旅芸い者放浪記

前沢政次 ブログ

初雪です!

2011-11-15 17:33:29 | できごと

朝起きてみると窓の外は一面銀世界。うむ白世界。

今年は例年よりかなり遅れて初雪です。

初雪と初恋が重なるかどうかは知りませんが、「淡い」点でつながる?

きょうは雪も降ったりやんだり、数センチは積もっているので、淡いという表現には合いません。

初恋と初雪が重なるのは、そう「冬のソナタ」からでしょうか。

それにしても新患外来は雪にめげず混みました。かぜや気管支炎が多いです。咳が長く続く方も多く、マイコプラズマの可能性が大きいと、先ほどのカンファレンスで教えられました。

ぼくのように年をとっても、初雪は憧れでもあり。季節が変わり、寒く長い冬になるわけですが、春を待ちながらじっと耐えるのも人生と考えるようにしています。

でも、まあ現実は、本の監修(かなりの修正)、別の訳本の帯書き(惹句)、そして介護支援専門員研修のガイド仕上げとととと、ととと仕事がんばらないと新年がやってきません。


わら焼きカツオたたき

2011-11-14 23:27:47 | 旅行

高知は誰が何と言っても「坂本龍馬」。明日11月15日は龍馬の誕生日であり、命日とか。

11月は特別の月のようでイベントがたくさん行われるようでした。

桂浜の大きな銅像の横にはやぐらもどきが組んであって、間近から龍馬の横顔が観られるようになっています。龍馬の横顔はとても優しいと。

学会に行っても観光はほとんどしないのですが、もう歳ですから少し回ることにしました。

「モネの庭」の散歩は心も頭もなごみました。

龍河洞は初めてかと思ったら、オナガドリで昔、自治医大高知出身の浜口君夫妻に案内してもらった所であったことを思い出しました。浜口君の復帰を心から願っています。

よく食べたのはカツオのたたき。高知のどこでもいつでも出てきます。広告もあちこちに。

今回はじめて目の前でわら焼きしてくれたカツオたたきを口にしました。わらは無農薬とのことです。

焦げ目のにがみとカツオ本体の味が微妙にまじりあって絶品でした。

合わせて食べたにんにくが夜中に効力を発揮して、眠れなかったのが問題ではありましたが。


地域包括ケアの第2ステージ

2011-11-13 23:46:50 | 学会活動

今回の地域医療学会のテーマは「志・絆・扶、龍馬の心 土佐にあり―地域包括医療・ケア医新―」でした。扶は「たすけあい」と読むのだそうです。

学会長は松浦喜美夫先生、いの町立国保仁淀(によど)病院長。

今回のシンポジウムのテーマは「魅力ある地域包括医療・ケア~高めよう志・強めよう絆・拡げよう扶~」でした。

去年は有名病院の院長、男性ばかりだったので、人選について注文を出したら、今年は医師2名、歯科医師1名、住民代表1名。男女は2名ずつ。改善されました。

医師会との連携、住民とのネットワークづくり、医科歯科連携など有意義な取り組みが紹介されました。

ぼくは助言者でしたが、全体の基調にはあまりなじまない感を持ちました。

地域包括ケア第2ステージは、まず自施設以外の方々とのつながりが問われるでしょう。

共学、協働、共歓。そして包括ケアをどう評価するかが問題となります。

阿波谷敏英高知大教授の特別発言、ウルトラマンとアンパンマンの対比は分かりやすかったです。

地域包括ケアはケア提供者側の論理です。住民・当事者からの論理に徐々に組み替えていかなければ、進歩は望めない。そう強く感じました。

 

 

 


涌谷町逆もどり?

2011-11-12 18:02:53 | 学会活動

昨日の午後の学会プログラムは開設者サミットがありましたが、その前に口演発表「地域活動」「保健事業」に顔を出しました。

宮城県涌谷町からも報告がありました。特定健診をしてみたら高血圧の人が多く、地域に出て医師による講話、血圧測定の実技、味噌汁塩分濃度の測定を始めたというのです。

保健師の寛子ちゃん(といっても今や2児の母、長男は高校生だから、児でないか)の真面目な発表にチャチャをいれるような質問をしてしまいました。

「昔、涌谷町で働いていた前沢ですが、平成15年には脳血管疾患SMR70まで下げた町がどうして高血圧者が増えたのでしょうか?」

会場からは「自分が辞めたからじゃないの。責任とれ」というぼくへのヤジがあったとか、なかったとか。

地域包括ケアと言っても継続は難しいのでしょうね。

世代交代もあったのでしょう。ぼくが働いていた時に減塩できた人たちも、もう歳でしょうから。中年新世代は十分な健康学習、生活習慣学習が少なくなってしまったのでしょう。保健師さんたちがサボっていたわけでなく、医師の姿勢が問題だったのかもしれません。

それでも昔は保健師さんたちは皆よく働いてくれたものです。夜の仕事も多かったし、土日もよく行事があったし。年間150回以上健康教室したし、健康推進員さんたちも燃えていました。復活は可能でしょうか?

考えされられることの多い発表でした。寛子ちゃんがんばってね!

夜は変な質問した旅芸い者が二次会に誘い、寛子ちゃんたちにいっぱい酒を飲んでもらいました。えっ、わさびアイスが一番おいしかった?

 


第51回全国国保地域医療学会(高知)

2011-11-11 17:53:00 | 学会活動

高知にやってきました。表記の学会参加のためです。

特別講演は「Catch Your Dreams  夢への挑戦 ~『生かされてきた』ことへの感謝をこめて~」 講師は、坂本 達氏、株式会社ミキハウス 人事部長です。

ギニア共和国の衣装を身に着けての登場でした。

4年3か月もの間、有給休暇をとって、自転車で世界一周(43か国を回り)し、自分の考え方や行動によって、周りの状況や対応が変わり、自分の小さな行動が運命を変えたと、感じた出来事をスライドを交えながら話されました。

(なぜ4年3か月も仕事を休んで世界一周に行けたのかの解説は、次回とのことで訊けませんでした)

いま、坂本氏が旅で助けてくれた人たちへの感謝を込めて「恩返しプロジェクト」を行っているそうです。

きっかけとなったのは、ギニア共和国のある村で、マラリヤと赤痢にかかった時に、村人の献身的な看病だったとのことです。本当は、村の子どもたちに使用する薬を、見ず知らずの日本人のために、村人会議で全員が一致で薬を与えてくれ、さらに自分たちも食べることがなかなかできない貴重な鶏を食べさせてくれようとしたりと、村人たちへの感謝の気持ちが話されました。

坂本氏は、多くの予防接種を受けました。何かのときのためにとマイ注射針を持参して旅に出たと言います。何事もそうですが、「準備が8割」で、準備がしっかりできていればほぼ成功だと。

できないからしないのではなく、『まず行動してみる』というのが大事だと。

また、その現地の人たちが大事にしているものを受け入れることで、自分が大切にされたり守られたりしたと。

1.「あいさつ」をきちんとするだけで人間関係が円滑になる

2.「ありがとう」の感謝の気持ちが生きる力になる

3.自分の持ち味を生かす生き方がよい

うーん。教訓の多い講演でした。