旅芸い者放浪記

前沢政次 ブログ

基本研修の議論

2012-06-30 23:26:25 | 地域協働
本日は東京で会議でした。介護支援専門員研修向上委員会。

本年度は実務研修の改善にも取り組んでいます。

ぼくが編集委員長を務めた実務研修テキストも、医療を必要とする利用者が増加していること、施設ケアマネジメントやリハビリテーションに関する記述が欠けていることなど指摘されています。

実際の研修の中にこれらを組み入れ、さらにテキストも改定が必要です。

課題の多いことを考えさせられた会議でした。

旅芸い者面目躍如ー沖縄にて

2012-06-29 23:54:51 | 地域協働
沖縄にやってきました。

カレスサッポロ大城辰美理事長に声をかけていただいて、那覇市にある小禄病院グループの職員研修会の講演です。テーマは「これからの地域医療と総合医」

最初の20分くらいは職員の皆様下向いてほとんどこちらを向いてくれません。少しずつ笑いが出て、なんとか歌を歌い、終了しました。

われながらいい研修会だったと思いました。(錯覚と思い込みだとしたら病気ですからご容赦ください)

医療法人禄寿会の理事長は江洲良一先生。もとは循環器の専門医でしたが、この病院ではずっと総合医のハートでお仕事をされてきました。

職員は350名くらい。小禄地区唯一の病院で、医療看護福祉の多彩なサービスを展開しています。講演は理事長の思いの代弁をできたかなあ。

今後はぜひ家庭医養成プログラムをおいていただくようにお願いしてきました。

終了後の食事会で、事務部長佐藤和弘さんは釧路出身で元スピードスケートオリンピック日本代表と知りました。これからの活躍が期待できます。

わが学会の先輩、稲福全三先生、沖縄プライマリケア研究会の代表世話人仲本昌一先生は講演も聞いてくださいました。北中城ファミリークリニックの涌波先生たちも食事会から参加してくれました。

明朝東京までもどるのがもったいない。沖縄はいいなあ。


「日本の自殺」グループ1984年(文春新書)

2012-06-28 23:15:15 | 読書
わが国の年間自殺者数は1998年から3万人を超えています。

それ以上に問題なのは日本の「国自体が自殺しつつある」こと。それを予言した本がずっと昔に出ていたというのです。

「グループ1984年」はペンネームです。20数名の学者グループだそうです。この本の元になっている論文は1975年に『文藝春秋』に発表されました。

趣旨は「国民が利己的な欲求の追求に没頭し、難局をみずからの力で解決することを放棄するようになり、しかも指導者たちが大衆迎合主義に走ったとき、国家が自殺する」ということ。

モノの豊かさが人間の幸せに通じると信じて走ってきた日本。崩壊への道をしたすら走ってきたのです。

今、高齢者ケアの仕事には「モノカネの豊かさなんて人間の幸せには結びつかない」ことを周囲に身をもって伝えていく。そういう使命があるように思います。

認知症もうつ病も、そして自死さえも人間の生き方の多様性の中に含まれている。その一部に過ぎず、ごく自然なこと、病気と受けとめること自体が病的と思われてなりません。


施設ケアマネジャーの役割

2012-06-27 23:09:31 | 地域協働
千葉県では専門研修Ⅱを居宅系と施設系に分けて研修しています。

本日の講義は居宅系612名に対して午前中に。午後は施設系120名に対するものでした。

もともと施設にケアマネジャーは必要かと議論のあったところです。最近はグループホームなどでの需要は増しているように思われます。

でも本日いろいろ考えてみると、施設にケアマネジャーが働く意義はおおいにありそうです。

利用者さんとはいつも一緒ですから、入所したての場合よく利用者を観察できます。新しいサービスに利用者がどう反応するかも観察できます。次の対応まで時間がかかりません。いわばモニタリングがリアルタイムでできるのです。

なにかことがあった場合のメディエーションも可能です。利用者・家族とサービス担当者との間に立って、仲裁役・緩衝役となることが可能です。

これはいいなと思います。もちろん、利用者自身をよく知り、それまでの習慣、考え方などよく把握していることがぜんていでありますが。

施設ケアマネジメントの優位性は大いに発信してもらいたいと思います。


方針を決めない医者

2012-06-27 00:28:03 | 診療

もう昨日になってしまいました。

入所者判定会議、学校職員健診、つづいて病棟会議をして、千葉に向けて出発。

21時のフライトですから、JR千葉駅近くのホテルに着いたのは午前さま。

きょうは助川さんに依頼された介護支援専門員研修Ⅱの講義です。

それにしても診療方針って医者が決めるものでしたか?

患者さん自身が決めるものでしょうね。この地でも患者さんが発言できるカンファレンスをしたいものです。