旅芸い者放浪記

前沢政次 ブログ

ご臨終です。北海道地域医療研究会

2023-10-14 20:54:48 | 地域協働
鎌田實先生が看取ってくださいました。
この研究会はやさしい医師に看取られ、幸せな28年の寿命を全うしました。

設立総会は1996年3月16日。初代の運営委員長は行木紘一先生。道東で長く実践してこられ、地域医療の哲学を持っておられました。2001年には先生の実践現場である弟子屈町で全国の地域医療研究会も開催されました。

2代目委員長は齋藤有先生。独特の語り口の政治批判は今でも健在です。バイオリン奏者でもあり、今晩もさだまさしの「精霊流し」を弾いてくれました。感激。

現委員長は池田千鶴先生。足寄町我妻病院の3代目です。先生の祖父に当たられる方が初代院長でした。創業は昭和8年。現在は「ホームケアクリニックあづま」で在宅医療に力を入れています。最愛の夫池田裕次先生を失くされて、大変な中、委員長の務めをしっかり果たしてきました。このたび、研究会の解散を話し合われ、今日の解散式を決断されました。

特別記念講演は鎌田實先生。「地域で命を支える~保健・医療・介護・子ども子育てについて~」がテーマでした。若い時の壁突破のお話から、患者さんである住民との触れ合い、その中での研修医教育、人材育成など最終回にふさわしい、心に染み入るお話でした。

ぼく自身はトークセッションで、研究会とのかかわり、研究会の果たした役割、今後の展開(研究会のこの形は終了しても、別な形での展開、この研究会の精神は生き続けること)などを話させていただきました。

この研究会を通してかかわりのできた方々との再会。ドクターでは宮澤一裕先生、吉岡和晃先生と今回いろいろお話ができたこと。また教え子、中川貴文先生、木佐健悟先生が参加してくれたこと、とてもうれしかったです。一緒に後志町村地域医療人育成協議会、羊蹄山麓地域ケアネットワーク研究会など取り組んできたからです。

人口の変化、医療介護従事者の減少など時代の波は押し寄せてきますが、会員であった皆さまが地域でのミッションを成し遂げられるようにお祈りしたいと思います。

さようなら。また会えますね。解散は次の扉を開くためです。

お知らせ

2022-02-21 11:10:02 | 地域協働
新年おめでとうございます。

あれ、もう2月下旬ですね。
元気で仕事を続けていますが、いろいろありまして。
とくに涌谷騒動 (昔は伊達騒動でした)がありました。
26年ぶりに復帰することに一度は天命と感じていたのですが、招聘は白紙撤回されるという事態に。
めずらしく心身の疲れを感じました。

まあ、それでも思い直して、なおしばらく夕張の仕事に専念することといたしました。

フェアウェル フォーラムでなく
新しい一歩の地域協働ケアフォーラムを開催します。
今回はじめてオンライン参加可能です(無料)
この地域医療教育研究所トップページに案内していますので、お申し込みください。

ひまわりクリニックきょうごくサポーターの会 最終回?

2019-03-20 00:08:08 | 地域協働
6年ほど毎月1回集まりを持っていたこの会も、ぼくの退職に伴い、閉じましょう、ということになっていました。

きょう最終回と思ったら、まだ少し続けるようです。

ぼくからはネーミングを変えてみてはどうかと提案しました。

たとえば「京極町の医療と福祉を考える会」とか。

第22回日本健康福祉政策学会大会開催

2018-09-24 23:41:32 | 地域協働
この22日、23日京極町公民館湧学館で、この22回大会を開催しました。

地震によって参加を取りやめた方も一部おられましたが、約130名の方が参加されました。

学会役員の方々からも良い会であったとお褒めのことがをいただき、講演や井戸端会議、壁新聞で発表してくださった方々、また下支えをしてくださった京極町社会福祉協議会、役場、慶和園、町民ボランティアの方々に心より感謝申し上げたい。

内容についてはおいおい書いてまいります。


診療で知る生き方・死に方(2)

2018-07-01 21:39:18 | 地域協働
高齢者の心理的特徴はいくつかあると思いますが、生老病死の流れから考えると老いることによる「病(やまい)」と「死」に対する不安感は大きいでしょうね。

「死と向きあう」「まもなくやってくる死を覚悟する」というよりも、「死は考えたくない。まだまだ先のこと、だから今病気を治さなければ、クスリを増やしてもらわなければ」という思考になっているのでしょうか。やや依存的です。

自分で覚悟の決められる人と医療に依存的な人はどこが違うのでしょうか。

自分の人生の歩みを振り返って、その全体をどう受けとめているかが決定的に重要と思われますがいかがでしょう。