旅芸い者放浪記

前沢政次 ブログ

介護災害のある社会

2011-11-24 22:46:25 | 地域協働

11月23日は在宅医療の日。公益財団法人在宅医療助成勇美記念財団が東京で第7回在宅医療推進フォーラムを開催しました。国立長寿医療研究センターも主催者です。

在宅医療従事者の勤労を感謝する日になっています。

今回のテーマは「震災と在宅医療~震災から学ぶ在宅医療のミッション~」でした。

午前中は全国各地からの取り組みのレポートがありました。皆いろいろ工夫して在宅医療を展開しています。看取りも大きな課題であることも示されました。

午後は震災の取り組みが主でしたが、基調講演をされた小山剛さんのお話を聞いて、世の中すごい発想をする人がいるのだなあと感動しました。

小山さんは午後にあらわれて、隣の席に座ったので、名刺交換しました。何枚も重なった名詞なので、1枚だけ取って返そうとすると、「いや」と言われました。確かによく見ると名刺4枚分がつながっているのでした。

肩書は高齢者総合ケアセンターこぶし園総合施設長とあります。このほかに役職が14。書かれている施設の数が50か所くらいはあるでしょうか。ちょっと、このおっちゃんやり過ぎじゃない、と考えてしまいました。

講演を聞くと、こんなにがんばっている理由が理解できました。

小山さんに言わせると「介護状態になることが災害である」「復興は施設から地域に戻ることである」「大規模集約型の施設を解体して、サテライト施設を次々につくる」

それで分散した施設が多いのですね。様々な地域に「サテライト型居住施設」「小規模多機能サービス」「在宅療養視線診療所」の組み合わせを基本として展開しています。

介護災害を受けた人を地域に返す。地域で人間の復興を果たしていくのが地域ケアということなります。名刺にどこまで書き込むのかは意見の分かれるところでしょうが。