旅芸い者放浪記

前沢政次 ブログ

忍博次先生との再会

2012-07-31 22:43:30 | 交友
京極町社会福祉協議会清水耕策事務局長のはからいで、北海道地域福祉の巨星忍博次先生と再会できました。

平成8年(1996年)ぼくが北海道に転勤してきて、比較的まもなく道医師会の集まりがありました。確か山口昇先生が特別講演をされたように記憶しています。そのときに忍先生に初めて会いました。

医師会の集まりですから医師ばかりの中、唯一福祉研究者としての先生がおられました。他の都府県の医師会と北海道は違うぞという思いをその時に持ちました。

忍先生は当時北星学園大学の教授をされてましたが、名誉教授になられてのちにも岡山や九州の大学、そして名寄市立大学の教授を務められ、現在は北海道社会福祉協議会副会長のほかたくさんの役職を持っておられます。

ぼくはエブリデイ・オンコールでアルコールは飲めませんから、お茶をいただきながら、適度にお酒を飲まれた先生のお話に耳を傾けました。

同世代の医師の友人が多く協力体制を組めたこと。奥様を早く亡くされたため、北海道から遠く離れた大学に赴任できたこと。先生の発言や提言は時代の先端を行っていて、その当時はほとんど周囲から理解されなかったこと。医師や医学研究者は社会を知らない人があまりに多いこと。看護研究者もそれに近いこと。民主党への失望、などなど。

歯に衣着せぬご発言はまさに痛快でありました。

現在82歳。優れた健康人であります。少年のような志、まことに盛んです。

先生、ますますお元気で。

医学教育学会特別会員

2012-07-27 22:43:25 | 学会活動
ゆうべ飛行機に乗ろうとしたときに学会参加費を現金で持ってないことに気づきました。

けさ改めて抄録集を読んでみると参加費は1万円です。ぼくのサイフには6千円しかありません。カード払いか後払いか、なんとか受付でお願いしてみようと東急多摩川線蒲田駅から電車に乗りました。

蒲田駅からは多摩川線だけでなく、池上線も出ているのです。西島美恵子の「池上線」はぼくにとっての名曲のひとつです。思い出は・・・。

池上と言えばぼくの親父は池上鉄工所で働いていたと聞かされていました。ぼくが生まれる前の話ですが。

学会参加費を払う現金がない。では何かを質に入れて現金をゲットするか。金を盗むか。サラ金に手を出すか。電車の中ではお金のことで頭がいっぱいです。

金、金、金。現金がなければ学会場に入れてもらえない。せっかく上京したのに、このまま北海道にもどるのか。

そうだ。コンビニのATMなるものはどうだろうか。そうだ。そうだ。現金が手に入るかもしれない。ゆうちょ銀行のキャッシュカードは別のカバンに入れたままおいてきてしまいました。

多摩川駅で乗り換え、日吉駅でおりました。慶応大学はどんと構えていてすぐわかりました。コンビニのATMを見つける前に身体は会場に吸い込まれていきます。

コンビニがみつかりません。カードで会費を支払うしかないと涙ながらに受付嬢にすがろう。もしかしたら、誰か助けてくれるかもしれない。

「今回、学会の特別会員に推戴された前沢と申しますが・・・」おそるおそる泣いてすがる準備をします。もう相手がお嬢さんか、おばあさんか分かりません。

「特別会員の方はあちらです」なんと受付が別の場所です。「あのう。でもぼくは、きょうの総会ではじめて推薦されて、みなさんの賛成があれば決まりますが、まだ、あの、特別会員でないのです」もう涙目になりつつあります。

あっちへ行けというからには行ってみるしかありません。

あっ、きょうはあの学会の報告は書けませんで、明日になります。

特別会員・名誉会員受付嬢は「少々お待ちください」と名簿でぼくの名前を探してくれました。なかなか見つかりません。きょう総会で決まるのですから、朝の受け付けは参加費を払わねばなりますまい。まだ正式の名簿には名前はないはずです。しかたない。総会だけ参加すればいいのだな。「ああ、そうかい」と帰りかえたとき、呼び止められました。

「前沢政次という名前がありました。でも本当にご本人ですか?」うーん。なんで俺が疑われるのだ。そんなに特別なのか? 俺は。何が特別なのだ。顔か? 頭か? この肉体美か? とだんだん頭に血が上ってきます。

所属は「京極町国保病院で間違いありませんか?」

いや違う。国保シンリョウジョだ。じゃ帰る。そんな気持ちを抑えて「そうですそうです。ぼくです」といやしい声で答える。

「あのう。参加費はどうなるのでしょう。年会費は払わなくてよいと書いてありましたが、参加費は半額とかサービス込ですか?」

なんと! 参加費はこの大会から無料でした!

あんなに悩み、落ち込んだのが遠い昔のようです。

ここで名札にご自身で名前を書いてください。

えっ。まだ疑われているの。何が特別なのだ。禿か。メガネか。金がないということか。

梅ちゃん先生の蒲田泊

2012-07-26 23:51:50 | 日記
明日からの医学教育学会表彰のため上京しました。会場が日吉ということもあって、羽田と日吉の中間経由地に泊まります。

梅ちゃん先生の時代は戦後の復興期ですから、今は雰囲気が違います。ノッポビルもところどろ建っています。

梅ちゃん先生はストーリーがよいですね。医療考証は旧プライマリケア学会でたいへんお世話になった松坂勲先生です。先生は大きい声を出すことなく、いつも温厚です。町医者の見本のような先生です。

原作はなく脚本家尾崎将也さんが取材をして書いているようです。

大学病院と開業医を対比させて描いていることなど、たいへんありがたく思います。国民の大病院志向が少しでも是正され、開業医の役割を見直してくれたらいいなと思います。

もっともっと人間的な医療が実現されることを祈ります。その場は下町がぴったりです。

パークゴルフ初体験

2012-07-25 23:49:08 | できごと
18時から町職員パークゴルフ大会があり、生まれて初めてワークゴルフなるものを体験しました。

ゴルフをしないぼくにはルールはさっぱりわかりません。それなりに打てるのですが、距離感がつかめず打球が弱すぎたり強すぎたり、思うに任せません。こころの力みがよくないのかな。

バーベキュウ懇親会で野菜だけ食べて帰ってきたので、正確な1位は知りませんが、健康推進課榎本課長1位だったようです。

インタビューすると「欲をかかないこと」と言ってました。なるほど。

ぼくは42位だったようです。何人出たのですかねえ。