旅芸い者放浪記

前沢政次 ブログ

看取りい者

2012-02-29 23:57:11 | 日記

サナサナさん。苫前ですか。遠いですねえ。患者さんのこと相談できなくなるなあ。でも必要とされるところで働けることが人間としては幸せなことですから。患者さんのことは連携室や他の看護師さんたちに連絡するようにしますね。

あと一押し、ぼくからも引っ張ってみます。

矢崎先生。先日の患者さんは園のほうから来た方です。養護ですから寝たきりは少ないのですが、ぼくの方が嘱託医として責任がありますので、できるだけ受けることにします。こちらに入院もしていましたので、まったく問題ありません。

わが国保病院には長期入院の方も少数ですがおりまして、もっともっと積極的に医療の責任をきちんと果たさなければ医療の歪は消えないでしょう。

ぼくには体力にも限界はありますが、もう少しはがんばれそうです。

きのうは短時間睡眠でしたが、午前午後と外来それなりにがんばれました。

旅芸い者も旅ができないと芸無しい者になりそうで、せめて看取りい者くらいにはとどまりたいと思っています。


息子の到着を待って

2012-02-28 23:34:53 | 地域協働

はじめて看取りました。本日は二人です。

お一人は養護ホームの方で急でした。こちらももう少し病態を把握していればよかったなあと反省しきりです。でも、遅れて到着されたご遺族はただ感謝の言葉を述べられました。

もうお一人はご近所の方で2日だけでしたが「地元の病院に戻れて本当に良かった」と親族の方が告げられ、霊安室から皆さんで車に乗せず徒歩で連れて帰られました。

夕方心拍数が急に落ちて、ご家族親族の方々に連絡し集まってもらいました。でも札幌におられる息子さんがなかなか着きません。雪道でもあり、到着予定が大幅に遅れました。

到着までがんばれるかなと心配でした。心拍数は30台、下顎呼吸で2時間半がんばりました。いよいよ不整が始まり、うーん厳しい。

息子さんの奥様の携帯に電話してもらうと「喜茂別に入った。あと10分」という時点で呼吸の間隔が大きく空きました。次第に心電図も平らに。

ああ、呼吸が出ません。でも心臓は思い出したように波形を出します。

ずっと平らです。でも、待ちます。

ようやく息子さんとお嫁さん。もうすっかり寝入ってしまった娘さん二人が到着しました。娘さんたちを空いているいるベッドに乗せ、息子さん夫婦が患者さんの両脇から声をかけます。しっかり手を握ります。

しばらく言葉と無言の感謝のやり取りを聴き、死亡を確認させていただきました。

息子さん家族の到着までがんばったのですよね。

患者さんは小学校も半分くらいしか行けない人生を歩んできたそうです。でも家族を大切に生きてきたのですね。


倉本裕基のピアノ曲を聞きながら

2012-02-27 23:47:58 | 音楽

またお客様の多い外来をしました。

皆さん少し慣れてきて冗談を言ってくれる人あり、うれしいです。

役場に転入届を出し、交番で自動車免許証の住所を書き換えてもらい、少し京極町民に近づいたつもりになりました。

自宅の方も少しだけ片付き、しばらくつける機会のなかった自作真空管アンプにも灯がともりました。

最初に聞いた曲はさだまさしシングルス全集第1巻「雪の朝」などですが、今何回も聞きながら仕事しているのは倉本裕基「Tales from misty woods」です。何と訳すのかわかりません。

あの冬のソナタの音の世界に似ています。哀愁と郷愁でしょうか。

明日もがんばれそうです。

でも患者さんのご冗談が思い出せないのは恥ずかしいです。下剤を5錠だん飲んだとか。何でしたかねえ。


また雪

2012-02-27 00:01:16 | 日記

東京出張。行きはよいよい。帰りは予定の飛行機は2時間遅れ。1時間遅れで出発してなかった前の飛行機に乗せてもらったものの30分遅れ、さらには列車も遅れ、冬は急がない生活を送るしかありませんね。

札幌から倶知安には小樽周りで車で約2時間。自宅が京極町に移りましたので、今回はあの危険な中山峠を越えてみました。

カーブが怖いのですが、先に通った有美ちゃんから視界はOKとのメールがありましたので、安全運転で無事峠を越えました。

東京は暖かかったですね。歩くだけで汗が出るほどでした。

北国も春の兆しはありますが、まだまだ雪には苦しめられそうです。

今週は月から金までずっと診療です。歩いて通えるのでありがたいです。

ところで福井県と千葉県で介護支援専門員専門研修Ⅱの事例検討をしましたが、両方とも取り組みやすい事例でした。Ⅱだから難しい症例かと想像していたのですが、意外でした。もちろんベテランの皆様光と影の部分もよく分析しておられました。さすがです。


じいさまは早く若者に仕事を譲ろう

2012-02-25 23:16:42 | 日記

高齢者が仕事を続けることはかなり周りに迷惑をかけます。

何歳から悪いというわけではないのですが、未熟なぼくは腹立たしい思いでいっぱいです。

きょうは介護支援専門員の指導者講習会(千葉市開催)に遅刻しました。随分早くお茶の水のホテルを出たのにです。

お茶の水で最初に乗ったタクシーの運転手は個人タクシーですが、言葉がはっきりしません。脳梗塞後遺症か、何らかの脳障害があるのでしょう。行先を理解しないばかりか、右折できる道を「できない」とうそつき遠回り。結局ひどく遠くに止まってもらって歩いて目的地を探すしまつ。これは詐欺です。

次は千葉市。運転手さん言葉ははっきりしていますが、勤労者福祉センターという昔からある建物になかなか行きつかず、遠回り。結局7分ほど遅刻しました。

ぼく自身も気づいてないのかもしれませんが、高齢者には機敏な仕事が無理です。若者は就職難です。早く若者に仕事を譲りましょう。

と考えてしまったのですが、自分自身の地方の医師の仕事はなり手がおらず、こんなぼくでも医師の仕事を続けなければなりません。お客様である患者さんに迷惑かけるから早くリタイヤしたいなあ。

この話、元はと言えば、ホテルに携帯を忘れる。ソバ屋にバッグを忘れるぼくの責任が大きいのですが。お茶の水から2時間かかって千葉に着かないぼくはもう認知症かもしれません。運転手さんたちごめんなさい。うーん。でもやはりあの運転は許せない。

4時間しか眠れなかった頭がボー。ゆうべは歯科の先生方と東京駅の地下のおでん屋で飲み過ぎたかな。朝5時起きはきつかった。それにしてもお金たくさんだしたタクシーはひどかった。もう乗りたくない。

幸運な日も不幸な日も長くは続きません。明日は明るく生きましょう。