旅芸い者放浪記

前沢政次 ブログ

鹿の顛末

2013-09-30 23:16:07 | 日記
ご心配いただきありがとうございます。

昨晩、京極町のわが家にたどり着きましたのは午後11時半過ぎ。続きを書く力が残ってませんでした。

ぼくの乗っていた列車も   ガーン  と急停車したのですが、前の列車が止まったために自動停止装置が働いたということです。

つまり鹿にぶつかったのはひとつ前の列車です。

ぼくは衝撃を感じただけで、体の異常はありませんのでご安心ください。

列車は30分くらい遅れて札幌駅に到着いたしました。

やりたい医療のできる国に

2013-09-28 22:33:02 | 医療制度
ゆうべは玉名温泉につかって英気を養い、今晩の「保団連 第31回病院・有床診療所セミナーin熊本」に参加しました。

させていただいた記念講演のテーマは「中小病院・有床診療所に求められる役割」

日本の流れは大病院中心の医療で臓器別の専門医療が中小病院や有床診療所まで駆逐しています。それも一つのあり方ではありますが、プライマリ-ケア部分とバランスを取っていかないと日本の医療はおかしくなっていく。

プライマリ-ケア部分では
(1)個人の健康を引き出す医療
    プライマリ-ケアの根底はセルフケア
(2)病気の真因を明らかにする医療 
(3)認知症に対応できる医療 
(4)メンタルヘルスに強い医療
(5)地域を健康的にする医療
の役割を担う中小病院・有床診療所があっていい。むしろ積極的に取り組むべき。

会場からも「自分たちが患者さんたちのために本当にやってあげたい医療、しなければならない医療ができる政策を国に働きかけていこう」という意見もありました。

いまがチャンスです。

ある生き方

2013-09-27 22:32:11 | 交友
彼とは2年近く一緒に仕事をした。病院の仕事は熱心だったし、地域のことも誰よりも考えて行動していた。私自身も大きな期待を彼にかけていた。

研修の途中で別の病院に移動した。もう1年がんばれば専門医が取得できる状況だった。

彼は祈りに祈って決めたと言ったので、ぼくは忠告の言葉を控えた。神との対話について第三者が口を挟むべきではないと考えた。

しばらくして、その病院を辞めたと風の便りで聞いた。事情は分からない。祈りに祈ったことが容易に変更されることに、何とも言えない失望を感じた。

無論また信仰によって判断したのだろう。

ぼくにはどうも「信仰優先と世俗への責任」という情況が理解できない。やりかけの仕事、周囲の人たちとの協働、責任感の強い人は容易に働きの場を変えられない。周りに協力を要請しておいて、他の場に移ることは「逃避」でなくて何であろう?

信仰者には神に「聞かれざる祈り」というものがある。自分の願いが聞き届けられないことを知って、その意味を悟り、人間として成長できるのだ。たまたま出会った人の甘言で、神の声を自分の選択に置き換えてしまうことがあってはならない。

試練の連続で限界の限界まで苦闘するといったことは、現代の若い人たちには通用しないのだろうか。


研修医報告会

2013-09-26 23:43:42 | 診療
英梨香先生による4週間の地域医療研修の報告会でした。

羊蹄山登山に挑戦したことが一番良かったのかもしれませんね。山頂から撮った写真が印象的でした。

前沢の理想と現実のギャップはショックだったかもしれませんね。

さて、一番の壁は外来診療で「病気の真因、生活習慣の改善の必要性を話し合おうとしても、『分かってる、クスリ処方して早く帰りたい』という患者さんばかりだった」ということでしょうか。

信頼関係 本人の気づきによる動機づけ 習慣改善の学び クスリの削減による健康的生活

となっていくには時間がかかりますね。

酒、たばこ、食事、運動、ストレス対応

など若い医師から言われたくないと考えている人が圧倒的に多いのが現実です。少しずつ、すこしずつしか変化はあらわれないでしょう。