旅芸い者放浪記

前沢政次 ブログ

富士山は見えませんでしたが

2012-11-30 23:25:58 | 地域協働
主任介護専門員の研修で山梨県に呼んでいただきました。

40名ほどで午前中に倫理、午後ターミナルケアを勉強しました。

倫理はあれもこれもしてはいけないことを羅列しなければいけないのでしょうが、できるだけポジティブに思考し、かつ自分を客観的に観ている自分を持つことで守れるようになることを話しました。実践的でしたが、理論的ではありませんでした。

でも参加者の皆さんは倫理を幅広くとらえて討論してくださったので、そういう姿勢を大事にしていきたいと思いました。

ターミナルケアも場所によらず、「利用者の思い」を出会いの最初からアセスメントして実現できるものです。

3時間×2回の講義でしたが、いずれも中1時間は参加者のみなさんの活発なグループ討論で補っていただきました。

富士山が見えなかったのは残念ですが、車窓から見えた南アルプスは素敵でした。雪がよい演出をしてくれてました。

岩見太市著『地域家族の時代』(CLC)

2012-11-28 23:46:27 | 地域協働
岩見太市さんはぼくが北海道に来て出会ったすごい福祉人の一人です。

このたび上記の著作を上梓されました。発想が豊かで、かつすぐに実践してこられたのです。

「地域家族」という新しい考えを提案しておられます。

単独世帯、老夫婦のみの世帯が増加して、家族は孤立化しやすいのです。それを防ぐために住民書主体の助け合い(共助)を活発にして、弱くなっている家族機能を地域のつながりでカバーしようとするものです。

ぼくも15年以上前から「小さな地域を大きな家族に」という運動をしているのですが、なかなか実っていきません。でも岩見さんの著作から勇気をいただきました。

岩見さんは今がんと闘いながら活動しています。闘病の中から次の発信をしてくださることを祈っています。

介護予防は

2012-11-27 23:15:41 | 医療制度
介護予防事業は成果があったかどうかは悩ましい問題ですね。今度、後志社会福祉協議会に講演依頼されたテーマです。

2006年度介護保険制度改正で二つの取り組みが始まりました。
  ①新・予防給付:経度→中等度への悪化を予防

  ②地域支援事業:介護予防事業ー特定高齢者施策
                 一般高齢者施策

施策導入前後で、悪化する人数は統計学的に有意に減少したとされていますが、正確かどうか疑問視されています。

いきなりチェックされて、予防しましょうと言われてもむずかしいでしょうね。

もっといろいろな選択肢があるとよいのでしょう。

かかりつけ医が考えてあげる介護予防もあるでしょう。よく知っていれば知恵も浮かぶ。


体力の低下しつつある人を見出しその人に合った運動習慣を身につけてもらう。
 医療機関で対象者を見つける。
 民生児童委員が対象者を探す。
 訪問健診システムをつくる。
 テレビ体操を普及させる。
 リハビリテーションの視点による外来診療をする。
   
いろいろあるでしょう。一歩一歩進めたいものです。

本日より学生実習

2012-11-26 23:08:27 | 教育
北大医学部5年生の房田卓也君が本日より4日間ひまわりクリニックで実習です。おとなしく、静かでやさしくて……。秘めたる情熱も少しあらわしいってくださいね。

外来は予防接種も多く相変わらずの混雑。きょうは午前午後で90名近くのご来院がありました。

病棟はいろいろ考えさせられます。100歳近い方々の病室は意味をつかみにくい大声が夜昼なく行き交っています。

町民の皆様に考えてほしいなあと思います。あなた自身の老後はどう考えますか?

医療の役割って何なのでしょうね。

学生が学ぶ題材はたくさんあります。こういう環境ではありますが、良い学生実習にしたいものです。