスマホで撮るのも自由ですが、よくある記念写真屋さんもいます。なかなか良く撮れていたので、お買い上げしました。(笑)

(台紙と記念写真だけでなく、データもセットで付いています。QRコードでスマホにこのデータを落とします。)

最後に西之丸の総合案内所で「日本100名城」公式スタンプをもらいました。

これにて名古屋城観光は終了です。正門から出て、「金シャチ横丁(義直ゾーン)」を通って、地下鉄市役所駅に戻って来ました。「義直」、実はピンと来なかったのですが、家康の九男にして尾張藩初代藩主の徳川義直でした。

地下鉄を乗り継いで神宮西駅に到着。熱田神宮へお参りを。

そして、ついに雨が降り始めました。

(本降りではないのですが、傘が必要な❝しっかり雨❞。)

御朱印は現在書き置きのみです。

(若い神職さんが❝大量生産❞していました。(笑))

今回授与していただこうと思っていた「旅行守」。

(旅の安全を守る「真敷刀俾命」(ましきとべのみこと)を御祭神として祀る「下知我麻神社」(しもちかま)に由来します。)

そして、今回熱田神宮へのお参りと合わせて歩いてみたかった「こころの小径」。

(本宮の❝裏❞をぐるっと回る感じの小径です。私たちは本宮に向かって左手の所から歩き始めました。)

こころの小径はここからは撮影禁止です。

こころの小径を進むと、「一之御前神社」(いちのみさき)があります。一之御前神社は熱田大神の荒魂をお祀りしています。更に進むと、「清水社」があり、罔象女神(みずはのめのかみ)という水をつかさどる神様を御祭神としてお祀りしています。湧き水があり、柄杓で石に三度水を投げかけて願い事をします。

こころの小径の出口は本宮右手の神楽殿の所。境内以上にピーンとした空気を感じるこころの小径でした。

「信長塀」です。

(桶狭間の戦いの戦勝御礼で織田信長が寄進した土塀です。)

私は確か3度目のお参り(出張などで)、妻は初めての熱田神宮でした。

帰路は、名鉄の神宮前駅へ向かいます。駅ビルを大改修しているようで、入口が随分と遠回りになっていました。遠回りをして発見した、昔ながらの路地。

(「神宮小路」、どんなお店が並んでいるのでしょう。)

駅の入口。

この後、まだまだ乗りなれない名鉄に乗るのですが、行き先を見てもその列車が名古屋駅に行くのかどうか分からず、ちょっとバタつきましたが(笑)、無事名古屋駅に帰還。

さて、遅めの昼食か早めの夕食か分かりませんが、旅の最後は❝名古屋めし❞です。妻のリクエストで、味噌煮込みうどんを。

(名鉄百貨店に入っている「山本屋総本家」。)

「特選煮込みうどん」と「つくね煮込みうどん」を注文。

(ぐらぐら煮立っていましたが、蓋は熱くなく、湯気抜きの穴もないので、取り皿として使う、味噌煮込みうどん専用の土鍋のようです。)

蓋を開けると、さすが味噌煮込みうどん、どっちも同じように見えます。(笑)

妻は煮込みうどん系が好きですが、私はあまり食べないので、味噌煮込みうどんは前回いつ食べたか記憶にありません。食べてみると、味噌味噌していなくてとても美味しいし、味噌煮込みにはこの❝バリカタ(硬)❞のうどんがピッタリですね。出汁も一滴も残さず完食しました。

この後、名古屋駅のコンコースでお土産を買って、いよいよ旅の終わりです。

(妻に教えてもらったお土産。「さんわ」の「手羽煮」。)

コインロッカーから荷物を出して、新幹線の予約をスマホで前倒しして改札に入ります。妻は東京方面、私は新大阪方面へ。帰路の車窓、米原あたりは行きと同じく雪景色でした。

(行よりも天候は荒れ模様です。)

妻も私も無事帰宅、今回の犬山・名古屋2泊旅行は終わりました。今回もいい旅でした。

 

お土産で買った手羽煮、美味しかったです。

(週末のお昼ご飯のおかずとなりました。)

これにて、犬山・名古屋2泊旅行の記事は(完)でございます。