旅芸い者放浪記

前沢政次 ブログ

学生研修医部会の支部活動

2011-11-05 20:21:36 | 学会活動

北海道の期待の星、名越君(江別市立病院)よりコメントいただきました。

学生の方が多職種協働ができていて、医学部だけでなく、看護やリハビリテーションの学生も勉強会に参加しているということです。将来が楽しみです。

さて、今朝足寄町から新得駅までの車の中、池田屋旅館の女将から聞いた話です。

ニポポのカンファレンスを我妻病院で開いたとき、道南のある病院の研修医も、札幌の中央の病院の研修医もSEC(Siginificant event analysis;研修で経験した貴重な症例などを深く分析する方法)のレポートが、患者さんの生き方への配慮、福祉介護系職員との協働とかほとんど触れてなかったようで、がっかりされたとのことです。

ぼくは正確に表現することができませんが、要は福祉介護との連携など指導医も力不足ではと女将は心配しているのです。

将来の多職種協働に役立つ研修をすることは難しそうですね。多職種協働は手段であって目的ではありません。患者さんが少しでも良い人生を歩めることがたいせつです。それは医学とは遠い部分にあるのかもしれません。

名越君はこれからどのような場所で、どのように研修していくのでしょうね。

臨床には診断をつけるだけの浅い臨床と診断がついてもつかなくても、その患者さんの行く末を見守る深い臨床があると思います。

指導医たちの限界を乗り越えて、深い臨床医になってほしいです。