旅芸い者放浪記

前沢政次 ブログ

不器用な情熱

2019-05-28 00:04:54 | できごと
いよいよ29日に引っ越しです。

思い出に残る送別会をいくつもしていただきました。

歓送という言葉もありますが、喜ばしくはなく、なかなか厳しいお別れのことばもいただきました。

皮肉かなあとも思いますが、ある若い人から
「先生、5年遅く京極に来てたら違ったでしょうね」
と言われました。

え、たったの5年かよ。昔は20年先を見てる人と言われたのに年をとったものだと思いました。これはまあ冗談のようなものですが。

次に考えたのが、5年早く来ても周囲、特に部下同僚に理解と協力を得ることのできる技術も指導力もぼくにはなかったということでした。

「先生の情熱はどこからくるのですか?」ともよく訊かれます。
熱情あふれる恩師や先輩たちにかわいがってもらえたので、少しは恩返ししたいと日々願ってきたのでした。

でも肝腎な時に肝腎な発言がしばしばできません。

京極での7年間。不器用な情熱だけで走ってきたのかもしれません。

成人の日に、雄勝の海を想う

2018-01-08 23:16:51 | できごと
今年成人式を迎えることになった牧野陽沙(ひさ)さんのことがNHKニュースで流れました。なぜか2度見ました。

陽沙さんは今、柔道整復師をめざして勉強中とのことです。それは東日本大震災で亡くなったお母さんの影響。

お母さんは病院に勤めていた。職員たちは自分たちだけ山の上に逃げないで、病院にとどまって患者さんたちを守ろうした。

えっと思い、本を探しました。

辰濃哲郎『海の見える病院 語れなかった「雄勝」の真実』(医療経済者社、2013年)

牧野家の物語が70~84ページに記されています。

お母さんは石巻市立雄勝病院事務主査牧野まり子さん。

子煩悩でさみしがりやさんでした。津波が来た時、病院から海へ投げ出されました。流されていく民家の屋根に乗り、やがて看護師の高橋恵さんと一緒に船に乗り移ります。

ふたりは雪降る中、あたため合って一夜を過ごします。まり子さんのぬくもりで恵さんは奇跡的に生き延びます。朝に二人の命はひとつになっていました。(「寒いよう」と恵さんがつぶやいたとき、まり子さんは意識がほとんどなくなっていたのに、恵さんの頭を引き寄せ、自分の子どもにするように額をくっつけ、母親のように抱きしめた。なえそうな恵さんの心が火がともったようにあたたかくなったのだそうです)

まり子さんは友のために命を捧げたのでしょう。三人の子どもたちのため、どんなにか自分も生き延びたかったに違いありません。

あの日、陽沙さんは中学校卒業式に出ていたと書かれています。その後、高校を出て医療の道を選んだ湯沙さん。お母さんはあなたの成人式を一番よろこんでくださっているのでしょうね。

爆笑 デユアルタスク

2016-03-30 00:00:03 | できごと
久しぶりでテレビ生出演しました。HTBイチオシ

認知症予防を取り上げてもらいました。

リハーサルでのデュアルタスク  ぼくからスタート
北海道に特有なもの   ああ  夕張メロン  と考えて
「メロン」と言ったら  大爆笑   しりとりだもの  1回で 終わり

本番は「さくら」「らっぱ」「パンツ」  次  ぼく   ああ 答えようと考えてなかった

ヒロさんに「先生、相当来てますね」って言われた   えっ

ちいさな恋のものがたり

2016-03-08 22:00:17 | できごと
ある老人ホームでのこと。

いつか二人はとても微笑ましい関係に。

でも残念ながら、別れはやってきた。

やがて一人は天国に。

残された一人、あんなに腰痛で苦しんでいたのに、彼を送ってから痛みが消えた。

そしてつぶやく「あの人がわたしの痛みを持って行ってくれたみたい」

木霊が聞こえる「ありがとう。最期に寄り添ってくれた人。待ってるね」

失言と誤審

2012-08-10 22:56:17 | できごと
オリンピック女子サッカーなでしこジャパンは銀メダルでした。

ワールドカップは準決勝・決勝と早起きしてテレビ観戦しましたが、今回はその気が起きませんでした。

予選リーグの最終戦南アフリカとの試合後の佐々木監督発言にきわめて不快な感じが起きてしまって、その監督に率いられる選手たちの試合を観る気がしなくなったからです。それにぼくは原稿執筆で苦戦していますから、オリンピックどころではないのです。

「引き分けるように選手に指示した。川澄にキレのいいゴールをねらわないようにと言った」と堂々と記者会見で発言したことです。

この試合の後半部分はライブで観ました。なでしこはいつもっ違って、だらだらと後ろのほうでパス回しを繰り返しているので「何これ」と「まさか、無気力試合?」と感じていたのでした。

同じころバトンミントンでは2位狙いに処罰が下ったばかりです。あっ、なでしこも万事休す。と思ったらIOCが「監督からの指示が選手に伝わったどうか明らかでない」と判断してなでしこは命拾いしたのでした。でもこれはいい加減なIOCの判断で、人気の日本チームを脱落させたら大混乱になると保身に走ったのでしょう。

1位になったら長い移動距離で選手は消耗してしまうから2位をめざすということも予選リーグの作戦としてはあってもよいでしょう。でも指揮官が記者会見でおおやけに腹の内を見せてはだめです。自分は頭もいいのだということを国民に示したかったのでしょうか?

スポーツマンとして望ましくない作戦をおおやけにすることは相手チームにたいへん失礼なことです。また、高いお金を払って真剣な戦いを観に来た観客を裏切ることです。

策略ばかりのオリンピックなんて観たくありません。

早起きのぼくは準決勝のアメリカーカナダ戦だけはゲームの大部分を観ました。壮絶な点の取り合いでしたが、誤審だと思われる場面を観ました。カナダが3-2でリードしていてペナルティエリア内でハンドをとられてペナルティーキックになり、追いつかれたのでした。この判定がなければ、延長戦に入らずカナダが勝っていたのです。ハンドの判断は行き過ぎと思えたシーンでした。

日本は逆にハンドをとってもらえなくて、ペナルティキックができませんでした。ドイツ人の審判が誤審したのです。

アメリカは2度の幸運に助けられての金メダルです。オリンピックなんてこんな運に左右されるのですね。

甲子園では爆笑演技があったようです。


浦添商が春8強の愛工大名電を倒して、4年ぶりの甲子園勝利を飾った。強敵にひるまなかったナインの緊張を和らげたのは、四回のピンチでマウンドに向かう途中、わざと転んで仲間を爆笑させた伝令役で背番号「18」の阿嘉。

 「今まではプリクラの写真とか見せていたんですが、転ぶのは初めて。みんな笑っていてホッとした。次も雰囲気作りしたい」と笑顔を見せたが、宮良監督は「ボクの指示じゃない。驚いた」。