旧日本プライマリ-ケア学会の副会長を務められた田代祐基先生が亡くなられたのは先月であった。本日熊本でお別れの会が開催された。九州ブロック代表秦喜八郎先生に託した学会理事長としてお別れのことばである。
お別れのことば
田代祐基先生
新しいプライマリ-ケア連合学会のため
今後ますますご活躍、ご助言いただきたく望んでおりましたのに、
突然の訃報に接し、ただただ残念でなりません。
先生は旧プライマリ-ケア学会が設立されてまもない
昭和58年に本学会に入会され、
平成12年度から3年間常務理事を務められました。
介護保険制度がスタートした時期であり、
主として介護保険委員会や、
ケアマネジメントあり方委員会、
IT情報検討委員会で
獅子奮迅の活躍をされました。
それまでの医師会活動等で培われた能力を遺憾なく発揮してくださいました。
平成15年からの4年間は、
小松真(まこと)会長の片腕として、学会の副会長を務められました。
私も同じ時期に副会長を務めましたが、
田代先生の幅広く新しい見識によりまして、
助けていただいたことが幾度もございました。
先生のご尽力もありまして、
第30回の記念大会は、当時宮崎県医師会長であられた
秦喜八郎先生が会頭を務められ、
九州ブロックのひとつ、宮崎県で
盛大に開催できたのであります。
個人的に知る田代先生はスキーの名手で、
毎年お正月には、北海道のニセコスキー場へ来られると
お聞きしました。
ニセコでぜひご一緒したいと願っておりましたが、
それも叶わぬこととなってしまいました。
田代先生。
やすらかにお休みください。
そして、先生が副会長を務められた学会が、
方向を誤ることなく、日本の医療改革に
貢献できるように、我々を導いてください。
プライマリ-ケア学会に対する先生のご貢献を心より感謝し、
お別れのことばといたします。
田代祐基先生。
ありがとうございました。
平成23年11月23日
日本プライマリ-ケア連合学会理事長 前沢政次