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「界 阿蘇」一泊旅行②〔「界 阿蘇」編〕

2022年09月17日 | 旅行記

「界 阿蘇」の入口は、「ぐるっとくじゅう周遊道路(国道442号)」から県道11号に入ると突然現れます。

(これを見逃すと通り過ぎてしまいます。)

「界 阿蘇」はエリアで言うと「瀬の本」という所にありますが、いつも黒川温泉に行く時に通るので、てっきり熊本県だと思っていたら、住所は「大分県玖珠郡九重町湯坪」。瀬の本エリアは県境で両県にまたがっているということを知りました。

一見山に入って行くのかと思うアプローチですが、すぐにフロント棟があります。駐車場に車を停めて、ロビーのソファでチェックイン。

(右側はレストラン、正面には(晴れた日には)阿蘇五岳を展望できるテラスデッキ。)

チェックインを済ませて徒歩で今回の離れへ。(希望すればカートで移動可能。)(約8000坪の敷地に離れが12棟。全棟客室露天風呂付き。)

部屋の作りは結構シンプル。玄関を入るとセンターにリビング。

(置かれている物はなるべく地元の産品を使うというコンセプト。例えば、ソファのクッションは草木染、木材は地元産、下駄は日田杉などなど。)

リビングでテラスに向かって立つと、右に洗面所・内風呂、左に寝室です。

(厳密には寝室ではなく、写真の通りリビングと続いています。)

テラスは、リビング、寝室、洗面所・内風呂、全ての部屋に面しています。

(木材は自然に溶け込む優しい黒色系で統一されています。)

テラスから内風呂・洗面所を見たところ。

(内風呂は温泉ではありませんが、ジェットバスになっています。)

そして、こちらがテラスから一段下がった所にある部屋付き露天風呂。

(テラスから森に張り出しているような感じで、なかなかいい雰囲気です。)

露天風呂は「阿蘇新温泉」という源泉名を持つ温泉。

(泉質はお肌に優しい感じ。黒川温泉の「月洸樹」の温泉もさらっとしていますが、それ以上にさらっとしています。)

歯ブラシセットなどのアメニティは風呂敷に包まれています。

(もちろんお持ち帰りできます。)

化粧水などは「星野リゾート」のオリジナル。ボトルに「界」とプリントされていますので、ブランドランクでシリーズが違うのでしょうね。

(内風呂のシャンプー、リンスを使いましたが、なかなか良かったです。)

冷蔵庫は、残念ながらオールインクルーシブではなく有料。

(宿泊料金のレベルからすると、ここはオールインクルーシブにしてもらいたいものです。(笑) ちなみに、蛇口から出る水は全て地下水で飲用可。とても美味しい水でした。)

これまで星野リゾートには手を出していませんでしたが、4月に「星のや富士」でデビューしてから、ここ「界 阿蘇」で2軒目。

(「星のや富士」にも置いてあった「107年星野リゾート」。現在は1年進んで「108年」でございます。)

オペレーションに何となく共通点を感じます。「星のや富士」でも滞在中の予約アクティビティや食事など各種時刻を所定のメモに書いてくれましたが、こちらでも同じ感じ。(もっとも、3つの時刻だけですが。)

(部屋に案内され諸々説明していただきました、夕食までの間に2つほど❝アクティビティ❞を体験します。)

「星野リゾート」の特徴かもしれませんが、公式サイトでは宿泊施設に関する情報量をあえて絞っている印象です。(部屋の見取り図、離れの点在場所、食事の詳細などは分からない。)それに対して際立つのが、❝アクティビティ❞の案内。ここから感じるのは、滞在中部屋にこもってのんびりというよりも、積極的にアクティビティに参加する「コト消費」を促す過ごし方がコンセプトのようです。

星のや富士」のアクティビティは有料(しかも結構なお値段)でしたが、「界 阿蘇」では無料のお手軽アクティビティもあります。私たちは、到着後に申し込んだ、①利き水体験、②ご当地楽「マイカルデラづくり」を体験します。

ということで、まずは、利き水体験のためフロント棟へ。

(小ぢんまりしています。右の高い方がフロントロビー、左の低い方がレストラン。)

時間に余裕があったので、ちょっとテラスに出てみます。

(レストランのテーブル席が窓際にずらりと並んでいます。夕刻から曇り始めて阿蘇五岳は見えず。)

利き水体験(無料)は、3つの天然水と飲み物を組み合わせて、水の味の飲み比べをするという趣向。

(右:3種類の天然水、左:合わせる飲み物。)

水は、超硬水の「長湯温泉水」、軟水の「白川水源の水」、「日田天領水」の3種類。

合わせる飲み物は、アルコールが焼酎「鳥飼」、ウイスキー「マッカラン」、ノンアルはシロップで「梅」と「マコモ」。係の方のアドバイスを聞いて、妻は「梅」×「長湯温泉水」、私は「マコモ」×「白川水源の水」にしました。

(奥が私の「マコモ」。マコモはイネ科の植物で、シロップの味はリンゴに近かったかな。妻の長湯温泉水をストレートで飲んでみましたが、超硬水、「ぐえっ~」でした。(笑))

利き水体験(利き水になったかどうかは疑問ですが(笑))を終えて一旦離れに戻りました。温泉に浸かってゆっくりします。

18時半前。次は、「界」ブランド共通のアクティビティ「ご当地楽」体験です。「ご当地楽」の会場はフロント棟1階。

(再びフロント棟へ。ちょうど日没でした。)

「ご当地楽」は、各地の「界」でご当地の自然や文化・伝統を学ぶオリジナルのアクティビティで、ここ「界 阿蘇」では、カルデラの成り立ちを勉強します。

(ここはその名も「カルデラBAR」。牛さんのフィギュアがかわいいけど、模様からすると、あか牛ではないですね。(笑))

無料体験ですが、ドリンク1杯とあか牛のビーフジャーキーをいただけます。まずは、この阿蘇のカルデラのミニジオラマで、「界阿蘇はどのあたりにあるでしょう?」という係の人の質問から始まります。

(このあか牛のビーフジャーキーがしっとり❝半生❞でめっちゃ美味しかった。妻はお土産に大量購入していました。)

「界 阿蘇」はカルデラの外、ミニジオラマの右上あたりです。私は大体正解でしたが、お隣のもう一組のご夫婦は阿蘇五岳を指差していましたね。係の人曰く、「結構みなさん、阿蘇五岳を指差されます。」とのこと。

次にカルデラの成り立ちをモニターに映されるパワポのプレゼンでお勉強。そんなこんなで終わりかと思ったら、B4サイズくらいはある深めの、小麦粉が大量に入った木箱が登場。そう言えばこの「ご当地楽」のアクティビティ名は「マイカルデラづくり」。これからカルデラを人工的に作ってみるようです。

(妻撮影の動画のスクショ。マイカルデラづくり、これがなかなか面白い。(笑))

溶岩の塊に見立てた風船に慎重に竹串を刺して(爆発させずにソフトに)空気を抜くと、ゆっくりと陥没が始まり、まるで今の阿蘇のカルデラのような形状ができます。

(大成功したところ。お隣のご夫婦は思い切りのいい奥様が竹串を勢いよく突き刺して❝大爆発❞させていました。(笑))

係の人にも大成功を褒められて、ドヤ顔にならないように気を付けるのがたいへんでした。(笑)

ちなみに、カルデラという言葉はスペイン語で釜・鍋という意味だそうです。更に情報としては、「阿蘇のカルデラは世界一」と思っていましたが、その面積、現在世界第2位とのこと。第1位はインドネシアのトバカルデラ(カルデラ湖ですが)。へぇ~。

最後に御朱印帳ならぬ「お湯印帳」をもらって終了。

(えらい薄いですが、全国の「界」のスタンプを押せるようになっています。)

「界 阿蘇」のスタンプは押してありました。

(もう片方のページには、温泉の印象や食事の感想など、旅の思い出を記録できるようになっています。)

ご当地楽「マイカルデラづくり」は約30分。面白かったです。もし「界 阿蘇」に行くことがあればおススメです。

夕食時刻は19時半。少し時間がありますので、またまた一旦離れに戻ります。今度は内風呂に湯を入れてジェットバスを使ってみました。

(気持ちいい~。)

さて、夕食です。先程のレストランの窓際の席に案内されました。が、外は真っ暗で景色云々ではありませんでした。(笑)

夕食の献立表。

(どちらかえ言えば和食系です。食材等は地元(熊本&大分)の物がほとんど。)

■先付け:山うに豆腐のムース、甘いトマトと共に

(山うに豆腐は秘伝の味噌に漬けた豆腐。かかっている透明なものは天草のオリーブオイル。そして、確かにトマトが甘い!)

■煮物椀:吹き寄せ玉子

(紅葉麩。もう秋ですね。吹き寄せ玉子の中にはカニが入っているような旨味を感じました。)

■宝楽盛り:八寸(鶏と柚子の松風、秋刀魚と茸の有馬煮、蟹と青菜のお浸し、渋皮栗の白和え、銀杏、穴子小袖寿司、丸十おかき揚げ)、お造り、酢の物

(お皿は火山灰で焼いた器だそうです。お造りはセンターに馬刺し。)

ここでビールからワインにチェンジ。熊本産の赤ワインにしてみました。

(ワインは正直イマイチ。「界 阿蘇」、飲み物のラインアップが弱点かなぁ。)

■揚げ物:管牛蒡の海老真薯鋳込み、鮭の袱紗包み、野菜天婦羅

(「管牛蒡の海老真薯鋳込み」とは、牛蒡の芯を抜き、そこに海老真丈を鋳込んだ(流し込んだ)もの。これも袱紗包みもとても美味しかったです。)

■蓋物:宝蓮根餅、ずわい蟹、べっこう餡

(ほっこり美味しい。今シーズン初めての蟹かも。)

■焼き物:陶板トマトすき焼き

(トマトとすき焼き、初めての経験でしたが、これは合いますね。家でもやってみてもいいかも。)

この陶板トマトすき焼きですが、まずは南部鉄器の蓋付きで出て来て圧力鍋風に加熱、蓋を取ったところが上の写真。食べ方は、溶き玉子の代わりに温泉玉子をつけていただきます。

(南部鉄器がスキレットのイメージを被って、ちょっと「星のや富士」のグランピングを思い出して楽しかったです。)

■食事:干し菊芋と山椒の土鍋ごはん

(独創的で魅力的な土鍋はオリジナル。阿蘇の草原をイメージして地元の陶芸家に焼いてもらったそうです。)

干し菊芋は初めてですが、「菊芋チップス」みたいなお菓子もあるようなので、熊本の名産品ですね。

(左は土鍋の蓋を開けた、炊き上がりの図。揚げは南関あげ。熊本と大分のボーダレス。(笑))

■甘味:界 阿蘇特製(ヨーグルトのムース、トマトジュレ添え)

(甘味はロビーのソファに移動して。ヨーグルトのムースにトマトケチャップ寄りのトマトジュレが合う!)

仕込んだわけではないのですが、「界 阿蘇」からのささやかなお祝いでした。嬉しいですね。「記念に御写真を撮りましょう。」ということでパシャ。甘味を食べ終える頃にアルバムにしてプレゼントしていただきました。

(ありがとうございます!)

食事を終えてフロント棟を出ると、嬉しいことに中秋の名月が空に輝いていました。

(きれいでした。)

帰り道はライトアップされています。秋の虫の鳴き声だけが響く夜の「界 阿蘇」です。

(なかなか幻想的。日中の暑さは鎮まり秋を感じる涼しさでした。)

テラスの外にはファイヤープレイスがあり、日付が替わる12時まで燃え続けます。

(妻は「演出でしょ。」と言いますが、私は勝手に「獣除けじゃないの。」と思っています。そのくらい自然な雑木林です。)

私は今日は4時半起きだったので、露天風呂に1回浸かって撃沈、爆睡となりました。(よって、ファイヤープレイスが12時に消えるというのは妻情報です。)

翌朝。いつものように目覚めの温泉です。

(最高です。鳥のさえずりと朝の涼しさ。自ずと温泉に浸かる時間も長くなります。)

朝食は一番早い7時半にしました。フロント棟ロビーでは地元定番の飲み物(トマトジュース、牛乳)が提供されています。

(「阿蘇ものがたり」と言えば、牧ノ戸峠のレストハウスで買ったトマトケチャップのブランドですね。)

レストラン、朝こそ窓際が良かったのですが、お座敷席に案内されました。

(お座敷席は個室なのでゆっくりできるのはいいところです。)

朝食の献立表。

「お目覚めのジュース」は私はオレンジジュースを。

(確か、カボスとミカンのミックスだったかな。ここは大分県ですから。(笑))

朝食は野菜中心で私たちの年齢にはありがたい内容です。そして、私の大好きな「一文字ぐるぐる」があります!

(左から、昆布梅、一文字ぐるぐる、牛時雨山椒煮、野沢菜昆布、小松菜と揚げのお浸し。2人でシェアする小鉢類です。)

それぞれには、さわらの西京焼きと小鉢が置かれます。

(黄色模様の小鉢の袱紗焼きにはケチャップ。何か美味しいと思ったら、スパニッシュオムレツ的に成立しているのですね。)

そして、私がハマったのがこちら、熊本県産のあおさを使ったあおさ醬油。

(この小さな醤油さしに入っています。)

炊き立てのごはんにあおさ醤油をややたっぷり目に回しかけ、その上に温泉玉子をトッピング。温泉玉子の卵かけご飯の出来上がり。

(奥の味噌汁には大きな南関あげが浮かんでます。)

この卵かけご飯が絶品! あおさ醬油の海苔の香りが素晴らしく、一発でハマりました。香りを楽しむコツは、あおさ醬油をご飯に直接かけること(と教えてもらいました)。(あまりの美味しさに、帰宅後「あおさ醬油」をネットで買ってしまいました。(笑))

適量にして大満足の朝食でした。食事後は、朝の景色を見ようとテラスへ。

(朝のテラスは人気でございます。席は空いていませんでした。)

座ると見えませんが、テラスに立っていると遠くに阿蘇五岳がはっきりと見えました。欲を言えばもっとクリアに視線が抜けるとよりいいのですが、なかなかの絶景です。

チェックアウトは12時。部屋に戻って何度も温泉に浸かってくつろぎます。

(朝の優しい日差しが露天風呂に差し込みます。)

7時半朝食、12時チェックアウトだとかなりゆっくりできます。「界 阿蘇」、「月洸樹」とはまた違った良さがあり、人気があるのもうなずけます。価格帯が若干違うので単純に比較はできませんが、私たちがなぜか落ち着くのはやはり「月洸樹」に分がある気がします。

このあたりのエリア、まだまだ魅力的な温泉宿がありますので、「月洸樹」を常宿にしつつも、他にもいろいろと調べて泊まってみようと思います。

、、、「界 阿蘇」一泊旅行③[完]〔復路道中編(「CHEZ Tani」など)〕に続く。

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